クリムゾンウェストからエトファリカ連邦国へ派遣された先遣隊は、高位歪虚・山本五郎左衛門の暗躍によって異なる場所へと転移してしまったものの、 窮地を脱し龍尾城まで到達しました。

龍尾城と天ノ都の首都圏は結界に覆われており、その内側でならば歪虚に襲われる事は基本的にはありません。
この結界の外、歪虚の勢力圏各地に存在している『城』を奪還し、それが護る『龍脈』を活性化させる。
そして黒龍の力を取り戻し、天ノ都周辺に張られた結界を拡大・安定させるための戦いが、今回の作戦となります。

東方守護結界について
　エトファリカ連邦国では独自の結界術が発展しており、これが国土防衛の要を担っています。
　かつては東方全域を覆っていたこの結界も、度重なる歪虚の侵攻で今や首都「天ノ都」近辺を残すだけです。
　結界は黒龍の力を龍脈と呼ばれる大地のマテリアルの流れに乗せ、各地を繋げていました。
　国土から歪虚を追い出し、反撃に乗り出す為には、まずはこの結界を広げる必要があります。
　現在弱っている黒龍は、本来は得られるはずの龍脈からのマテリアル回収ができていません。
　各地の龍脈が繋がり黒龍が力を取り戻せば、結界維持に割く力を転移門に回し、更なる安定化が見込めるでしょう。

拠点奪還作戦について

東方には和風建築の『城』を中心とした幾つかの要塞が存在していました。 　かつては四十八家門によって守護されたこの城は龍脈の真上に建築された、黒龍の力を伝達する一種の神殿です。 　歪虚の支配下にある場合、龍脈は安全に活用出来ません。 　今は歪虚に奪われたこの城を奪還し龍脈を再起動する事で、本土結界の強化拡大を見込んでいます。 　東方には東側の海に無数の島が存在していますが、その中でも特に5つの大きな島が重要な拠点です。 　この島にある龍脈は他に比べて大きく、奪還する事で大量のマテリアル回収が見込めるでしょう。 　当然ながら歪虚は龍脈の再起動を阻止するべく、これらの島にある龍脈をはじめとして、各地の大きな龍脈では強力な歪虚が守りを固めていると予想されます。

首都がある龍尾城と、東にある5つの島の位置（※クリックで拡大）

歪虚包囲網について
　百年以上前、東方は歪虚により包囲され、完全に孤立する事になりました。
　当時は辺境部族を始め、一部の西方戦力が東方防衛に参戦していましたが、圧倒的劣勢に西側に撤退する事になります。
　これは、単純に東方を中心に活動していた『憤怒』だけの力というよりも、大陸北方に根付く「北荻」の勢力からやってきた、その他の七眷属の合流が原因とされています。
　今現在においてもほとんど例を見ない、七眷属による共闘がなされたのが、東方が分断された戦いだったのです。
　『憤怒』以外の歪虚にとっては道すがら暴れた程度の意識だったはずですが、それにより東方は辺境との連絡をほぼ断たれてしまいました。

　聖地奪還の戦いにより、『怠惰』の侵攻から辺境を守った西方軍ですが、その結果、西方歪虚の一部は北へと撤退しました。
　その北に向かった歪虚の一部は、今回の東方での戦いにおいて、歪虚側の援軍として出現する事が予想されます。
　南から『憤怒』の眷属、そして北からは他の七眷属による増援。
　これが東方を壊滅寸前にまで追い込んだ歪虚包囲網の正体といわれています。

転移門について
　東方と西方を繋いでいた転移門。それは非常に不安定な状態にあります。
　元々辺境のリタ・ティトの白龍、そして東方の天ノ御柱の黒龍は特別な縁を持ち、強力な転移門をつなぐことが可能でした。
　しかし百五十年ほど前の歪虚の大侵攻の折、黒龍が東方の結界維持に力を注ぎ、さらに辺境も聖地が歪虚に包囲されたことで、繋がりは断たれていました。

　そして現在、黒龍が結界維持よりも転移に対して力を注ぐことで、先の聖地奪還の戦いにおいて、朱夏達が西方へなんとか到達することに成功します。
　ですが白龍が消失した今、黒龍の力だけで転移門を維持しなければならない状況です。
　リタ・ティトの巫女達の支援があっても、今の黒龍には転移門と結界を同時に、万全に維持する力はありません。
　このため、東方救援の作戦においては、西側から大型兵器や大量の物資、兵力を東側に一気に送ることはできない状況となっています。
　この問題は、東方の島々に存在する龍脈を奪還し、黒龍が力を取り戻す事で解決する可能性があります。
　西方からの援軍は現段階において少数精鋭が必要……つまり、一騎当千のハンター達の力が求められているのです。

≫エトファリカ連邦について（ワールドガイド）