王国暦1018年【郷祭】

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今年も同盟の農業振興地域ジェオルジにて、春の村長祭の季節がやってきました。
歪虚侵攻の報は続きますが、この地に住む皆の団結を強めるよい機会です。
また訪問者も歓迎しますので、よろしければ足をお運びください。

ジェオルジ領主:セスト・ジェオルジ(kz0034

更新情報(10月19日)

王国暦1018年の春郷祭も盛況に終わった模様です。
10月20日、秋の郷祭へと続くエピローグを公開しました。

▼連動シナリオはこちら!▼
 
 

【春郷祭】エピローグ(10月19日更新)

セスト・ジェオルジ

 何事もなくとは言い難いが、被害は出さずに祭りが終わった少し後。
 領主のセスト・ジェオルジ(kz0034)が、今回の祭りで行われていた催しの一覧表と、もう一枚の手紙を眺めていた。

 今年の春郷祭には、これまでになかった珍しい催しや商売が幾つもあった。
 特に祭りが本格的に賑やかになる前の、準備段階で忙しい人々に相手に癒しの場を用意してもらえたことと、ここ数年ほど活性化している歪虚事件への対応講座は、ジェオルジ住人の間で今も話題である。
 郷祭の時期には、領内でも人の行き来が増える。普段は長距離移動をし付けない村人達が移動するためか、街道沿いでの歪虚始めモンスターの出現が増える時期でもある。
 実際に、今年も作物を輸送する馬車の護衛依頼がハンターオフィスに出されて、雑魔が退治されたと聞いた。別の街道ではコボルト退治があったと、こちらは近くの村から手紙が届いている。
 そういう中での歪虚に出遭った際の対応を教える講座が人気だったのも、理解出来ないことではない。
 ジェオルジ周縁部の温泉街にトロルが発生した事件も、当初は住人達が相手の正体を見極められずに、対処に迷っていたらしい。
「秋の会議では、村長達にもこういう講習をするべきかな……?」
 領主・村長に限らず、人をまとめる者なら知識はあるに越したことはない。
 なにより、雑魔ではない歪虚が『村祭りに参加したい』と現われた事例もある。被害を出さずに追い返せたからいいものの、フェリチタの村長からの手紙によれば、『また来る』とも言っていたようだ。
 流石に秋の村長会議で、なにもせずには済まないだろう。
「新たな経験というなら、こちらの出店の方がありがたいのですが」
 催しの出店一覧を見つつ、有り難いという割にセストの言い様は歯切れが悪い。姉のルイーザがどうしたのかと、セストが手にした書類を後ろから眺めやって、あぁと頷いた。
「英霊様が二体も来てくれるのはいいけれど、あれは建物の造りが謎過ぎたわね」
 新たな作物のお披露目や準備で疲れた人々へのマッサージ、音楽の披露なども、もちろん有り難い。こういうものは、常に人気があるものだ。
 しかし、英霊がやってきて、おそらく異世界の技術で見た目より広い建物を瞬時に建てて、帰りもあっという間に畳んでいったとなると、『あれは何だ』と問い合わせを受けるセストも困ってしまう。知っている限りのことを正直に伝えれば、今度は『買いたい』と言ってくる者も居るし。
 その『買いたい』の筆頭が彼らの父親というのが、また悩みの種である。
「まあ、英霊様はまたいらっしゃるようなら、その時に面談を申し込むなり、考えればいいじゃない」
「状況が許せば、祭りに参加する外部の商会などにも声を掛けて、商談の場を設けても良いかもしれません」
 今回はジェオルジ外有力者への招待はほとんど出さなかったが、ヴァリオス方面の村で行われた精霊を祀る催しと提携することは出来た。
 秋の祭りでは、そういう他地域との繋がりを強化する方策を検討してもいいのではないか。
 セストは早くも次の郷祭のことを考え始めている。

(執筆:龍河流
(文責:フロンティアワークス)

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郷祭とは?

農耕推進地域ジェオルジの村長祭

セスト・ジェオルジ

自由都市同盟の農業推進地域「ジェオルジ」で半年に一度、各村の村長が集って行われる村長会議の後に開かれる村長祭の別名です。
もともとは各村産品の売買を目的とした小規模なものでしたが、徐々に規模が拡大し、一昨年からは領主セストの一声でジェオルジ外の人々も多数訪れる大きな祭りとなりました。
祭りでは、農畜産品やその加工品、家畜などの売買の他、各村の名物料理を食べさせる出店の他、様々な催しが行われます。
最近では、酒豪を競う大会や蚤の市なども行われました。
今年はこれらの他にも、新たな企画があるのではないかと噂されています。

統治者、ジェオルジ一族

今の領地は、若き領主セスト・ジェオルジが治めていますが、彼の母、バルバラ・ジェオルジはセストの後見人をしており、実質的な権限を握っています。それは夫であり前領主、農業研究家のルーベン・ジェオルジの時代も同様です。
セストの姉であるルイーザ・ジェオルジは一族の人間としては珍しくハンターの素質を持っており、領地内の厄介事を猟撃士として解決しています。
なお、セスト、ルイーザの父・ルーベンは、自分が農業研究に傾倒すべく、息子に無理やり領主の座を与えたダメ親父として有名です。ただ、農業に賭ける意気込みは本物で、最近は辺境に豊穣を生まんと活動してます。最近は、その為に領内を駆けまわっており、セストやバルバラに各村の様子を伝える役目も負っているようです。

過去の郷祭の様子

郷祭の開催は、王国暦1014年から。
これまでに開催された郷祭については、こちらになります。

王国暦1014年秋の村長祭と収穫祭。品種改良によって生まれた食糧、おにぎり草「まめし」が誕生した。(2014年10月?12月4日)
王国暦1015年春の開催は、聖地奪還での鎮魂の儀式を執り行う『夜煌』と併せての共同開催となった。(2015年5月29日?7月14日)
王国暦1015年秋の開催。情勢が危ぶまれる中での開催となったが、結果として盛況に終わった。(2015年10月20日?12月7日)
王国暦1016年春。サルヴァトーレ・ロッソからの移住者も加わり、「蚤の市」というフリーマーケットが初開催。(2016年5月2日?5月27日)
王国暦1016年秋、諸事情を孕んでの開催だったが、沢山の料理や歌や踊りが披露され、大好評で幕を閉じた。(2016年10月20日?11月17日)
王国暦1017年春は、フマーレ特産品の見本市など新商品の販売や催し物で、これまで以上に賑やかな祭りだった。(2017年5月22日?7月4日)
王国暦1017年秋は【陶曲】が絡み、春に続いて新たな問題や危機が生じたが、笑顔が溢れかえる祭りとなった。(2017年10月25日?11月17日)

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