【JB】模擬合同結婚式に参加してください

マスター:星群彩佳

シナリオ形態
イベント
難易度
易しい
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2015/06/14 12:00
完成日
2015/06/27 08:53

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

○イベント会場屋敷の完成
 グラズヘイム王国では現在、女性の活躍が目立ってきている。
 家の中で家事をしながら生活している女性よりも、外に働きに出ている女性の数が増えつつあった。
 そんな中、貴族の娘であるルサリィもまた十歳ながらに、父の仕事を手伝うほどの商才を発揮している。
 彼女は一般教育の面でも優秀であるものの、それ以上に世界の経済の流れを見る目に長けており、父は娘の才能を信じて八歳の頃から仕事の一部を任せるようになった。
 その為、ルサリィは一日の半分を、仕事をして過ごしている。
 今日も屋敷の仕事部屋で、体のサイズに合わないほどの大きく立派な机の前に座り、書類と睨めっこをしていた。
 しかしメイドのフェイトが休憩用のカフェオレとティラミスを運んできたので、一時中断する。
「そういえばルサリィお嬢様、つい先程連絡がありまして、例の屋敷の改築が全て終了したそうです」
「あの没落貴族が放置していった屋敷のこと?」
「ええ。事業に失敗した上に、夜逃げをしたあの貴族のお屋敷のことです」
 散々な言い方だが、その貴族が多額の借金をした相手は、ルサリィの家と交流がある友人だった。
 没落貴族が突然姿を消した後、友人の家にも飛び火が来た為、ルサリィに泣きついてきたのはほんの数ヶ月前のことだ。
 ルサリィは仕方なしに、没落貴族が残していった家財道具や屋敷を引き取り、後に使用することで友人が借り逃げされた金額を減らすことにした。
 屋敷は建物自体が立派な洋館だったので、ルサリィは少しの改築をしてイベントで使うことに決めたのだ。
「あの屋敷は今後、何かイベントがある時に使うことにしたのよね。広いホールもあるし、部屋数も多いからお客様を泊められるしね」
「そうですね。お風呂も大理石で造られた立派なものですし、庭園も素晴らしいですけど……。でもお嬢様、最初は何のイベントでお使うつもりですか?」
 フェイトの問いかけに、ティラミスを頬張りながらルサリィは眉間にシワを寄せる。
「……実はそこが悩みどころなのよね」
 と言うのも、改築した屋敷では様々なイベントに対応できるようにはしてあった。使用人もちゃんとプロを雇った上で、一般人も数多く雇うことにしている。
 そこまでは良いのだが、『まずは何のイベントからはじめるか』という問題が浮上していた。
「六月といえば、やっぱ結婚式ですかね。あのお屋敷の大ホールや庭園は、結婚式を挙げられるほどの広さがありますし」
「それはわたしも考えたんだけどね。……でも建物は改築したばかり、使用人は雇ったばかりのプロと素人が入り混じった最初の結婚式――って言うだけで、何か不安があるような気がしない?」
「それはまあ……確かにありますね」
 全てに『最初』とつくだけに、間違いや失敗が多いのは眼に見えている。
 しかし今回の事業はルサリィの家の名前がつくので、悪い噂など立てたくはない。
「ここはやっぱり、本番みたいな練習を一度してみるのが良いかもね。『無料でお試し結婚式』なら、応募者が集まりそうじゃない?」
「逆に胡散臭いですよ。それよりお嬢様のお知り合いの中で、どなたかこういう企画に参加してくれる方はいらっしゃいませんか?」
「わたしの知り合いは貴族ばっかりだから無理よ。貴族にとって結婚式は、出した金額と格式の高さをお披露目する場のようなものだからね。『お試し』なんてとんでもない話よ。フェイトの知り合いはどう? 誰か結婚式会場を探している人はいない?」
 ルサリィに尋ねられたフェイトは少し考えた後、言い辛そうに顔を少ししかめながら口を開く。
「結婚を予定している知り合いはいるにはいますが……。しかし既に六月なので、式場や会場は決まっております」
「まあそうよね」
 改築をはじめたタイミングが、少し悪かった。せめて六月に入る前に改築が終わっていれば、また違っただろう。
 二人はしばしの間、黙って考え込んでいたが、ふとフェイトが何かを思いついたように顔を上げる。
「あの、お嬢様。あくまでも本番の結婚式ではなく、練習台としての結婚式をお望みなんですよね?」
「まあね。でも使用人達にはあくまでも、本番さながらの気持ちで仕事をやってもらいたいんだけど……」
「それならハンターの方々に頼んでみてはいかがでしょう?」
「結婚式の練習台になってもらうことを?」
「ええ。ただ使用人達には『本番だ』と言って、本気を出させましょう。ですがハンターの方々には練習台になってもらうことを、あえて先に伝えておきましたら多少のことは大目に見てくれるでしょう」
「う~ん……。確かにハンターに頼んだ方が、こっちも安心できるけど……。でもどんな形式でやってもらおうかしら?」
「それなんですが、一日に一組限定ってことでもないんですよね? ならばあえて合同結婚式のようにしてみてはいかがでしょう? ハンターの方々はお忙しいので同じ日にまとめて結婚式を挙げても、一般の人々は不審に思いませんよ」
 ハンターの多忙っぷりは、一般人の間でも有名だ。六月中に結婚式を挙げたいと思っている人は多いので、同じ日に複数回行っても疑問は持たれないだろう。
「使用人達には全てが終わった後に事情を説明すればいいだけのことですし、ハンターの方々は素直に結婚式を楽しんでいただければ良いので、実現はそう難しくはないかと」
「そうね。それが一番良い作戦だわ」
 ティラミスを食べ終えたルサリィは、カフェオレを飲み干して、椅子から立ち上がった。
「それじゃあフェイト、早速依頼しに出かけましょうか。ついでに改築した屋敷も見てきましょう」
「了解いたしました」

リプレイ本文

○結婚式前
「ハンター達による合同結婚式とは、なかなか壮大ではないか! 模擬とは言え、大王たるボクが取り仕切るに相応しい企画だな!」
「そうですね。それにしても立派な会場ですし、模擬ではなく本番の結婚式をする方達はいらっしゃらないんですかね?」
 ディアドラ・ド・デイソルクス(ka0271)と天央観智(ka0896)は普段の服装で来ており、改装したてのイベント会場内で少しはしゃいでいた。
 二人の今回の役目は、模擬合同結婚式を取り仕切ること。なので企画参加者達はもちろんのこと、使用人達にも細かく声をかけなくてはいけない。
「さて、まずは三人のベールガールの所へ行こうか」
「今の時間なら既に、控室にいると思いますよ」
 二人は控室へ行き、扉を叩くと明るい声が返ってきたので、開けると既に着替え終えた女性達がいた。
 三人とも女の子らしくフリルやリボンがたくさんついているドレスを身にまとっており、二人の表情が思わず緩む。
「これはこれは! 可憐なベールガールがそろったな」
「ええ、本当に。三人とも、緊張していませんか?」
「お気遣い、ありがとうですの。クリスは大丈夫ですの」
 クリスティン・エリューナク(ka3736)は二人を安心させるように、ニッコリ微笑む。
「先程、花嫁さんと打ち合わせをしてきたのですが、とても美しかったですの。やっぱりウェディングドレスと結婚式は乙女の夢ですし、いつかはクリスも結婚する時がくると思うと、不思議な感じがしますの」
「クリスティンは隣に並ぶ男性の姿は、想像できるのか?」
 ディアドラがイタズラっぽく尋ねると、クリスティンは少し困り顔で首を傾げた。
「今はまだ想像できませんが……、大好きな人は兄さまですの! ……でもその兄さまもいつかはウェディングドレスが似合う美しい女性と、結婚をなさるのですの。そのことを想像すると、ちょっとだけ寂しいですの」
「大丈夫ですよ。お互いがいつか結婚したとしても、兄妹の絆もまた永遠のものですから」
「観智様……、ありがとうですの。クリスはいつか、こんな素敵な所でウェディングドレスを着て、結婚式を挙げたいと思っているんですの♪ でも今はベールガールを頑張りますの!」
 張り切るクリスティンは、本当に大丈夫そうだ。
 ディアドラと観智は次に、アイ・シャ(ka2762)に視線を向ける。
「わたくしも大丈夫ですよ。結婚式のお勉強をするつもりで、今回は参加しておりますし」
 可愛らしく笑みを浮かべるアイだが、そこはかとなく闇が見え隠れしていた。
「……まあアイはベールガールの中で、一番年上だしな」
「二人のことを頼みますね」
「お任せあれ♪」
 自信たっぷりに言うアイの姿を見て、二人は何も言えなくなって背を向ける。
 アイは二人が離れて行くのを見ながら、ふと呟く。
「……と言いましたが、本当は結婚式の意味をよく理解できないんですよね」
 笑顔を貼り付けたアイは、声なくため息を吐いた。
「そもそもわたくしは結婚をするとしても、式は人前で華やかにするつもりはありません。二人っきりで慎ましく挙げることが望みですが……、大体結婚なんてしなくても一緒にいられれば充分だと思いますけどね。……ああでも式が『結婚相手が自分のモノである』ことの宣言の場であるなら、こういった企画も理解できます」
 クスッと笑うアイは、独占欲むき出しの感情を表に出している。
 そんなアイとは正反対に、ファリス(ka2853)はベールガールをやれることを素直に喜んでいた。
「ファリスね、結婚式でベールガールをしてみたかったの! 今回の企画で夢が叶ったし、一生懸命に頑張るの!」
「張り切るのは良いが、体の力は抜いた方が良いぞ」
「そうですね。今回はハンター仲間がたくさん参加していますし、もし困ったことがあれば遠慮なく言ってくださいね」
「ディアドラ兄様、観智兄様、ありがとうなの。ファリスが担当する花嫁さんにも、優しくしてもらったの。でも今回はお仕事だから、ファリスはハンターとしてちゃんと役目を果たすの!」
 幼いながらもしっかりした顔付きをするファリスは、一人前のハンターの顔をしている。


☆合同結婚式、開催
 大ホールでは、草薙桃李(ka3665)が弾くピアノの音色が美しく響いていた。
 ディアドラと観智は取り仕切り役として、参列者席ではなく使用人達と同じように壁際にいる。
 同じく壁際にいるエヴァ・A・カルブンクルス(ka0029)は、スケッチブックに結婚式の様子を描いていた。
 次々と新郎・新婦が入場してくる中、観智はこっそりディアドラに声をかける。
「今回の企画で結婚する人達の中には、当日まで詳しい内容を聞かされていなかった人がいたようですよ」
「どうりで更衣室や控室から、いろいろな悲鳴が聞こえてきたわけだ。……しかし牧師役をアヤツに任せて、本当に良かったのか?」
 渋い顔をする二人の視線の先には、デルフィーノ(ka1548)がいた。
 いつもは野性味のある格好をしているデルフィーノだが、今回もヴィジュアル系の牧師服を着ており、アクセサリーも数多く身に着けている。普段は夜型で昼間は苦手なはずなのに、今は眼を輝かせながら新郎と新婦に声をかけた。
「ヘイ! オ前達、愛シ合ッテンダロ? ダッタラ今、コノ場デ誓ッチマイナ!」
「……何であんな口調なのだ?」
「牧師のイメージ……でしょうか」
 結婚式がはじまってしまった今、デルフィーノを注意することはできない。
 それでもデルフィーノは牧師らしく進行する中、白いタキシードを着た鬼塚雷蔵(Ka3963)は、プリンセスラインのウェディングドレスを着た波風白露(ka1025)と共に、緊張した面持ちで並んでいる。
 というのも二人がこの企画に参加したのは雷蔵が白露を誘ったからだが、新郎と新婦になることを雷蔵は白露に言っていなかったのだ。
 なので白露は女性用の更衣室に入った途端、自分の衣装がウェディングドレスであることを知ってギョッとする。
「雷蔵めっ、騙したなーっ!」
 絶叫を上げるも、とんでもなく拘束力の強い女性使用人達によって、強制的に着替えさせられてメイクまでされた。
 白露は密かに年頃らしく結婚式に憧れを抱いていたので、この企画には勉強と経験をするつもりで参加したのだ。しかしそれはあくまでも参加者としてであり、まさか花嫁役をやらされるとは夢にも思っていなかった。
「……ここの使用人達、かなり優秀だ」
 ハンターである白露を、ニコニコしながら強制的に花嫁姿にさせた使用人達の優秀さに、少しゾッとしてしまう。
「雷蔵は既に着替え終えていると聞いたし、文句の一つでも言ってやろう!」
 白露はスカートを軽く持ち上げながら、雷蔵が待つ控室へ向かった。
「おいっ、雷蔵! 私が花嫁役とはどういうっ……!?」
「おっ、着替え終わったか。なぁに、面白そうだから参加し……」
 しかし二人は互いの姿を見てポッと頬を赤く染めて、サッと顔をそらす。
「いっ妹のウェディングドレス姿を見るような感じだと思っていたんだが……。にっ似合うな。ちゃんと花嫁に見えるぞ」
「おっおまえもちゃんと新郎に見える。……ははっ、ここの使用人達の腕は良いみたいだな」
 その後は何となく気まずくなり、それでも二人は腕を組みながら会場に入った。
「……おい、雷蔵、白露。誓いの言葉」
 二人の目の前に立ったデルフィーノは、いつもの口調でこっそり声をかける。
 そこで二人は自分達が誓いの言葉を言う番であることに気付き、慌てて教えられた通りに言う。そして指輪の交換をした後、デルフィーノは真面目にこう言った。
「デハ、誓イノ口付ケヲ」
「ちょっと待て! 今回は模擬なんだから、それは……」
「男ならバシッと決めろよ」
 デルフィーノと雷蔵はヒソヒソと話していたが、やがて腹をくくった雷蔵は白露と向かい合う。そしてウェディングベールを上げた雷蔵は、白露の唇に触れるようなキスをした。
「っ!?」
 しかしその瞬間、白露の顔がサクランボよりも真っ赤に染まり、そのまま気を失ってしまう。
「うおっと! ったく……。やっぱりこうなるのか」
 雷蔵はため息を吐くと、気絶した白露をお姫様抱っこした。
「やることは終わったし、悪いが休ませてもらう」
 白露をお姫様抱っこしたまま雷蔵は大ホールを出て、中庭に移動する。そして木陰に白露を下ろして、座った自分の膝の上に頭をのせてやった。
「……おまえ、何てことしてくれたんだ。みんなが見ている前で、私のファーストキスを……!」
 いつの間にか目を覚ました白露は、涙目で雷蔵を見上げている。
「まあ、何だ。俺はさ、今日みたいな結婚式を挙げるなら、相手は白露が良いなと……」
「バカっ! もう知らない!」
 言葉ではそう言いつつも、白露は雷蔵の膝に顔を埋めるのであった。
 

 大ホールでは、ディアドラと観智が複雑な表情を浮かべている。
「早速ハプニングが起こったな」
「でも白露さんは満更でもなさそうでしたし、雷蔵さんは男気を見せてくれましたよ」
 だが次の新郎と新婦も、少々不安があった。
 新郎の三日月壱(ka0244)は多少は緊張しながらも、しっかりと新婦の上霧鋭(ka3535)をエスコートしている。
「鋭、顔が強張っているけど、大丈夫か?」
「こっこのぐらい、大したことねーよ。しっ仕事だし、な」
 鋭がガチガチに、緊張しているのだ。
 壱はこの企画に鋭を誘った時、軽い気持ちだった。ジューンブライドを女の子よりも軽視してしまうのは、壱の年頃ではしょうがないと言える。
 ところがいざ新郎の姿になり、鋭のウェディングドレス姿を見た瞬間、思わず胸が高鳴ってしまった。
「キレイだ……あっ、いや! まっ馬子にも衣装だな!」
 壱は赤く染まった顔を見られないように、鋭から視線をそらす。
「そんなこと、言われなくても分かっている。使用人達が一生懸命に着付けとメイクをしてくれたけど、鏡に映った自分を見て、違和感があったからな。けど壱はそのタキシード、なかなか似合っているじゃねーか。男前だぞ」
 恥ずかしそうに微笑む鋭を見て、壱は自分の子供っぽさを反省する。
 なので結婚式では男らしく、鋭をエスコートすることにしたのだ。
 デルフィーノは言葉遣いと態度はアレだが、それでも進行は真面目にしてくれる。それとなくフォローしてくれることもあり、二人の番は問題なく終わった。
「ふぅ……。何とか無事に終わって、良かった」
 鋭はほっとして、安堵のため息をつく。
「なっなあ、鋭。今日は模擬だったけど……さ。おまえが良いならいつか……、本当に俺と結婚してくれないか?」
 壱は俯きながらも真剣な表情で、鋭を見つめながら言った。
「壱……。ふふっ、そうだな。こういう所で結婚式を挙げられるような男になってくれるまで、オレは待ってやるぜ」
「……一体いくらかかるんだよ?」
 壱が結婚式費用を考えている中、ディアドラと観智は安心する。
「あの二人、無事に済んで良かったな」
「しかし残りの二組が、大問題と言えるでしょうね」
 二人の眼に映るのは、黒いタキシードを着ているNo.0(ka4640)とウェディングドレス姿のフランソワーズ・ガロッテ(ka4590)だ。
 二人はちゃんと今回の依頼内容を理解しており、No.0は社会勉強として新郎役をすることを望み、フランソワーズは面白そうという理由で新婦役になった。
 だが着替え終えたNo.0は控室で結婚式のことを考えると、恥ずかしさのあまりいつもかぶっている兜を頭に着けて悶絶してしまう。
「だっダメだ! 何度考えても、新郎役なんて俺に務まるはずがない!」
「もうレイくんったら。いつまで悩んでいるのよ」
 着替えが終わったフランソワーズは控室に入ると、No.0がかぶっている兜を両手で持ち上げて外した。
「まったく……、私は楽しみでならないというのに。結婚式でこの兜はかぶっちゃダメよ」
「かっ兜をかぶった方が、新郎役を落ち着いてやれると思うんだが……」
「落ち着きたいのなら、ココで、ね?」
 フランソワーズはにっこり微笑むと、自分の胸元にNo.0の頭を抱いて引き寄せる。
「緊張している私の胸の鼓動が聞こえるかしら? 結婚式は一人で行うことじゃないのよ。あなたには私がいるでしょう?」
 優しくNo.0の頭を撫でていたフランソワーズはしかし、無反応であることに気付いて体を離した。
「……アラ」
 フランソワーズの豊満な胸に顔を埋めていたNo.0は、意識を失っている――。
 などと本番前にいろいろあったが、素顔で参加しているNo.0は緊張した面持ちで、右手・右足、左手・左足を交互に出しながら歩いていた。
 フランソワーズは少しだけ苦く笑いながらも、この程度はご愛嬌と思うことにする。
 そして何とか式は進んだものの、誓いのキスをする時にNo.0の体にフランソワーズの柔らかな胸が当たり、「ふおっ!?」と奇声と共にNo.0がのけぞったのもある意味、ご愛嬌だ。
 自分達の番が終わると、No.0は心労からかグッタリしている。けれどそれも新郎として、一生懸命になったからだ。
 そのことを理解しているフランソワーズは優しく微笑みながら、そっとNo.0に身を寄せる。
「……お疲れ様、レイくん。素敵だったわよ」
「そっそうか。新郎役は大変だが、なかなか良い経験になったと思う」
「本気でそう思っているのなら、今度はあなたから結婚式に誘ってね」
 意味ありげなフランソワーズの言葉に、No.0は顔を真っ赤にして俯くしかない。
 そして最後のカップルの前に立ったデルフィーノは、思わず表情を緩めた。
「可愛ラシイカップルダナ」
「えへへ♪」
「まっ、気にせず進行してくれ」
 フラワーウェディングドレスを着たメルクーア(ka4005)と白いタキシードを着たイレーヌ(ka1372)は、共に身長が120センチほどしかない。
 長身のデルフィーノはしゃがみ込みながら、進行することにした。
「子供に見える者同士の結婚式は、とても本番には見えないな」
「そうですね。実際、子供同士で模擬結婚式を挙げることって、結構あるようですよ」
 血のつながった姉妹の結婚式を、ディアドラと観智はあたたかな眼差しで見ている。
 今回の依頼を知って喜んだメルクーアは、姉のイレーヌを早速誘った。
「お姉ちゃん、模擬だけどハンター同士で結婚式を挙げられるんだって! あたし達も参加しよーよ!」
「メルと結婚、か……。まあ子供同士で結婚式ごっこをすることはよくあることだし、楽しそうだから参加するか」
 はしゃぐメルクーアとは対照的に、あくまでもイレーヌは冷静だ。
 しかし花嫁姿のメルクーアを見ると、イレーヌは驚いた表情を浮かべる。
「そのウェディングドレス、良く似合っているじゃないか。とても可愛い」
「ホント? お姉ちゃんはカッコ良いよ!」
 そして誓いのキスは、イレーヌがメルクーアの頬に軽く口付けたのだが……。
「はうっ!?」
 ボンッと音が聞こえるほど顔を真っ赤にしたメルクーアは、その場でひっくり返ってしまう。
「……ヤレヤレ。どこかで見た光景だな」
 イレーヌはため息を吐くと、幸せそうな顔で気絶しているメルクーアを、デルフィーノの手を借りながら背負った。
「誓いのキスが最後で良かった。悪いが、抜けさせてもらう。妹を休ませたいのでな」
 メルクーアを背負いながら、イレーヌは大ホールから出る。
「んにゃんにゃ……。お姉ちゃん、大好きぃ……」
 廊下を歩いている途中で、メルクーアは寝言を言った。
「ああ、私もメルクーアのことが大好きだ。……しかしこのまま寝かせてやりたいが、パーティーに参加できなかったことを後で知ったら、絶対に泣かれるだろうな。どうしたものか……」
 姉の悩みを知らず、妹は幸せな夢を見続ける。


 中庭に移動すると、ディアドラは背伸びをした。
「結婚するカップルは、残り何組だ?」
「中庭で式を挙げる予定のカップルは、二組です」
 観智の言う通り、中庭には二組のカップルがいる。
 そのうちの一組はアルファス(ka3312)とユーリ・ヴァレンティヌス(ka0239)だ。白いタキシードを着たアルファスは、妖精をイメージしたグリーンのウェディングドレスに身を包んでいるユーリを見て、うっとりしている。
「ユーリ、綺麗だよ。おとぎ話に出てくるフェアリープリンセスみたいだ」
「あっありがとう。ホントは少し恥ずかしいんだけど……。アルファスは王子様のようで、ステキね」
「お姫様と王子様の結婚式とは、素晴らしいことだね。では我が姫君、私と結婚していただけますか?」
 アルファスはユーリの前に跪き、恭しく手を取って口付けた。
「ええ、もちろん。喜んで」
 そしてユーリはアルファスにエスコートされながら、中庭に設置された祭壇へ向かう。
 二人は牧師役のデルフィーノの前で、誓いの言葉を言う。
「僕達はこれまで共に過ごしてきて、お互いがかけがえのない存在であることに気付きました。これからもユーリと共に生きられる幸せに感謝をしつつも、お互いに尊敬しあえる良き夫婦になれるように、努力を続けていくことを今ここに誓います」
「私もアルファスと共に生きられることに感謝し、どんな時もお互いを支え合い、苦楽を共に感じて生きたいと思います。そしてアルファスを永遠に愛することを誓います」
「デハ誓イノキスヲ」
 二人は少し照れながらも、口付けを交わした。
 自分達の番が終わり、次のカップルに場を譲る為に二人は移動する。
「そういえば、今夜は結婚をしてはじめて迎える夜なんだよね。僕と共に、はじめての夜と朝を迎えてみる?」
「んもぅ、調子に乗らないで。誓いのキスをするだけでも、結構緊張したんだから」
 思い出しただけで耳や首まで真っ赤になったユーリの肩を、アルファスは手を回して優しく引き寄せた。
「可愛いね、僕のユーリ。まずは次のパーティーを楽しもうか」
「まだもう一組、カップルが残っているわよ」
 ユーリの言う通り、この結婚式では唯一和装をしている久延毘大二郎(ka1771)と、八雲奏(ka4074)の番がもうすぐだ。
 二人が和装をしている為、祭壇とデルフィーノも和風に変更中である。
「はあ……。まさか私が結婚式を挙げるとは、な。縁無きものと思っていたのだが……」
「アラ、わたくしとの結婚に興味がありませんの? 悲しいですわね」
 泣きそうな表情をする奏を見て、大二郎は慌てて否定するように両手を振った。
「そっそうではない! 結婚式に興味がなかっただけで、別にキミに興味がないわけでは……」
「ふふっ、冗談ですよ。妻の言うことで、簡単に右往左往してはいけませんよ。旦那様♪」
「つつつ妻ぁっ……!? それにだだだ旦那様って……」
「盛り上がっているところワリィが、準備が整ったぞ」
 和装に着替えたデルフィーノだが、またもやヴィジュアル系である。それでも口調は、いつものに戻っていた。
「大二郎は結婚してもおかしくねぇ年齢なんだから、もっと腰を落ち着かせろ。そのまんまじゃあ嫁の尻に敷かれるぞ」
「キャラクターをコロコロ変えるキミにだけは、言われたくないな」
「せっかくの結婚式で、ケンカは止めてください。花嫁衣装が泣いてしまいます」
 奏の一言で、二人は空気を変えるように同時に咳をすると、改めて式をはじめる。
 やがて誓いの言葉を言う時になり、大二郎は深呼吸をした後、口を開いた。
「わっ私、久延毘大二郎は、八雲奏とその……ふっ夫婦となり、永遠に愛し合うことを……ここに、誓います」
 たどたどしくも言い終えた大二郎を見て、奏は柔らかく微笑む。そして大二郎の手を握り締めながら、奏も誓いの言葉を声に出す。
「わたくし、八雲奏も久延毘大二郎を永遠に愛することを誓います」
「では誓いのキスを」
「……和式の結婚式でも、逃れられないのか」
 ガックリと項垂れた大二郎だが、覚悟を決めて顔を上げた。そして奏の頬に、軽く口付ける。
 その後はメガネの位置を直しながら、奏から顔をそむけた。けれど手だけはしっかりと、握られている。


○パーティーのはじまり
 参加者達が大広間へ移動すると、パーティーがはじまる。
 大広間の隅では、普段の服装に着替えた奏と大二郎が合流した。
「お疲れ様です。カッコ良かったですよ、旦那様。子供は何人ぐらい作りましょうか?」
「ようやく一仕事が終わった後に、からかわないでくれ。ただでさえ緊張して、心臓が爆発しそうだったんだからな」
 大二郎は胸に手を当てると、何度も深呼吸をして落ち着こうとする。
「どこまでが演技なのか、見抜くのも一興ですよ?」
「まったく……。キミには敵わないな」
「デルフィーノ様が仰った通り、殿方は女性に敵わない方が幸せで平和かもしれませんよ? ……早くこの世界が平和になって、幸せに満たされると良いですね」
「突然どうした?」
「……ふと思っただけです。さて、せっかく着替えたことですし、美味しい料理と面白そうな余興を楽しみましょう♪」
 そんな二人の姿をスケッチブックに描いていたエヴァは、ふと肩を叩かれて顔を上げた。
「エヴァ、ずっと描き続けて疲れたんじゃないか? 美味しい料理と飲み物があるんだし、少しはパーティーを楽しもう」
 桃李に言われて、エヴァは大きく息を吐いた後、ニコッと微笑みながらスケッチブックをめくって言葉を書く。
『やっぱり結婚式って良いわね。絵を描く手が、止まらなくなっちゃう』
「そうだね。僕も結婚式で入場曲を演奏する機会は滅多にないから、少し緊張したけれど良い経験をしたと思っている。この国で流行っている結婚式の曲を、知ることができたしね」
 桃李はテーブルの上に置いてあったリンゴジュース入りのグラスを、エヴァに手渡す。
 美味しそうにリンゴジュースを飲むエヴァは、赤い生地のドレスを着ていて、肩には白いボレロをかけている。結婚式の様子を描く為にいろいろと動き回っているので、ディアドラと観智のように忙しそうだ。
 リンゴジュースを飲み終えた後、エヴァは質問をスケッチブックに書く。
『今回、私は勉強の為にこの企画に参加したんだけど、とーりは何で参加したの?』
「まっ、僕もいつか恋人と結婚式を挙げたいからね。参考にさせてもらおうかと思って」
『アラ、やだ。ノロケられちゃったわ』
 エヴァはそう書いたものの、顔は楽しそうにクスクス笑っている。
「結婚式は綺麗な花嫁さんを見ることができて、とても良いものですね」
 そこへ桜憐りるか(ka3748)が会話に加わった。動き回る使用人達をこっそり見ながら、声を潜める。
「使用人さん達、なかなか良い動きをしますね」
 エヴァと桃李は今までの事を思い出して、何とも言えない表情を浮かべた。
『今のところは問題ないみたいね。……ハンター達はともかく』
「まあ結婚式はハプニングがあった方が楽しいよ。そういえば、りるかはパーティーで余興をするんだったね」
「そのことなんですが……、桃李さんにお願いがあります。あたしは舞うつもりなんですけど、楽器の演奏をしてくれませんか?」
 りるかは桜色の衣装を着ており、この後ステージで舞をする予定になっている。
「りるかの頼みならば、喜んで。ヴァイオリンを借りてくるね」
「あっありがとうございます! 素敵なパーティーになるように、お手伝いをしたいと思っていましたので……。今日、結婚した人達が幸せな気持ちになれるように、一生懸命に舞います」
『なら私は、ステージの二人をスケッチブックに描くわね きっと良い絵になると思うわ』
 エヴァも嬉しそうに、りるかと共に喜んだ。
 使用人にヴァイオリンの用意をお願いした桃李はふと、りるかにこう言った。
「でも舞だけでいいのかい? りるかは歌も上手なんだから、ステージで歌うのはどうかな?」
「そっそれは流石に遠慮します。今は舞うことで、頭がいっぱいですから……」
 りるかの手には舞の道具である扇があり、そして使用人に用意してもらった桜の造花の花びらを衣装に仕込む。
「もう桜の季節ではありませんけど、舞っている時に花びらを出したら良い演出になるかと……」
『良いわね。りるかの舞、楽しみにしているわ』
 そこへ、ヴァイオリンケースを持った観智とディアドラがやって来た。
「桃李さん、こちらをどうぞ」
「二人とも、そろそろ出番の時間だぞ」
「観智、ありがとう。それじゃありるか、行こう」
「はっはい! ではエヴァさん、見ててくださいね」
 エヴァはステージに向かう二人に笑顔で手を振った後、スケッチブックをめくり、絵を描く準備をはじめる。


 りるかの舞が終わった後、結婚式を挙げたカップル達から礼を言われつつもやはり歌声が聞きたいと言われて、ステージでは桃李のピアノ演奏とりるかの歌がはじまっていた。
 そんな中、黒のシンプルなドレスを着ているケイ(ka4032)は、上機嫌で料理と酒を味わっている。
「うふふっ。結婚式は素敵だったし、お料理もお酒も美味しいし、楽しい余興も見られるなんて、この企画に参加して本当に良かったわ♪」
「ケイさんは、ご結婚する予定はないんですか?」
 突然ケイに質問してきたのは、ブラウンのドレスを着ているミオレスカ(ka3496)だ。幸せそうな表情で料理を頬張っているが、問いかけはなかなか鋭い。
「今のところはないわね。でも結婚式は参加者として、祝福する気持ちはあるわよ? けれど流石に決まったお相手がいないのに、ブーケトスに参加することはないけどね」
「ブーケトスって一種の修羅場ですよね。私は結婚式に憧れを抱いていますけど、ブーケトスに参加する独身女性の迫力には勝てる気がしなくて、参加できないんです……」
「そうね。あの迫力はいかにハンターといえども、楽に勝てるとは思えないわ」
 二人はブーケトスを見たことがあるものの、その場にいた独身女性達にはハンターでも敵わないと思ってしまった。
「はっ話は変わりますが、私はルサリィさんが経営する貸衣装屋から、この素敵なドレスを借りたんですよ」
「今回、結婚式を挙げた新郎と新婦の衣装も、貸衣装があるみたいね。ルサリィは洋服店も経営しているようだから、新作を借りられるのは良いわね」
 ルサリィは多角経営をしているので、貸衣装もOKだと言われたのだ。
 ミオレスカは近くに使用人がいないことを確かめると、ケイに近付いてこっそり言う。
「使用人さん達はなかなか優秀ですし、こういう所で結婚式を挙げられると嬉しいですよね」
「ふふっ、そうね。結婚式は素敵な方が良いわね」
「でもこの国の結婚式って、物凄く静かに行うんですね」
 そこへ大皿に大量の料理をのせたミネット・ベアール(ka3282)がやって来た。
「あっ、ちなみに私の水色のドレスも貸衣装ですよ。素敵なドレスを借りられて、嬉しいです♪ 料理や飲み物も美味しくて良いんですけど……、かなり静かでちょっと緊張してしまいますね」
 ミネットの言葉を聞いたケイとミオレスカは顔を見合わせた後、周囲の音に耳を傾ける。しかし人の話し声や楽器の音などで、決して『静か』とは言えない気がした。
「ミネットの地域では、もっと騒がしくやるの?」
「騒がしい……と言うケイさんの言葉の意味は、ちょっと違いますね。私の部族では結婚する二人は三日間、狩猟の神に祈りをささげながら絶食します。その後、全身に魔除けの紋様を描いた後、結婚式用の狩猟衣装に着替えて、二人で狩りを行います。身内は二人が帰ってくるまで、狩りの成功と二人の幸せをたき火に祈りながら踊るのです。二人が狩ってきた獲物の量によって、その後の夫婦生活がどうなるのか分かると言われていますので」
「……結婚とおまじないと占いを、同時にするんですか」
「その通りです、ミオレスカさん。そして取ってきた獲物は、結婚式の参加者達に調理されて振る舞われるのです。なので結婚式ではたくさん食べることが、二人の幸せを願っている証拠になります! 決して残してはいけないのです!」
 説明しながらもミネットは食べ続けていたので、山盛りに料理がのっていた皿は綺麗になった。
 ケイとミオレスカがミネットの食欲に圧倒されている中、ステージ裏ではディアドラと観智はヴァイス(ka0364)の姿を見てげんなりしている。
「さっきの結婚式は模擬とはいえ、感動して思わず涙ぐんでしまった。結婚した人々を祝う気持ちを、今から歌として伝えたいと思う!」
「……まあその心意気は、素晴らしいと思うぞ」
「ええ。心意気は大変良いのですが……」
 二人が表情を変えないのは、結婚式を行っている間は普通の格好をしていたヴァイスが、何故か今は女性用の派手なアイドル衣装を着ているからだ。
 最初はお笑いとしてステージに立つのかと二人は面白がっていたが、しかしヴァイスはいたって真剣だった。
 使用人達は『こういう姿で余興をする人はいる』と冷静に考え、ヴァイスと打ち合わせをしていた。
「さて、そろそろ時間だな。俺の魂を込めた歌で、一気に場を盛り上げるぜ!」
 熱く言いながらヴァイスは元気に、ステージへ向かう。
「……今回のハンター達の仕事っぷりはある意味、依頼人の求めに合ったな」
「そうですね。今後どのようなことが起こっても、仕事人心で使用人達は乗り切れますよ」
 二人はどこか遠い目をしながらも、ヴァイスのステージを見に向かった。


<終わり>

依頼結果

依頼成功度成功
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参加者一覧

  • 雄弁なる真紅の瞳
    エヴァ・A・カルブンクルス(ka0029
    人間(紅)|18才|女性|魔術師
  • 龍奏の蒼姫
    ユーリ・ヴァレンティヌス(ka0239
    エルフ|15才|女性|闘狩人
  • あざといショタあざとい
    三日月 壱(ka0244
    人間(蒼)|14才|男性|霊闘士
  • 大王の鉄槌
    ディアドラ・ド・デイソルクス(ka0271
    人間(紅)|12才|女性|闘狩人

  • ヴァイス・エリダヌス(ka0364
    人間(紅)|31才|男性|闘狩人
  • 止まらぬ探求者
    天央 観智(ka0896
    人間(蒼)|25才|男性|魔術師
  • 比翼連理・その手を取って
    浪風 白露(ka1025
    人間(蒼)|16才|女性|疾影士
  • 白嶺の慧眼
    イレーヌ(ka1372
    ドワーフ|10才|女性|聖導士
  • 誘惑者
    デルフィーノ(ka1548
    エルフ|27才|男性|機導師
  • 飽くなき探求者
    久延毘 大二郎(ka1771
    人間(蒼)|22才|男性|魔術師
  • Bro-Freaks
    アイ・シャ(ka2762
    エルフ|18才|女性|疾影士
  • 新航路開発寄与者
    ファリス(ka2853
    人間(紅)|13才|女性|魔術師
  • ♯冷静とは
    ミネット・ベアール(ka3282
    人間(紅)|15才|女性|猟撃士
  • 《聡明》なる天空の術師
    アルファス(ka3312
    人間(蒼)|20才|男性|機導師
  • 師岬の未来をつなぐ
    ミオレスカ(ka3496
    エルフ|18才|女性|猟撃士
  • 慈愛の黒殻姉
    上霧 鋭(ka3535
    人間(蒼)|15才|女性|霊闘士
  • 心を守りし者
    草薙 桃李(ka3665
    人間(蒼)|28才|男性|猟撃士

  • クリスティン・エリューナク(ka3736
    人間(蒼)|10才|女性|聖導士
  • ヴェルナーの懐刀
    桜憐りるか(ka3748
    人間(蒼)|17才|女性|魔術師
  • いなせな
    鬼塚 雷蔵(ka3963
    人間(蒼)|20才|男性|猟撃士
  • Pクレープ店員
    メルクーア(ka4005
    ドワーフ|10才|女性|機導師
  • 憤怒王FRIENDS
    ケイ(ka4032
    エルフ|22才|女性|猟撃士
  • 重装鉄壁
    八雲 奏(ka4074
    人間(蒼)|16才|女性|闘狩人
  • 強がりな祝杯
    フランソワーズ・ガロッテ(ka4590
    人間(紅)|21才|女性|魔術師
  • 兜の奥の、青い光
    No.0(ka4640
    人間(蒼)|20才|男性|機導師

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 幸せな結婚式を挙げる為に
ファリス(ka2853
人間(クリムゾンウェスト)|13才|女性|魔術師(マギステル)
最終発言
2015/06/13 22:12:21
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/06/13 22:06:24