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ハンターズソサエティ

ハンターズソサエティ

ハンターオフィス 相手の身分や所属する国家、組織等を問わず、依頼を手ごろな価格で引き受ける一種の人材派遣組織。それが「ハンターズソサエティ」である。
 もっとも、どんな依頼でも引き受けるという訳では無く「ハンターが必要と見なされる依頼」のみを原則受け付ける事になっている。
 受け付けた依頼はリゼリオにあるハンター本部(ハンターオフィス)に掲載される。それらの依頼に助力するか否かは、個々のハンターに委ねられており、ソサエティからは大きな働きかけを行わない。
 こういったハンターズソサエティの方針について、少なくとも表向きは各国家や魔術師協会、聖堂教会、錬金術師組合や辺境部族などの集団に同意されている。
  実際には職員の出身や縁故などで多少の口利き斡旋などは行われているが、ハンターズソサエティ総体としてはあくまでも中立である。


ハンターズソサエティ設立までの歴史

 300年前の大戦時期に、各組織に顔の利いた初代総長が調整役として動き出したのが最初とされる。当初は現在のような覚醒者を専門で運用する組織ではなかったのだが、他の組織との間を取り持って「クラス」システムの制定の調整を行った事から、覚醒者の教育、配備を行うようになる。
 覚醒者は市民からも志願が多かったが、彼らを軍にそのまま当てはめ続けるのは難しく、またそれを望まない者も多かった。その為、あくまでも戦時のみの覚醒者集団としてハンターズソサエティは戦場に赴くようになり、民兵集団としては破格の活躍を行った。
 その後、歪虚の大侵攻は終結したが、ハンターズソサエティの活動はむしろここからが本番だった。変容した環境や、戦時故に拡大した魔術行使の影響などで雑魔が生活に近い場で出現するようになったのだ。これらは、やがて国家からの対応のみでは収拾がつかなくなり、ハンターズソサエティは被害報告を受けて迅速に火消をする組織へと移行していった。その後も覚醒者を必要とする歪虚事件は消滅する事が無く、元々は一時的な役割と考えられていたその活動がそのまま続いて、現在に至っている。


ハンターズソサエティのネットワーク

 設立当初の理念として、突然発生する歪虚への対応をその存在意義としていたハンターズソサエティは、経済的には非効率であったとしても一定の地域に必ず一つの支部を配する体制を続けている。ハンターズソサエティの支部には神霊樹の分樹と転送門が必ず設置されているため、公共の連絡設備としての機能も果たしている。また、ハンターの支援用の馬車や馬なども有しており、必要に応じて貸与されるようだ。
 ハンターズソサエティ支部から概ね徒歩で3日の範囲を円で囲むと、西方世界の人里のほぼすべてを網羅するとも言われている。実際はそれには及ばないにせよ、リゼリオから派遣されるハンターは概ね、彼らを必要とする人々の元へ数日以内に辿り着ける体制が整っていると言えるだろう。

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ハンターズギルド

 ハンターズソサエティはリゼリオ内に管理区域を所有している。そしてその中でも市街区をハンターたちの居住、交友その他の用途の為に提供している。これらハンターが利用する施設の中で、交友の為の拠点として申請があった物を「ギルド」と呼ぶ。
 ハンターズソサエティが貸与している家屋は、個人の居住用、店舗用、家族用など用途に応じた規模の物が多数用意されている。土地を借りて任意で建物を建築する事も可能で、店舗を営業するハンターもおり、区画内で大体の物は揃うとも言われる。また、リゼリオ市外にもハンターズソサエティが有している土地が点在しており、街の外への居住についても申請すれば概ね認可される。
 ハンターは複数のギルドに所属する事が出来るが、そのうちのどこか一つを「アクティブギルド」として登録する必要がある。ハンターの活躍に応じてアクティブギルドのアクティビティが増加し、ギルドの規模が拡大する事となる。


ハンターズギルドの成立までの歴史

 そもそもハンターズソサエティがその本部をリゼリオに置いていることには理由がある。
 当時のハンターズソサエティの総長は新しく作られる組織の特殊性から、三国のいずれの傘下にも入りたくなかった。そのハンターズソサエティ側の希望を汲み、総長の親友であった当時のリゼリオ伯爵がリゼリオの一角、正確にはこれから作る区画をまるごと提供したものだ。またリゼリオは所属こそしていないもののその土地は自由都市同盟にある。同盟はこの時期独立した直後であり常備軍がなかったため、歪虚に対する万が一の備えとしても丁度良かった。
 ハンターズソサエティにリゼリオが提供したのはこれから作っていく予定の区画であり、当時のハンターたちは依頼の傍ら都市の拡張作業に従事し、それによって自身の土地を勝ち取ってきた。その結果、現時点ではリゼリオ市街の実に約2割の区画がハンターズソサエティの管理区域となっている。

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ユニオン

4コマ2                 イラストレーター:琥珀
ユニオンの広間


 ハンターズソサエティからいくつかの権利と施設利用を認められている公認ギルドのこと。またその施設の事も指す。ギルドの中の一形態であり、施設はギルドと同様リゼリオ内にある。
 通信連絡手段として各都市などに存在するのと同様の神霊樹の分樹と、ハンターズソサエティ間を結ぶ物と同等の転送ゲートを保有し、それを利用可能な状態に維持する事が義務付けられている。また、本部に何らかの障害が起きた際には、その代行を行う事とされているが、ハンターズソサエティ設立以来本部が陥落した事は無く、現在の所は空文となっている。
 建前上はギルド同様、ハンターであれば誰でも設立の申請が可能なのだが、分樹の入手と転送ゲートの維持管理にかかる手間や費用が大きい為、実質的には国家や大規模な商業組織などが有するのみとなっている。近年に辺境諸部族が分樹を独自で入手、ユニオンの開設を申請し受理されている。

 ハンターズソサエティに属するハンターは、必ず一か所のユニオンに属すことを義務付けられている。これは、新人ハンターの導きとなる意味合いからでもあり、前述のように本部に障害が発生した際にハンターが連絡、移動を行うバックアップ手段としての意味合いもある。

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代表NPC

 ここでは、ハンターズソサエティ総長と現在存在しているユニオン、その代表者であるユニオンリーダーを紹介する。

ナディア・ドラゴネッティ

ナディア・ドラゴネッティ ハンターズソサエティの総長を務めるという少女。
 その出自には謎なところが多いが、責任感あふれる人物である。


へクス・シャルシェレット

へクス・シャルシェレット 港街ガンナ・エントラータの領主。
 所属ユニオンはアム・シェリタ(グラズヘイム王国)


タングラム

タングラム 皇帝の意向でイルリヒト機関から派遣された少女。
 所属ユニオンはA.P.V.(ゾンネンシュトラール帝国)


ドメニコ・カファロ

ドメニコ・カファロ 魔術師ギルドで広報部長を務める初老の男性。
 所属ユニオンは魔術師協会・広報別館(自由都市同盟)


リムネラ

リムネラ 大霊堂からユニオンへと遣わされた巫女。
 所属ユニオンはガーディナ(辺境/北方の部族集団)

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