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ライブラリ グラズヘイム王国

特徴

ライブラリ クリムゾンウェストの半島先端に位置する国家。
 王を頂点とした封建制を敷く王国で、千年王国(ミレニアム)なる名を冠する歴史ある大国である。かつては半島全体を治める権勢を誇っていたが、今では領土の半分を喪失して帝国や自由都市同盟に押されつつある。肥沃な大地を活かした農業が盛んな一方、【機導術】を利用した魔導技術は帝国に大きく水をあけられている。
 また【聖堂教会】を最初期から保護しており、王城と並び立つように建立された【聖ヴェレニウス大聖堂】の威容は両者の磐石な協力体制を人々に示し続けている。
 五年前に西方の【イスルダ島】から来襲した歪虚の侵攻により王を失い、以降王位は空位。継承権第一位である王女は年齢や能力不足を理由に即位を拒絶しており、今は聖堂教会が派遣した大司教が代わって政治を執り行っている。

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政治/経済

 現在まで封建制が続いていることから分かるように、グラズヘイム王国の王位には専制と言うほどの権力はない。
 王国としての最高意思は【円卓会議】と呼ばれる会議によって決定され、その席は国王、宰相(現大司教)、王国騎士団長、近衛騎士団長(現侍従長)、宮廷魔術師、聖堂教会代表、聖堂戦士団長、王族、貴族数名などからなる。つまり王国政治は貴族及び聖堂教会の意思が絶大な影響を持つと言える。また伝統的に近衛騎士団長(現侍従長)は会議の決定に対し、職を辞するのと引き換えに拒否権を一度だけ行使できるとされる。
 円卓会議によって決定された事柄は内務省、労務省、軍務省の三つの省によって執行される。現状各省の大臣には貴族しか就くことができず、それが腐敗を生むという側面もある。
 経済面では自由都市同盟に大きく遅れを取っており、それは効率の差とも機導術の差とも言われている。
 王国では魔導自動車があまり普及していないなど、同盟と比べても日常での機導術の運用が少なく、産業の効率化も進んでいない。そのため、このような声が挙がるようである。
 唯一の強みはクリムゾンウェスト全土に流通する通貨を鋳造しているという点である。が、通貨統制などの手段を用いれば他国の反発を招きかねず、伝家の宝刀として納めている。

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歴史

 王国の元となった都市国家【イルダーナ】が興った年を元年とする王国暦によれば、王国は現在1014年の歴史を誇る。
 しかし当初は小さな交易国家に過ぎず、王国が西方半島を統一したとされるのは王国暦360年前後のことだ。196年に【エクラ教】と聖堂教会を保護して以降、爆発的に伸長したのである。
 その後、王国は飢饉や内乱を経験しつつも順調に国力を増していったが、王国暦600年頃、予言に語られる【歪虚(ヴォイド)】なる存在が半島北部に姿を現し始め、700年、歪虚の大侵攻が王国を襲った。
 紆余曲折の末に撃退には成功するものの、王国は国力を大きく失した。さらに帝国、自由都市群の離反で半分に近い領土を失うことになる。
 緩やかに衰退の道を歩んでいた王国だが、1008年、再び歪虚は王国を襲った。
 西方に位置するイスルダ島を歪虚が占拠したのだ。翌09年、王率いる王国軍が歪虚本隊と激突、多大な犠牲を払いつつも敵指揮官と思しき歪虚に痛打を与え、敵を一時撤退させることに成功した。しかしこの戦いにおいて、王を含む多くの王国軍兵士や上級騎士が戦死を遂げる。
 以後五年に渡り小規模な侵攻はあれど本格侵攻はなく、王国西部にて睨み合いが続いている。

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地理(都市/地形)

王国地図

 王国の国土は大半が平野となだらかな丘陵からなり、険しい山岳地帯は北東部のみである。特に王都イルダーナ以南には肥沃な大地が広がっているが、東部には必ず迷うと噂される深い森もあり、人々はむやみに分け入らないようにしている。
 北部は荒涼とした大地が続き、そこでは【ゴブリン】などの【亜人】が多く棲息している。幸い彼らが頻繁に荒野から出ることはないが、過去には大群が村を襲った記録もあり、最寄りの村には常に騎士が駐屯している。
 王国を横切る二本の大河及び支流は流れも緩やかで、国内では水上交易が賑わっている。それらに加え王都から東西南北に伸びる大街道により、国内流通はかなりスムーズである。
 また帝国との間には何百kmと続く【大峡谷】が横たわっており、交通の難所となっている。
 主要都市に古都【アークエルス】港街【ガンナ・エントラータ】などがある。

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王女、他NPC

システィーナ・グラハム

システィーナ・グラハム 年齢:16 クラス:一般人
 グラズヘイム王国の王女。若くして両親を失い、国を背負わなければならない立場となってしまったが、年齢や能力不足を理由にまだ女王として即位はしていない。何事にも一生懸命で、自分のことならどんなことにも耐え抜く忍耐を持ち合わせているのだが、自分を信じきれない気の弱さがそれを隠している。
 現在は王都イルダーナの王城で日々勉学に励み、国の為に自分ができること、やらなければならないことを懸命に模索している。


エリオット・ヴァレンタイン

エリオット・ヴァレンタイン 年齢:29 クラス:闘狩人(エンフォーサー)
 【グラズヘイム王国騎士団】の団長。五年前の大戦では先王の近衛隊として従軍しており、その後騎士団に復帰した経緯がある。
 個人の技量としては剣、槍、弓、馬術など様々な武芸を高水準でこなす努力と才能を持ち合わせている。全てを斬り裂く王国の剣であれという信念は揺らぐことなく、騎士としての確固たる己を持っている。が、一方で団長としての自分には常に違和感を覚えており、苦労は耐えない。
 誠実かつ実直な言動は騎士の規範として尊敬を集めている。

 

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