ゲスト
(ka0000)
ダーティクルーズ
マスター:瀬川綱彦

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- サポート
- 現在0人 / 0~2人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 4日
- プレイング締切
- 2015/02/22 19:00
- リプレイ完成予定
- 2015/03/03 19:00
オープニング
●ダーティ・クルーズ
最低の一日だった。
なにが、といえば、なにもかもだ。
妻と酒の勢いで口論したこともそうだし、卸したばかりの靴で動物の糞を踏んでしまったことも最悪で、極めつけにいまは船の甲板の上で海に向かって朝食を披露するハメになっているのだ。
それは船乗りの若い男であった。彼が吐いているのは、船酔いではなく二日酔いだった。
「……最悪だ」
見上げた空は青かったが、船乗りの心は水底のように暗い。すべてが悪いことに転がっているように思える一日だった。間が悪いともいうべきか、ひとつのことをきっかけにして坂道を転がるように不幸が畳みかけてくる。誰もが経験したことのありそうな厄日とも言える一日だった。
「この航海が終わったら、陸で休んでやる……こういう日は、なにもしないに限るんだ……」
ひとりで譫言をもらす。喋れば少しは気が紛れると、すがるような声だった。
この船は別の港へと荷物を輸送しているのである。いつもは一般の流通に乗るような食糧などを運搬していたが、今日はいつもとは違った。博物館へと納品される物品も積み込まれているのだ。なかなか重要な仕事なので、自分以外の船員は張り切ってえっさほいさと荷物を運び込んでいたものである。
それさえ終われば、気も休まる。だから、この航海よ、はやく終わってくれ――
ドンッ、と視界が揺れる。大地が震えていた。無論ここは海の上、揺れているのは大地ではなく船だ。
船の横合いが轟音をたて、船は人が立っていられないほどの衝撃を受けて震えた。
「な、なにが……」
周りで船員たちが騒いでいた。怒号に誘われるようにして男は振り返り、唖然と口を開いた。
大きな蛸が船体に張り付いていたのだ。
それ、二体、三体。複数の姿がある。
蛸の触手が、船の貨物を絡め取って、口元へと運んでいた。美術品のはいったコンテナだった。
最悪の一日だ。
男は、巨大な蛸を前にして、ただそう天を仰ぐしかできなかった。
●あの価値を求めて
「それでは、今回の依頼内容について説明させていただきます」
ハンターオフィスのカウンターにて、眼鏡をかけた無愛想な受付嬢がハンターたちに話を切り出した。
「ある貨物船が雑魔の襲撃に遭い、貨物を捕食されました。そのコンテナの中には、美術品が収められており、貴方たちには雑魔を撃破し、その体内から美術品を奪い返してもらいます。幸い潜伏場所は判明しておりますので、そこへ乗り込む形ですね。美術品はひとつでも持ち帰ってもらえれば問題ありませんが、多いに越したことはないでしょう。なくても船員の首が切られる程度です」
そうして説明を終えた受付嬢は慇懃に頭を下げた。
「それでは、よろしくお願いします」
最低の一日だった。
なにが、といえば、なにもかもだ。
妻と酒の勢いで口論したこともそうだし、卸したばかりの靴で動物の糞を踏んでしまったことも最悪で、極めつけにいまは船の甲板の上で海に向かって朝食を披露するハメになっているのだ。
それは船乗りの若い男であった。彼が吐いているのは、船酔いではなく二日酔いだった。
「……最悪だ」
見上げた空は青かったが、船乗りの心は水底のように暗い。すべてが悪いことに転がっているように思える一日だった。間が悪いともいうべきか、ひとつのことをきっかけにして坂道を転がるように不幸が畳みかけてくる。誰もが経験したことのありそうな厄日とも言える一日だった。
「この航海が終わったら、陸で休んでやる……こういう日は、なにもしないに限るんだ……」
ひとりで譫言をもらす。喋れば少しは気が紛れると、すがるような声だった。
この船は別の港へと荷物を輸送しているのである。いつもは一般の流通に乗るような食糧などを運搬していたが、今日はいつもとは違った。博物館へと納品される物品も積み込まれているのだ。なかなか重要な仕事なので、自分以外の船員は張り切ってえっさほいさと荷物を運び込んでいたものである。
それさえ終われば、気も休まる。だから、この航海よ、はやく終わってくれ――
ドンッ、と視界が揺れる。大地が震えていた。無論ここは海の上、揺れているのは大地ではなく船だ。
船の横合いが轟音をたて、船は人が立っていられないほどの衝撃を受けて震えた。
「な、なにが……」
周りで船員たちが騒いでいた。怒号に誘われるようにして男は振り返り、唖然と口を開いた。
大きな蛸が船体に張り付いていたのだ。
それ、二体、三体。複数の姿がある。
蛸の触手が、船の貨物を絡め取って、口元へと運んでいた。美術品のはいったコンテナだった。
最悪の一日だ。
男は、巨大な蛸を前にして、ただそう天を仰ぐしかできなかった。
●あの価値を求めて
「それでは、今回の依頼内容について説明させていただきます」
ハンターオフィスのカウンターにて、眼鏡をかけた無愛想な受付嬢がハンターたちに話を切り出した。
「ある貨物船が雑魔の襲撃に遭い、貨物を捕食されました。そのコンテナの中には、美術品が収められており、貴方たちには雑魔を撃破し、その体内から美術品を奪い返してもらいます。幸い潜伏場所は判明しておりますので、そこへ乗り込む形ですね。美術品はひとつでも持ち帰ってもらえれば問題ありませんが、多いに越したことはないでしょう。なくても船員の首が切られる程度です」
そうして説明を終えた受付嬢は慇懃に頭を下げた。
「それでは、よろしくお願いします」
解説
勝利条件:雑魔を撃破し、美術品を奪還する
敗北条件:上記を満たせなかった場合
■戦闘場所
・海岸近くの鍾乳洞
ここに件の水棲生物が住み着いているそうです。小舟を借りることができるので、こちらに乗り込んでもらいます。
奥行きは25メートルほどで、奥へ進むにつれて暗闇のため視界が悪くなります。下記の敵はこの最奥部にいます。
光源を点灯させると、みなさんを迎え打つべく行動を開始するでしょう。光源を使わずに進めば接近してからの戦闘も可能でしょうが、その場合は暗闇でも物音を立てない人(身軽であったり、夜目が利くなど)が適任でしょう。
■敵
・蛸型雑魔×3
それぞれが美術品を飲み込んでいますが、一体でも倒せば依頼達成となります。三体を倒すことも可能でしょうが、蛸型雑魔は自身の負傷が一定値を越えると鍾乳洞から逃げ出そうと行動をはじめます。
逃げられてしまっては、美術品の奪還ができなくなりますので、ご注意ください。
以上です。
それでは、ご健闘を祈ります。
――無愛想な眼鏡の受付嬢より。
敗北条件:上記を満たせなかった場合
■戦闘場所
・海岸近くの鍾乳洞
ここに件の水棲生物が住み着いているそうです。小舟を借りることができるので、こちらに乗り込んでもらいます。
奥行きは25メートルほどで、奥へ進むにつれて暗闇のため視界が悪くなります。下記の敵はこの最奥部にいます。
光源を点灯させると、みなさんを迎え打つべく行動を開始するでしょう。光源を使わずに進めば接近してからの戦闘も可能でしょうが、その場合は暗闇でも物音を立てない人(身軽であったり、夜目が利くなど)が適任でしょう。
■敵
・蛸型雑魔×3
それぞれが美術品を飲み込んでいますが、一体でも倒せば依頼達成となります。三体を倒すことも可能でしょうが、蛸型雑魔は自身の負傷が一定値を越えると鍾乳洞から逃げ出そうと行動をはじめます。
逃げられてしまっては、美術品の奪還ができなくなりますので、ご注意ください。
以上です。
それでは、ご健闘を祈ります。
――無愛想な眼鏡の受付嬢より。
マスターより
買ったばかりの靴を履いて意気揚々と出かけたら犬のアレを踏んだことがあります。瀬川です。
ペットの散歩はしっかりとね!
というわけで、美術品と船員の職のための戦いとなります。よろしくお願いします。
ペットの散歩はしっかりとね!
というわけで、美術品と船員の職のための戦いとなります。よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/02/27 04:21
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/02/18 19:32:59 |
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相談卓 シェラリンデ(ka3332) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2015/02/22 13:14:00 |