悪徳の七眷属

 

世界を狙う「歪虚」たちは、その性質や外見、彼ら自身の言動から、七つの集団に大別される事が判明している。

 「七眷属」と呼ばれるそれらの群れの構成体は、最下層の個体ですら雑魔とは一線を画する。

 その頂点には「始祖たる七」と呼ばれる危険な歪虚が存在するらしい。


ヴォイドアーツ

 ヴォイドが負のマテリアルを暴走させ、真の力を行使した状態。

 一体で一軍をねじ伏せ、蹂躙する上位の七眷属には、強力な覚醒者でなければ対抗は困難だ。

 300年前の歪虚大侵攻の終盤に、強力な歪虚がヴォイドアーツを発動。多数の英雄の犠牲の元に、辛うじて撃退に成功したという。


雑魔

 汚染、あるいは魔法の濫用によって、 マテリアルのバランスが崩れているときに 現れる、下級の歪虚。
 知性は無く、脅威としての度合いも決して高くはないが、放置すれば周囲へ汚染を広げていく。 また、長く年を経れば強力な雑魔となる事もあるらしい。
 オーク、トロルといった一見人型の雑魔も存在する。

 

  市民にとって深刻な脅威だが、駆け出しの ハンター達にとっては、格好の腕試しの相手だ。


堕落者

 七眷属は、正のマテリアルを持つ人間を取り込もうと、「契約」を持ちかける事がある。
 強い意志力や高い能力を持つ人間が、負に転じる事を「堕落」と言い、力と引き換えに 闇へ魂を売り渡した元人間の「歪虚」を「堕落者」と呼ぶ。

  生前の知識や性質を引き継いでいるだけに、手ごわい敵となる事が多い。

 悪の誘いに心ひかれている段階であれば、言葉で引き戻す事は可能だが、ひとたび 歪虚に転じてしまった彼らは死人であり、人とは決して相容れぬ負の存在だ。



その他の脅威

 歪虚以外にも、危険な生物がクリムゾンウェストの世界には多数存在している。 ゴブリン、コボルドといった敵対的な亜人はその筆頭であり、野生の獣や幻獣も時に人類へと牙を剥く。


 成長半ばのドラゴンは本能で動く存在であり、街や村を焼き払う事すらある危険な存在だ。