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種族

人間

人間(リアルブルー)

篠原神薙 宇宙からの脅威に直面している21世紀の地球(リアルブルー)からクリムゾンウェストへ転移した人々です。クリムゾンウェストの人々と生物的に大きな差異はありません。成人男性で165cm前後、60kg前後になります。
 転移した人々の経緯や状況に規則性はなく、同時期に転移してきた人々はほぼ同一の時代から召喚されている事が判明しています。学者達の間ではリアルブルーとクリムゾンウェストの時間軸は平行して存在しているのではないかとして研究が進められています。
 しかし異邦人がクリムゾンウェストへ現れたのは今に始まった事ではありません。
 クリムゾンウェストに根付く『エクラ教』の成立に異邦人が大きく関与している事、辺境に残されている『青き世界の戦士伝説』等でも分かる通り、異邦人は古くから現れていたようです。近年まで転移者は珍しい存在となっていましたが、この数年は異邦人が急増しているようです。原因は未だに不明で、多くの学者がその研究に乗り出しています。
 異邦人はクリムゾンウェストの人々と比較するとマテリアルへの親和性が高く、特別な訓練などを行わずとも覚醒者としての資質を持っている者が多い事で知られています。


人間(クリムゾンウェスト)

ラキ 地球の人々が異邦人と呼ばれるように、このクリムゾンウェストにも多くの人間が生活を営んでいます。彼らは地球を『リアルブルー』と呼称、時には崇める対象として、時には伝説の戦士として語り継いできました。
 クリムゾンウェストの住人はリアルブルーの人々と生物的にほぼ同じですが、やや頑健な者が多いと言われます。成人男性で165cm前後、60kg前後になります。
 リアルブルーに比べて科学文明的にはやや遅れていますが、代わりに魔法技術が発展しており、ライブラリネットワークのように日常生活の様々な場所で魔法を常用しています。衛生や識字率などは高い水準です。また、多少の方言はありますが概ね全域で共通言語が用いられています。
 歪虚という共通の脅威が存在する為に人間同士の国家、都市レベルの諍いは近年においては少ないようです。

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エルフ

シャイネ  クリムゾンウェストに住む、音楽と動植物を愛する種族です。成人男性で160cm前後、50kg前後になります。マテリアルの保有、操作に秀でた技術を持ち、人間よりもずっと長寿である事も有名です。
 身体的な特徴はやや釣り目で尖った耳を持つ細身な体躯でしょう。小説から抜け出したような雰囲気を身に纏い、音楽を奏でるその姿に心を奪われる人間も少なくありません。
 通常エルフは100人以下の集団で暮らし、森林地帯を住居としています。伝統的に弓術に秀でた者、音楽面に才能を持つ者が多く、里を離れた若いエルフの中には傭兵や吟遊詩人として生計をたてる者もいます。
 エルフの誕生は人間よりも古いとされており、エルフの伝承の中には神霊樹発生前の物もあると噂されています。マテリアルへの親和性も高く、覚醒者として優れた適性を発揮する者も多いです。
 しかし反面、負のマテリアルの影響も受けやすい為に歪虚病にもかかりやすく、歪虚となってしまうケースも少なくありません。歳経たエルフが自身と同じくらいに長く生きた樹木に囲まれて暮らすのは、負のマテリアルの悪影響から離れる為という意味合いもあります。
 エルフの寿命は400歳程ですが、100歳を超えるエルフは清浄な森の外に出る事が困難になるため、PCとして登録可能なキャラクターの「実年齢」は99歳が上限となります。
 歪虚の尖兵として知られるオークを忌み嫌う他、それとは別次元ですがドワーフとも伝統的に不仲です。平穏と調和を愛するエルフにとって、同じく古き種族でありながら変化に寛容で騒々しいドワーフは鼻持ちならない存在のようです。
 エルフの最大の集落は帝国南東部に存在する『エルフヘイム』で、広い森林の中に1000人を超える多数のエルフが居住しています。

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ドワーフ

ヨアキム クリムゾンウェストに住む、伝統的に採掘、鍛冶精錬に秀でた技術を持つ頑丈な種族です。成人男性で150cm前後、70kg前後になります。
 身長こそ小柄ですが槌を好んで戦う戦士としても知られ、鉱石の加工技術はクリムゾンウェスト中に轟いています。ドワーフが制作する武具や防具は彼ら自身を含めた多くの戦士達が愛用しています。ドワーフは山岳や地下を集落とする事が多いですが、それは高品質の鉱石を掘り出してすぐに工房で加工できる為です。基本的にワーカホリックとして知られ、仕事明けの酒には目が無く、宴会では浴びるように飲み食いする事で知られています。
 男性のドワーフの間には初めて戦場へ赴いてから髭を伸ばし続ける伝統があります。髭の長さは勇敢な戦士として生きている期間の長さを指し示しており、長ければ長いほど勇敢な戦士として一目置かれます。逆に臆病者は髭を切られて見せしめとされる事もあるようです。女性に関しては髭が生える事はなく、やや頑丈で小柄な人間のようにも見えます。
 ドワーフもエルフ程ではありませんが長命な種族であり、200歳程度が寿命とされます。しかし、戦闘など様々な理由から100歳を超える長命なドワーフは稀であり、PCとして登録可能なキャラクターの「実年齢」は99歳が上限となります。
 ドワーフの社会ではエルフを軽蔑する風潮があります。『エルフのように木に身を寄せて枯れて生きるより、太く短く生きよう』というのがドワーフの主張です。この事が原因でドワーフとエルフはお互い軽蔑し合っている事で有名です。ですが、ドワーフもまたエルフ同様古い種族であり、クリムゾンウェストからマテリアルが失われている事に気付いています。
 ドワーフの最大集落は帝国北部の辺境地帯です。帝国要塞『ノアーラ・クンタウ』地下にあるドワーフ地下城『ヴェドル』は西方世界最大のドワーフ集落です。

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アカシラ  クリムゾンウェストの東方に住む、頑健な身体と額に1~2本の角を抱いた少数種族です。体格に優れており、成人男性では身長は180cm前後、体重は70kg前後になります。
 鬼はエルフやドワーフと同様にマテリアルへの高い親和性を有しており、ほぼ全ての個体が覚醒者として優れた適正を持ちます。
 その肉体を活かし力を振るう彼らはまた、創意工夫は少ない傾向にありますが、並外れた直観力故に生存性に優れた戦士たちです。魔術に長けた個体も存在しますが、その文化的背景ゆえにか、極希少です。
 古くは東方地域の北部に鬼たちの国があったとされていますが、歪虚に呑まれた後、まつろわぬ民として暮らすようになり、このため現在の鬼たちは、エルフやドワーフに見られるような独特の文化体系は有してはいません。東方では傭兵や盗賊など、戦場に連なる場所で生活することが多く、刹那的な生き方をする者が多いです。
 鬼の寿命は100歳を超える程度と見られていますが、その戦いの多い生の中、大半の鬼は長くても60歳程度で一生を終えることが多いとされます。
 
 なお鬼は他種族と混血が可能であり、このためまれに、西方でも隔世遺伝によって鬼が生まれる場合があるとされています。
<角について>
通常は、額の左右に1本ずつ、2本の角が生えています。円錐形で、大きさは10cmを越えない程度です。
・公認設定可の例
生えている角は1本
額から頭頂部までの頭前面・耳より上の頭側面に角が生えている
角が小さく、髪に隠れている(生えていないように見える)
角が折れている
・公認設定不可の例
3本以上の角を持つ
後頭部や額/耳よりも下、首などに角が生えている
角が生えていない
顔の大きさ(20cm程度)を超えるような大きな角
ヒツジのように巻いている、鹿のように枝分かれしているなど、大きな変形を伴う角
非常に硬く戦闘で有利、などの特殊な能力を得る設定

<肌の色について>
PCデータとして一般的な人間とは異なる肌の色を登録できます。
肌の色は単色で、グラデーションがかかっていたり、虹色のような複数の色を持つことはありません。
肌の質感は通常の人間と同じです。黒い肌で宝石のような硬い肌を持っている、というような設定はできません。

<牙・爪・耳などについて>
角と肌の色を除く、牙や爪、耳については、普通の人間と比べて、大きく変化はありません。

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ドラグーン

シャンカラ ドラグーンはクリムゾンウェストの北方に住む、肌に龍の鱗のような硬質の部位をもつ少数種族です。
体格は人間種族と同等ですが、肉体的に早熟であり十代にして他種族の成人と見紛うほどの体格に成長し、そこから寿命を迎えるまで老いる事はありません。
ドラグーンはエルフやドワーフと同様にマテリアルへの高い親和性を有しており、ほぼすべての個体が覚醒者として優れた適性を持ちます。

彼らの祖先は強大な龍の血を受け入れ、守護者としての契約を交わしたクリムゾンウェスト人であり、現在のドラグーンはその子孫が突然変異した個体を指します。
既に純粋な意味でのドラグーン、彼らの祖はごく僅かを残して絶滅し、他種族を新たにドラグーンに変化させる技術は失われています。

主に北方にて精霊としての龍たちと共に暮らす彼らの多くは生真面目で誠実な気質を持っています。
長い歴史の中、星の守護者として龍と運命を共にしてきた彼らは「龍騎士」や「神官」を生業とする物がほとんどです。
ドラグーンの寿命は50歳前後と他種族に比べ非常に短命で、20代や30代で命を落とす者も少なくありません。 早熟さと短命さから彼らの多くは純粋でありながらどこか達観しており、自らの欲望より他者や世界全体の秩序を優先しがちで、それが昨今の更なるドラグーンの人口減少に拍車をかけています。
なおドラグーンは他種族と混血が可能であり、このため稀に、北方以外でも隔世遺伝によってドラグーンが生まれる場合があるとされています。

<鱗について>
ドラグーンは必ず全身いずこかの体表に龍の鱗のように硬質化した部分が存在します。
これは全体表の5~20%ほどを覆うもので、全身を鱗で覆ったりまったく鱗が存在しないという設定にはできません。
鱗の形や色は個体によって違うため、極端に人型から離れない範囲であれば自由に設定できます。

・公認設定可の例
鱗が身体の●●に生えている
鱗の色は●●色
鱗は背中に集中しており、普段は目につかない

・公認設定不可の例
鱗は存在していない
全身を鱗で覆っている
鱗を頭部に集中させた結果、人型ではなくなっている
非常に硬く戦闘で有利、などの特殊な能力を得る設定

<牙・爪・耳・翼などについて>
肌の色を除く、牙や爪、耳については、普通の人間と比べて、大きく変化はありません
覚醒による変化でオーラによる翼や爪、角などを得ることは可能です

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オートマトン

ルビー オートマトンは異世界エバーグリーンに住んでいた、機械の身体を持つ少数種族です。
機械の身体といっても基本的な外見は人間と大きく変わらず、人型から大きく外れた外見のオートマトンは存在しません。
ボディが稼働し続ける限り生物的な寿命は存在しないと言えますが、通常の稼働耐久年数は100年ほどだと推測されています。

五感を持ち食事によりエネルギーを獲得したり、自我メンテナンスために睡眠を必要とするなど、基本的な生活は人間と変わりません。
ナノマシンによりある程度の自己再生能力を持つため時間経過で損傷を回復したりすることもできます。
ただし、元々は戦闘用・労働用の機械であるため、生殖器は持たず、繁殖することはできません。
また食事で体内に取り込んだものは完全に分解吸収するため、排泄も行いません。

現在のクリムゾンウェストの技術では新たにオートマトンボディを作り出すことはできないため、現在稼働しているオートマトンはすべてエバーグリーンから回収されたものです。
中には偶発的にクリムゾンウェストに転移した個体もいるようですが、ほとんどはハンターが異世界より持ち帰ったものだと言えます。
オートマトンの「自我」はボディに封じられた精霊に依存しています。どのような精霊が宿っているのかにより、性格は様々です。
本来精霊が知り得ない「人間の常識」は、ボディにインストールされた段階で最低限備わりますが、基本的には世間知らずで他種族とは少々異なる価値観を持ちます。
また、機械の身体でも不死ではなく、コアパーツを破壊されればインストールされた精霊は消滅し、ボディも非常に高価かつ特殊なものであるため、欠損すれば修復は困難です。
インストールされた精霊はそのボディを「人間としての肉体」と認識してしまうため、極端に破損した場合、コアパーツが無事でも自我が消失し死に至る場合があります。

オートマトンは厳密には生物ではなく、機械の身体に精霊の自我を封じ込めた存在です。
故にある程度力のある精霊を取り込んだオートマトンは、すべてが疑似的に覚醒者としての適性を持っています。
ボディにインストールされた精霊は殆どの場合それまでの記憶を失い、断片的にしか精霊としての自分を思い出せなくなります。
また、古くに作られたオートマトンが何らかの問題で稼働不能状態になった場合、それを修復したり新たな精霊をインストールすることで再起動する場合がありますが、それは以前の個体とは厳密には別の存在となってしまいます。
オートマトンは非人道的な目的を由来として作られた種族ですが、現在はハンターズソサエティにより人権を保護されており、不当な扱いを強いる事は禁じられています。

<機械的な身体について>
オートマトンは基本的には人間と大きく変わらない外見をしていますが、場合によっては機械的な部位を持つことがあります。
その肉体があまりにも大きく人型を離れるとオートマトンは自己矛盾により自我を保てなくなるため、機械的な部位は最大で全体の20%程度が限界とされています。
武器を肉体と一体化させたり内蔵させることも可能ですが、その性能は装備しているアイテムに依存し、特殊な能力を付与することはできません。

・公認設定可の例
オートマトンだが、外見的には人間とほとんど変わらない
精霊をインストールしているが、過去の事は断片的にしか覚えていない
目覚めた時に近くにいたハンターを自分の主と思い込んでいる

・公認設定不可の例
全身が機械化されており、大きく人型から離れてしまっている
様々な武装を内蔵し、その性能はアイテムに依存せず特殊な能力を持つ
精霊は過去数百年の出来事をすべて記憶している
不当に売買され、人権を剥奪され人間に使役されている

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混血について

 希にエルフ、人間、ドワーフ、鬼、ドラグーンの間で子供が為されることが有ります。その場合、生まれた子供は親のどちらか一方の形質を受け継ぐこととなります。隔世遺伝も存在しており、数代を経て突然異種族の子が生まれる場合などもあるようです。
 クリムゾンウェストにおいては多種族の存在は受け入れられており、混血の子や取り換え児の存在も迷信的な迫害の対象にはなりません。とはいえ、個人レベルや家族レベルの悲劇の種になる事もあるようです。
 オートマトンは厳密な意味での生物ではなく、機械であるため繁殖は行いません。このため、これらの人類種族や他の生物との間に混血した子供がなされることはありません。

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