※本商品は「ファナティックブラッド」の本編とは異なるアナザーノベルであり、「ファナティックブラッド」ならびに他ゲームコンテンツでプレイングやキャラクター設定の参照元にすることはできませんのでご注意ください。
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遊園地デートでいちゃいちゃらぶらぶ
ごとん、ごとん……。
「だ、だんだん高くなってきましたよぉ~」
弓月・小太(ka4679)は肩をすくめてきょろきょろしている。
「楽しみだよね~っ」
その横でフラ・キャンディ(kz0121)はわくわくの上機嫌。
やがてジェットコースターは軌道の頂点まで登り切り……。
――ごとん!
「来たッ!」
「こ、これわぁぁぁぁぁ……」
がこーっ、と下に下に下に!
降下中、コースターと軌道の音が暴力的に響き危機感をあおる。
身構える小太!
ぐわっと左に曲がる!
そして右!
横へ大きく振られて周りから悲鳴が上がる。
「あー、楽しかった♪」
コースターを降りた後、フラはベンチでにっこり。
一方、小太。
「な、なんだか立場が逆なような気がしますよぉ」
げっそりとそんなことをいうのは、フラに膝枕してもらってベンチに横たわっているから。
頬に当たる太腿の柔らかさにはじらい上を向くとフラの顔がアップで迫る。真っ赤になって横を向くと今度はお腹がある。慌ててまた上を向き目を伏せる。
「いいのいいの。ボクが小太さんのお世話してあげるんだからっ」
フラの手が優しく頬や髪を撫でる感触。
「今度、耳掃除もしてあげるね?」
(うぅ……なんとか男らしいところを見せないとですよぉ)
フラに好き放題可愛がられながら思いを巡らせるのだった。
「お化け屋敷?」
「い、いっしょに行ってみましょぉ」
というわけで回復後、お化け屋敷へゴー。
中は薄暗く怪しい雰囲気。
「わー、すご~い」
しかし、フラはいつも通り元気いっぱい。
(あそこの井戸からは幽霊が出そうですねぇ……でもフラさん、怖がらなそうですよぉ)
失敗したかもと感じたその時。
「ねえ、小太さん。あそこに井戸があるよ。中から何か出てくるかなぁ?」
「あっ、フラさん!」
フラ、無防備に井戸に向かっていった。
その早いこと早いこと。
おかげで……。
――がこん!
『うらめぇしやぁ~』
「うわっ!」
あまりに早かったため井戸から出てきた幽霊人形と至近距離でご対面してしまった。
さすがにびっくりして尻餅をつくフラ。
「いたた……あっ!」
めくれたミニスカートに気付き慌てて裾を押さえる。
「だ、大丈夫ですかぁ、フラさん」
「ううう……」
その後、フラは赤くなって小太の腕につかまりっきり。
(や、柔らかいですぅ)
小太、しっかり手も握ってあげる。
ちょっと狙いは外れたが、普通のカップルらしく――。
おしまい
━あとがき━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・
弓月・小太さま
いつもお世話さまになっております。
おまけ小説はフラちゃんと遊園地でデート。
小太さんは女性に振り回されるのが得意(?)ですが、ジェットコースターとかはどうなんでしょうね。ただ、その日の体調によってはぐったりきますので今回は小太さんの体調が悪かったと思ってくだされば。
というわけで、フラちゃんの太腿やら何やらをお楽しみください。
この度はご発注、ありがとうございました♪