※本商品は「ファナティックブラッド」の本編とは異なるアナザーノベルであり、「ファナティックブラッド」ならびに他ゲームコンテンツでプレイングやキャラクター設定の参照元にすることはできませんのでご注意ください。
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ある青年のピロフィリアに関する所見
そもそもピロフィリア、すなわち火炎性愛とは、その名の通り炎、または炎が関わる状況に対して恋愛感情や性的な興奮を感じる、性的倒錯の一形態である。調査によると生まれ持った特性であると推測される場合と、特に切っ掛けがあって発現したと思われる場合の双方が散見されるが、彼の場合は後者である可能性が高い。18歳の時に彼の居住していた屋敷で発生した不審火によって天涯孤独となって以来、『炎は己の恋人である』という趣旨の発言をするようになったと彼自身が語っているからである。
ピロフィリアは火事や放火行為への性的嗜好を含むことも多く、社会的生活が困難になる症例も多数あるが、彼のハンターとしての活動に於いて、火炎に関する問題行動が見受けられたことは、少なくとも記録には残っていない。ただし、ピロフィリアとは別に彼には『斬首行為、そして切断された頭部』への興味・執着が存在している（これが性的倒錯と言える域にあるのかは現在調査中であるが、そうであれば斬首性愛とでも命名できるだろうか）。
この斬首・頭部への興味・執着がピロフィリアと関連するのかは、未だ調査中である。現在はこの興味・執着は歪虚にのみ向けられていると思われるが、この暴発の危険を孕んでおり、また非常に興味深い症例については、さらなる経過観察と調査研究が必要であると思われる。
――さる医学的知識を有するハンターの論文より。
注：匿名による投稿であるため、あくまで参考記録とする。
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【ka5014／イグナーツ・V・シュナイデン／男／23歳／闘狩人】
