※本商品は「ファナティックブラッド」の本編とは異なるアナザーノベルであり、「ファナティックブラッド」ならびに他ゲームコンテンツでプレイングやキャラクター設定の参照元にすることはできませんのでご注意ください。
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●おまけノベル『フィーナの手記』
私がハンターになった理由……最初はどうしてそう思ったのか、今にしてみると良く分からない。
当時の私に聞いたら、きっと『ただ何となく』とやる気なく答えたかもしれない。
……あの頃の私は、本当に周囲に興味がなかった。
他人が何をしようが、楽しもうが苦しもうが、生きようが死のうが。
それらを見ても心が動くことはなく。
まるで遠くの世界の映像を見ているような……そんな感覚だった。
それは道具として扱われていたからなのか。それとも元からの素養だったのか。
ただ、一つだけ言えるのは、私は『ヒト』という存在からほど遠いものだったのだろうと思う。
そんな私がこうしてハンターになった理由を改めて考えると、『自分の魔力の使い道』というものを考えた始めたからかもしれない。
両親を喪って、独りになって。
その時ようやっと、自分は『両親の役に立ちたい』という願望があったことに気付いた。
両親の期待は間違ったものであったと今なら分かる。
でも当時の私の世界には、あの人達しかいなかったから――。
世界を喪った私は、失意の中で考えた。
きちんと『道具』になれていたら、あの人たちを喪うこともなかったのだろうか……?
その答えを探すようにハンターになった。
そして出会いの中で、私は『道具』ではなかったことを知った。
心を持っていると、教えて貰った。
それがどんなに救いになったか……。
私は自然と、何かを救いたいと願うようになった。
私を救ってくれた人たちのようになりたい。
私がハンターを続けている理由は、きっとそれだ。
私の願いはきっと傲慢で、途方もなく難しいことだろうけれど。
それでも、試してみたいと思うから――。
私は今日も、ハンターオフィスの張り紙を眺める。
救いを求める声を、聞き逃さない為に。
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登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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ka6617/フィーナ・マギ・フィルム/女/13/かわりゆく少女
ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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お世話になっております。猫又です。
おまけノベルをお届けします。
フィーナちゃんの過去と現在を色々と考えてみた結果、このような形にまとめてみました。
少しでもお楽しみ戴けましたら幸いです。
ご依頼戴きありがとうございました。