※本商品は「ファナティックブラッド」の本編とは異なるアナザーノベルであり、「ファナティックブラッド」ならびに他ゲームコンテンツでプレイングやキャラクター設定の参照元にすることはできませんのでご注意ください。
今回は本気でおまけ的なおまけ

●おまけその1 前回の没差分

「いや、嘘ですけどね」
「……。嘘、かよ」
 声はまだ掠れていた。どこかすがるように。
「これくらいの意趣返しはされるだろうことをした自覚はあるのでは?」
「まあ……そうか」
 言って、彼女は深く息を吐いた。安堵したように、見えた。
 その後の会話は、まともに記憶に無い。

 彼女と別れる。じわり、胸に痛みが生まれた。
 締め付けられる。圧縮される。空洞が広がっていくのを感じると共に中心部は質量を増していき、深く、深く堕ちていってしまう──そんな。
 ああ。成程こういうものか。
 苦しい。
 苦しい。
 呼吸もままならなくなくなって脳から空気が失せていく。その──なんと恍惚か。
 悪くは……無いのかもしれない。残り少ない時間。その刻までに、持っていけるものが増えた。
 知らぬまま、消えるよりは。こんなものでも。こんな形でも。
「悪くは……無い」
 独り、掠れる声で呟いて。
 溢れるままに頬を流れるものの熱さ、初めて味わうそれに、暫し浸った。



●おまけその2 なんか思い付いたカオス

「というわけで、交流をしましょう高瀬さん」
「いや、だから出来てますから」
「仕事の話は一切無しでお願いします」
「………………」
「マジでそれ禁じたら話題の弾数0か」
「い、良い天気ですね」
「そうですね。それで?」
「…………」
「打ち止めですか」
「べ、別に仕事の話で困りませんし」
「……まあ、そんなことだと思って。輝紅士の衣装、男性用も用意しておきました」
「真顔で淡々と良く言えますねそれ!? それでどうしろと!?」
「これで皆から話しかけてくれること受け合いです。あとはそれに応対していけば」
「要するに晒し者じゃないですか! 嫌ですよ!」
「……いや、高瀬さんなら晒し者にはならないだろ。真面目にいける」
「……いや、良く分かりませんがそれも何か嫌なのですが……」
「友達だと思って、私の衣装に付き合ってください」
「……いや、友達いないからってそう言えばなんでも聞く訳じゃ無いですからね!?」
 そんな会話をしながらにじりよるメアリ。
 後退る康太。

 ……オチはぶん投げ(



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登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【ka6633/メアリ・ロイド/女性/20/機導師(アルケミスト)】

ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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ご発注有難うございます。
というわけでおまけの活用に挑戦、敢えての未完成文章です。
イラストレーターの方もラフを付けたりしますしね。
たまにはこういう、没ネタやネタだけ抜粋、みたいなのをライターもやっても良いんじゃないかと。
そんなわけでその1。前回のおまけの初期案(後半)です。
……うん、いきなり不意打ちで見せるには重!? なったんで止めました。止めて正解だと思います。
で、その2。いやなんか思い付いちゃって……。人様のキャラを何だと思ってんだ。
まあ、おまけモードのカオスメアリさんと少尉という事で緩く楽しんでいただければと……。
改めまして、ご発注有難うございました。
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発注者:キャラクター情報
アイコンイメージ
メアリ・ロイド(ka6633)
副発注者(最大10名)
クリエイター:凪池 シリル
商品:おまけノベル

納品日:2018/12/25 10:20