※本商品は「ファナティックブラッド」の本編とは異なるアナザーノベルであり、「ファナティックブラッド」ならびに他ゲームコンテンツでプレイングやキャラクター設定の参照元にすることはできませんのでご注意ください。
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ナハティガル・ハーレイ様
何の縁があってこんな手紙を書いているのか俺も正直分らないが、折角の縁だ。
筆を取らせてもらう。
あんたと俺の出会いは俺が脱走を謀った時だったな。
あの時兵士を助けたことを間違いとは思わないが、今でもたまにあのまま逃げてれば良かったと思う時がある。
特に第十師団の師団長にこき使われてるときなんかはな。
とは言え、もしあの時逃げれていても遅かれ早かれ捕まっていただろう。
あんたは知らないかもしれないが、第十師団には裏で動く精鋭部隊がいる。
俺が今いる親衛隊も精鋭揃いだが、それ以上に腕の立つ存在だ。
彼らが動いたら俺の命なんて簡単に消えるだろうな。
まあ、実際に動いた所は見たことがないし、その精鋭陣にも会った事ないんだが。
っと、話が逸れたな。
まあ要はあの時捕まえてくれてありがとう、と言いたくてな。
俺には俺の目的がある。
１日でも早く第十師団から出きゃいけない理由があるんだ。
本当はこんな場所でぐずぐずしている暇はないが、正攻法で攻めなきゃいけない時もある。
焦らず、でも確実に前に進むつもりだ。
その過程でもしかしたらまたあんたと会う事があるかも知れない。
その時にはよろしく頼む。
あんたは共に闘うには十分すぎるくらい腕が立つから。
