※本商品は「ファナティックブラッド」の本編とは異なるアナザーノベルであり、「ファナティックブラッド」ならびに他ゲームコンテンツでプレイングやキャラクター設定の参照元にすることはできませんのでご注意ください。
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●おまけノベル『ジャック様の日記』
11月28日
最近リゼリオでは、変な一団が出没して暴れ回ってやがるそうだ。
『自由の鐘』とかいう団体が、幸せそうなカップルの装備を奪っているらしい。
何でもその装備を纏えば、『自由の鐘』の加護で運気がこちらにきて愛を取り戻せるとか何とか……。
全く、寂しい野郎共だな。そんなことに情熱傾けてる暇があったら恋人でも探せっつーの。
あ? 俺様の聖輝節の予定?
ハッ。誰に聞いてんだよ。この俺様だぜ? 予定なんざあるに決まってんだろ。
相手は誰かって?
バッカ! お前そんなん……サオリたんに決まってんだろが! いちいち言わせんなよ!
もうデートプランもばっちり立ててあるんだぜ!
俺様達のアツアツっぷりに、その妙な団体も裸足で逃げ出すってもんよ……!
12月19日
『自由の鐘』の一団とやらは自滅したらしい。
正直どうでも良かったんであんま覚えてねえ。
俺様、サオリたんとのラブラブデートで忙しかったからな……!
サオリたんと共に白馬に乗ってな。リゼリオの街を練り歩いたんだ。
俺様達のラブラブっぷりに平民共が羨ましそうな目線を向けてきてな……!
サオリたんも恥ずかしそうにしてたぜ。
サオリたんはな、こういう奥ゆかしいところがいいんだ。
サオリたんは他の女とは違って――
――(延々とサオリたんを褒め称える文章が3ページに渡って続くので中略)――
……とまあ、こんな女神のような女性な訳よ。
神のような俺様と釣り合う唯一の女性だな!
で、だ。そんな女神のようなサオリたんとよ。日が暮れて寒くなってきたし、デートの締めにお食事を……という話になった訳よ。
勿論出来る男の俺様は、コネを最大限を利用して最高級レストランを予約してたんだ。
だが、ちょっとした手違いで……いや、向こうの無理解で、ディナーが台無しになっちまった。
最近リゼリオで装備剥かれるっていうからよ、仕方なく筋肉を装備して行った訳よ。
筋肉を装備ってどういうことかって? そりゃお前、言わなくても分かるだろ?
俺様の筋肉が最高級の一張羅だぜ……!
そしたらよ、『当店のドレスコードに合わない』の一点張りでよ……!
あの店ちょっと考え改めた方がいいと思うぜ。
まあその後、屋台でチキンとケーキ買って部屋に戻って、サオリたんとラブカーニバルの続きしたんだけどよ。
リゼリオトップクラスの最高級料理でディナーのはずが、庶民の味になっちまったが……サオリたんは笑顔で許してくれたんだぜ。
やっぱサオリたんは良い女だ。
俺様はこの先も、彼女を幸せにしてやんぜ……!!
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登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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ka1305/ジャック・J・グリーヴ/男/21/重傷を負いました(心に)
ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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お世話になっております。猫又です。
おまけノベルをお届けします。
聖輝節の一幕をジャック様の目線から見たものとなります。
描写しきれなかった部分を少しでもお届けできたらと思って認めてみました。
少しでもお楽しみ戴けましたら幸いです。
ご依頼戴きありがとうございました。