※本商品は「ファナティックブラッド」の本編とは異なるアナザーノベルであり、「ファナティックブラッド」ならびに他ゲームコンテンツでプレイングやキャラクター設定の参照元にすることはできませんのでご注意ください。
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そういうわけなのだけど、面白かったのかしら？
リアルブルーでの記憶なんて、そう楽しいものではなかったと思っていたけれど、こうやって話してみると、そうね……夏休みに、カフェメニューを目いっぱい楽しんだ記憶は悪くなかったわね。
そこに気付けたんだから、私にとっても悪い話ではなかったわ。聞いてくれてありがとうね？
え、料理が壊滅的なのは昔からだったのかって……もう、溜息つかなくてもいいと思うのだけれど……私だって初めての料理で卵が炭になった時は本当にショックだったのだから、笑いを堪えなくてもいいと思うのよ。
そうよ、昔からなのよ。数をこなせば身につくと思って、初心者としてシェフ達に弟子入りするつもりで頼んだの。結果は知っての通り、惨敗だったわ。
すまなさそうに謝罪までさせちゃって、頼んだこっちが悪いのに申し訳なくなったわね……
……翌年には、手のひらを返されたけどね……『お嬢様は、たとえつまみ食いでもキッチンへの出入りを禁止』って、どの別荘に行っても貼ってあるのよ。そんな事ってあるかしら？
私、一応雇い主の娘なのよ？ 確かに、既に失敗の前科が在ってそ知らぬふりをしたのは悪かったと思っているけど……それだけ必死だったのよ！
えっ、別送のデザートの出来？ 勿論皆素晴らしいものを作ってくれたわ。
でもね、流石にね……言っちゃ悪いと分かっているから言わないようにしていたけれど、慣れ親しんだ味過ぎて、こう、新鮮さがなくなっていくのよね……外に出にくいのもあって、余計、精神的に滅入っていたせいもあるかもしれないけれどね？
あとはほら、人気のスイーツって食べてみたくなるのは仕方ないわよね？ 女子ってそういうものよね？
ちょっと、その……つまりね、普通の女の子みたいに、カフェでスイーツって、憧れるじゃない？
週に１回くらいなら、そう頻繁な外出でもないし、私自身外の空気を吸うための、息抜きでもあったのだから……ね、ほら、仕方ないわよね？
金銭感覚が流石良家の令嬢？ ちょっとまって、私、豪遊はしてないって言ったわよね？
……護衛？ そうね、確かに別荘地で出歩くときは居たわね、何かあったらいけないからって。当然よね？
え、どういうこと、頷いてないで教えて頂戴ったら！
――というわけで、本日のリアルブルー☆タイム、ハンターの高瀬 未悠(ka3199)さんとご一緒にお送りいたしましたー！
━あとがき━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・
【ka3199／高瀬 未悠／女／21歳／征霊闘士／今の猫（耳と尻尾）は感情豊かに】
被っているのが当たり前だったかつての猫は、素顔を曝け出すオプションになりました。
今になって振り返ったら、新しく気付けることがあるかもしれません……よ？
