※本商品は「ファナティックブラッド」の本編とは異なるアナザーノベルであり、「ファナティックブラッド」ならびに他ゲームコンテンツでプレイングやキャラクター設定の参照元にすることはできませんのでご注意ください。
-
おまけ/フラさんを自宅まで
「フラさん、大丈夫ですかぁ?」
「うー……すぅ、すぅ……」
詳細は伏せますが、弓月・小太(ka4679)さんは背中におんぶしたフラ・キャンディ(kz0121)さんに声を掛けました。戻ってきたのは安らかな寝息だけです。
「まさか甘酒にアルコールが入っていたとはですぅ」
お花見で、騒ぎを収めたお礼にもらった甘酒に酔っぱらったようですね。
でもって、フラフラのフラさんを自宅まで送って来たようで。
「ええと、まずはベッドに……」
フラさんの個室まで運んだ後、少し考え込みました。
(ここから下ろしたら乱暴かもしれませんねぇ)
迷ったところで名案が。
「お、女の子にふさわしい寝かせ方を……」
少し顔を赤くした小太さん。フラを一旦下ろすと……。
「よいしょ、ですよぉ」
何と。
改めてお姫様抱っこにしたではありませんか。
(か、可愛いですぅ……)
これまではくったりした横顔が近かったのですが、今度は両手の収まった中。よいしょ、と持ち上げると頬にフラさんの唇が触れるのではないかと思うくらい近くになったり。
「あ、いけないですぅ」
ぐらっ、とバランスを崩す小太さん。
仕方ありませんよね。フラさんは意識がないのですから。お姫様抱っこって、抱きかかえられる人の協力も重要なのです。
その時でした!
――むにゅ……。
「はわっ!」
抱え直しの動きで、つい掌がフラさんの胸に触れたようで。
(や、柔らかいですよぉ……)
「ううん……小太さぁん……」
「……ふわっ?!」
驚いたのは、フラがもぞもぞ動いて両手を小太さんの首に回して抱き着いてきたからです。
「は、はいぃ、小太ですよぉ」
「ねむぅい……」
「は、はいですぅ」
慌ててベッドにフラさんを横にします。
でもフラさんたら両手はそのまま!
「小太さんもいっしょお……」
残った体重に持っていかれ、ベッドの上にどしーん。
「ふわわっ!」
あらら。
フラさんにのしかかっちゃいましたね。
「あん。暑ぅい」
「す、すぐにどきますからぁ」
「やぁ……そのままで脱がしてぇ」
「ふ、ふえっ!?」
がばっと、ここで起きる小太さん。
「あ、あれぇ? 夢……」
窓の外からは朝日が差し込み、ちゅんちゅんと雀の声が。
ベッドには小太さん一人。
「まさかの夢オチですかぁ?」
ですね。
それより早く支度を。
今日はフラさんを誘ってお花見ですよ。
━ORDERMADECOM・EVENT・DATA━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・
登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
━┛━┛━┛━┛━┛━┛
ka4679/弓月・小太/男/10/猟撃士
kz0121/フラ・キャンディ/女/11/疾影士
ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
━┛━┛━┛━┛━┛━┛
弓月・小太 様
いつもお世話様になっております。
本編の朝、という感じのお話でございます。
説明不要の!
堂々たる!
夢オチ。
ご発注、ありがとうございました。