※本商品は「ファナティックブラッド」の本編とは異なるアナザーノベルであり、「ファナティックブラッド」ならびに他ゲームコンテンツでプレイングやキャラクター設定の参照元にすることはできませんのでご注意ください。
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踊り子ハプニング!?
● 祭だ!
「わぁ! 楽しそうなんだよ~」
祭りにやってきた狐中・小鳥が楽しそうに祭りの様子を見ている。
丁度、祭りの舞台へ近づいた所――。
「ちょっと君! 良いかな?」
「何なのかな?」
不審に思う小鳥――姿から舞台の人と思われる男性に声を掛けられる。
「踊りとかできるかい?」
「えっと……少しぐらいなら」
自信なさげに答える狐中だが、実は踊りを生業としていた。
ただ、過剰な期待を持たせないために控えめに答えるのであった。
「そうか! 実は、祭りの踊り子が怪我をしてしまって困ってるんだ」
「……それで、踊れそうな人を探してるの?」
男の様子を見れば凄く困っている様子。
「頼む! 少しだけでもいいんだ!」
土下座せんばかりの勢いで頭を下げてお願いする男。
「うーん……わかった! いいよっ」
少し考えた後に快諾する小鳥――別に踊ることはキライでも嫌でもないのだ。
「ささ、そう決まれば! 急いで!」
「あっ! わっ! きゃっ!」
手を引っ張られて急いで連れて行かれる小鳥。
「さ、ここが衣裳部屋だ。踊りの衣装はそこにある。結構待たせてるから急いでくれよっ!」
言いたいことをいってすぐに消える男。
「急がないっと……」
わたわたしはじめる小鳥。
どうやら踊りはすぐにでも始めないといけないようだ。
「えっと……これ? うーん」
簡素のように見えて意外と着るのが難しい踊りの衣装に梃子摺る小鳥。
「わっ……」
すてんと、転んでしまう小鳥。
お尻をついてあられもない姿になるが幸い衣裳部屋は小鳥一人だ。
「ううー、一人でよかったよー」
もしこれが人前であったなら結構恥ずかしい――なぜなら未だ下着を着ていないからだ。
「よいしょっと……これで――良いかな?」
踊りの衣装に着替えた小鳥。
だが――転ぶというハプニングのおかげで――。
「どうだい? 着替えれたかい?」
外から男の声がする。
「あ、はーい」
答えて衣裳部屋を出る小鳥――『何か』を忘れて。
「さ、こっちだ」
舞台に上がる小鳥。
観客は――まばらのようだ。
(よかった……そんなに多くはなさそう)
久々の踊り、大観衆ではと緊張していたがこのぐらいの人数であれば緊張せず踊れそうだと思った小鳥。
音楽が始まる――。
ゆっくりなテンポから――小鳥もそのテンポに合わせて踊りを始める。
腰を使い、腕を振り体全体で表現する。
観衆が少し、ざわめき始める。
(どうしたのかな? まぁ、いいっか)
踊る小鳥――胸は歳相応?なためあまり揺れることがない。
ただ、チラチラっと下着が見えるような踊りだ――そのための『見せる』下着ではあるが。
ざわめきが収まると前よりも人が増えている気がする。
(盛り上がってるみたいだねっ)
気を良くした小鳥は頑張って更に踊る。
曲の方もアップテンポになっていく。
段々と踊りが曲に合わせた形になっていく。
それに合わせるかのように前列へかぶりつきで見る男性が増えている様子だ。
(踊りが珍しいのかな? まぁ、いいっか)
身体中を使い、時には飛んだり跳ねたり踊りをする小鳥。
そのたびにふわっとめくれるスカート。
だが小鳥は恥ずかしくない――見せるための下着を着ているつもりだから。
その度に上がる客のテンション。
(みんな喜んでくれてる。もっとがんばうっ!)
客のテンションに合わせるように更に激しくなる踊りの曲。
それに合わせて小鳥の踊りもまた激しい物になる。
更に食い入るように見るオーディエンスがが増える。
踊り子の服も激しく揺れ舞う、チラチラっと激しくめくれるスカート。
激しい踊りに客のボルテージもMAXだ。
我こそと押しかける客達。
非常に盛り上がっている。
その状況にテンションが上がる小鳥。
更に踊りは激しくなり、衣装も激しく揺れる。
激しく揺れる衣装は激しくチラリチラリと下着を見せる。
そんな踊りが30分も続いただろうか――踊りが終わる。
(うん。皆喜んでくれてうれしいなっ)
舞台前の少年や男性達はかぶりつきで鑑賞し盛り上がっているなか、満足そうに舞台を降りる小鳥。
着替えに衣裳部屋に戻ると――。
「皆、盛り上がってくれてたみたいでよかったんだよ。さて、着替えて打ち上げに……ふぇ? これ、下着……ふぇぇぇ!?」
着替えようとするがそこにある2枚の下着……元々履いていたものと履く予定だったものを見て硬直する小鳥。
そう――小鳥は――だったのだ。
「えっと……えっと」
(みんなのあの反応は――)
盛り上がっているお客さんの反応を思い出し――。
その意味を理解して顔を真赤にする小鳥だった。
「おつかれさん! 打ち上げに参加するかい!」
外から打ち上げに誘う声が聞こえるが――。
「ふぇぇ……顔を合わせれないよっ」
あまりの恥ずかしさに打ち上げにな参加できない小鳥であった。
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登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【ka5484 / 狐中・小鳥 / 女性 / 12 / 踊り子】
ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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後醍醐です。
発注ありがとうございます!
こう、チラリズム的な感じで書いてみました。
直接的に描くよりも難しい分、アレです(笑
楽しく書かせて頂きました!
また、機会があれば宜しくお願い致します!