カガチ （ka5649） 2016/05/13 00:13:29
便りが無いは息災な証拠と言うが、あれは誠なのじゃな。そなたが居らず難渋したが、良い、許してつかわす。
……して残月、そなた縮んだのではないか？ ちゃんと食べておるのか？
残月 （ka6290） 2016/05/13 16:07:49
ああ、こちらも息災だ。しかし、難渋したと言うが、私以外にも世話役は居ただろうに。まあ、気心が知れた者となると、居なかったのかもしれんが。
それからーー私の背は断じて縮んでなどいない。断じてだ。
残月 （ka6290） 2016/05/13 16:14:23
そんな事実は無いが、媛がそう感じるのだとしたら、それはおそらく媛の背が伸びた所為だろう。複雑な心境だ。媛の成長を言祝ぐ気持ちと、背が追い抜……追いつかれた事を嘆く気持ちがある。そして、どちらかと言えば後者の気持ちの方が大きい。
残月 （ka6290） 2016/05/13 16:16:06
今からでも遅くは無い。なんとか、こう……インチキで背を縮める事は出来ないのか？私はどんな媛でも好きだが、背が小さい媛はもっと好きだぞ？
カガチ （ka5649） 2016/05/15 21:33:25
そなたが消え失せたがゆえに、屋敷を抜け出すのにどれだけ苦労したと思うておるのじゃ。その上、乳母やに叱られるのは妾一人ぞ。理不尽じゃ。
……そなた、里へ戻る折には共に帰ってくれるな？
妾と共に帰ってくれるなら、褒美にこの天狗下駄を進ぜよう。これで妾より丈も高うなるぞ。
残月 （ka6290） 2016/05/17 19:50:05
そも、叱られるような事をしなければ良いのだと思うが……まあ、媛にそれは無理な話か。大人しく屋敷に篭っていてくれるようならば、媛の悪戯に付き合わされた私が、母上の長い長い説教を散々に聴かされるような事も無かった筈だしな。
残月 （ka6290） 2016/05/17 19:54:23
私もずっと帰っていないから、里帰りに付き合うのは吝かでは無いが……媛がわざわぞ私に頼むという事はーーもしや、黙って里を抜け出して来たのか？考えてみれば、巳の媛巫女が一人で里を出るなど、里の者が許す筈も無し。これは共に帰ったら、何故か私も怒られる流れなのでは……。
残月 （ka6290） 2016/05/17 19:56:15
ああ、天狗下駄はいらない。修行にはなるが、根本的な解決にならないし。履いている時と脱いだ時の視界差に、とても悲しい気持ちになるから……いらない。
