※本商品は「ファナティックブラッド」の本編とは異なるアナザーノベルであり、「ファナティックブラッド」ならびに他ゲームコンテンツでプレイングやキャラクター設定の参照元にすることはできませんのでご注意ください。
■神火の手記

 符術を開発するにあたって、絶対に忘れてはいけないこと。

 1.特定の誰かや術師に過度な負担を与えない術にすること
 2.なるべく難しい手順を省き、皆で使える術にすること

 特に1の条件は絶対だ。
 天ノ都の守護結界は、黒龍と、歴代の帝の犠牲が前提に成り立つものだった。
 帝は結界の維持のため、外出すらままならなかったと聞いている。
 その上、短命だったとも。
 それこそ歴代の帝たちは、命を賭して街や民を守って来たのだろうけれど……そんなのはおかしいって、指摘する人はいなかったんだろうか。
 別に天ノ都や帝たちの在りようを否定したい訳じゃない。
 むしろ命をかけて役目を果たし続けてきた彼らに敬意を感じている。
 だからこそ――こんなことを、二度と繰り返してはいけないと思うんだ。

 初代詩天が依代に拘ったのも、人間の身で純粋な力の塊を受けるには荷が重すぎると分かっていたからだろう。
 だったら、依代に変わる何かを用意すれば、術者の負担も減るかもしれない。
 その依代の代わりに、カードが使えないだろうか。
 英霊や祖霊といった『一時的に力を受け止めてくれるもの』を召喚するような、そんなシステム。
 例えば、霊闘士は霊呪を使って、祖霊や自然精霊の力を憑依という形で借りることができる。
 カードと霊呪の組み合わせとかって出来ないものだろうか……?

 現段階では仮設だし、実現できるかどうかも分からない。
 とにかく、今は調査が必要だ。
 近いうちに、霊闘士の本場である辺境に行ってみよう。
 何かヒントが得られるかもしれない。
 よし。頑張ろう。

━あとがき━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・
お世話になっております。猫又です。

お届けまでお時間頂戴してしまい、申し訳ありませんでした。
神火さんのおまけノベルをお届けします。
神火さんの術開発の手記形式にしてみました。
少しでもお楽しみ戴けましたら幸いです。
話し方、内容等気になる点がございましたらお気軽にリテイクをお申し付け下さい。

ご依頼戴きありがとうございました。
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発注者:キャラクター情報
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龍堂 神火(ka5693)
副発注者(最大10名)
クリエイター:猫又ものと
商品:おまけノベル

納品日:2020/05/07 09:42