※本商品は「ファナティックブラッド」の本編とは異なるアナザーノベルであり、「ファナティックブラッド」ならびに他ゲームコンテンツでプレイングやキャラクター設定の参照元にすることはできませんのでご注意ください。
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深夜のベッドの秘密のディーナさん
「……にへ~」
深夜、寝室で誰かさんの寝言が聞こえています。
「にへへ~、鑑さ……うにゅ?」
がばっ、とベッドから起きたのはディーナ・フェルミ(ka5843)さんです。少し銀の長髪が可愛らしく乱れていますね。
「むにゅ……鑑しゃん?」
きょろきょろ周りを寝ぼけまなこで見回していましたが、隣にイ寺鑑(kz0175)さんが眠っていたので安心して横にこてんと収まります。
――がばっ。
あら?
そのまま寝ずにまた起きましたよ。
一体何をするのでしょうか?
――ごそごそ……こぽぽぽ。
あ。
ベッドサイドにある水差しからコップに水を注いで飲みましたね。
「こくこく……ぷはー。水分補給は大切なの~」
で、また鑑さんの横にこてんしてすやすや。
――がばっ!
あれ?
またも起き上がりました。
「鑑さん、風邪ひいちゃうの」
浴衣をはだけて寝ているのでんしょんしょと合わせを直してあげています。いいお嫁さんですね。
で、また鑑さんの横に……。
――がばっ。
今度はなに!
「んしょ、なの」
あー。
ベッドの端に腰掛けてから両足を振り子にして元気よく立ち上がりましたね。お眠な人の動きではありません。
「お水飲んだら完全に目が覚めたの~」
うにゅ、とうなだれていいます。
そればかりではありません。
「少しお腹空いたの……」
ふらふら~っと台所の方に行こうとしてはっと立ち止まります。
ちら、と鑑さんの方を振り向きましたね。
しばらくすると、とててと戻ってきました。
「鑑さん、お眠なの?」
ゆさゆさ。
どうやら自分だけ食べるのが申し訳ないようですね。鑑さんも誘いたいようですが……。
「……んん」
あら。
寝がえりして背を向けました。
「鑑さん、あんまりそっちいったらベッドから落ちるの」
んぎゅ、ごろん、と強引に手前に戻します。
「ううん」
でも鑑さん、またもあっち向き。
「んもう、なの」
ディーナさん、教会に来たいたずらっ子を叱るように肩をすくめた後、がばっと抱き着くのでした。
そして一気に……。
「鑑さん、おいしいもの~っ」
――がぶっ!
「あいたっ! なに?」
「鑑さん起きたなの~。一緒にお夜食食べるの」
鑑さん、目覚めましたが首筋をさすってます。で、手鏡で確認しました。
「それはいいけど……キスマークじゃなくて歯形か……」
危うく夜食にされかけた鑑さん、これは「おはようのキス」を教えなくちゃ、とか呟くのでした。
おしまい
━あとがき━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・
ディーナ・フェルミさま
いつもお世話さまになっております。
おまけ小説は、ディーナさんとイ寺鑑さんの夜の甘々イチャイチャ生活です。
実際、美味しいものの夢を見てるディーナさんから寝ぼけたままでがぶーってやられてるんじゃないかな~とか(酷
朝のベッドでの会話にしようかな、とか思ったのですが話す内容がすぐに浮かばなかったので、こんなお話に。
え?
寝ぼけてるディーナさんを書きたかっただけではないか?
いえいえちがいますそんなそんな!
寝起きで少し髪が乱れてる可愛いディーナさんが書きたかったとかそんなそんなそんな……。
この度はご発注、ありがとうございました♪