※本商品は「ファナティックブラッド」の本編とは異なるアナザーノベルであり、「ファナティックブラッド」ならびに他ゲームコンテンツでプレイングやキャラクター設定の参照元にすることはできませんのでご注意ください。
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森のくまさん
「楽しかったにゃ~、楽しかったにゃ~」
我は大満足でスキップしていたのにゃ。だから、本当は、もっと早くに気がついていないといけなかった気配に、気がつけなかった……、反省しにゃいと。
その、気配というのは。
ガサリ、ガサリ。
草を掻き分ける音。足音だ。この様子だと、相手はかなり大きな動物。
「にゃ、にゃんと……」
この足音が聞こえるまで、気がつかなかったにゃんて。
その動物の正体を確かめている暇はにゃい。姿を実際に見るところまで待っていたら、生きて帰れる確立はどっと下がるのにゃ。
「走るにゃ!」
我は小声でそう宣言して、一目散に駆け出した。振り返らず。風のように素早く、無駄なく。森を愛する者として、楽しむコツだけでなく恐怖に対応するコツも知っておかなければならにゃい。我は、それを、よくわかっていた。
幸い、足音が追ってくることはなく、我は生き延びることができた。
「たぶん、クマだったんだろうにゃあ。危なかったにゃあ。……クマとも、にゃかよくできれば、いいんだけどにゃあ」
どうしたら、それができるようににゃるのか、また森へきてじっくり考えようと、我は決めた。そう決めたら、また楽しくなってきて、我はスキップを再開した。
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登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【ka6620/ハヒヤ・ベリモル/女性/14/霊闘士(ベルセルク)】
ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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おまけノベルのご用命、ありがとうございました。
本編の方では、一人称の地の文を読みやすさ重視で平素に書きましたが、おまけの長さなら、と思い、こちらはハヒヤさん口調をもっと押し出して書いてみました。
楽しんでいただけたら幸いです。このたびはありがとうございました。