※本商品は「ファナティックブラッド」の本編とは異なるアナザーノベルであり、「ファナティックブラッド」ならびに他ゲームコンテンツでプレイングやキャラクター設定の参照元にすることはできませんのでご注意ください。
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最高のバッドエンドを君と
「ねえ……思えばさ。ここまでずっと、きみには励まされてきたよね」
「何だよ、急に」
「こんな状況で頑張ってこれたのはきみのお陰だった。きみが居なければ、とっくに挫けていただろう」
「今、そんな話をするところか？ そういうのは、全部終わってから、だろ？」
「終わるとき……はは、そうだね」
「だろ。今はまず……、え……」
「『その通り』だよ！ だってきみはここで死ぬんだからさあぁ！？」
「が、……はっ……何、で……」
「きみとはいろんな話をしたよね。きみが生きる理由……償いの話も。ところでそのキーホルダー、どうしたの？」
「はっ……これ……は……」
「それでとうとう繋がったんだ──」
──私の妹が死んだのは、きみのせいだったんだね？
「あ……、あ……頼……む、話、を……」
「あははははは！ 良いんだ良いんだよ！ むしろ今はきみに感謝してるんだ！ 私にはさあ、出来ないと思っていたよ！ どれほど切実な願いだろうが！ どんな最低のくずだろうが！ 誰かを殺してでも願いをかなえよう、なんてさ！？ きみだからだよ！ ずっと私に希望をくれたきみだから！ それが絶望に変わった時、『ああ、殺してやりたい』って思えたんだ！ あははははっ！ あはははははっ！？」
「待っ……俺、は……」
「さあ、これで条件は揃った……！ これでやっと助けられるんだ……大事な大事な妹を……！」
……ちゃんと……話を……したかった……
でも……せめて。君の願いが叶うなら……それも……いい……か……
「……あれ。どうして？ だって私の一番の願いは……。あれ……ア、レ……？」
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「へー、透の次の舞台はデスゲームものかあ」
「うん。ゲーム原作で、あえてのバッドエンドルートをっていう挑戦的な試みでさ」
「あ、やっぱりトゥルーエンド別にあるんだ……正直この展開驚いたよ……」
「何か、あえてバッドエンドでしか出せない人の醜さ、故の美しさを現実の舞台で表現したい、ってことらしい」
「そっかー。うん、正直豹変するところ、芝居って知っててもゾワっとしたよ。やっぱり凄いなあ」
「はは。やっぱりそれは、この手の話の見せ所だよな。評判によっては別エンドもあるかもしれないって言ってるし、もっと仕上げていきたいよ」
「うん。応援してる……けど」
「ん？」
「本当に、きみと殺し合うことになったら、どうするのかなあ、なんてね」
「それは……考えるのも嫌だなあ」
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登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【ka5819／鞍馬 真／男性／22／闘狩人（エンフォーサー）】
【kz0243／伊佐美 透／男性／28／闘狩人（エンフォーサー）】（ＮＰＣ）
ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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この度はご発注有難うございます。
おまけノベルはそんなわけで、なんだかんだで結構久しぶりな「透さんと読み合わせシリーズ」です！
……デスヨ？
はい。悪質なドッキリしかけておいていけしゃあしゃあとですね。
ちなみに一人称「私」の方の台詞をやってるのが透という無駄にややこしい構造です。
お前。本編でああいうことしておいておまけがこれってお前。
まあその。逆にここまでの関係を築けたこそやれる悪趣味かなって。はい、その。すいません。
改めて、ご発注有難うございました。
