※本商品は「ファナティックブラッド」の本編とは異なるアナザーノベルであり、「ファナティックブラッド」ならびに他ゲームコンテンツでプレイングやキャラクター設定の参照元にすることはできませんのでご注意ください。
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真せんせーのお仕事遍歴
一番多いのは、やっぱり討伐の仕事かな。
いくらでもあるけれど……そういう話って、君達は楽しいのかな?
外に出るたびに、護衛の人達の戦闘を見てるだろうし、荒事だから……ああ、そうか、そんなに機会はないんだったっけ。
でも、この場所で実際に見せるなんて無理だし、あくまでも話すだけだよ?
私の場合は、こういった剣だとか。
……危ないから、鞘から出しては駄目だよ?
こうした武器を構えて、敵を斬りつけるのが一番多いかな。
一番最初に、その方法を選んだからね、剣は、どんな時でも持ち歩いているかな。
最初は怖かったか?
そうだな……都合がいい、っていうのも変だけど。栗だとか、狼だとか……ヒト型じゃない相手が先だったからかな。
少しずつ戦いに慣れていったんだと思う。
(そうしないと、生活できないって必死だったのもあるかもな)
気付いたら、ヒト型……ゴブリンとかってわかる? ああいう敵とも戦えるようになってた。
少しずつ、出来る事を、剣を振るだけじゃなくて、符を使って攻撃をするとか、誰かの傷を回復できる術を覚えたりしたね。
戦い方の話まですると、難しくなっちゃうだろうから。
色んな役割があるってことだけ、今は覚えていてくれればいいかな。
誰かを手伝う、なんて仕事も結構あった気がする。
探しているものが見つかるように、皆で方法を考えたり、場所を変えてみるとか。
料理をたくさん作るからって集められた人達と一緒に、材料を混ぜたりこねたりを繰り返すとか。
倒すと美味しい食材になるから、って雑魔を倒すのもそれに入るのかな。食材集めって意味では、手伝いになると思うけど。
お出かけに付き合うってのもあったかな。護衛とかじゃなくて、一緒に楽しむだけなんてこともあるね。
イベントを賑やかすための一人になるっていうのもあるけれど。
例えば歌うとか、役者の為の舞台を作る手伝いだとか。
多くのお客さんが集まるように、色んな人に来てくれるように呼び掛けに行く時は、特別な衣装に着替えたりしてね。
えっ、どんな服か?
……ええと、色んなものがあったから……うん、ちょっと細かいところまでは覚えていない、かな。
ああ、ほら、前に俳優の話をしたと思うんだ、あの人の演技は本当、すごくてね?
少女達に求められるまま請われるまま、ハンターとして請けた仕事の話を、鞍馬 真(ka5819)の声が穏やかに綴っていく……
━あとがき━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・
【鞍馬 真/男/22歳/闘技狩人/ワーカホリックは伊達じゃない】