※本商品は「ファナティックブラッド」の本編とは異なるアナザーノベルであり、「ファナティックブラッド」ならびに他ゲームコンテンツでプレイングやキャラクター設定の参照元にすることはできませんのでご注意ください。
おまけ劇場

「……つまり、君はあの親父さんの身体を幽霊が乗っ取って。それでこの事件が起きたと主張する訳か。本気で」
「にわかに信じられないのは分かります。ですが、彼の人格が急に豹変したのは聞き込みからも明らかでしょう?」
「病院に行くべきじゃないかな」
「僕は正気です!」
「君じゃなくて……いや正直君もと思うが。親父さんの方だよ。性格が急に変わるなんてのは普通に病状としてあり得る。聞いたことないかい? 優しい人が急に攻撃的になったと思ったら脳腫瘍が見つかったとかそういう話。後は、彼もう60過ぎだろう。認知症の疑いも十分あるんじゃないかな。……あれ、痴呆や徘徊じゃなくて、本当に恐ろしいのは人格の攻撃性だってことはもっと周知されるべきだと私は思うんだが。だから介護の苦労が理解されないんだ」
「そ、そう言われると……いや、けど! あの人の金庫のことを知っていた件があるじゃないですか!」
「ああ……そうだね。その謎は確かに解明する必要がある。じゃあ調べに行こうか」
「調べて……見つからなければ、良いのかな。でも、実際幽霊の事件なんてどう立件すればいいんだろう……。僕はどうしたら……」



 そこで、そこまでやって、真は、はーっと深く息を吐いた。
「ああ……やっぱり、透さん相手にこういうことするのは緊張するな……」
「いや、思ってた以上にやりやすかったよ。本当……普通に、ただ読んでくれるだけで良かったんだけどな」
 ……一体何なのか、そろそろ話しておくと。
 どうせバレたんだし、という事で、透が台本の読み合わせに付き合ってもらった、という状況である。
「本当に助かった。気にするほど悪くないよ、本当」
「そ、そうかな……。でも、もしそうなら多分、透さんの演技に引き摺られたんだよ」
「そんなこと……ああ、でも同じことは俺もベテランの人とやらせてもらうと感じる。ものすごく緊張するけど……なんか、隣で演じてて、すっごいこと出来たってブワって来ることあるんだよな。凄い気持ちいい」
 透の言葉に、確かに今思ってたより気持ちよかったかも、と真は頷いた。
 なんだかんだ、結構自分も楽しんだのかもしれない。そう──
「なんか透さんって、いつも思い詰めている感じだし。皮肉気に見下されるのって、何か新鮮だったなあ」
「あー……いや、なんか、すまん……」
「いや! 別に本当、あそこまで役柄に入れるのすごいなって意味でね!?」
 そんなオマケ風景。

━ORDERMADECOM・EVENT・DATA━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・

登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【ka5819/鞍馬 真/男性/22/闘狩人(エンフォーサー)】
【kz0243/伊佐美 透/男性/27/闘狩人(エンフォーサー)】(NPC)


ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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ご発注有難うございます。
いや本当、いきなり何始まったのこれ、とさぞかし呆然とされたかと思います。
この度おまけノベルという事でおまけっぽく遊び要素を入れてみよう、と考えた結果、
こちら親発注に透さんをご指名いただいた場合せっかくなのでNPC特性を鑑みておまけは「透さんと寸劇シリーズ」にしてみようという試みになります。
半分ただの私のオリジ話になるわけで、それキャラノベルなのかという疑問はありますが、普段と異なるPC、NPCの様子を想像した上で、これもまた日常の一コマ、として楽しんでいただけたらなあ、と。
……いや、記念すべき初発注者を容赦なく実験台にしたという外道な試みであることも自覚していますので、
何かありましたらはっきり遠慮なくおっしゃっていただけるとこちらも幸いです……。
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発注者:キャラクター情報
アイコンイメージ
鞍馬 真(ka5819)
副発注者(最大10名)
クリエイター:凪池 シリル
商品:おまけノベル

納品日:2018/03/29 11:36