※本商品は「ファナティックブラッド」の本編とは異なるアナザーノベルであり、「ファナティックブラッド」ならびに他ゲームコンテンツでプレイングやキャラクター設定の参照元にすることはできませんのでご注意ください。
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零れ、落ちる
酷い戦い、だったのだ。
その依頼から引き上げたものの数多くが、重く、暗い表情をしていた。
報告書を読んだだけの者ですら沈痛な顔を浮かべる者が多く、そしてその大半が、実際にここに居合わせたものの心労は幾ばくか、と考えたことだろう。
だからきっと、純粋に親切だった。
傷口に触れることになるかもしれない、その可能性には気がついていて。
それでも、疲れた体を引きずり歩くように見えたその背中に、そうせずにいられなかったのだろうと思う。
「あの。貴方、大丈夫ですか?」
誰かがかけた声に、鞍馬 真はゆっくりと振り向いて。
その時彼の何処かが真一文字にぱっくりと緋く開いて、
滴
り
落
ち
て
い
く
悲嘆
苦痛 失望
憤怒 哀傷 倦怠
憎悪 絶叫 悲哀
悲痛 憂鬱
猜疑 憂愁 窮愁
苦悩 嫉妬 懊悩
嫌悪
疲労
溜まる、でも
やがて、受け止め、
られずに
零
れ
て
消 え ……
「ん? 大丈夫だよ? どうかしたかな」
そうして彼は、声をかけてきたものにただ穏やかな笑みを向けた。
何事もなさそうに。
ああそうだ。実際彼は、何事も感じてはいない。その笑みを曇らせるようなことは、何も。
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登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【ka5819/鞍馬 真/男性/22/闘狩人(エンフォーサー)】
ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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この度はご発注有難うございました。
いやあの。相変わらずおまけノベルというと。おまけのおまけたるおまけっぷりを何か出せないかという。変な戦いが私の中で繰り広げられてですね。
たまには文章でこんなお遊びなども如何でしょうか。はいごめんなさい。