※本商品は「ファナティックブラッド」の本編とは異なるアナザーノベルであり、「ファナティックブラッド」ならびに他ゲームコンテンツでプレイングやキャラクター設定の参照元にすることはできませんのでご注意ください。
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おまけ/ボーリング場にて
ここはリアルブルーのボーリング場。
「……説明は以上です」
「分かった」
鞍馬 真(ka5819)さん、今回の休日はここでのんびりするようです。
で、球を保持してレーンに。
目標は三角形に並んだ十本のピンの先頭です。
「まあ、この距離なら捕えるのは難しくないだろう」
すっと腰を落としてから助走。
軽やかにボールを投じ、フォロースルーの腕を伸ばす。美しい姿勢です。
そして転がる球はするするとまっすぐ伸びて……。
――かこーん!
見事狙い通り三角形の頂点のピンに着弾。
「ん?」
が、真さんが目を疑ったようにピンは二番と五番、六番十番が残っています。
ヘッドピンに当たったのはいいのですが、弾道がやや横にずれていたためヘッドが横に飛び四番ピン以降にヒット。手玉は軌道を外にずらしたようで。
「まっすぐに当てないと全部は倒れないということか……」
で、2フレーム目。
「今度は真正面に……何?!」
気合を入れてど真ん中。しかし今度は六番、七番、十番の残るスプリットに。真正面から当たりすぎて倒れたピンも手玉も主に真後ろに散ったようですね。
「くっ」
さすがにこれをスペアにすることは無理。
(……どうすれば)
その後もストライクが取れません。
ヘッドピンを絶対に外さないあたりはさすが闇狩人さんですが、何分球筋も狙いも正直すぎます。もうちょっとコツに気付けば……。
「あ……」
ゲーム中盤で真さん、何かに気付きましたよ。
(休日なんだから身体を休めないと。日々の戦闘は忘れて……)
あ。
戦うことを放棄した。
というわけで、スコアはあまり気にせずボーリングをエンジョイ。姿勢はリラックスした様子でのびやかで美しく、それでいてヘッドピンを外さない心地のよいプレイです。スペア中心なのでスコアは伸びませんが。
その時でした。
「しまった」
少しバランスを崩して中心の狙いが外れたのです。
――ぱっ、こーん!
ところが、これが奏功してストライク。美しいピンの散り方をしました。
「そう、か……」
瞳を丸めて何かを掴んだ真さん。
――ぱこーん、ぱきゃーん……。
「気持ちいいな」
次々とストライクを取っていますね。表情も晴れやか。
(面白い……ど真ん中じゃない方が効果が高いなんて)
で、思い至るのです。
「……実戦でも応用できるかな?」
こらこら。
日々の戦闘は忘れて楽しむんじゃなったの?
ちゃんちゃん♪
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登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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ka5819/鞍馬 真/男/22/人間:闘狩人
ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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鞍馬 真 様
いつもお世話様になっております。
ええと、絶対発注の来そうにないシチュエーションで、ということでボーリングに。
近接戦闘メーンで射撃は状況に応じて、ということなでどうしようかなとは思ったのですが。
では、休んでいる割にやっぱり真面目な真さんをお楽しみください。