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【深棲】狂気の訪れ 敵情報

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敵情報

はて、「狂気」のヴォイドですか? それほど資料に残ってはいないのですが、そうですね。
ある港町がそっくり歪虚の影響下に置かれてしまった話など、御存じですかな?
ふむふむ、あれはたしか王国暦で420年……いや、240年でしたかな? 確かこの辺に……。

タルヴィーン(kz0029

七眷属「狂気」について

●「狂気」の七眷属
 リアルブルーにおいて「地球」へ侵攻してきた火星からの異星生物はV.O.I.Dと呼称されていた。異形の生物は火星探索隊を全滅させたのち地球周辺へ飛来。寄せ集めの宇宙艦隊が辛うじて第一陣の敵を退けたという経緯がある。昆虫を思わせる外見の通り、全体の目標達成の為に個体の犠牲を厭わぬ行動は確かに効率的ではあったが、人類の目から見れば異質であった。
 同種の歪虚は、クリムゾンウェストにおいて「狂気(ワァーシン)」という名で記録されている。

 クリムゾンウェストでの「狂気(ワァーシン)」の目撃例は少ない。特徴としては、その二つ名の通り影響を受けた物や人が軒並み狂気に囚われていくという事があげられる。狂気に蝕まれるのはワァーシンの個体その物も例外ではなく、激しい攻撃性こそ共通しているものの、その破壊の爪痕や出現の間隔などに法則性はない。
 外見については、硬質な殻をまとった左右非対称な姿と言う点でリアルブルーのそれと合致している。しかし、大気の下での活動が主である点からか、中には特徴的な甲殻を持たない個体もいるようだ。また、クリムゾンウェストで目撃される他の七眷属と比べると、大型の個体である事が多いらしい。群れる習性を持つ事や知性が無いように見える事から過去には雑魔の一種とみなされる事もあったようだが、その強大さと特徴、何よりも他の七眷属のヴォイドの発言から、現代においては「狂気」は七眷属の一つと見なされている。

 七眷属に属する個体は、1つあるいは複数の共通特性を持っている。これは七眷属に特有の性質であり、「血統」と言うのが相応しいものだ。これは狂気の眷属であっても同様である。確認できている限りにおいて、ワァーシンは下記の特性を有しているとされる。

 ワァーシンは複数の個体での感覚・知覚を共有する事が出来るらしい。
 ワァーシンはその狂気を何らかの手段で知的生物に感染させる事が出来るらしい。
 ワァーシンはその奇怪な外見から人類(エルフ・ドワーフも含む)に根源的恐怖を抱かせるらしい。

 これらのうち、第一項と第三項についてはリアルブルーでも確認されている。第二項については報告が無いが、長期間の接触を果たしていた事例が発見されていないだけの可能性も高い。
 また、ワァーシンはそもそも不明瞭な点の多い敵であり、それ以外にも何らかの能力を保持している可能性については否定できないだろう。

●南海よりの進出
 リゼリオ南方における突然のワァーシンの発生は、サルヴァトーレ・ロッソの転移に伴う事態であろうと推測されている。実際に、転移直後の同艦には一緒に転移してきたと思しきヴォイドが来襲しており、その際に撃退された以外にも敵が存在していたとしても驚くほどのことではない。
 クリムゾンウェスト側の認識としては、どのような出てき方をしたとしてもヴォイドはヴォイドであり叩くべき敵、と言うシンプルな構図である。サルヴァトーレ・ロッソを疫病神として見るような意識は少なくとも一般には存在していないようだ。

 ワァーシンが本格的に動き始めてから一週間、同盟海軍や商船、および沿岸の目撃事例、被害報告も多数にのぼり、言い換えれば情報は蓄積されつつある。リゼリオの南、やや南々東の方角がワァーシンの分布が最も多い海域だ。もっとも、異形の怪物は海流に乗って遠方にまで出没しており、海上、沿岸での目撃例はより大きな範囲に広がっている。影響を受けているというだけであれば、王国の南からヴァリオスへ向かう航路に面する全ての都市が少なからず今回の事件の被害を蒙っていると言えるだろう。

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