王国暦1018年【郷祭】

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今年も収穫の季節を迎えることが出来ました。
この実りをジェオルジ内外の皆様と、更には精霊とも祝い、楽しみたいと考えています。
精霊の皆様にお越しいただけるか分かりませんが、少しでも収穫祭の感謝と楽しさが伝わるように、多くの方のご来訪を願っています。

ジェオルジ領主:セスト・ジェオルジ(kz0034
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皆、何事です?
なにやらざわめいているようですが……まさか 我々に祈る声が、いつもより良く届く?
それで、皆がこれほど浮かれているのですね

大精霊:アメンスィ

更新情報(10月19日)

お任せしました! 今年も秋の郷祭が始まります!
農業振興地域ジェオルジを中心に同盟領で繰り広げられる宴には、今年もハンターの手助けが必要です。
10月20日、連動シナリオのリリース開始に合わせ特設ページを更新しました!
また、秋の郷祭へと続く春郷祭のエピローグも掲載しましたので、こちらもお見逃しなく!

 
 

【郷祭】オープニングノベル(10月19日更新)

セスト・ジェオルジ

アメンスィ

 自由都市同盟内、農耕推進地域のジェオルジ領中心にあるハンターオフィスは、ちょっと珍しい人物を迎えていた。
 ルイーザ・ジェオルジ。領主セスト・ジェオルジ(kz0034)の姉である。
 彼女はジェオルジ家唯一の覚醒者だが、日頃はハンター活動はしていない。領主一族の一員として、そちらの業務で忙殺されているか、大好きだとされる各地のお洒落の流行を研究するのに忙しいのだろう。
 そんなルイーザが、随分と時間を掛けて、ジェオルジのみならず各地の依頼について確かめているとなれば、職員達も興味をそそられる。秋の郷祭こと村長会議も近いのに、何事かという思いもあった。
 だから、彼らはルイーザが調べ物を終えて帰った後、彼女が閲覧した依頼の記録を片付ける振りをして確かめたのだが、
「これ、春のお祭りで精霊と飲み会してたやつ」
「こっちは、精霊から依頼があったって言う、歪虚事件ね」
 ジェオルジでもそうだが、遠方でも精霊が関係していた依頼を見て回っていたらしい。
「精霊……アメンスィって女性なんだろ? 美人ならお近付きになりたいな」
「何を言うかと思えば。大精霊は時間感覚から人と違って、話が合わなそうじゃない」
 職員達の話題は精霊にそれていって、ルイーザの目的は結局分からずじまいだった。

 それからしばらく後の、ジェオルジ家では。
「ほら、やはり私が考えた通り」
「何が『考えた通り』なのか、一度も説明していただいていませんよ」
 セストの父親で先代領主のルーベンが、ルイーザがまとめてきた資料を前にふんぞり返っていた。夫の様子に、セストの母であるバルバラは呆れ顔だ。
 しかし、ルーベンのこんな調子はいつものことで、バルバラもルイーザも慣れている。何か妙なことを考えてはいないかと、二人掛かりでしっかり確かめてみたところ、
「村長祭が賑やかになって来たのはいいが、元々は会議と収穫祭をするための集まりだ。ここは初心に戻って、精霊と自然を祀る姿勢をだな」
 妻子に演説でも聞かせる調子だが、つまりは『収穫祭らしく、精霊を祀る場を大々的に設けよう』と言っている。
 ルイーザに色々調べさせたのも、昨今の精霊が絡む事件や地域の情報を集めて、昨今の精霊の動向を考察していた、そうだ。
 なるほど、バルバラとルイーザも近年の郷祭こと村長祭が、商業の場の傾向が強いのは分かる。おかげでジェオルジ全体も活性化しているし、これは悪いことではない。
 けれども。
 収穫祭らしく実りに感謝する側面も強めるべきとのルーベンの言い分に、納得しつつも素直には頷けない。
「お父さんてば、祭りの色々なところに手を出して、自分の研究資金を稼いでいたじゃない」
「貴方が、セストにもっと祭りを発展させてくれと言っていたのを、私共は忘れておりませんわよ」
 きっと、精霊を祀ることでまた何かいいことがあると踏んだのだろうと、先代領主にやや厳しい母と娘は判断した。
 判断はしたが、精霊を祀ることに力を入れるべきとの意見まで否定はせず、セストに伝えたのである。

 そして。
「悪い話ではありません。お祭りの賑わいを精霊の皆様にもお伝えし、共に楽しんでいただけるよう、祭壇を設けることにしましょう」
 ルイーザが調べた範囲では、精霊は彼らが祀られている土地に憑いていることが多い。よって実際に精霊が訪れてくれる可能性は低いが、祈る気持ちは届くだろう。
 セストはそう判断して、父の案をどう実行するかの検討を始めたのだった。

(執筆:龍河流
(文責:フロンティアワークス)

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郷祭とは?

農耕推進地域ジェオルジの村長祭

セスト・ジェオルジ

自由都市同盟の農業推進地域「ジェオルジ」で半年に一度、各村の村長が集って行われる村長会議の後に開かれる村長祭の別名です。
もともとは各村産品の売買を目的とした小規模なものでしたが、徐々に規模が拡大し、王国暦1014年から領主セストの一声でジェオルジ外の人々も多数訪れる大きな祭りとなりました。
祭りでは、農畜産品やその加工品、家畜などの売買の他、各村の名物料理を食べさせる出店の他、様々な催しが行われます。
毎年のように新たな名産品のお披露目もあり、特に食べ物とお酒は人気があります。
今回の秋開催では、ジェオルジ各地の精霊やアメンスィを祀ろうとする計画があり、祭壇が作られることになっています。

統治者、ジェオルジ一族

今の領地は、若き領主セスト・ジェオルジが治めていますが、彼の母、バルバラ・ジェオルジはセストの後見人をしており、実質的な権限を握っています。それは夫であり前領主、農業研究家のルーベン・ジェオルジの時代も同様です。
セストの姉であるルイーザ・ジェオルジは一族の人間としては珍しくハンターの素質を持っており、領地内の厄介事を猟撃士として解決しています。
なお、セスト、ルイーザの父・ルーベンは、自分が農業研究に傾倒すべく、息子に無理やり領主の座を与えたダメ親父として有名です。ただ、農業に賭ける意気込みは本物で、最近は辺境に豊穣を生まんと活動してます。最近は、その為に領内を駆けまわっており、セストやバルバラに各村の様子を伝える役目も負っているようです。

過去の郷祭の様子

郷祭の開催は、王国暦1014年から。
これまでに開催された郷祭については、こちらになります。

王国暦1014年秋の村長祭と収穫祭。品種改良によって生まれた食糧、おにぎり草「まめし」が誕生した。(2014年10月?12月4日)
王国暦1015年春の開催は、聖地奪還での鎮魂の儀式を執り行う『夜煌』と併せての共同開催となった。(2015年5月29日?7月14日)
王国暦1015年秋の開催。情勢が危ぶまれる中での開催となったが、結果として盛況に終わった。(2015年10月20日?12月7日)
王国暦1016年春。サルヴァトーレ・ロッソからの移住者も加わり、「蚤の市」というフリーマーケットが初開催。(2016年5月2日?5月27日)
王国暦1016年秋、諸事情を孕んでの開催だったが、沢山の料理や歌や踊りが披露され、大好評で幕を閉じた。(2016年10月20日?11月17日)
王国暦1017年春は、フマーレ特産品の見本市など新商品の販売や催し物で、これまで以上に賑やかな祭りだった。(2017年5月22日?7月4日)
王国暦1017年秋は【陶曲】が絡み、春に続いて新たな問題や危機が生じたが、笑顔が溢れかえる祭りとなった。(2017年10月25日?11月17日)
王国暦1018年春には祭に参加したがる歪虚の出現等あったが、一般向け対歪虚講習も行われ、盛況に終わった。(2018年5月30日?10月19日)

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