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(ka0000)
【郷祭】




同盟内農耕推進地域のジェオルジでは、今年も村長祭の季節が訪れました。
例年通り、ジェオルジ内の村長達の寄合、そして収穫を祝う祭りが行われます。
北では激しい戦いが続いていますが、この祭が皆様にとって少しでも息抜きとなれば光栄です。
セスト・ジェオルジ(kz0034)
更新情報(12月7日)
クリムゾンウェストで秋の恒例となっている、自由都市同盟領内のお祭り
10月20日からの村長祭に続き、10月30日からは収穫祭が開催されました。
12月4日、全ての依頼での報告書が完成しました!
戦闘続きの日々を送る中でのお祭りはいかがでしたでしょうか。
この日々が、傷ついた体の癒しに繋がり、希望を生み出すものでありましたように。
【郷祭】と連動シナリオの様子については、「『郷祭』とは?」をご覧ください。
10月20日からの村長祭に続き、10月30日からは収穫祭が開催されました。
12月4日、全ての依頼での報告書が完成しました!
戦闘続きの日々を送る中でのお祭りはいかがでしたでしょうか。
この日々が、傷ついた体の癒しに繋がり、希望を生み出すものでありましたように。
【郷祭】と連動シナリオの様子については、「『郷祭』とは?」をご覧ください。
【郷祭】ストーリーノベル(10月20日更新)
●思惑もつれる村長祭
自由都市同盟の北方に存在する、農業推進地域ジェオルジ。
ここでは春と秋に、地域内に点在する村々の村長が集まり、統治者のジェオルジ一族に半年間の状況報告を行う村長会議が開かれる。
ジェオルジ内に点在する村々の村長が集まり、領主に当たるセスト・ジェオルジ(kz0034)に半年間の報告を行い、合わせて農業に限らぬ様々な情報交換や相談をし、時に村と村の揉め事の仲裁もされる。これはジェオルジの発展のために外せない行事だ。
それから、村長祭の開催となる。端的に言うなら秋の収穫祭である村長祭は、村長会議の開始からおおよそ一週間から十日の後、会議の終わりを持って正式に始まる。ただし村によっては、それより先に始めていることもなくはない。
今年の村長祭は月末から開催予定。しかしその開催は、一時危ぶまれていた。
何故と言えば、情勢が不穏なことがまず第一の原因に挙がる。
その主力は辺境の地にあるとはいえ、クリムゾンウェスト連合軍が設立され、歪虚の軍勢と大規模な戦闘を繰り広げている。 これには同盟の軍も参加しているし、総司令官にはリゼリオに本拠を置くハンターズソサエティ総長が選ばれた。争いの気配は遠くとも、噂はジェオルジにも届く。
春の郷祭も、他国での戦いが元で延期になったが、今回はまた規模が大きい。華やかな祭りを開催するなど、外聞が悪いのではと心配する向きがいたのだ。
しかし。
「ヴァリオスの商工会が、なんでまた押しかけてくるのかね?」
「さあ、バルバラ様もセスト様も大変なことだ」
ジェオルジの名の由来である領主一族を訪ねて、今日はヴァリオスから客人が来たと言う。昨日はフマーレから、その前にはポルトワールからも。
ヴァリオスの商工会など、人を変えて二度目か三度目の来訪だ。一体何をしに来たものかと、ジェオルジの中央地域の住人達は怪訝に思っていた。
思わなかったのは、やはり領主のセストはじめジェオルジ一族の人々だ。
この農業推進地域が掲げる目標は、『クリムゾンウェストの食卓を支える』である。『自由都市同盟』ではなく、『クリムゾンウェスト』。その全体を支えてやろうと言う野心的な挑戦はまだ途上だが、この地域が良質の食糧の生産地であることは間違いない。加えて、各種自然素材の生産や採集の地域でもある。
つまり。
「同盟の土地はそれなりに平和だけれど、今のうちからいざという時に備えたいと言えば、聞こえは良いけれどもね」
実質的な領主のバルバラが、ちょっとあからさまじゃないかと溜息をついた通り。
この土地には利権を生む品物がある、もしくは生み出す力がある。将来の利益を手にするために、村長祭を足掛かりにジェオルジと新たに、またはより深い繋がりを持ちたい者が多いのだ。
「昨年も似たようなものでした。それに祭りを急に縮小させては、村人の冬に対抗する気持ちにも差し障ります。今年もハンターの方はじめ、リアルブルーの船の方々もお招きして、賑やかにやることにしましょう」
この一年の実りに感謝し、厳しい冬を迎える前の楽しみの場でもある村長祭。
今年も昨年同様かそれ以上にと宣言したセストは、しかしと母よりも深いため息をついた。
今年の村長祭開催が危ぶまれた理由の二つめは、
「駄目だ……失敗だ」
多数の有力者や物見遊山の客が同盟の内外から押し寄せようかというのに、ルーベンがひたすらにこれしか言わなくなっていることにある。
そして、問題はこれだけで終わるはずもなく。
また、楽しみがないわけもない。
自由都市同盟の北方に存在する、農業推進地域ジェオルジ。
ここでは春と秋に、地域内に点在する村々の村長が集まり、統治者のジェオルジ一族に半年間の状況報告を行う村長会議が開かれる。
ジェオルジ内に点在する村々の村長が集まり、領主に当たるセスト・ジェオルジ(kz0034)に半年間の報告を行い、合わせて農業に限らぬ様々な情報交換や相談をし、時に村と村の揉め事の仲裁もされる。これはジェオルジの発展のために外せない行事だ。
それから、村長祭の開催となる。端的に言うなら秋の収穫祭である村長祭は、村長会議の開始からおおよそ一週間から十日の後、会議の終わりを持って正式に始まる。ただし村によっては、それより先に始めていることもなくはない。
今年の村長祭は月末から開催予定。しかしその開催は、一時危ぶまれていた。
何故と言えば、情勢が不穏なことがまず第一の原因に挙がる。
その主力は辺境の地にあるとはいえ、クリムゾンウェスト連合軍が設立され、歪虚の軍勢と大規模な戦闘を繰り広げている。 これには同盟の軍も参加しているし、総司令官にはリゼリオに本拠を置くハンターズソサエティ総長が選ばれた。争いの気配は遠くとも、噂はジェオルジにも届く。
春の郷祭も、他国での戦いが元で延期になったが、今回はまた規模が大きい。華やかな祭りを開催するなど、外聞が悪いのではと心配する向きがいたのだ。
しかし。
「ヴァリオスの商工会が、なんでまた押しかけてくるのかね?」
「さあ、バルバラ様もセスト様も大変なことだ」
ジェオルジの名の由来である領主一族を訪ねて、今日はヴァリオスから客人が来たと言う。昨日はフマーレから、その前にはポルトワールからも。
ヴァリオスの商工会など、人を変えて二度目か三度目の来訪だ。一体何をしに来たものかと、ジェオルジの中央地域の住人達は怪訝に思っていた。
思わなかったのは、やはり領主のセストはじめジェオルジ一族の人々だ。
この農業推進地域が掲げる目標は、『クリムゾンウェストの食卓を支える』である。『自由都市同盟』ではなく、『クリムゾンウェスト』。その全体を支えてやろうと言う野心的な挑戦はまだ途上だが、この地域が良質の食糧の生産地であることは間違いない。加えて、各種自然素材の生産や採集の地域でもある。
つまり。
「同盟の土地はそれなりに平和だけれど、今のうちからいざという時に備えたいと言えば、聞こえは良いけれどもね」
実質的な領主のバルバラが、ちょっとあからさまじゃないかと溜息をついた通り。
この土地には利権を生む品物がある、もしくは生み出す力がある。将来の利益を手にするために、村長祭を足掛かりにジェオルジと新たに、またはより深い繋がりを持ちたい者が多いのだ。
「昨年も似たようなものでした。それに祭りを急に縮小させては、村人の冬に対抗する気持ちにも差し障ります。今年もハンターの方はじめ、リアルブルーの船の方々もお招きして、賑やかにやることにしましょう」
この一年の実りに感謝し、厳しい冬を迎える前の楽しみの場でもある村長祭。
今年も昨年同様かそれ以上にと宣言したセストは、しかしと母よりも深いため息をついた。
今年の村長祭開催が危ぶまれた理由の二つめは、
「駄目だ……失敗だ」
多数の有力者や物見遊山の客が同盟の内外から押し寄せようかというのに、ルーベンがひたすらにこれしか言わなくなっていることにある。
そして、問題はこれだけで終わるはずもなく。
また、楽しみがないわけもない。
(執筆:龍河流)
(文責:フロンティアワークス)
(文責:フロンティアワークス)