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ヴォイドとは

歪虚

 【歪虚(ヴォイド)】とは世界を蝕む闇の存在である『なにか』の総称である。
 歪虚の影響下に置かれた地域は緩やかにマテリアルを喪失。それにより生物を衰弱させ、死に至らしめる。死に至った生物はそこから転化という段階を踏み新たな歪虚となる。転化までの速度には差があるものの、前段階を経ずに転化することはありえない。このため、歪虚と化した者は生物としては必ず死んでいるという事になる。
 こうして歪虚は同族を増やしながら世界全体のマテリアルを喪失させ、無に帰すことをその行動の目的としていると推測される。

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七眷属

 歪虚はそれぞれの外見、性質、行動などから七つの集団に分類することが出来る。
 これらを総じて【悪徳の七眷属】と呼ぶ。
 七眷属は知力・戦闘力とも雑魔を大きく上回り単独にても大きな脅威となるが、必要に応じて雑魔を使うことがある。
 また、七眷属にはそれぞれの頂点に存在する歪虚が存在している。これは様々な調査や、過去の歪虚自身の宣言などから判明したもので【始祖たる七】と呼称される。


七眷属の分類

傲慢(アイテルカイト)【傲慢(アイテルカイト)】

 概ね人型だが、滑らかな皮膜状の表皮を持つ歪虚群。
 他の特徴として高熱に適応している為か、体毛が生えていない、あるいは金属質となっている。
 その傲慢さからか、相手からの畏怖や崇拝の念を向けられることを当然であると考えており、そのような感情を呼び起こす手段として相手に応じて外見を変容させる能力を持つ。
 一般的に歪虚の敵は人間となるため、その姿も人型を取っている場合が多い。ただ、その際も人間などという下等生物ではないことを表現する為か、角や尾などで違いを出している場合がほとんどである。

強欲(ドラッケン)【強欲(ドラッケン)】

 鱗の肌、鋭い鉤爪に蝙蝠の翼等…いわゆるドラゴンの要素を身体的な特徴として持つ歪虚群。
 強力なドラッケンであればあるほど、その本体は竜に近い姿となっていくらしい。
 ドラッケンにとっては世界を滅ぼすことが至上命題であり、それを表明することが存在意義。滅びをもたらす自身こそが正当な龍のありさまだと考えている。そのため、世界を滅ぼす以外の心情を否定している。

嫉妬(ピグマリオ)【嫉妬(ピグマリオ)】

 陶器、あるいは金属のような外殻をもつのが特徴となる歪虚群。
 物真似遊びの一環として相手に似せた外見を取る者ががいるため、人間の前では人型を取ることが多い。ただ前述した特徴の為に見分けは簡単につく。
 こらえ性が無く、遊び好き。衝動的な性質をしており、我慢や努力と言った言葉とは無縁である。気分屋でもあり、基本的には自身の欲求だけを軸に場当たり的に行動する。
 ただ、何かの遊びに執着する傾向があり、その執着の対象は飽きっぽいピグマリオにとって唯一のこだわりでもある。

憤怒(ツォーン)【憤怒(ツォーン)】
 動物、あるいは植物の集合体のような形状を取る歪虚群。
 多数の生物の合成生物であり、高位になればなるほど機能的な形状を取りキメラなりの美しさを呈する。しかし、最下級のツォーンはスライムに高等生物の四肢や顔などが無差別についた肉塊でしかない。
 下位のツォーンは終始激発し、怒りを露わにしている。それに反し高位のツォーンは一見して冷静に見える。だが、その特性は下位のツォーンと変わりは無く、然るべき時に爆発させるために怒りを蓄えているだけである。

狂気(ワァーシン)【狂気(ワァーシン)】

 甲殻類、あるいは甲虫類、海生生物などの特徴を兼ね備えた奇妙な歪虚群。
 リアルブルーを侵略している歪虚の主力と思われるが、クリムゾンウェストにおける目撃例はさほど多くはない。また、確認された例のいずれにおいても記録されている支離滅裂な行動は、特性とされる狂気の所以となっている。
 これはリアルブルーでの統制のとれた戦闘行動とは反する性質であり、一部で疑問を呼んでいるようだ。

暴食(フェレライ)【暴食(フェレライ)】

 動く死体や吸血鬼、亡霊など、いわゆるアンデッドと呼ばれる歪虚群。
 枯れたように見える姿は、彼らが自身の体に存在するマテリアルすら極限まで無に帰している事のあらわれである。
 暴食の名が示す通りフェレライの生贄とされたマテリアル源はほぼ例外なく早い段階でマテリアルが枯渇し、死に至る。これは管理や節度を持つことを苦手とするフェレライの特性もさることながら、生きたマテリアル源を手元に置き続けることがフェレライの本能に反する為である。

怠惰(トレークハイト)【怠惰(トレークハイト)】
 巨人や魔人といった言葉で形容される大型の歪虚群。
 細かい部分で差異はあるものの、基本的に人型をとっておりサイズは概ね大きい。これは小さなサイズまで本来の力を抑えるのが面倒であるという理由による。
 このようにトレークハイトは何事も面倒くさがり、何かに注力することは困難である。思考もなるべく自分が動かなくてよいことを基準に考える。

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その他

雑魔の発生
【雑魔(ゾウマ)】

 歪虚のうち七眷属に含まれない自然発生的な歪虚を【雑魔(ゾウマ)】と呼ぶ。
 雑魔の内、人型で知性を持つ種類を妖魔、それ以外を魔獣と呼び分けることもある。
 戦闘力という点ではそこまで強いわけではなく、一般兵士であっても対処が可能であるケースが多い。
 ただし、弱い雑魔であれば、魔法公害などのマテリアル異常でも自然発生するため、歪虚の支配地域外にあっても出てくる可能性があるという点で注意が必要とされる。


【堕落者】

 人間や亜人などが歪虚化した場合、生前の意思を強く残した状態で歪虚となる場合がある。
 これらを特に【堕落者】と呼ぶ。【堕落者】は上位の歪虚の導き無くしては発生せず、必然的に七眷属の何れかに属す。
 堕落者はその意志や外見に関して生前のパーツを部分的に残している。
 だが、既に歪虚と化している事に変わりはなく、堕落者となってしまった存在は、決して元の生物に戻ることは出来ない。


【契約者】

 精霊の力を借りる覚醒者のように、歪虚の力を借りる人間というものも少数ながら存在している。
 彼らは【契約者】と呼ばれる歪虚に気に入られた存在であり、生きたまま歪虚の力を一部行使することが可能となる。

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