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北方王国リグ・サンガマ

特徴

ライブラリ  星の守護龍、六大龍に数えられる【青龍】を中心に発展した王国、それがリグ・サンガマである。
 非常に厳しい自然環境の中で、人々は龍と共存する形で発展を続けてきた宗教国家で、既にこの世界に存在しない古代王国の文明を脈々と受け継ぎ、一時はかなりの規模の王国を築いたという。
 しかし、王国暦600年頃に発生した歪虚の【大侵攻】により、国としてのリグ・サンガマは王都アルシャンクと王族を失ったことで終焉を迎える。
 現代もその末裔は細々と生き残り、古代から栄えていた第二の都にして青龍の神殿を抱く【龍園ヴリトラルカ】にて苦しい生活を続けていた。
 その性質上排他的な都であったが、今現在は国外にも開かれ、ハンターズ・ソサエティとも交流を持つに至っている。
 ハンター向けに派遣されるワイバーンの故郷であり、【ドラグーン】と呼ばれる種族発祥の地でもある。

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政治/経済

 国家として成立していた大侵攻前のリグ・サンガマは王政を敷いていたが、国王はあくまでも青龍に選ばれた為政者という立場にあった。
 青龍信仰の中で暮らすリグ・サンガマの人々はその基本方針を青龍からの神託に頼っていた。故に、国の舵取りは王ではなく青龍が行っていた事になる。
 それは現在も変わらず、龍園は青龍を中心に物事が決定されているが、青龍だけではカバーできない政治的な部分はその神官達が代行する事も多いようだ。
 北方王国の民は元々狩猟民族としての側面が強く、その生活は狩りと共にあった。
 青龍を中心に民は利益を分け合う性質を持ち、社会主義的な側面を持っている。
 故に彼らは金銭のやり取りを必要としなかった為、貨幣という概念を理解したのはごく最近の事である。
 リグ・サンガマは元々貧しい土地であったが、歪虚に長らく占領された結果、負のマテリアルの汚染で土地は更に衰えている。
 しかし、この国で長年繰り広げられてきた龍と歪虚の戦いの中で命を終えた龍が結晶化した【龍鉱石】が高純度のマテリアル鉱石として注目を浴びるようになる。
 龍鉱石はリグ・サンガマにとって最大の輸出産業であり、外貨獲得と国際社会への参加を支える柱となっている。

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歴史

 人類との共存を求めた青龍が自らを神とする信仰体系を生み出し、人類と生活を始めたのは王国暦以前にまで遡るという。
 グラズヘイム王国と同じく千年以上の歴史を持ち、嘗てはグラズヘイムとも国交を持ってはいたが、当時から排他的な態度をとっていたとの記録がある。
 青龍にとって人類は信頼に値しない生物であり、リグ・サンガマの民が他国の人類と交わり悪に染まることを恐れた為だ。
 そうして孤立を保つ国の中には、青龍と特殊な契約を結び、不老長寿となった者たちがいた。
 彼らはドラグーンと呼ばれ、現在まで続くドラグーン系種族の祖であったが、龍としての特徴を外見にまで反映させ始めたのは、ドラグーンの第二世代以降だという。
 つまり、青龍との契約で肉体的に変質した人類が子孫を残し、その中で発生した突然変異が現在のドラグーンの興りであるという説が一般的だ。
 青龍に仕える勇敢な戦士であるドラグーン達は【龍騎士】と呼ばれ、北方王国の主戦力として歪虚に拮抗した。
 一方、そんなリグ・サンガマに侵入し、龍を狩る者もいた。龍は豊富なマテリアルを持つ幻獣としての側面を持ち、加工することで一攫千金を狙えたのだ。
 こうした龍狩りと呼ばれる人々が歴史にちらほらと現れる事も、リグ・サンガマが人類と距離を取っていた理由と考えてよいだろう。

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地理(都市/地形)

ライブラリ

 北方王国は雪国であり、一年の多くが雪と氷に覆われる厳しい環境にあった。
 王都アルシャンクはリグ・サンガマ領の比較的南にあったと言われている。
 これは、リグ・サンガマにとって北に向かうほど聖地である【星の傷跡】に近かったためであり、国外から訪れる“人類に対しての防壁”としてアルシャンクを機能させる狙いもあったのだろう。
 アルシャンクは既に滅びており、その正確な位置がどこであったのかも含め、痕跡は残されていない。
 一説によると歪虚王クラスの襲撃を受け、無残に破壊しつくされたのだという。
 一方、龍園ヴリトラルカは国土のやや北側にあり、その更に北に聖地“星の傷跡”を要する巨大クレバスが広がっている。
 星の傷跡は古くより大精霊との対話の場として厚く守られてきたが、大侵攻以降は歪虚により占拠されてしまっていた。
 龍奏作戦を契機に星の傷跡は歪虚から解放され、現在は龍園の管理下に戻った。しかし、超高濃度のマテリアルが渦巻く星の傷跡内は危険地帯であり、基本的には現在も立ち入り禁止である。

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神官長、他NPC

アズラエル・ドラゴネッティ

アズラエル・ドラゴネッティ 年齢:18(外見) クラス:一般人
 北方王国リグ・サンガマにおいて、青龍に次ぐ権力を持つ神官長。青龍の指示の下、実質現在のリグ・サンガマを統治する人物。
 私情よりも全体を、全体よりも青龍を優先して物を考える、信仰心の厚い男。しかし、人を食ったような態度から誰からも好かれる為政者ではない。
 古き時代に青龍と契約を交わし、不老長寿となった第一世代のドラグーンであり、ハンターズソサエティ総長、ナディア・ドラゴネッティの実の兄。


シャンカラ

シャンカラ 年齢:25(外見) クラス:闘狩人
 リグ・サンガマの若き龍騎士隊隊長。率先してハンターとも交流を持ち、龍園を支えている。
 性格は真面目で穏やか。 龍騎士の模範たるべく心身ともに精進しているが、実年齢相応に無邪気で人懐こい一面も。
 戦闘時は己の危険を顧みず、前線に立つことを好む。己の命に頓着しないのは平和を貴ぶ龍人の気質から。

 

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