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クリムゾンウェストの歴史

ふむ、歴史について知りたいとな? よろしい。
ライブラリに記録された、過去の出来事を教えて差し上げましょう。

古代

 王国暦以前のクリムゾンウェストの様相については、古代の遺跡からの出土品や長命なエルフ、ドワーフ達の口承などにより断片的に伝わる物のみで、明確な「歴史」としては存在していない。
 現在から想像できぬ程に古い時期のクリムゾンウェストに高度な文明が興っていた事は、古代遺跡の例から見ても間違いない。
 それがどの程度に古い時代の出来事であるかは不明だが、童話や伝承によれば「歪虚の侵略」によって滅んだとされている。出土品の中には現在の魔法技術でも解析できない物もあるようだ。
 地質学的な歴史については、クリムゾンウェスト世界の技術発展の方向性から、ほとんど研究されていない。
 石炭、石油を初め、化石燃料が存在していない事が知られているが、その原因については推測の域を出ていない。

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王国黎明期

 西方の全ての国家の源流であり、かつては西方全域を版図においていたグラズヘイム王国は、約1000年ほど前に都市国家として成立したとされる。王国そのものの伸張については王国の項目に詳しい。
 都市国家は集合離散を繰り返し、グラズヘイムを王とした中央集権制を取るまでは相応の時間を必要としたものの、王国暦360年頃にはグラズヘイム王国が西方を統一している。
 このとき、現在の同盟諸都市については遠隔地である事も有り、自治を認めた宗主国となっていた。また、現在ゾンネンシュトラール帝国がある地域は当時は未開地であった事から、西方統一と称されるが実際に力の及んでいた範囲は現在の王国領土とそれほど差は無いと思われる。
 この時期は、現在に比べて多くの転移者が存在したようだ。大きな例としてはエクラ教の成立に関わった事が知られているが、それ以外にもこの時期に幾つかの文化的、発想的な飛躍が見出されており、転移者の関わりが想像されている。
 また、現在では滅んでいる北の王国や、連絡の途絶した東方との往来も希に行われていたらしい。

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大侵攻

ヴォイドアーツ発動 王国暦600年を過ぎたころより、北部において歪虚が広がり始めた。
 国交のあった北方王国が滅亡するに至り、グラズヘイム王国は歪虚への対策を本格化する。王国は散発的に南下してくる歪虚を打ち払っていたが、寒波による飢饉などもあり、徐々に国力を低下させていた。
 王国暦700年に大挙して現れた歪虚に対し、王国は総力を挙げて迎撃を行い、歪虚の首領を討ち取ったと伝承されている。実際に討ち取ったかどうかは不明だが、深手を与えたのは確からしい。
 この戦いの後に歪虚は大きく後退し、滅亡した北方王国の版図を越えて北へ逼塞した。
 また、この戦いには軍に属さない覚醒者が多数参加しており、この際の訓練方法や組織化などのノウハウは後のハンターズソサエティ設立に活かされた。

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帝国、同盟の成立

 歪虚との戦いがひとまず収拾された後、西方では二世代ほどかけて政治的に大きな動きがあった。
 まず、北方の守りとして置かれた辺境領土が帝国として独立を果たしたこと。そして、自治領であった一部の都市が独立を果たし、自由都市同盟の元となる協商を結んだことである。
 なお、歪虚に滅ぼされた旧北方王国は再興せず、その領土へは東南に存在した部族が移住を行った。
 また、時期を等しくしてハンターズソサエティがリゼリオにて発足している。

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第二次大侵攻と皇帝の失踪

最果ての城壁 近年、西方領域における歪虚は再び大きな動きを見せた。小集団が辺境領域を断続的に冒しつつある他、王国、帝国それぞれが大規模な交戦を行っている。
 王国暦1009年、王国西部のイスルダ島を歪虚勢力が突如占拠。その後の侵略に対する防衛戦においてグラズヘイム王を含む多数の騎士が戦死するも、辛うじて押し返す事に成功した。
 また、同年に帝国の遠征部隊が消息を絶っている。この部隊は、王国暦1002年に謀反により帝位を簒奪した新皇帝その人が指揮を執っていたが、第一皇女が速やかに皇帝として即位、表面上の混乱は最低限に抑えられたようだ。
 王国周辺の歪虚の動きを「第二次大侵攻」と呼称しているが、実際には帝国側の動きや辺境での侵略なども含め、歪虚全体の動きが活発化しつつある。

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クリムゾンウェストの歴史

古代

おそらく数千年前に古代王国が繁栄していたと推測される。伝承によれば歪虚により滅ぼされたらしい。

1年

グラズヘイム王国が地方都市国家として成立。

100~200年頃

リアルブルーからの修道士がエクラ教の成立に寄与、王国との連帯を開始する。

300~350年頃

グラズヘイム王国による西方統一(完了は360年とされる)。現在の王国領と共に辺境領として同盟諸都市を従えていた。なお、当時は帝国の領域は未開の土地であった。。

650年頃

散発的に北の歪虚勢力(北狄)の南下が始まる。後半に北方王国が滅亡。

700年

北狄の大侵攻が発生し、当時の王国軍が激戦の末に撃退に成功する。王国の防壁として、北部辺境領成立。

712年

東部領(現在の自由都市同盟)諸都市、自治権拡大要求を盛り込んだ「共同宣言」を王国へ奏上。

750年

三代目北部辺境伯、帝国を号して独立。(ゾンネンシュトラール帝国の成立)

762年

「共同宣言」奏上から50年、極彩色の街「ヴァリオス」が王国への貢物を条件に自治権を獲得。周辺都市も追随する。

800年

自治権を得た都市群が協商を締結、今日の自由都市同盟の基盤を築く。
リアルブルーよりやってきた技師が錬金術の基礎を完成。魔術師協会の妨害により王国、同盟を追われるも帝国にて大々的に採用される。

850~950年頃

大陸東南部に大規模な歪虚が出現。東方領域が歪虚に侵攻される。辺境部族の一部が救援に向かうも敗退し、東方諸国との連絡が途絶。
自由都市協商、同盟へ発展。初の評議会にて海軍を主体とする同盟軍の設立を決定。

970年頃

北狄が南下を再開。辺境諸部族の幾つかが滅亡する。

999年

オイマト族の呼び掛けにより、辺境部族会議が初めて開催される。

1002年

長き平和に慣れ、歪虚へ対応できていなかった帝国の現状を良しとせず、先代皇帝が謀反を行う。帝国皇帝位が簒奪される。

1009年

西方より王国島嶼部へ歪虚が大挙侵攻。辛くも撃退するも国王を含む騎士多数が戦死。歪虚は西方の島を占領した。
同年、親征中の帝国皇帝軍が北方で失踪。第一皇女が皇帝として即位する。

1011年

スコール族、辺境のマギア砦を歪虚より奪還する。

1013年

リアルブルーよりの巨大戦艦が漂着。各国の協議の末、リゼリオ沖合に停泊する事になる。

1014年

ハンターズソサエティ、サルヴァトーレ・ロッソの人々の受け入れ態勢を確立し、ギルド設立を許可する。

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