はぐれ雑魔 ~騎士アーリア~

マスター:天田洋介

シナリオ形態
シリーズ(続編)
難易度
普通
オプション
参加費
1,300
参加制限
-
参加人数
4~8人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
多め
相談期間
5日
締切
2018/08/31 19:00
完成日
2018/09/11 22:11

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 グラズヘイム王国の南部に広がる伯爵地【ニュー・ウォルター】を覆っていた暗い闇は、振り払われた。
 黒伯爵を名乗る歪虚軍長アスタロトが率いていた敵は壊滅。討伐が一段落して、少なくとも戦の状況からは脱したといえる。
 差し迫る危機は去ったものの、懸案は残った。畑が荒らされただけでなく、灌漑関連の破壊が顕著。そして各地では戦いの残照が残っていた。


 内陸に存在する城塞都市マールだが、運河によって沖まで繋がっていた。大型船舶の航行も可能で、海運業が盛んである。海産物を扱う漁船も多く行き交う。
 ある日の沖。漁船二隻が協力して網をかけている。しばらくして、多くの魚と一緒に鮫が引っかかった。
「おいおい、変なのが引っかかったな」
「こういうことも、あらあな」
 漁船へあげるにしても、活かしたままでは危険だ。漁師達が銛で突こうとしたところ、それまでおとなしかった鮫が、急に暴れだす。
「ど、どういうことだ?」
 漁師達の顔が青ざめていく。
 鮫の体躯が膨らんでいき、いつの間にか全長一五mはある漁船の半分の大きさまで達していた。その鮫が跳ねて、漁船の甲板へ。
「や、やめろ!」
 目の前で狼狽えていた漁師の一人を丸呑みにする。尾で何人かを海へと叩き落とし、帆柱を噛んで真っ二つに。一隻だけに留まらず、相方の漁船へ飛び移って暴虐を尽くした。
「す、べては……アスタロト様の、ためぇなのだ!」
 沈みゆく漁船から海中に逃げた一人の漁師が耳にする。巨大な鮫が人語で叫んだのを。


 暑い日のマール城。
 若き娘ミリア・エルブンは、兄であるアーリア・エルブン伯爵から領内の復興行政を任される。その日の彼女は、城庭の木陰で涼みながら書類に目を通していた。
「これは大変ですの。以前からの問題のようですが、これまで報告がなかったのはどうしてなのでしょうか?」
 ミリアはテーブルの反対側で、書類整理中の女性秘書を見つめる。
「以前は船舶衝突の報告のみだったのです。船底に穴が開けられたといったもので、別件の扱い。そのせいでこちらには回ってこなかったのでしょう。直接的な人への被害がでるようになったのは、そちらに書かれているように、ここ二、三週間の話です」
 女性秘書が細かな事情を話してくれた。
「雑魔だと決めつけられていますが、こちらはどうして? 一般的な海生生物、それに幻獣の可能性もあると思うのですが」
「漁師が耳にしたそうです。鮫の怪物が『アスタロト』と叫んだのを」
「その個体が雑魔だとして、もしや、アスタロトがまだ存在していると思っているでしょうか?」
「そこまではわかりません。ただ、そうであったとしても不思議ではないと考えます」
 気になったミリアは、女性秘書に更なる詳しい情報収集を望んだ。
 翌日にわかったのは被害の甚大さである。
 船舶の船底に穴、もしくは亀裂が入った事件は、半年で五十件を越えている。これまでは月に一件あるかないかといった頻度だったという。
「人が直接狙われるようになったとすれば、大問題ですの」
 ミリアはマール内にあるハンターズソサエティー支部へと出向く。そして雑魔の鮫退治を依頼するのであった。

リプレイ本文


 まだ日が昇る前の明け方、馬車二輌が連なって運河沿いの道を走る。ハンター一行は先頭の馬車内に、後方の馬車にはミリアと護衛の騎士達が乗っていた。
 城塞都市マールを出立して約三十分後、ニュー・ウォルター沿岸部の小さな漁村へと辿り着く。
「こちらのお二人が漁船をだしてくれますの」
 ミリアが紹介してくれた漁師二人は、祖父と孫の関係のようだ。漁船に乗りこんで、ハンター達は海原へと向かう。
「皆様お気をつけて」
 ミリアは護衛の騎士達と共に、漁村で留守番である。すでに太陽は昇っていた。

 張られた帆に風を受けて、漁船が進んでいく。
「まだまだこの地に残された爪痕は多いということか……。たとえ少しずつだとしても、一つずつ癒していくしかないな」
 甲板のロニ・カルディス(ka0551)は、波打つ海面を眺める。
「それにしても巨大鮫の雑魔か……。七、八メートル級って相当だな。この漁船と同じくらいか」
 レイア・アローネ(ka4082)は釣り竿のしなりを確かめながら、ロニへと答える。
「まあ、アスタロトが割とあっさり倒れたから何かあるなとは思っていたが、ふむ……」
 祝賀会には顔をださなかったミグ・ロマイヤー(ka0665)だが、不穏な事態となれば話は別であった。本人曰く『ミグテイスト』の選択である。
「馬車でも提案したが、鮫雑魔の止めは待って欲しいのぅ。是非に尋問をしたいと考えておるのじゃ」
 ミグの希望は仲間達に聞き入れられた。危機に陥らない範囲でならそうしようと。
 夢路 まよい(ka1328)は、帆を操る青年漁師と言葉を交わす。
「鮫を食べることもあって、特にヒレなんかは高級食材っていうけど。鮫って美味しいのかな?」
「食べられるのもいるが、大抵は不味いな。それにヒレも小骨を取ったりの加工が必要なようだ」
「試してみたい気持ちはあるけど、雑魔ぽいし。倒しても身体が残りそうにないなあ……」
 残念な気持ちになる夢路だが、すぐに気を取り直す。
 老齢な船頭の漁師と話していたのは、ミオレスカ(ka3496)だ。
「この辺りでは、どんな魚が釣れるんですか?」
「海底は岩場でな。回遊魚だけでなくて、根付いた魚も仰山おるぞ。例えば――」
 船頭の漁師がミオレスカに語った魚介料理は、どれも美味しそうである。仲間の多くも一緒に聞いていて、瞳を輝かせていた。
(鮫さん、話せるみたいです。仲良くなれる動物さんの可能性も、捨てきれないでしょうか)
 鮫が雑魔といった話は、状況証拠からの推測に過ぎない。ミオレスカは一縷の望みを抱いている。
 弓月 幸子(ka1749)と鳳凰院ひりょ(ka3744)は、船縁に寄りかかって白波の飛沫を眺めていた。
「鮫の弱点を知るために、映画をたくさん観てきたんだよ」
「リアルブルーには、人食いザメと人との戦いを描いた映画もあるよな。幸子が観た映画だと、どんな方法で倒していたんだ?」
 弓月幸子によれば、ガスボンベが非常に強力なのだが、手に入らなかったという。鳳凰院が調べてきた範囲では、部位としては鼻柱や目、エラが弱いようである。
 仲間達とは違って、ディーナ・フェルミ(ka5843)は甲板にはいない。漁船に繋がれた筏の上に座っていた。
「こちら大丈夫ですの。船長さん達にも、快適だって伝えて欲しいの」
 ディーナは無線で甲板の仲間達と連絡を取り合う。海面に近い足場があれば、ウォーターウォークを使う際に便利。そう判断しての事前の策であった。


「この辺りの沖で、でかい鮫が何度か目撃されたらしい。沈没事件も何件か起きている。危険は別にして、いい漁場なんだが」
 青年漁師が帆をたたんで、漁船を停止させる。
「せっかくなら、大物を釣りたいです」
「同感だ。見張りながら、釣りも頑張るとしよう」
 ミオレスカとレイアは右舷前方で並んで座り、早速釣り糸を垂れた。
「鮫がでたらすぐ、ウォーターウォークをかけるんだよ。もちろん、ひりょさんにもだよ」
「そいつは頼もしいな。それまで釣りに興じるとしようか」
 左舷前方の弓月幸子と鳳凰院も釣り竿を握って、餌付きの釣り針を海中に落とす。
「喋れる鮫ということは、それなりに頭が働くはず。普段の漁船のように振る舞っていこう」
 右舷後方に移動したロニは、夢路の分まで釣り針に餌をつけてあげる。
「私もウォーターウォークが使えるからね。怪しくなったらかけようにするよ」
 夢路は笑顔でロニから釣り竿を受け取って、釣り糸を垂らす。その後も鮫雑魔について、ロニとお喋りした。
 ミグも釣り竿を握っていたが、頭の中は鮫雑魔で一杯だ。
(アスタロトの生死。他にも企みがあるなら、是非に吐かせたいところじゃ)
 強化術式・紫電の心構え、そして水中用アーマーなので、潜る状況でも支障なし。白波を眺めながらミグが夢想するのは、戦闘時のシミュレーションである。
 十分ほど経つと、少しずつ釣れ始めた。スズキやカレイの他に、イワシやアジが釣れる。一部は生き餌として利用し、それによってマグロやカツオといった大物も釣り上げられた。
「つ、強い引きが」
 筏のディーナの釣り竿にも手応えが。釣果に一喜一憂する時間が続く。
「夕ご飯が楽しみですの。新鮮なお魚はおいしいですし……。はっ! もしかしてこの状況は!」
 ディーナは気づいた。図らずも漁船にロープで繋げられた筏に乗る自分は、釣り針に引っかけられた餌そのものではないのかと。
「さあ、できあがったぞ」
 青年漁師が運んできた昼食は、トマトと白葡萄酒が使われた魚介のごった煮である。
 見かけとは裏腹にとても美味しくて、誰もがお腹いっぱいになるまで食べた。ちゃんと筏のディーナにも届けられる。
 釣りは楽しいものの、誰も鮫雑魔のことは忘れていない。気を引き締めて、午後からの警戒に当たる。日中は釣れる時間帯ではないが、鮫雑魔の出現率はそれなりにあった。
 日射しの暑さにハンター達がうんざりとし始めた頃、大きなヒレが波打つ海面に浮かびあがるのだった。


「暑いですの……」
 ディーナは漁師から借りた麦わら帽子の鍔を指先で弾く。遠方をぼんやりと眺めたとき、違和感を覚えた。目を擦って、もう一度よく確かめてみる。
「来たの! 鮫ですの!」
 波間に巨大な鮫ヒレを見かけたディーナが大声で叫んだ。即座に覚醒し、ウォーターウォークを自らに付与する。
「引くタイミングを合わせてくれ!」
「わかった!」
 ロニと鳳凰院がロープを引っ張ることで、筏に巨体鮫が衝突するのを防いだ。
 反転し、海面から高く跳びはねる巨体鮫。漁船の帆の高さを余裕で超えていた。「滅ぶのだ! お前達は滅びの道を歩む! 何故ならアスタロト様がそういったからだ!」巨大鮫の脅しを誰もが耳にする。誰もが『巨大鮫は雑魔』だと確信した瞬間だ。
「急いでかけるよ!」
「ひりょさん、頑張ってなんだよ!」
 夢路と弓月幸子が味方にウォーターウォークを付与していく。
 筏とのロープを切り離して、漁船には離れていてもらうことにした。ハンター達は木の葉のように波間に漂う筏を中心にして、戦い始める。
「やはり雑魔か」
 ロニは漁船の行き先を気にしながら、波間を駆けた。集中してレクイエムを歌うと、鮫雑魔の動きが鈍ってくる。
 海中深くへ潜られる前に、ハンター全員での短期集中攻撃がかけられた。
「サメの弱点は鼻先や目、エラ等だったな」
 ロニはプルガトリオによる無数の闇の刃を放った。巨体故に狙いやすいが、急所に当たるかは別。それでも何本かはエラへと深く突き刺さる。
 鮫雑魔の体皮から鱗が一斉に剥がれて、周囲へとばらまかれた。海水面へ触れた瞬間に一つ一つが大爆発。近づこうとしていたハンターは、一旦退かざるを得なかった。
 鮫雑魔の挙動を観察していたディーナが、筏からおりて波の上を歩く。
「アスタロト絡みだろうが、違おうが……漁師さんの仇なのっ!」
 モグラ叩きの要領で放たれたフォースクラッシュは、飛びだした瞬間の鮫雑魔の鼻先を捉える。急所をぶっ叩かれた鮫雑魔が奇妙な鳴き声をあげた。
「純然たる静に凍えよ……!」
 黄玉の冠によって集中が強化された夢路は、アブソリュートゼロを放つ。水と地の力の二連撃により、鮫雑魔の背びれ部分に深いダメージを与える。
 のたうつ鮫雑魔に続けて放たれたのは、ブラックホールカノンだ。「極限まで凝縮された重力に耐えられるかしら?」集束魔によって範囲攻撃が鮫雑魔一体のみに集中。重力場によって海面へと釘付けとなる。
「よし、漁船は離れているな!」
 レイアは身捧の腕輪によった強化されたソウルエッジを魔導剣に付与した。波飛沫を浴びながらすれ違う鮫雑魔へと剣を叩きつける。
 ディーナに続いてレイアにも鼻先を攻撃された鮫雑魔が暴れ狂った。レイアは鎧受けで冷静にガード。出鱈目に繰りだされた攻撃で、彼女を退かせられるはずがない。
「ここなんだよ!」
 弓月幸子は鮫雑魔が牙を露わにしたとき、港で手に入れた古びた錨を口へと放りこむ。それには鎖が繋がれていて、巨大な釣り糸と釣り針のようになっている。鎖の末端はヒドゥンハンドが握り、自身はライトニングボルトの雷光を走らせた。
 苦しそうに錨を吐きだした鮫雑魔が、遠方の漁船目がけて泳ぎだす。弓月幸子は行き先を塞ぐように、ファイヤーボールを放った。海面付近で火球が膨れて炸裂する。
(鮫が雑魔だったのは残念ですが、やるべきはやりましょう。動きを止めなければ)
 ウォーターウォーク付与済みのミオレスカだが、少しでも姿勢を安定させるために筏の上から狙い撃つ。鮫雑魔に潜られたときにも対応できるよう、使用していたのは水中銃だ。
 レイターコールドショットを多用。「やはりヒレの部分が冷えると、泳ぎづらいようですね」そうすることで、仲間達が戦いやすい環境を整えていく。
「かなり弱ってきたようじゃな」
 ミグはこれまでも仲間達の攻撃の合間に、ワイヤーウィップによる鞭打ちで急所を叩いてきた。機導砲を尾びれへと撃ちこんで、動きを鈍らせる。その上でショットアンカーを深く脇腹へと突き刺した。
「そこだ!」
 鳳凰院が弓で放った高加速射撃の矢が、鮫雑魔の口蓋へと吸い込まれていく。ソウルエッジが乗った剛力矢が鋭い牙に命中。これまでも急所の鼻や目に当ててきた鳳凰院だが、一番の手応えを感じる。
 武器をチェーンソーに持ち替えて、ブラッドバーストを付与。(サメにチェーンソーで戦いを挑むとか……幸子がいってた映画みたいだな、むぅ……)剥きだしの牙を、根元の歯茎から伐採した。
 半開きの口から黒い瘴気を洩らす鮫雑魔。それまでの機敏さが嘘のように緩慢となった。
「神の御手も使って慎重にな」
 尋問の希望を叶えるために、ミグは事前に用意した鎖で鮫雑魔をグルグル巻きに。大部分の体躯ははみだしていたが、筏に載せて漁村まで運んでもらった。
 ホーリーヴェールで軽減していたハンター達の負傷だが、さすがに無傷とはいかない。それでもロニのフルリカバリーによって全快となる。
「素直に喋れば報酬として、楽に消滅させてやるのじゃ。そうでないのならしばらく冷凍庫に入れてやろうかのぅ」
 ミグは傷ついて疲れ果てた鮫雑魔の目の前で、砂浜に打ちあげられていた難破船をアイシクルコフィンで凍らせる。脅しは充分に効いたのだった。


 鮫雑魔の尋問はミグに任せるとして、その他のハンター達はミリアが待つ漁師の家へと向かう。
「まさか鮫雑魔を連れ帰るとは、想像していなかったですの」
 状況を知らされて驚いたミリアだが、必ず退治はするとのハンター達の発言で安心したようだ。尋問には時間がかかると思われたが、ミグは三十分ほど遅れた程度で漁師の家に現れる。
 鮫雑魔を退治したと聞かされたディーナは、仲間達に気づかれないよう、小さく聖句を唱えて黙祷した。
「消滅させる前に聞きだしたが、どうやらアスタロトは遺言のようなものを残していったようじゃな。あの鮫雑魔はアスタロトは存命していると言い張っていたが、その実、死んだと思うておる口ぶりじゃった。事実の程はわからんが……。その上で意思を継ぎ、暴れていたようじゃのぅ」
 ミグの憶測も混じるが、鮫雑魔と同様な敵が領内に隠れている可能性は高かった。
「お兄様に伝えておきますの。テロのような事態は注意すべきだと」
 ミリアとミグが話し終わると、全員が部屋から庭へ移動する。
「それじゃ! 雑魔退治のお祝いに海鮮BBQしましょうなの!」
 ディーナによって炭に火が熾された。漁師からもらったハマグリ等の貝類も加わって、様々な魚介類が焼かれていく。
「これ、食べたかったのですの♪」
 ディーナが真っ先に頬張ったのは、自分が釣ったイカの丸焼きだ。ミリアが持ちこんだ醤油で味付けされている。
「それにしてもアスタロトの置き土産は、こんなところにもあったのだな……。アスタロト配下の残党が各地に残っているのではと想像していたのだが、それが当たってしまうとは」
「残念ですが、仕方ないですの」
 ロニはミリアから勧められて料理と一緒に酒も頂く。
「鮪のトロを串焼きにするんだよ。塩焼きが最高なんだよ」
「こいつは美味そうだな」
 弓月幸子が串にマグロの切り身を刺して、鳳凰院が炭火で焼いていく。
「ミリアさんも食べるんだよ。一本どうぞ」
 焼けた最初の一本は、弓月幸子によってミリアへと渡される。早速囓ったミリアは「美味しいですの♪」と微笑んだ。
「これ、鮫のお肉って本当なの?」
「あの鮫の雑魔とはいかなかったが、鮫の料理で間違いない。美味しい鮫もわずかながら、いるんだ」
 夢路は青年漁師が差しだした鮫肉の揚げ物を口にした。臭みはなくとても柔らかで、とても美味しい。
「あぶったお魚、美味しいです♪」
「お醤油がありますから、お刺身もどうぞなの♪」
 ミオレスカは、ミリアに勧められたスズキの刺身がたまらない。脂が乗っていて、口にする度に幸せな気分になった。
「レイアさん、食が進んでいませんの。こちらなんてどうです?」
「それでは頂くとしようかのぅ」
 レイアもミリアに勧められた刺身を頂いた。新鮮なこともあって、どの魚もとても美味しい。
 一同は漁村に一晩泊ませてもらう。翌朝、馬車でマールへの帰路に就く。
「ミグは平時は苦手じゃよ。むしろ戦時こそが心休まるものである」
 流れる景色を眺めながら、ミグはそう呟いたのだった。

依頼結果

依頼成功度大成功
面白かった! 7
ポイントがありませんので、拍手できません

現在のあなたのポイント:-753 ※拍手1回につき1ポイントを消費します。
あなたの拍手がマスターの活力につながります。
このリプレイが面白かったと感じた人は拍手してみましょう!

MVP一覧

重体一覧

参加者一覧

  • 支援巧者
    ロニ・カルディス(ka0551
    ドワーフ|20才|男性|聖導士
  • 伝説の砲撃機乗り
    ミグ・ロマイヤー(ka0665
    ドワーフ|13才|女性|機導師
  • 夢路に誘う青き魔女
    夢路 まよい(ka1328
    人間(蒼)|15才|女性|魔術師
  • デュエリスト
    弓月 幸子(ka1749
    人間(蒼)|15才|女性|魔術師
  • 師岬の未来をつなぐ
    ミオレスカ(ka3496
    エルフ|18才|女性|猟撃士
  • うら若き総帥の比翼
    ひりょ・ムーンリーフ(ka3744
    人間(蒼)|18才|男性|闘狩人
  • 乙女の護り
    レイア・アローネ(ka4082
    人間(紅)|24才|女性|闘狩人
  • 灯光に託す鎮魂歌
    ディーナ・フェルミ(ka5843
    人間(紅)|18才|女性|聖導士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 相談卓
ひりょ・ムーンリーフ(ka3744
人間(リアルブルー)|18才|男性|闘狩人(エンフォーサー)
最終発言
2018/08/31 03:04:22
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2018/08/30 14:54:20