帰省と一人立ち おまけ編

マスター:DoLLer

シナリオ形態
シリーズ(新規)
難易度
易しい
オプション
参加費
1,300
参加制限
-
参加人数
3~6人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
無し
相談期間
5日
締切
2018/09/08 19:00
完成日
2018/09/12 10:33

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

「ひゃああああーーーーーーー」
 大空に向かって伸びやかに歓声が響いた。
 双子の巨木にかけられたロープに渡された板は簡易なブランコ。長い長いロープを目いっぱいに揺らせばあの青い空まで飛んでいけるんじゃないかと思うほどに舞い上がって、そんな声を出してしまうのも仕方ない。
「楽しそう」
 黒髪の女の子がワクワクとした声でその様子を眺めていた。風を切ってあんなに高くに舞い上がれるなら、彼女の兄が見ている風景ももしかして味わうことができるかもしれない。
「こーーーーれぇ、どうやって止めるんですかーーーぁぁぁぁぁ……」
 ブランコを楽しんでいた桃色の女の子は問いかけたが、誰も答えられない。そうこのブランコを幼少期に楽しんでいたはずのミネアですら。
「自然に止まるまで待つしかないんだけど……こんなに勢いつけたの初めてだから」
 ここはミネアが幼少期を過ごした山。ちょっと楽しんでみようかと入ってみたのだが。
「ごめんなさい、全力を出しすぎちゃったわね」
 軍服の黒髪の女性が覚醒して生まれた猫耳をぺたりと伏せて、申し訳なさそうに言った。
 そう、子供が遊ぶものを大人が全力を出したらいけない好例であった。みんなを楽しませるため覚醒までしてめいっぱい揺らした結果は、果てなき青空との邂逅なのだが。
「伸びきったときに、覚醒して飛び降りてきてはどうだろう」
 覚醒した猫耳をみた別の女性が、ブランコの乗り手に声をかけると、そちらも意を決したように応えた。もともと踊りは好きだし、格闘士としての力もある。
「いっきまーーーーーす」
 太陽に向かってブランコが突き進み、勢いが完全に止まったところで、少女はその場で軽くジャンプした。
 それでも地上から10mはあろうかという高さではあったが、彼女は空中でくるくると体を丸めて回転しながら落ちてくる。それを声をかけた女性が腕の中で受け止めて見せた。
「ナイスジャンプ」
「ありがとうございますっ」
 笑顔を交わし合う2人にほっとしつつも、銀髪の少女は横にある手作りの案内看板を目を凝らした。
「これが大ブランコよね。後はニンジャ屋敷、トロッコアドベンチャー、乗馬体験、鳥さんと交流展望台、薬草園、川辺もあるし……なにこれ、ちょっとした遊園地じゃないの」
 あの父親、子供に冷たいこと言っておきながら、実際は子供が夏休みまるまるかけて遊べるように、遊具を作りまくり、そしてメンテナンスをしていたのだと気づくと、嘆息以外出てこなかった。
 めっちゃ子供好きじゃん!
「冷たい態度をとるのは好きの裏返し……という人もいらっしゃいますからね」
 ようやく振りが小さくなったブランコを止めた、たおやかな雰囲気の女性が、くすくすと笑った。
「それがあたしにはよく分からないわ。好きなら好きって言えばいいのに。にしても全部回るのは無理ね」
「どうしよう」
 どうせ全部回ることはできないのだから、行きたいところを自分たちで相談してピックアップするしかない。

「あたしの小さいころの記憶でよければ、どんなスポットか説明するけど……」
「うーんと、それじゃあ」
 一同は頭を寄せ合って相談を始めた。

リプレイ本文

●トロッコアドベンチャー
「うむ、この大ブランコはコボルドや人魚には向かぬ。残念だがμにも難しかろうな」
 大ブランコから空中三回転で華麗な着地を見せた男の名は、ルベーノ・バルバライン(ka6752)。
「コボルドや人魚、か。トロッコなら大丈夫だろう。座ったままだからな」
 シャーリーン・クリオール(ka0184)は案内されたトロッコを確認しながらルベーノに話しかけた。
「山森の中を走るなんてきっと爽快ね」
「どんな人でも楽しく過ごせる時間だと思います。フローディアに乗りなれているので私も楽しみ」
 高瀬 未悠(ka3199)の言葉にエステル・クレティエ(ka3783)も意気揚々と森になじむトロッコの姿に好奇心たっぷりの様子であった。他の面々も同じであったが、ただ一人ミネアだけは不安そうだった。
「ミネアさん、どうしました?」
「あんなところに線路……あったかな」
 リラ(ka5679)に応えるようにミネアは指さしたところは、木立が並ぶ空中であった。確かにそこに線路らしきものがある、気がする。
「まあ趣味の範囲なら大丈夫よ、だいじょーぶ」
 ユリア・クレプト(ka6255)は呆れかえったものの、きっとそんなところを走ったりしないだろうとミネアを宥めた。
 が。

「ひゃっほーーーーーーーーー」
「無理無理無理!! こんなの聞いてないわよっ!!!」
「ああああっ、にいさまぁぁああああああ」
「たーのしーーーーぃぃ♪」
「ひいっ!!!!!??」
「ハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」
 それぞれの声が非常にこだまする事態となった。

「こんなの作ってくれるなんて、お父さんは凝り性なんですねっ。今度は私に漕ぎをやらせてください」
「ハハハ、構わんぞ。俺は一番後ろで仕事用の写真を撮ることにしよう。このトロッコならコボルドにも保養となるな。人魚はちと難しいかもしれんがトロッコを水槽にすればいいかもしれん」
 先の運転ではトロッコを動かすペダルを動かしていたルベーノだが、リラの申し出に快く応じるとカメラであちこち撮りつつ一番後ろの車両に乗り込んだ。といっても彼には小さすぎるそれは足やら腕やらを放り出す感じにはなっていたが。
「リラ、あんまり無茶しちゃダメよ」
「わかってますよぅ。シャーリーンさん、ペダルの相方をお願いしていいですか」
 ユリアは念のため注意したが、リラはにっこにことしたままシャーリーンに声をかけてるあたり、危ない気がする。
「任せときな。こういうのはリズムが大切だからね」
 リズムよくペダルを漕いだら、勢いよくトロッコは進むのだが。
 シャーリーンもどちらかというとやる気満々な方だ。
「あ、あー……もう。怪我させちゃだめよ」
 ユリアはすっかり呆れて嘆息をつくと、ミネアの腕を引っ張ったが彼女の足は止まっていた。
「果物……採れる自信がない」
「ハっハっハ、力いっぱい堪能せずにどうする」
 ルベーノは覚醒して鉄仮面とマントをなびかせてトロッコに足をかけた。
「建国の覇業を難しいと思っただけで止めてしまうのか」
「け、建国はわかんないけど……そっかやらなきゃいけないこともある、ってことだね」
「そうだっ」
 ミネアはその一言で勇気を取り戻しトロッコへと乗り込んだ。
「大丈夫、下からエレメンタルコールでフォローしますからっ」
「ええっ、降りちゃうの?」
「で、でもほら。サポートは……」
 泣きそうなうるうるの瞳で見上げられるエステルは、何とか説き伏せようとしたが。
「コースが長すぎてエレメンタルコールは無理だと思うので、地図で教えてくれたらっ」
 リラに説き伏せられてしまった。
「わかりました……えと、それじゃ、手、握ってもらってもいいですか」
「い、一緒に乗りましょ」
 残されたエステルと未悠は互いに手をぎゅっと握りしめながら、そろそろと真ん中の車両へ乗り込んだ。

「それじゃ行きますよっ」
「よいしょっと」
 リラの発射の合図とともに、シャーリーンがトロッコを漕ぎだすためのペダルを押し下げ、リラは上がったペダルをぐいとまた押し下げる。その力でトロッコはゆっくりゆっくりと動き始めた。
「きた……」
 平坦な道を少しずつ加速し、見えてくるのは崖かと思うような下り勾配。そして傾く車体。
「きたぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
 トロッコは一気に加速しだし。山森の中を歩いてでは不可能なスピードで滑っていく。
 オレンジの林の縫うようにして走ると、トロッコを煽る風が乱れて車体がガタガタ揺れると、皆の身体もガっコンガっコン揺れる。
「さ、さっきより早いんじゃない!?」
 未悠は引きつって問いかけたが、誰も是とも非とも答えてくれない。みんなそれぞれ必死なのだ。
「えーい、オレンジのムースぅぅぅっ」
 決死の覚悟で腕を伸ばすと、その手にオレンジをゲットした。
「すごいっ。つ、次、葡萄棚ですっ、きゃあああっ」
 フローディアはこんなに暴れたりしないし、こんなに景色がぐるんぐるん回ることもない。巨木に育った林檎の樹の周りをらせん状に下り落ちる線路はしかもよく揺れた。
「エステルぅぅううう、いやああああああっ」
 未悠と2人、もう果物どころか互いの腕をひしっと抱え得あうようにして叫んでいた。
「見よ、葡萄ゾーンが来たぞ」
「い、今それどころじゃない、かもっ」
 後方のルベーノから問いかけられた通り、螺旋下り落ちゾーンを脱出した後は、野生のオレンジへと突入を始めていたが、未悠と抱きしめ合ったエステルは首をフルフルと振った。
「まるで葡萄の海を走っているようではないか、ハハハ。絶景だな」
 ルベーノは覚醒の光をまとうと鉄仮面とマントをたなびかせた姿になると、驚異的な動体視力と反射神経で葡萄を的確にすくい上げる。
「おー、やるじゃないか。これは負けてられないね」
 シャーリーンはペダルを漕ぐのをいったん収めると、ウィップを取り出し電光石火で振るうと葡萄を房ごと手にしていた。
「よーし、あたしもやるわよ。……あれねっ。せやっ」
 ユリアも負けじと葡萄を引き抜いていく。
「皆さん、絶好調ですね! よーし、私も頑張ります」
 リラはその様子を見て上機嫌でペダルを更に激しく漕ぎ始めた。
「いいーーーーやぁぁああああ」
 果物の香りと共に絶叫が山奥に流れる。

●薬草園
 自然そのままの山の中とは違い、日光が降り注ぎ鮮やかに輝く緑、水路や花壇といった人工物も含めて楽園のように見えるのが薬草園であった。一歩踏み入れるだけでジャスミンのスッと抜ける柔らかい香りを感じて皆は存分に息を吸い込んだ。
「いい香り」
 少女のようにユリアは両手を広げながらクルクルと回った。この香りを少しでも満喫してエルフの友人に次会うまで残しておけるように。
「それじゃ料理の準備をしようか」
「え、もうですか」
 薬草園の外で石を積んで竈を作り始めるシャーリーンにリラは首を傾げたが、シャーリーンはちらりと未悠とルベーノに目をやった。
「うむ。採れたては旨い」
 ルベーノはトロッコで得た果物を早速頬張っていたし、未悠はと言えば
「未悠さん、未悠さん」
 ……放心していた。ここまでよく歩いてこれたなと思うくらいの抜け殻状態だ。
 未悠を揺さぶるエステルにシャーリーンは耳打ちし、こくこくと頷いたエステルはそっと未悠の耳元でささやいた。
「今日のデザートは梨のコンポート、ちょっと大人っぽいの」
「! 手伝うわ」
 未悠の目が唐突に正気を取り戻し、未悠はがっしりエステルの肩を抱いた。これも甘いものへの底なしの食い意地が為せる業。
「じゃあみんなで食べ物を集めましょう。薬草とか教えてほしいんですけど……」
 リラの問いかけにエステルはにっこり笑って立ち上がった。
「ジャスミン茶に使う花は白い蕾を選ぶんです。それに茶葉を混ぜてお花の香りを茶葉に吸わせるんです」
「ジャスミン茶の茶葉ってこの葉っぱじゃないんですか!?」
「実はそうなんです。茶葉は紅茶と同じもので、混ぜ合わせるんです。夜にその作業をするんですけど、良いお花はその時に咲き出すんですよ。花が咲くかどうかで花占いなんかも……」
 リラが驚きながらエステルの説明を受ける中、未悠はこっそり良さそうなジャスミンを一輪手折ってみた。
 花弁は5枚。好き、嫌いと交互に散らす占いなら、すぐ答えが出てしまうと思ったけれども、夜を待てば答えが出るというのは何ともミステリアスで、少し胸が高鳴った。
「未悠さん?」
 こっそり胸元に花を忍ばせた瞬間にエステルに声をかけられたものだから未悠は跳びあがって狼狽した。エステルは少しの間きょとんとしていたが、すぐに微笑んでそれじゃあ。と梨を差し出した。
「梨の皮むきお願いできますか」
「あ、ニョッキ作ろうかと思ってたんです」
「未悠殿にはパン生地をこねる役をお願いしようと思っていたんだが」
「えー、アシタバの天ぷらの衣づけはー?」
 みんな殺人的な料理の腕前を慮って、料理を手伝ってもらうことを考えていたようだが。
「えっえっ、全部? 私のフルコースでいいの?」
 それが重なっていたことに気づき、みんなで噴き出して笑った。

 結局、全員で料理の支度は始まった。
 その途中、梨をくり抜きながら、エステルはミネアに尋ねた。
「ところでミネアさんのご兄弟ってどんな感じですか?」
「色々で面白いよ。家族揃ったらいつも事件が発生する感じ。兄弟が多いと毎日何かしらあるよね」
「あ、わかります。兄様なんてフラフラしてるのにトラブルがある時って真っ先に被害を受けるの」
 林檎のコンポート、食べたくなったから作ったんだ。エシィも食べなよ。
 どういう風の吹き回しなのか。そんな言葉が似合う程に兄はふらっと色んな事をしてくれたな……。
「いいなあ、ミネアさんやエステルさんのお家。私のところは兄がもう何でもできて、お料理もすごくおいしくて、嬉しいんだけどちょっと悔しいんです」
 リラは不満げにサンドイッチ用のパンにマスタードソースを塗りながらぼやいた。
「シャーリーンさんとこはお姉さんいましたよね」
「ああ、双子のね。ずっと横にいたからだろうけど、なんとなく気持ちもわかったし喧嘩はなかったかな。やりたいことを突き詰める性分でね」
 鶏肉の焼き色を確認するシャーリーンに尊敬のまなざしを浮かべながら、リラは自分が手に取っているパンを見つめた。
 ソースの塗り方一つで味変わるのかな。愛情とか熱情ってどうこもるんだろう。兄はどうしてたっけ?
「家族、例え血は繋がってなくとも、ずっと傍にいる人がいると何かしらあるわよ。うちなんかもう現在進行形でやかましいし」
 少しだけ笑顔が消えて真剣な顔になるリラに、ユリアはふふっと笑って茶葉をかきまぜた。
「血よりも濃い絆はある。互いを意識すれば必ず生まれるものだ。ここにいる者も俺から見れば家族同然に見えるぞ」
 ルベーノは竈に薪をくべて豪快に笑うと、ぽんぽんとトロッコで使いまくっていたカメラを入れたポケットを叩いた。それもこれも亜人たちの為だ。以前は顔も知らない、知ったとしても殺し合わなければならない仲だった奴らが、今は手を取り合っているのだから。
 家族か。
 みんな顔を見合わせてくすりと笑った。

「それじゃ、いっただきまーすっ」
 手を合わせた目の前には鶏肉のサンドイッチに、野草の天ぷら、ニョッキに、梨のコンポート、それからジャスミンティー。
「うむ、旨い! さすが料理好きの作る料理は違う」
 女性陣なら少なくても3口は必要な大きさのサンドイッチを一口で食べながらルベーノは感嘆した、が。
「ちょっと、そういうならもう少し味わって食べなさいよ」
「俺には一口サイズの食べやすい料理だぞ、ハハハ」
 彼が細かく食べる様子なんて想像はできないが。ユリアはため息をついた。
「あ、これ万能調味料が入ってるんだ。マスタードにしては柔らかいと思った」
「そりゃあミネア殿との料理とくればね。使わないわけにはいかないさ」
 ソースの秘密を見破られたシャーリーンは嬉しそうにサンドイッチを口にした。
「これはもっと頑張らなきゃ」
 奮起するミネアがニョッキのスープを口にして、ん。と目を開いた。
「あ、これあたしの家の味と同じ。懐かしい味がするっ。これこれ、ニョッキの色も3色ある。なつかしーっ」
「ふふふっ、うちの家の伝統料理でもあるんですよ。もっと元気になりますようにって」
 ニョッキはヨモギを入れたものと、人参を入れたものとで作った三色のものはリラの自信作だった。
「わ、本当、なんだか懐かしい味……」
「とうの経ったワインと一緒に食べるのが通よね」
 エステルとユリアもなんだか懐かしい顔で頬を緩ませる。
「さあデザートはコンポートだ。滋養にいいし、香りもオトナっ。うわあ、みんなの料理食べられるって幸せだなぁ」
 サンドイッチも、ニョッキも、天ぷらもそう。このコンポートも熱中症を起こしたばかりのミネアの事を案じられているのがよくわかって、ミネアは嬉しさで嘆息した。
「ミネアさん、普段気遣う方ばっかりですもんね。もっと頼ってくれていいんですよ」
「うん、あ、でも、ほら妹としてはお姉ちゃん達に肩を並べたいっ」
 普段は妹とか言ってられない生活だ。出稼ぎに行って、一人で馬車に乗って、カンパニーでは社長と呼ばれ。甘えたい気持ちがその一言に込められている気がした。
「そうね」
「はい、高瀬お姉ちゃんもよろしくお願いします」
 その言葉に、未悠は笑ったけれど、少しだけ切なそうな顔をした。
 やっぱり言えない。
「あ……」
 その瞬間、胸の中で何かが動いた気がして、未悠はそっと胸にしまっていたジャスミンを取り出した。
 温かく暗い場所で花が勘違いしたのだろう、蕾だったはずのジャスミンは少しだけ開いていた。それを見つめた未悠は唇をきゅっと結んで、ミネアに問いかけた。
「ねぇミネア。貴女が迷惑じゃなかったら名前で呼んで欲しいわ……ダメかしら?」
「ふぇ?」
 突然の言葉にしばらく茫然としていたミネアに未悠は言葉を続けた。
「だってみんなの下の名前で呼んでるのに、私には高瀬さん、だから」
「あああ、あのっ、他意は無くてっ。あのっ、気づかなくてごめんなさいっ」
 少し寂しそうな顔を隠さない未悠にミネアは大慌てで手と首を振って、息を吸い込んだ。
「よ、よろしくお願いします。未悠さん……な、なんだろう、告白みたいで恥ずかしい……」
 ミネアは真っ赤な顔を手で覆い隠した。
「仲のいいのは良い事だ」
 ルベーノはふふっと笑って立ち上がった。人間関係には突っ込まず。目的を果たすのみ。
 という気持ちを察したのか、それをユリアが袖を引いて止めた。
「みんな揃って行こうじゃないの。ルベーノお兄ちゃん?」
 もちろん実年齢ではユリアの方が断然上なのは互いに承知の上だ。
「ハハハ、よかろう。ではみんなでついてくると良い。ミネア次の案内を頼むぞ!」

「次は夜空の探検でっす!」

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MVP一覧

  • 幸せの青き羽音
    シャーリーン・クリオールka0184
  • 星の音を奏でる者
    エステル・クレティエka3783

重体一覧

参加者一覧

  • 幸せの青き羽音
    シャーリーン・クリオール(ka0184
    人間(蒼)|22才|女性|猟撃士
  • シグルドと共に
    未悠(ka3199
    人間(蒼)|21才|女性|霊闘士
  • 星の音を奏でる者
    エステル・クレティエ(ka3783
    人間(紅)|17才|女性|魔術師
  • 想いの奏で手
    リラ(ka5679
    人間(紅)|16才|女性|格闘士
  • 美魔女にもほどがある
    ユリア・クレプト(ka6255
    人間(紅)|14才|女性|格闘士
  • 我が辞書に躊躇の文字なし
    ルベーノ・バルバライン(ka6752
    人間(紅)|26才|男性|格闘士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2018/09/03 21:35:26
アイコン スポット紹介
ミネア(kz0106
人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|一般人
最終発言
2018/09/08 16:13:54