• 虚動

【虚動】Doctor's Game

マスター:剣崎宗二

シナリオ形態
イベント
難易度
難しい
オプション
  • relation
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
多め
相談期間
7日
締切
2015/01/11 07:30
完成日
2015/01/13 06:34

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

●幕間~遊戯のルール~

「んー、まぁ確かにおっさんも欲しいか欲しくないか、って言ったら欲しいんだけどね」
 金属質の肌。いたずらっ子のような笑み。
 アレクサンドルが話している相手は、『ゲーム』の仕掛け人。『混迷の遊戯者』クラーレ・クラーラその人である。
「でしょ? なら、参加してくれるよね?」
「……ったく、しょうがない。おっさん、面倒事は嫌いだけど……久しぶりに遊んでいこうかね」
 『元の仕事』柄、子供をあやすのは得意だ。無論、それを口に出すことはないが。
 アレクサンドルは、剃っていないあごひげをじゃりじゃりと撫でながら、空を見上げる。

「あ、今回は公平を期すため、ルールを守ってもらうよ。もちろん、一旦負けた後に、キミの能力で再起動――なーんて事も、なしさ」
「ゲーム勝利した後までお預けって事か。参ったな……けど」
 その目に浮かんだ邪悪な光は、果たしてクラーレに見えたのか否か。
「ルールは『それだけ』か? つまり、アレが最後に返す時に無事な状態にさえあれば。おっさんが何か『仕込み』をしてもいいのか?」
 暫し、考えるクラーレ。
「ん、いいよ。最後に返す時に動かなくなる、とかそういう不公平な物じゃなければね。どうせ戦うことになるんだし、そう言う細かい事を気にしてられないから」
「――なら、おっさんも久々に、ちょっとマジにやろうとするかね」
 大きく背伸びし。白衣の男、アレクサンドル・バーンズはその場を後にした。

(「用があるのはアレの『動力源』だけ。機体もガエルの為に持ち帰るべきだろうけど……まぁ、面倒くさくなったら放り出していけばいいか」)
 ここで子供の機嫌を損ねる事もあるまい。そう考えたアレクサンドルは、『彼自身の目的』を、一旦後回しにしたのである。


●移動・追撃

 ――結論から言えば、辺境のとある部族への襲撃は『陽動』であった。
 戦える部族員たちをそちらに誘き寄せ、そしてあわよくばその戦力を殺ぐべく行われた作戦であった。
 多少なりとも守りが緩んでしまった隙に。嫉妬の眷属が実験場を襲撃し――CAMを奪い取ったのであった。
 その後、当然ながら帝国軍、部族一丸となっての捜索が実行され、その結果、辺境に向かう谷で、目標は発見された。
 アレだけの大きな物である。探知されずに動くには無理がある。
 ――あるいは、わざと探知されるように動いていたのか。

「来たね……さて、精々ゲームに付き合うとしますか」
 周囲から一斉に起き上がる、無機質の歪虚たち。その数凡そ30体。
 追撃してきたのは、ハンターたち。帝国軍は最初の襲撃の迎撃で。部族の戦士たちは、他部族の救援で。兵を送る余裕はない。ハンターたちに白羽の矢が立ったのも、また当然の事であった。
「いざ負ける事になろうと……おっさんはおっさんのほしい物だけ、頂いて帰るとするかね」
 口角が、笑みに変わる。

「――人が語る正義は、『大多数に都合が良い』事実その物なんだよねぇ」
 それは確かに、一つの『正義』の形なのかも知れない。
 だが、それは即ち、少数を犠牲にすると言う意味でもある。
 ――その犠牲された、少数の正義は、果たして誰が体現してくれるのであろうか?
「さぁ、おっさんにお前たちの正義を見せてくれよ。でなきゃ、悪がゲームに勝利するんだ」

 過去を思い出す彼の目に、浮かぶは無尽の憎悪。
 両手に、『爪』が現れる。メスで作られた、鋼鉄の『爪』。
 山の間に挟まれたザイダス峡谷。ほぼ一本道と言えるこの場所で、作戦は開始されたのであった。

リプレイ本文

●陣割り
「さっさと道、開けやがれッ!」
 ウィンス・デイランダール(ka0039)の銃弾が、白い体の敵の一体に命中し、それを押し戻す。

 ――峡谷に展開した歪虚の軍勢と、その前方を走る歪虚CAMを追うハンターたち。
 歪虚たちは散開した陣形を取り、防衛の構えを以って、迎撃を行っていた。
「やっぱ銃弾の利きは悪いな」
 ちっ、とウィンスが舌打ちする。
「ええ、磁力を斥力として、弾丸の威力を相殺しているようですね」
 サングラスを頭の上に押し上げ、同様に銃撃を行っていたシン・コウガ(ka0344)が、冷静に分析する。

「なら、僕たちの出番です!」
「……強化術、起動」
 カール・フォルシアン(ka3702)の機導砲。一条の光が、槍の如く前衛にいた岩兵の一体に突き刺さる。
 そこへ、さらに自らに攻性強化を施したズィルバーン・アンネ・早咲(ka3361)が、全く同じ一体に追撃の光砲を放つ。
 先ほどの銃弾の嵐も、磁力で軽減したとは言え完全に防げた訳ではないのか。早咲の一撃に打ち抜かれた一体は、粉塵の如く砕け散る。

「さって、次も行ってみようかね」
 全速力で突進し、接近した高嶺 瀞牙(ka0250)が、体当たりするように肘撃ちを仕掛け、そのまま剣を刀に変形させ、横に一閃。
「お供するのですよー」
 跳躍した彼の足元を、幼馴染の氷蒼 雪月花(ka0235)の放つ光弾が通り抜け、岩兵に直撃して更にそのバランスを崩す。そのまま頭に飛び乗るようにして、瀞牙が岩兵を押し倒した所へ。鳳 覚羅(ka0862)の砲撃が着弾しする。
「敵はぐーぱんち! なんだから!」
 言葉通りのリューリ・ハルマ(ka0502)の拳が、腹部に叩き込まれ、それを上下に分断する。
 更に、早咲とカールの二度目の砲撃が、それぞれ上半身と下半身を完全に粉砕した。

 短時間に、雑魔の二体を粉砕したハンターたち。だが、彼らの表情には、まだ喜びの色は少ない。
 何故ならば今回の作戦は前方に居る歪虚CAMの奪還こそが目的であり、この雑魔たちを粉砕すれば終わり、と言う訳ではないのである。

「敵が動いたわ!」
 ハンターたちにとっては幸いな事に、集中攻撃される際にお互いに庇いあうためか、敵は峡谷の中央へと寄り始めていた。
 それ故に、サイド――峡谷の壁寄りには、僅かながら隙間が生まれ始めていた。
 目ざとくそれに気づいたカミーユ・鏑木(ka2479)他、乗馬していた者たちは、一斉にその隙間へと突進し始める。

 ――が、ここで、一つ考えるべき事があった。
 若しも目の前の敵の目的が、真に『足止め』であるならば。
 彼らは死力を尽くし、最後の一兵まで戦うはずである。
 何故に、これらの雑魔は、横の道を空けたのだろうか?


●Firewall
 横に開けられた道を先に進んでいたのは、馬に乗っていた六人。
「邪魔はさせないぜ……?」
 シンの威嚇射撃が地を抉り、土煙を立ててサイドへと突出しようとしていた一体の雑魔を足止めした。
「大人しく、俺たちに付き合ってもらわないとね」
 覚羅の鞭が、別の一体を巻き取る。
 が、足止めされたそれらに、ほぼ同時にそれぞれ別の岩兵が、『体当たり』した。

「閃光来るよ!」
 白いのはマグネシウム。つまりその衝突は――
 リューリの叫びに、ある者は顔を背け。ある者はサングラスを以ってして、それぞれ備える。
 が、人はそれに備えられても、馬の備えはしていなかった者は多い。
 閃光に視界を潰された馬たちはバランスを崩し、お互いに、雑魔に、そして壁に。激突する羽目になったのである。
「くっ……」
 遮眼帯によって、サイドからの閃光の効果を防いだ八島 陽(ka1442)。
 然し、彼の馬もまた、少し進んだ後に、いななきを上げ、その場に止まる事になる。
 何故ならば、目の前には、マグネシウムのもう一つの特性――『燃焼』によって作られた、炎の壁が立ちふさがっていたからである。
 マグネシウム同士の激突によって放たれた火花は、粉砕された際に空中に飛び散ったマグネシウム粉末に燃え移り。炎の壁を形成したのであった。
「先に白いヤツを全滅させておけばよかったかな……?」
 ちっと舌打ちし、馬を下りる。

「ボクサーのフットワークを御覧に見せましょう」
 壁に向かって、三角飛びの要領で跳躍する。
「但し、目に映るならですが」
 脚が壁についた瞬間、そこに力とマテリアルを込め、一気に加速。
 そのまま炎の壁の反対側に着地する。
「この程度の薄さであれば、壁を一瞬足場に出来れば問題ありませんね」
 最速で炎の壁を抜けたのは、壁を蹴って炎の壁の上を『飛び越えた』真田 天斗(ka0014)。
 そして、
「だぁぁ!熱いのは好きじゃねぇんだよクソッタレが!」
「服が少し焦げちゃったね」
 そのまま炎の壁を突っ切った、キール・スケルツォ(ka1798)とアルト・ヴァレンティーニ(ka3109)の二人。
 この三人は、何れも加速能力を持つ疾影士。故にその速度は並みのハンターとは一線を画し、最速で敵の横を通りぬけたのである。
「あー、やっぱ着ちゃったか。来ない方が楽だとも思ったんだけど……」
 髪をぼりぼりと掻く、金髪白衣の男。『天命輪転』アレクサンドル。災厄の十三魔が一人。
「おっさんがちょっと体なまっちゃってるのも本当だから――遊んでいかないかい?」
 ギロリ、とその目が、三人を睨む。

「へっ、上等だ……今度こそその顔面、土塊に叩きつけてやる……!」
 獰猛な狼が如く、牙を剥くキール。逆手に刀を構え、狼の爪が如く、横に薙ぎ払う。
「どうする?手助けするか、それとも――」
 アルトがCAMの方を一睨みしてから、天斗の方を見る。
「ん――」
 暫し考え込み、決断する。
「プラン通りに、あれを破壊しよう」
 天斗がこの決断を行ったのは、理由がある。――キールが、CAM側に背を向けていたからだ。
 それはつまり、『俺が足止めしている間に目標を倒せ』と言う事。言葉では無論、察されてしまうが故に言えないが、つまりはそう言う事なのである。

「あら。おっさん無視してあっちに向かうの?嘗められたもんだね」
「嘗められてんのはこっちっての!」
 アレクサンドルがメスを二人に構えた瞬間。キールの頭突きが彼の狙いを逸らす。
「やれやれ、やっぱりお前を斬らないとダメみたいだね」
 振り下ろされるメスに、臆する事無く。ただキールは敵へと肉薄する。
「腕くらいはくれてやらぁ!」
 武器の無い左腕を盾にし、刃を受け止める。逆手の刀が、アレクサンドルの胴を両断すべく振るわれる。
「Death to the Soulless……『Stop』」
 見えぬ何かに、止められる。だが、それでもキールは、刀を押し込み続ける。
「噛み付いたら死んでも離れねぇんだよ、俺ぁ狂犬なんでなぁ!!」
「その狂気が、正義か?ディーンみたいなヤツだな」
「正義の大小?そもそも正義なんて『欲望』を小綺麗に飾ったようなもんだろが」
 獰猛に笑ったキールに、アレクサンドルもまた、笑みを浮かべる。
「――そうだ。その通りだ。だから俺は……俺の正義の為に、人を殺すのさ」
 逆の手のメスが、キールの胸に突き立てられる。
 何故、援護は無かったのか――
 倒れたキールが見たのは、後方にて、改めて展開した雑魔によって足止めされた味方たちであった。


●蟷螂の背
「さて、先ずは足止めさせてもらいましょう」
 ダッシュからの、速力を乗せた天斗の一閃。脚に僅かにヒビを入れるに留まる。
「流石に硬いですね……」
「関節部まで固めてる……歪虚化の影響かな?」
 アルトもまた、伝わる手応えに僅かに震えるが、彼女の振動刀が生み出す威力は高く、装甲の一部を削り取っている。
「けど、このままやればそのうち倒せそうですね。まだ距離はありますし――っ!?」
「Life to the Lifeless――『Wake up』」
 背後から、抱きつかれる感触。振り向けば、そこには岩の雑魔が。
「おっさんがお前たちが駆けつけてくるまで、何もしないと思った?」
 アレクサンドルが、新たに生み出した物だろう。その数はたったの二体。それだけハンターたちの突破が早かったと言う事だろうが……現在ここに居るのがアルトと天斗しかない以上、十分だった。
「ぐっ……」
 天斗が後ろの雑魔を粉砕するより早く、その胸にメスが突き刺さる。
 だが、それはアルトが拘束から抜け出すのに十分な時間を稼ぎ、一刀の元に岩を両断した彼女は、アレクサンドルと相対する。

「本当に医者だったの?あなたは」
「ああ、そう呼ばれた事もあったかな」
「なら――命を救う側から奪う側になった理由は少し聞いてみたいかな」
 ふっ、と笑って、然し構えられるメス。
「残念だけど、こちらには時間がないのでね」
「そう、それは本当に残念だ――ね!」
 大振りの薙ぎ払い。それを跳躍で回避し、空中から雨霰の如く投下されるメス。


●正面激突
「馬が使えないなら!」
 ならば、と炎の壁の目の前で飛び降りたのは、リュー・グランフェスト(ka2419)。ウーナ(ka1439)もまた、彼と同じような事を考えており、馬から飛び降りる事により僅かに時間を稼ぐ。
 彼らがCAMへ向かったのは、丁度アルトが倒れたその時である。
「飽きないね……全く」
 リューの足元を狙って、投げつけられるメス。だが間一髪で彼の体は空に浮き、メスは空を切る。
「ばいばい、おっさん!」
 CAMの上にワイヤーウィップを引っ掛けたリューは、それを引っ張る事で、CAMの上に上がったのである。
「さーてと、どこを壊せば良いものやら……」
 関節と言っても、一杯ある。
 動力源については、位置は分からない。
「……なら、適当にぶっ壊すしかないか」
 攻撃を始める。

「んー、やっぱこれだけでかいと止まらないかー」
 威嚇射撃を試みるが、CAMはそれを物ともせずに進んでいる。
「なら、普通に!」
 足回りへの連射を試みるウーナ。着実に、脚周辺の装甲を削っていく。

「あーあ。それはやられちゃ、困るんだよなぁ」
 ウーナの方へと駆け出そうとするアレクサンドル。然し、その前の地面が、槍に叩き割られ、彼は立ち止まる。
「前回のお礼、させてもらうぜ?」
 ボルディア・コンフラムス(ka0796)が、槍を頭上で円盤の如く、振り回し、そして腰を引いたように構える。
 その後ろから駆け寄り、そして立ちはだかる者たち。
「私たちも、貴方に進まれては困るのですよ」
 ユージーン・L・ローランド(ka1810)の声と共に、ハンターたちがアレクサンドルを取り囲む。
「ほう、これは少し面倒な事に成ったかもしれないね」
 見れば、今度は残りのハンターたちの一部が雑魔と自分の間たちに回り込み、その前進を阻んでいる。
 流石に6人に取り囲まれれば、アレクサンドルと言えどもそう簡単には突破できまい。
 普通ならば、この時点でハンターたちの勝利は決まった物であった。
 ――目の前の者が、災厄の十三魔でなかったのならば。

「マーカーは俺の手の中――来い!」
 交差するように、メスを高く翳す。
 と、ハンターたちと交戦していた雑魔の内、6体が一斉に他の体を踏むようにして跳躍し、一斉にその体を丸める。
 その体は黒く。それは即ち――

 ――アレクサンドルは、恐らく彼の作った雑魔の特性を、最もよく知っている。この言葉を発したハンターは、誰だっただろうか。
 ハンターたちが、全員磁力が効かない他材質の武装を携行する可能性はある。この為に磁力を帯びた雑魔を作るのは、不発の際のリスクが高い。アレクサンドルがこの材質を選択し、味方に付与したのは、寧ろ――自分たちの間で『作用』させると言う目的の方が大きい。

「磁力――!? やば――」
 考える暇も無く、既に裏側に回りこんでいたモナベン(ka3764)は跳躍し、敵の想定される軌道上に入った。
「通しはしない」
 同様に、跳躍した瀞牙もまた、剣を防御に適した広刃の大剣に変形させ、構える。

 ――だが、数が多すぎた。一体目はどちらも受け止めた物の、続く鉄球弾が、彼らの体に叩き付けられる。それが通り過ぎた後に、更に一体――
 瀞牙とモナベンは、どちらもそれ程防御に優れた訳ではない。それに加え、火の壁のダメージを少し受けていた。故に、二人とも――耐え切れなかったのである。
「っ!」
 落ちる勢いそのままに、最後の力を振り絞り、モナベンが機導剣を発生させ、一緒に落下する岩兵に突き立てる。
 
「ぐーぱんちで粉砕だよ!」
 リューリの鉄拳が叩きつけられた直後、シンが威嚇射撃で牽制を行っている間に、覚羅の一撃がモナベンの剣に串刺しされた一体を撃ち抜く。そのまま鞭で引き寄せ――
「これで終わり」
 機導剣を手に生成し、両断する。

「大丈夫ですか?」
 セレスティア(ka2691)のヒールがモナベンを回復させる。命に別状はないが、戦闘の継続は恐らく無理だろう。

「せーがは傷つけさせないのーですー」
 ばびゅーん、と言う擬音が似合うような動きで、頭の上に瀞牙を持ち上げたまま、味方の後ろへと移動する雪月花。
「せーが、生きるのですー!」
 そのままヒールを施す。
 瀞牙の状態も、モナベンと大差はない。彼に激突した一体は、早咲の機導砲による迎撃を受けた物の――完全なる撃破には至らず、腕を一本打ち砕かれただけ。
「難しいですね……」
 防性強化をかけようと思ったが、間に合わなかった。カールは唇を噛む。
 敵もまた、かなり統制が取れている。恐らくはアレクサンドルの仕業だろう。
 故に、ハンターたちの攻撃と同じで――集中攻撃されている、と見えた時は既にその一体、一人は倒れているのである。
 度重なる激戦によって、飛び散ったマグネシウムの粉末に、今一度着火し、火の壁を作る。
「ふーん……」
 覚羅は見逃さなかった。炎の壁は飽くまでも前方に張り巡らされ、その際にマグネタイトの黒い岩兵は後退していた事を。
 恐らく、磁力を高熱によって消去される事を防ぐためか。それとも、アレクサンドルの召喚に応じるためか。
「優先的に…後方を、砲撃、する」
 それに気づいた早咲が、光弾を後方へと向けるが――その前に、白の岩兵の壁が立ちはだかる。
 光弾がその頭部を打ち砕くが、砕かれた破片、粉末が前方に飛び散り、そして燃え上がる。

 マグネシウムで出来た物は『足止め役』。攻撃を受け粉末を散布し、燃焼するがその役目。
 マグネタイトでできた物は『機動兵』。お互い引き寄せあう事で、任意の場所へ『移動する』のが、その役目であった。
 

●Swap
 引き寄せられた『鉄球』たちは、アレクサンドルの前に立ちはだかったハンターたちの背後から襲い掛かっていた。
「がぁっ!?」
 背後から叩きつけられた鉄球に、前にのけぞるウィンス。
「うわぁ!?」
 ヴィルマ・ネーベル(ka2549)もまた、後頭部への一撃を受け、前のめりに倒れる。
 防御力がウィンスより薄めであった彼女の場合、ダメージは少し大きめであったが――
「心配要りませんよ」
 ユージーンの癒しの光が、彼女を回復させる。
「私たちがついていますから」
 ヴォルテール=アルカナ(ka2937)の癒しの光が、横から更に彼女の痛みを和らげ、大半の体力を取り戻す事に成功する。

「ほう……こりゃ少し、厄介だ」
 苦笑いするように、癒し手の二人を睨むアレクサンドル。
「よくもやってくれた物じゃな」
 後頭部をさすりながら、ステッキを横に構えるヴィルマ。
 その怒りは空気の波動を巻き起こし、風の刃を構築する。
「真っ二つになるのじゃー!」
 真っ直ぐに前進する炎の矢。
『Stop』
 然し、それはアレクサンドルの前でぴたりと、停止し、地に落ちる。
「炎までも止められるのか……!? こやつの力は、電磁力ではなかったと――」
「なんだ。そう言う予想されてたのか。――残念だけど、違うんだなこれが」
 アレクサンドルが飛び掛る先は、後衛に居た癒し手の二人。
「通さないぜ!」
 ボルディアの槍が、脚を狙って薙ぎ払われる。それを同様の低姿勢で、急激に方向転換したアレクサンドルの左腕が、ガン、と受け止める。
「――槍の殺傷力は、主にその穂先にある。刃がない柄の部分は、遠心力の掛かりが弱い事もあって弱まる。嬢ちゃんのその怪力ならそれでも相当の破壊力は出せるのだろうが――」
 口角に、笑みが浮かぶ。
「――あいにく、おっさんも腕力には自信があるんでね」
 槍を引っ張るようにして、ボルディアのバランスを崩し、その横をすり抜けるアレクサンドル。
「あー、やっぱピリピリ来るねぇ。まともに受けると」
 手をぶるぶると振る。その手にはメスは無い。
 ――では、その手にあったはずの三本のメスはどこに行ったのだろうか?
「っ」
 防御上昇の魔法をヴィルマに施した後、肩に痛みを感じたユージーンがそこに手を当てると、一本のメスが突き刺さっていた。
「この程度でしたら――」
 ヒールを掛け、傷を癒す。
「貴方は意志を操っているように思えます。ならば――その奪い取れる範囲から、闘う意志を消してしまえば良い」
 飽くまでも回復に、ユージーンは徹する。
 持久戦である。要はCAM班が作業を終えるまで、アレクサンドルを足止めしておけば良いだけの事である。

 だが、敵の力は、本当にそれなのだろうか?
「マーカーはそこの男にある。押しつぶせ」
 アレクサンドルの声が聞こえた、その瞬間。左右から、突き刺さったメスに磁力を行使した二体の岩兵が、ユージーンを押しつぶした。

「この――っ!」
 ボルディアにアレクサンドルが足止めされている一瞬の隙に、レム・K・モメンタム(ka0149)は、背後から彼に追いついていた。
 剣を組み替え、できるだけ重い打撃が与えられる大剣型へ。全力で、敵の背後へと叩き付ける。同時にウィンスが、前方から槍を振るい、上半身を狙う。
「おっさん、ここで足止めされる訳にはいかないんだなこれが」
 あえて脚で、レムの一撃を受ける。その勢いで強引にウィンスの槍の制空圏を突破、一閃するように刃の爪が彼の脇腹を引き裂く。
「まだまだ……!」
 脇腹を押さえたのは一瞬。即座に逆の手で拳銃を取り出し、アレクサンドルの背後へ連射。
『Stop』
 弾丸は止められてしまい、地に落ちる。
 だが、そちらに注意が引かれたがために、目の前の目標――ヴォルテールが、ホーリーライトを展開しているのに気づかなかった。
「ぐぉ!?」
 頭から、発射前のホーリーライトに突っ込んでしまう。
 それ程大きくはなかったが、ホーリーライトは彼に確かに『ダメージを与えた』のである。
「これで面倒になって、帰ってくれるといいんだけどね」
「残念ながらそうも行かないのさ。義理ってのがあるからね」
 爪が拳ごと、ヴォルテールの腹部にめり込む。飛来する岩兵の一体が彼に体当たりし、壁に叩き付ける。

 ウィンスの銃弾での追撃。連射のお陰か、何発かがアレクサンドルの頬を掠める。それを気にせず、彼は飛来した岩兵を持ち上げる。
 追加で撃たれた銃弾を持ち上げた岩兵を盾にして受け止める。磁力が弾丸の勢いを相殺し、その硬い体が弾丸を簡単に受け止める。そのまま、彼は岩兵を、CAMの方へと投げつける。
「おっと」
 飛来する炎の矢を空中で停止させる。
「逃しはしないのじゃよ」
 ヴィルマが杖を構える。同時に、前方から、ウィンスとボルディアの二本の槍が、彼を狙う。
『Stop』
 謎の力が、槍を止める。だが、じりじりと――その刃先は、彼の体へと、迫り続ける。

「はぁぁぁぁあ!」
 全ての気力、そして力を以って、槍を押し込むボルディア。
「上ッ、等だァァアアアアアアアアアアア!!!」
 全ての制圧に反逆するように、力を増すウィンス。
 二人の槍が、貫通しようとした瞬間。アレクサンドルは、突如防御を解除する。
 僅かに体を前に傾け、槍の間に入り込むように、切っ先をかわすと、脇の下にそれぞれ、槍を挟み込み、固定する。
「アレの親玉だけあって……小狡賢そうだけど、この体勢に持ち込んだのは間違いだったな」
 ウィンスの言葉に、ぴくりとアレクサンドルの眉が動く。
「レム、チャンスだ」

「アンタの語る正義や悪が私の可能性の障害になるなら――力ずくでこじ開けるッ!」
 変形させ、形成したのは、レイピア型の突剣。
「『Stop』……ッ……!?」
 防衛能力を展開し、無理やり突剣を受け止めようとするが――奇襲であり、尚且つ無理な体勢。
「抜けろぉぉぉぉぉ!」
 突剣が、アレクサンドルの白衣を貫き、その背に突き刺さった。


●Crash
「そこで止まれ」
 カダル・アル=カーファハ(ka2166)の放つ威圧の気が、襲来する一体の岩兵の動きを止める。
 素早く振り向き、連射をCAMへと加える。その鏃は石と木で出来た、手製の物。やや精度と威力は落ちる物の、磁力雑魔の妨害を防ぐためと言う配慮の元に作られた物だった。
「これを崩せば」
 崖上をも狙うが、石と木で出来た矢では、聊か威力が足りない。それに、タイミングが狂えば――岩がCAMと彼らの間に落下する可能性もあるのだ。

「いいわ! このまま停止させる!」
 脚を狙っての、斧一閃。
 カミーユの一撃が、更に装甲を打ち付けるが――
「流石に硬いわね。ヒビ割れた所を狙ってるんだけど……」
「ならば、背後を試すまでだ」
 ウィップをしならせ、ヴァージル・チェンバレン(ka1989)が、峡谷の壁にぶつけるようにして軌道を変え、背後を狙う。パキン。簡単に別の装甲板には、ヒビが入った。
「どうやら後ろはそれ程装甲は厚くはないようだな」
「でかしたわ!」
 側面についたカミーユが、更にその装甲版を狙撃する。

 一方、アンカーを使い、CAMの上に飛び乗った陽。
「動力源を破壊してしまえば、これは最早動かなくなるだろうが……」
「俺もそれを考えてたんだが、どうも見つからなくてな」
 辺りには、手当たり次第に破壊を行った跡が見える。それは恐らく先客――リューによる物なのだろう。
「大体あの辺じゃないか?」
 己の持てる知識から、推測し。胸の辺りを指差す陽。
「んー、当ても無いし、やってみるか!」
 頷いたリューと共に、二人は破壊に取り掛かる。
「いってっ…硬いなこれ」
 ――仮にも、CAMは戦闘用である。若しも本当にそこに重要な物があるのであれば、それは一層重い装甲に守られていると考えるのが筋だろう。二人だけの火力では、破壊には暫く時間が掛かりそうだ。
「うおっと!?」
 と、その瞬間、足元が揺れる。
 進行方向である後方からの攻撃を察知したCAMが、ターンして、前を向いたのである。
 元よりこれが後ろ向きで走っていた理由は、後方からの集中射撃を装甲の厚い面で受け止めるため。
 装甲の薄いほうへと回り込まれると分かったならば、無理をして後ろを向く必要は無くなった。
「さっさと、壊れなさいよ!」
 ウーナの銃弾が足元にめり込む。さっきより効きはいいが、敵が加速したが為に――移動しながら攻撃すれば段々と距離が引き離されてしまう結果となる。
 『効きは良くなった』が、『攻撃出来る頻度は減った』と言う結果になったのであった。

 一方、上に居るリューと陽は――
「てぇりゃあ!」
 リューの渾身の一撃が、胸部装甲をへこませる。だが、敵がターンしたとは言え、元々装甲の厚い部分に乗っていた彼らが、自動的に装甲の薄い後ろ側に移動する訳ではない。
 けれど、打撃と、陽の振るう電撃を纏った機導剣。それらは、確実に胸部装甲を切り開いていた。
「これで……どうだぁぁぁ!」
 パン。拳が、終に装甲をこじ開ける。
 そこに露出したのは、動力源ではなく、コックピット。恐らくは歪虚化する過程で、僅かに構造が変わっているのだろう。
 ヒュン。一体の岩兵が、彼らの前に着地する。それがアレクサンドルが投げた物だと知る由はなかったが。
「これは俺が相手をする。だから――」
「ああ、ちょっと調べてくるぜ」
 陽が岩兵と相対し、リューは、コックピットへと潜り込んだ。


●Reaction
「――っ」
 手応えは、ある。
 だが、丸で鉄柱に刺さったかの如く、刃はそれ以上先には進まない。
「参ったね。おっさんが直撃を貰うのなんて、いつ振りの話か」
 苦笑いするアレクサンドル。
「逆に問うわ。アンタの正義って何? 命を尊び救ってきたアンタが、大多数の命を蔑ろに出来る程の理由って何よ!」
 その言葉に、アレクサンドルは一瞬呆気に取られ。そして――
「ハハハ……!参ったね。本当に聞いてくるとはね」
 笑った。

「じゃあ、一つたとえ話をしよう。若しも、お前の大切な人を皆殺しにしようと、大量の兵士が押し寄せてきた。そして、お前の手には、それらを皆殺しに出来る力がある。――お前は、その力を行使せずに、大切な人が殺されるのを、ただ見ているだけか?」
「!?」
 孤児院出身のレムには、その感覚は良く分かった。彼女自身も、動乱の中で、大多数によって、親を失ったのだから。
 だからこそ、出来た、僅かな隙。
「レム! その話を聞くな!」
 ウィンスの叫びでレムが我に帰る前に。強引に体をずらすようにして、アレクサンドルは突剣の切っ先を外し、そして思いっきり後ろに体当たりするように、脇下の二本の槍を引っ張る。
「が…ぁ!」
 二本の槍の切っ先は、交差する如く……レムの腹部に、突き刺さった。
 どうする?とウィンスは考える。このまま一気に槍を引けば――傷ついたレムの、命に関わるかもしれない。

「だぁぁ!」
 彼に相対するのは、今の三人以外にもう一人居た。
 ヴィルマが、鉄パイプを取り出し、アレクサンドルに殴りかかる。
 体術に優れたクラスではない彼女の振るう鉄パイプを、然しアレクサンドルは、軽くメスで受け止める。
「フム、引っかかったようじゃな」
 その鉄パイプの先に火が灯り、矢の形を形成する。
『Stop』
 だが、それは飛翔することは無く、目の前にて停止し、落下する。

 ――そもそも、魔法を使うのに魔法具が必要な事を、アレクサンドルは認識していない。彼自身、能力の行使に『道具』は必要ないからだ。
 故に、『杖がないから魔法を使えないはず』と言うフェイントを仕掛けたヴィルマは、その前提条件をアレクサンドルに『飲ませる』事が出来なかったのである。
「あつっ……」
 落下する火の矢は、アレクサンドルのつま先を僅かに焦がす。腕を一払いしヴィルマを後退させると、追撃のメスが彼女に突き刺さる。
 一撃で倒されては居ない。だが、それは、アレクサンドルが別の動きを計画していたため。
「マーカーは我が手の中。引き寄せろ!」
 命じた先は、CAMに乗っていた一体の岩兵。磁力がアレクサンドルの手のメスに働き、彼を一気にそちらへと引き寄せる!
「待つのじゃ!」
 今一度ヴィルマが炎の矢を放つが、それはアレクサンドルの足元を通り過ぎただけであった。

●Escape
「させるかっ!」
 陽の手から放たれる電撃が、アレクサンドルを引き寄せる岩兵を麻痺させる。
 然し、麻痺は単に行動の精度や回避行動を困難にさせるだけであり、完全に動きを止める訳ではない。
 空中でムーンサルトで位置を調整し、アレクサンドルが彼の前に降り立つ。

 増援はない。ならば、できるだけ時間を稼ぐしかない。
 陽は、覚悟を決めたのであった。

 一方、コックピットに侵入したリュー。然し、既にCAMが歪虚化した以上。その中に入るのは、即ち歪虚の体内に入ると言う事であり。周りの全てが彼に攻撃を仕掛けてくると言う事も、また必然であった。
「このっ、邪魔、すんなっ」
 押し寄せる触手のような電線を押しのけながら、彼はスクリーンを確認する。
「動力源はここからもう少し下か……どわっ!?」
 シートが跳ね上がり、リューは外に投げ出される。
「動力源は、そこの腹の部分だ――」
 指差すが。そこには、既に――アレクサンドルが立っていた。


●End Game
 勝負は、決まった。
 アレクサンドルの手のメスをマーカーとし、後方に居た黒の岩兵たちが、次々と己の体を彼に向かって引き寄せ、歪虚CAMの周りに展開した。
「これで――最後です!」
 カールの機導砲が最後の白い岩兵を粉砕するが、雑魔に対処した彼らは既に前線から余りに離されており。増援するまでには時間が掛かる。
 そして、
「厄介な――!」
 リューを加え、カダル、ウーナ、ヴァージル、そしてカミーユが岩兵の壁の突破を試みるが、上手くいかない。
 或いは若しも、最初から狙いを動力源か脚か、どちらかに絞っていたのならば、破壊できたのかもしれない。
 或いは若しも、足並みが合い、天斗とアルトの火力も加わっていたのならば、また違ったかもしれない。
 だが、仮定は意味を成さず、あるのは残酷な事実のみ。
 ――歪虚CAMは、ぼろぼろになりながらも、峡谷を通り抜け、歪虚たちの陣の中に入ったのだった。
「さて、賞品を頂くとするかね」
 CAMの腹部装甲を開放し、動力源に手を当てるアレクサンドル。
 エネルギーの奔流が、彼に流れ込む。

「戻ったのはどっちか――まぁ、答えは見えているけどね」
 隣に居たゴブリン型の雑魔を、無造作に掴む。
「Weather the Elder――『Transfer』」
 ゴブリンが、ぼろぼろと干からび、そして風化するように崩れていく。
「やはりこっちか……さて、賞品をガエルに届けるとするか」
 背中の傷が癒え。十三魔が一人は、悠々と去っていったのであった。

依頼結果

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MVP一覧

  • 魂の反逆
    ウィンス・デイランダールka0039
  • 運命の反逆者
    レム・K・モメンタムka0149

  • 高嶺 瀞牙ka0250
  • 真実を見通す瞳
    八島 陽ka1442
  • 巡るスズラン
    リュー・グランフェストka2419
  • 其の霧に、籠め給ひしは
    ヴィルマ・レーヴェシュタインka2549

  • モナベンka3764

重体一覧

参加者一覧

  • Pクレープ店員
    真田 天斗(ka0014
    人間(蒼)|20才|男性|疾影士
  • 魂の反逆
    ウィンス・デイランダール(ka0039
    人間(紅)|18才|男性|闘狩人
  • 運命の反逆者
    レム・K・モメンタム(ka0149
    人間(紅)|16才|女性|闘狩人
  • ハレに祈る巫女達
    氷蒼 雪月花(ka0235
    人間(蒼)|17才|女性|聖導士
  • 夢を魅せる歌姫
    ケイ・R・シュトルツェ(ka0242
    人間(蒼)|21才|女性|猟撃士

  • 高嶺 瀞牙(ka0250
    人間(蒼)|21才|男性|闘狩人
  • 山猫団を更生させる者
    シン・コウガ(ka0344
    人間(蒼)|18才|男性|猟撃士
  • 元気な墓守猫
    リューリ・ハルマ(ka0502
    エルフ|20才|女性|霊闘士
  • ボルディアせんせー
    ボルディア・コンフラムス(ka0796
    人間(紅)|23才|女性|霊闘士
  • 勝利への雷光
    鳳 覚羅(ka0862
    人間(蒼)|20才|男性|機導師
  • 青竜紅刃流師範
    ウーナ(ka1439
    人間(蒼)|16才|女性|猟撃士
  • 真実を見通す瞳
    八島 陽(ka1442
    人間(蒼)|20才|男性|機導師
  • 《律》するは己が中の獣
    キール・スケルツォ(ka1798
    人間(蒼)|37才|男性|疾影士
  • はるかな理想を抱いて
    ユージーン・L・ローランド(ka1810
    人間(紅)|17才|男性|聖導士
  • 俯瞰視の狩人
    ヴァージル・チェンバレン(ka1989
    人間(紅)|45才|男性|闘狩人
  • 血の渇望
    カダル・アル=カーファハ(ka2166
    エルフ|35才|男性|霊闘士
  • 巡るスズラン
    リュー・グランフェスト(ka2419
    人間(紅)|18才|男性|闘狩人
  • 黒豹の漢女
    カミーユ・鏑木(ka2479
    人間(蒼)|28才|男性|闘狩人
  • 其の霧に、籠め給ひしは
    ヴィルマ・レーヴェシュタイン(ka2549
    人間(紅)|23才|女性|魔術師
  • 淡光の戦乙女
    セレスティア(ka2691
    人間(紅)|19才|女性|聖導士
  • Savior
    ヴォルテール=アルカナ(ka2937
    人間(紅)|19才|男性|聖導士
  • 茨の王
    アルト・ヴァレンティーニ(ka3109
    人間(紅)|21才|女性|疾影士

  • ズィルバーン・アンネ・早咲(ka3361
    人間(蒼)|15才|女性|機導師
  • はじめての友達
    カール・フォルシアン(ka3702
    人間(蒼)|13才|男性|機導師

  • モナベン(ka3764
    人間(紅)|18才|男性|機導師

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アイコン カルヴァンさんに質問
カール・フォルシアン(ka3702
人間(リアルブルー)|13才|男性|機導師(アルケミスト)
最終発言
2015/01/06 13:59:45
アイコン 相談卓
カール・フォルシアン(ka3702
人間(リアルブルー)|13才|男性|機導師(アルケミスト)
最終発言
2015/01/11 02:52:44
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/01/10 17:59:11