• 血断

【血断】或る日の仇花

マスター:ゆくなが

シナリオ形態
ショート
難易度
易しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
3~6人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2019/03/19 19:00
完成日
2019/03/29 10:03

このシナリオは5日間納期が延長されています。

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オープニング

●ハンターの経緯
 あなたたちは、グラウンド・ゼロで邪神眷属の退治を依頼された。
【反影】において最初の戦場となった遺跡には転移門が開設されている。【血断】作戦の戦域はソードオブジェクト「ダモクレス」があったところで、前線への物資・兵力運搬は2隻のサルヴァトーレ級によって一気に行われたので、この遺跡を利用することは、今はあまりない。後方拠点ではあるが、壊されてはたまらないので、ハンターは時折周囲をうろつく邪神眷属の討伐依頼を受けることがある。
 今回も、そのルーチンじみた依頼を無事完了したところだった。足の速い敵、シェオル・ブリッツ相手だったので、遺跡にかなり近い場所での戦闘になってしまった。
 あなたたちは戦闘を終えた。損傷はあるが、問題ない範囲だ。
 他にも遺跡に近づく敵がいないか、周囲を見渡して確認すると、遺跡に向かって歩いてくる人影をあなたたちは見つける。
 こんなところに人間が? ──そう思う者もいただろう。
 他にも討伐依頼に向かっていたハンターがいたのか? ──そう思う者もいただろう。
 討伐依頼だとしたら、どうしてあいつは1人なんだ? ──シェオル型は複数人で相手をすることが推奨されている。
 敗走だろうか? ──だとしたら、足取りがあまりに緩慢すぎる。
 ああ、まるで──、
 ある者は思い出したかもしれない。
 ──この朽ちた大地を1人で歩くなんて、カレンデュラ(kz0262)のようじゃないか。
 そうこう考えているうちに、人影の格好が視認できる距離になる。
 白い髪をした、仮面をつけた女。
 あれは紛れもなく仇花の騎士クリュティエだった。

●クリュティエの経緯
 クリュティエは、カレンデュラの記憶を頼りにグラウンド・ゼロを歩いていた。
 特に目的があったわけでもない。ただ、自分の元になった女がどんな景色を見ていたのか少し気になってはいた。
 カレンデュラの記憶は断片的なので、はっきりとしたことはわからない。でも、その記憶が、カレンデュラにとって歪虚としてハンターとともに過ごした時間がかけがえのないものだと語っていた。
 だとしたら、余計にわからなかった。未来を否定し、今を永遠にすることを望むクリュティエには。
 なぜ、ハンターは歩みを止めない?
 戦い続ければ、失うものが増えるだけなのに?
 楽しい時間は楽しいままに、とどめておけば幸せなのに。
 人を愛してもいずれは死んでしまう。永遠だと思った友情は些細なことで壊れてしまう。信念を反故にすることもあるだろう。変節する人。大切な物だって時間による劣化には耐えられない。美しく咲いた花は、いずれ無残に枯れるのだ。
 なのにどうして未来をのぞむのか。
 ふと、思案から目の前の景色に意識を戻すと、覚えのある遺跡が見えた。
 クリュティエは視線の先にある遺跡と、カレンデュラの記憶にある遺跡とを照らし合わせ、同一の建物だと認識した。
 懐かしい、とは思わない。けれど、なにも感じないわけではない。
「……もしかしたら、これはいい機会かもれぬな」
 そして、クリュティエも遺跡の手前にいるハンターを視認した。

●そして両者は邂逅する
 あなたたちは、近づいてくるクリュティエを警戒してもよいだろう。
「ここで会うとは奇遇だな」
 クリュティエが言う。彼女はといえば、いつも通り4本の剣を腰に差しているが、一向に構える素振りは見せない。それどころか、
「この後に予定はあったりするのかな。なければ少し……話をしないか?」
 そんな風に棘のない言葉をかけてくるではないか。
「お前たちもハンターならば知っているだろうが、我はクリュティエという」
 胸に手を当てて、名乗りさえした。
「ここは我の元になった女に縁のある場所らしい。お前たちにも縁のある女かもしれない。ならばせめて、矛より言葉を交わすのが良いだろうと思うのだが?」
 クリュティエからは、どうしても敵意は感じられなかった。

リプレイ本文


「こいつ……黙示騎士の……! はぁ、話……いや、別にいいけど。僕はキヅカ。とりあえず、宜しく」
 キヅカ・リク(ka0038)は、警戒していた態度を軟化させる。
「話、ね。構わないよ。私もその機会が欲しかったし。私はユーリ・ヴァレンティヌス。宜しくね」
 ユーリ・ヴァレンティヌス(ka0239)も名乗り、にこやかに微笑んだ。
「クリュティエさんからお話ししたいだなんてうれしいです! 私はずっと貴女との対話を試してきたんですからっ」
 Uisca Amhran(ka0754)は瞳を輝かせ、クリュティエに駆け寄る。
 ハンターはクリュティエの申し出を受け入れた。この負の大地の静寂と、此方と彼方の溝を言葉で埋めていく。


「我がわからないのは、お前たちが何故喪失するとわかっていて未来に進めるのか、だ」
 クリュティエは改めて、疑問を口にした。
「お前……なんで戦闘では視野広いのに哲学的になると視野狭くなるんだよ」
 がりがりとキヅカが頭をかく。
「未来に進めばいろんなモノを失う。それは確かだと僕も思う」
「だから、クリュティエは今を永遠にしたいんだっけ?」
 確認するように夢路 まよい(ka1328)が言う。
「『今を永遠に』って単に不老不死のことを言うのかな?」
「違うね。生命は言うに及ばず、世界そのものを取り込み『今』を保存し『永遠』にする。だから、喪失は少ない方が良い」
「そこで、和平交渉、なんですね?」
 と、Uisca。
「クリピクロウズさんを見て邪神の意思も一枚岩ではないと感じたのですが……和平を考える邪神の意思もありえるのでしょうか?」
「それも違う。邪神の目的は世界を取り込むこと。それを果たすために、我は和平という手段を選んだのだ。我は犠牲を厭うし、戦うのは面倒だからね」
「──それは貴女が邪神の遣いであるという自分の境遇を諦めているからではありませんか?」
 そう問うのはGacrux(ka2726)だ。
「クリュティエ、或いはカレンデュラ、貴女はどちらの名前で呼ばれたいでしょうか?」
「我はクリュティエ。邪神の遣いでありそれ以外ではない。確かにその女のデータが我の元にはなったが、それだけのこと」
 クリュティエは、カレンデュラ(kz0262)が元データであるという事実に特別な意味も執着も持っていないようだった。
「貴女と言う保存は停滞と何が違うのだ?」
 クリュティエの返答に、アウレール・V・ブラオラント(ka2531)が眉根を寄せた。
「大体、貴女の問と我々の答が素朴な次元で平行線を辿るのは明白だ。では問に先立つ前提に立ち返ろう」
 アウレールは論理を展開する。
「まず命題1『喪失は不幸なり』、続いて命題2『未来は喪失なり』。貴女の問いはこの2個の命題が真、則ち『未来は不幸なり』成立を前提とする。だが各々の真偽は評価されるべきだ」
「ふむ……続けてくれ」
「では、命題1について考えよう。これは表面的には真。しかし人は屡々『捨てる』という行動を取る。それは喪失に付随して何らかの利益か損害の最小化が伴う証拠」
「……人体でいえば、壊死した患部を切断して被害を防ぐ、といったものか」
「それで良い。また偶発的リスク・ランニングコストという概念、つまり喪失前提で長期的収支を評価することがある。故に命題1の成立は短期的視点に限る。……次に命題2だが、これは明らかに偽だ。未来に起き得る獲得を無視しているし、予想される喪失の原因を排除も出来る。例えば現在の人類に喫緊の喪失原因は正に貴女方だが──」
「お前たちが抵抗するうちはそうだろう。否定はしない」
「私を歪虚と交渉不能の戦闘人だと思っている者もいるようだが、そこまで破壊的でもなければ、この程度で遠慮するほど優しくもないので続けるが、昨今の戦況評価から邪神排除の可能性をゼロと見做す道理は皆無だ」
「それも否定しないよ。しかし……邪神を倒した後はどうする?」
「何? 邪神討伐後、それでも人に滅亡の危機があるとでも?」
「全ては滅ぶようにデザインされている。生命は言うに及ばす、我らを取り巻く世界だって例外ではない。故に、邪神は無限を志向する。邪神を退けても、お前たちの滅びの運命は変わらない。だから、決定的な終わりを迎える前に、お前たちを取り込みたいんだ」
「人は死ぬ。しかしその発言、功績は後世に影響し利益をもたらす。その積み重ねで人は星の上に営みを続けてきた。全体の滅亡以外は根本的に喪失たり得ない。そして──その防止こそ私の責務だ」
「アウレール、お前と我の目指すところは似ている。お前は生死を繰り返し続く営みを良しとし、我は永遠に死ぬことで続く宇宙を良しとする。なのに、どうしてこうも違うのかな」
「私は大精霊相手に、星より人を取ると宣言した男だぞ。人の世に価値を見出さずして、何故守護者を語れるか」
「強気だね。……我は、喪失を許容できないよ」
「個人にとっての死で収束する人生とは、その当事者が幸福を求め、得たり失ったりした果て、今際の際に『まぁ悪くない人生だった』と思えれば黒字なのだと、私は思うがね」
「……花は枯れる。けれど、水と光を与えれば新たに芽吹くこともあるでしょう?」
 Gacruxが世界に存在する生命連綿の仕組みを語った。
「でも……それは、同じ花じゃない。我がカレンデュラではないようにね」
「貴女の永遠への願いは、カレンデュラも抱いていたのですか?」
「もしかしたら、叶えられなかった願いが反転した結果が我の願いかもしれないな」
 カレンデュラがみんなで未来を見たい、そう真に願ったからこそ、叶えられない事実に反転し今を永遠にすることを指向した可能性はゼロではない。
「クリュティエさん。私からも和平を提案します。歪虚さんがヒトと生理的に相容れない存在ということは承知してます。でも共存の方法も探していないのに最初から諦めたくないので……」
「共存?」
「はい。私は歪虚をただ滅ぼそうとすることに疑念を抱いているのです。これまで会った一部の歪虚さんたちが歪虚がすべて悪ではないと証明してますし、ヒトだって、善いことも悪いこともする。だから歪虚でもヒトでも個々の行動で相手を見極めたいのです」
「なるほどね。ヒトと歪虚が相容れないことは事実だ。ならば、その絶対の境界線がなくなればよいのでは?」
「そんな方法が──」
「あるさ。ヒトが全て歪虚になればいい。ほら、これで生理的な問題は解決だ」
 Uiscaは驚きに息を飲んだ。
「……それは結局、邪神に恭順するということですよね?」
「その通り」
「そうですか──。交渉の仕方を前に話してくれましたね。私たちの反抗する気力を削いで条件を飲ませると……では私も、私たちを滅ぼそうとする敵を倒し、貴女方も共存を考えなければならない状況を目指します」
「そうか……いい案だと思うのだがね」
「ねえ、歪虚にとって、本当に今は永遠なの?」
 消沈している風のクリュティエに声を掛けるのはまよいだ。
「世界を滅ぼそうとする過程で、歪虚が新たに生み出され、そして滅んでいく。また、色々なものがひとつの歪虚の中でも変わっていく……そんな例を、私たちはいくらでも見てきたんだけど。世界を滅ぼせば、今が永遠になる……その感覚自身、私たちにはよくわからないんだよね」
「歪虚の存在様式は永遠を向いている。しかし世界の方はそうではなくてね。そして邪神の構造上、永遠を実現するために一度世界を滅ぼす必要がある。それだけだ」
「クリュティエは、私たちが嫌い?」
「違うよ、まよい。我はお前たちと長く、永く、付き合っていきたいと思っている。だから、邪神に取り込まれてほしい」
「ふ〜ん。そう言うことなのね」
 ふむふむ、とまよいは頷く。
「ま、たとえ今が永遠になる方法があったとしても、私たちはそれをとらないんじゃないかな?」
 が、しかし、まよいはそう言ってのけた。
「私たちは“今”であると同時に“過去にとっての未来”であった。過去のままだったら、今の私はそもそもいなかったと思うから」
 まよいは靴の先で、地面に1本の線を引く。
「それに、思い出を楽しむためにも、時間の流れは必用だし。思い出を楽しむのでも、それで自分の中で新しい何かが生まれて当たり前だし」
 直線を伸ばし、ある程度までいったところで、まよいはクリュティエを振り返る。
「進めば進むだけ、違ったものが見える。止まったままの”今”なんて、何もなくなるのと一緒じゃないかな?」
「僕が欲しいものは永遠の中では手に入らない。だから、生きるんだ」
 そう言うのはキヅカだった。
「永遠には決してない、始まりと終わりがここにはある。前に進みたいと思うのは、もう一度、作り出したいと思うから」
「お前は何を終わらせ、何を始める?」
「この戦いを終わらせ、誰かが笑える明日をつくりたい。僕が笑える日が来るかなんてわからない。それでも、こんなちっぽけな男でも、始まりの眩しさを、終わりの悲しさを、教えてくれた人がいたから」
 キヅカは失ってしまった人を思い出す。あの人との日々が永遠になればよいと思う日もあった。今もある。それでも、あの瞬間を精一杯、一緒に生きたから、そう思えるから、また作り出そうと思える。
「誰もがいつか笑っていられる、そんな未来に届きたいと思う。だから僕は進む」
「お前は謙虚なんだか高慢なんだかわからん」
「あれ……僕、変なこと言った……?」
「お前の願いは一見ささやかで当たり前のもの。だが、その願いを抱き、行動に移したものは救世主なんて呼ばれてしまうんだ。そんな者は今までだっていたさ。でも、その願いは叶わなかった。故に、悲劇は絶えないし涙も零れ続ける。……それを『ちっぽけな男』が叶えるだと? 願い自体は否定しない。だから──せめて胸を張れよ、キヅカ」
 クリュティエの紫の瞳が鋭くキヅカを射抜いた。
「僕、心配されてる……?」
「好きに思えばいい。最も、永遠が実現され、喪失がなくなればそんな悲劇もなくなると、我は思うがね」
「確かに不変のまま、平穏な日々を送れるのならそれが良いかもしれない。けど、世界は決して不変のままではいられない。それに、その不変が必ずしも良いものだとは限らないんじゃないかな」
 自分の気持ちを確かめるように、ユーリが言葉を紡ぐ。
「何故未来に進もうとするのか? 何故失うと分かっていて戦うのか……だったよね? んー、私の場合、強いて挙げるなら自分で明日という道を切り拓く為……かな」
 クリュティエの瞳がユーリに向く。
「ましてや、失うと分かっていてそのまま受け入れるなんてことは私には出来ない。大切な人たちと共に明日を生きると決めたから、だからこそ戦えるし戦うと決めた」
「ユーリ。お前も喪失を恐れるのだね」
「そりゃあね。大事な人たちだもの」
「では、失うことのない世界へ案内するとしたらどうする?」
「どうだろう……でも、私には自己満足かもしれないけど、果たせなかった願いを果たすっていう理由もあるかな。君たちがこれから作る未来を一緒に見ること……そう言って消えた仇花の騎士である1人の少女の願い」
「カレンデュラか」
「そう。それに、ただ、私を必要としてくれる人たちがいたからこそ私は私として今ここにいるんだよ」
「……まだよくわからない」
「クリュティエも何時かわかるかもしれない。少なくとも、理解する意志が無い訳じゃないから」
 ユーリは、この不思議な侵略者にそうアドバイスした。

 ここで、Gacruxは少しだけクリュティエと2人きりにしてほしいと言った。ハンターは彼女が今は敵意を抱いていないのでそれを了承する。
「カレンデュラが俺に与えたものは大きすぎた」
 Gacruxはクリュティエにポートレイト「カレンデュラ」を見せる。そこにはカレンデュラの「あたしにとって、君たちこそが星だったんだよ」という文字が書かれていた。
「俺はGacrux。カレンデュラを、忘れたことはなかった」
「星は……何故輝くと思う? 死に向かって己の命を燃やしているからだ。終わるものを、終わるからこそ美しいなんて、我は思いたくない。それが未来だと言うのなら、我には不要だ」
「貴女がもし未来が見えないのなら、俺が見せたいとも思う。共に歩けば見えるものもあるでしょう?」
「戦いをやめろと?」
 Gacruxは正直、ここで邪神から彼女を引き離してしまいたかった。
「──奪えば奪われる。戦争になれば仲間を失うのですよ?」
「でも、このままではもっと大きなものを失うんだ」
 それでも、クリュティエを見れば、彼女がそれを望んでいないことくらい理解できてしまった。
「2つほどお願いがあります」
「何だ」
「貴女に触れてもいいですか?」
「構わない、好きにしろ」
 Gacruxはかつてカレンデュラにしたようにクリュティエを抱きしめた。
「もう一つの願いは何だ」
「俺を忘れないでくれ」
 Gacruxは、クリュティエにリボンを握らせる。
「未来も悪いものじゃない。ここにある“今”は、貴女の意志が起こした奇跡の未来だ」
「奇跡は人を翻弄するばかりだ」
「良ければ、次は貴女とデートがしたい。そんな未来も悪くないだろ?」
「Gacrux。お前が見ているのは我ではなく、我の元であるカレンデュラだろう。それを悲しいとは思わない。でもだからこそ、お前の誘いを受けることはできない。我はクリュティエで、カレンデュラではないからだ。もし、我を我として見るのなら、その時は良い返事を考えなくないよ」


「さて、話は一巡したな。貴女も我々の話をよく聴いていたようだが、だからと言って宗旨替えするほど軟弱ではあるまい?」
 アウレールがそうクリュティエに問いかけた。
「我にも我の目的がある。でも、お前たちの考えを蔑ろにしたいわけではない」
「長く、永く、付き合いたいんだもんね?」
 まよいがクリュティエの返答を繰り返した。
「カレンさんにもいいましたが、クリュティエさんもしたいことをすればいいんですよ! 私もしたいこと、しますから」
 Uiscaが言う。
「最後に、一緒に写真を撮っていただけますか?」
「構わないよ」
 Uiscaは、クリュティエは並んで魔導スマートフォンと魔導カメラで写真を撮り、現像された写真を渡した。
「クリュティエさん。君も変わろうと思ったから、ここへ来たんじゃないかな?」
 キヅカがクリュティエの真意を問う。
「変わったというより確信したよ。やはり、我はお前たちを敵だと思えない。永遠の今に、お前たちもいて欲しい」
 そして、出会った時と同じように、クリュティエは胸に手を当てて挨拶する。
「だから、次会う時も──どうか、元気で」
「ええ、貴女も元気で」
 Gacruxがこたえる。
 直後、クリュティエの姿はテセウスの転移で消えた。
 最後の挨拶は、親しい者に向けるような、軽やかなものであった。

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重体一覧

参加者一覧

  • 白き流星
    鬼塚 陸(ka0038
    人間(蒼)|22才|男性|機導師
  • 龍奏の蒼姫
    ユーリ・ヴァレンティヌス(ka0239
    エルフ|15才|女性|闘狩人
  • 緑龍の巫女
    Uisca=S=Amhran(ka0754
    エルフ|17才|女性|聖導士
  • 夢路に誘う青き魔女
    夢路 まよい(ka1328
    人間(蒼)|15才|女性|魔術師
  • ツィスカの星
    アウレール・V・ブラオラント(ka2531
    人間(紅)|18才|男性|闘狩人
  • 見極めし黒曜の瞳
    Gacrux(ka2726
    人間(紅)|25才|男性|闘狩人

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 相談卓
夢路 まよい(ka1328
人間(リアルブルー)|15才|女性|魔術師(マギステル)
最終発言
2019/03/15 08:44:24
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2019/03/14 23:20:59