• 血断

【血断】活路を導け

マスター:鷹羽柊架

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
3~6人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2019/06/18 22:00
完成日
2019/06/25 08:11

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 ハンターの総意が定まった。
 決議の話はファリフの耳にも届いていた。
「そう……」
 ファリフは報告に対し、静かに言葉を返す。
 過去となった選択は過去でしかない。
 流した血の如く戻りはしない。
 決めた選択へと進まなくてはならないのだ。
 確実な未来とする為に一つずつ進み、見ようと、向かおうとしている未来へと。
「ファリフ様!」
 思案しているファリフへ伝令が彼女の名を叫んで報告を告げた。
「幻獣の森が襲われています……!」
 どれだけの被害があるかは正確なところ不明だが、歪虚の大群が押し寄せてきているそうだ。
「行こう、トリシュ」
「ああ」
 ファリフらはハンターを即座に集めて出立した。

 緊急招集されたハンターと共にファリフとトリシュヴァーナは幻獣の森へと向かっていた。
「良くないことが次から次へ……」
 顔をしかめるファリフだが、今悔やんでも仕方ないことは分かっている。
 現在、彼女が心を痛めている事は多くあれど、テトが人を殺したのではないか……という話は一番気にかかっていた。
 今まで逃げてばかりだったテトが立ち向かう勇気を持ったという事は嬉しい。
 何故、彼女が人を殺すという事に至ったのかは全く不明だ。
 ファリフはテトが容易に戦う姿勢を見せるわけではないのを知っている。
 彼女が立ち向かう理由は家族……部族なき部族のメンバーが傷ついた時だけ。今回も家族を守るためだとファリフは信じている。
 家族……といえば、これから向かう幻獣の森に住まう幻獣はトリシュヴァーナにとっては家族のようなものだ。
 トリシュヴァーナ曰く、厳密には違うと言っているが。
 彼だけではない。今や幻獣達はハンターとは切っても切れない縁となっている。
 そんな幻獣達が歪虚に襲われているのだ。
 見て見ぬ振りなどできない。
「一刻も早く行かなきゃならないね」
「そうとも、彼らに道を示さねばならない」
 焦って急いで行っても余計な体力が消耗する。気ばかりが急いてしまう。
 だが、幻獣の森を襲ってきた相手は神の御遣いならぬ、奸智の御遣い。
 ファリフがどうこう出来るわけでもないのだ。
「別動隊が食い止めるって話だ。こっちはやるべきことをやろうぜ」
「そうだね。ボク達のすべきことは、幻獣達の逃げ道を確保することだ」
 ハンターの言葉にファリフは頷いて自分達がやるべきことを確認するように口にする。
「……幻獣達が不安になってないといいけど」
 幻獣は勇猛なものがいれば、臆病なものもいたりと、様々だ。
 負のマテリアルを持つ歪虚に恐れを持ち、動けなくなったり、パニックになってしまうのではないかと心配するのも当然だ。
「見てください、あれって……!」
 ハンターの一人が叫んだ。指を差した方向にいたのは沢山の歪虚。
「あの方向は逃げ道じゃないか! 皆、あの歪虚達を倒して幻獣たちを逃がそう!」
 先頭を走るファリフが戦闘準備を始めると、ハンター達も続いて準備を始めた。

リプレイ本文

 ハンター達の視力でも歪虚の姿は視認出来るほど近かった。
「このタイミングでの大侵攻ですか……」
 表情を固くし、橙の瞳を細めるのはクリスティア・オルトワール(ka0131)。
「ご丁寧に逃げ道も塞いでる……ってのが嫌らしいな」
 全く持って奴らしいと言わんばかりにアルト・ヴァレンティーニ(ka3109)が鼻白んでいる。その嫌らしい一手が目の前に存在しているのだ。
 これから逃げてくるだろう幻獣達を蹂躙し、喰らおうと待ち構えている。
「逃げ道の先に奴らの姿なんか見せられねぇよな」
 そう呟く岩井崎 旭(ka0234)は覚醒をし、上半身が羽毛に覆われて頭部もミミズクの様な形へと変化していく。
「これ以上、好き勝手はさせられませんね……」
 きゅっと唇を噛みしめるサクラ・エルフリード(ka2598)に木綿花(ka6927)も頷く。
「こちらへ向かってくる皆を助けましょう」
 ファリフの隣にいたディーナ・フェルミ(ka5843)はどうしようかと迷った顔をしていた。
「向こうも気づいてないっぽいの。鎧着てたりするし、音を立てて近づいても大丈夫かな……」
「奇襲も可能なんだよね」
 そうだねと頷くファリフの前に翼を羽ばたかせ、空中浮揚するのは旭だ。羽ばたく翼から吹く風にファリフは反射的に目を細める。
「俺が先に行ってくる。状況を伝えるぜ」
 任せろと破顔する旭にファリフは最適な人材だと思った。
「頼むよ。無理はせずに」
「おう。これから大事な戦いだってのに、怪我なんかしてられねぇからな」
 身を翻して飛び立っていく旭をファリフ達は見送る。
「旭様なら大丈夫でしょう」
 木綿花の呟きにはファリフも同意見だ。
「こちらも距離を詰めましょう」
 クリスティアが促すと、ハンター達は足を進めていった。
 風を裂いて飛翔する旭は気取られないようにくるりと迂回していく。
「ミミズクさんとしちゃあ、目の前で森が好き勝手荒らされてんのは、面白くないのさ」
 詩のような呟きは敵に届かないように、風が散らしていった。

 移動している中、木綿花はファリフの方を見やる。
 これから行われるだろう戦闘に集中していると思うが、集中しきっていないような気がした。
 気にかける木綿花の琥珀の瞳に映されるのはくりくりと大きく、吸い込まれそうなほど青い天色の瞳。
「どうかした……って、ボクのこと……だよね」
 視線を外したファリフはぽりぽりと指先で頬を掻く。
「テト様の事……心配ですよね」
「うん……今までのテトの動きを考えたら、そういう罠を仕掛ける奴が出てくるんじゃないかって、心配してたんだ……」
 少しずつ移動速度を落とすファリフの表情が晴れやかな笑顔から一転して曇っていく。
「やっぱり、信じてるんだね」
 安堵したように、ふんわりと笑うのはディーナだが、途端にしょんぼりとしてしまう。
「でも、大変なことに巻き込まれたと思うの……」
 先を進むクリスティアはちらり、とファリフ達の方を見やる。
「何か、トラブルが他にもありましたか?」
「この依頼ではないんだ。テトが、友達が悪いことに巻き込まれてしまって。でも、今は目の前の歪虚を倒さないとね」
「そうでしたか。確かに、目の前の歪虚を倒さなくてはその方も心配でしょうし」
 事情を聴いて納得するクリスティアは歪虚がいる方向を見やる。
「テトといえば、シバの弟子だろう? 彼の戦士の教えを受けている者なら、気丈に生きているだろ」
 小首を傾げるアルトにファリフは「確かに」と思い出す。
「そうだったね。テトなら大丈夫だよ、今までもちゃんと生きていたんだから。足止めくらわせてごめんね。行こう」
 不安そうな気持ちを切り替えたと安心したサクラはそっと微笑む。
「丁度よく通信が入ったぞ」
 通信に気がついたアルトが仲間に声を掛ける。

 森の木々に隠れるようにぶつからないように飛んで翔ける旭は歪虚の様子が見えるところに隠れて状況を確認していた。
 歪虚は一体の巨人に対し、浮遊型の虫とクラゲが融合したような外見の歪虚が二体周囲に付いている。
 浮遊型歪虚は落ち着かないのか、幻獣を見つけようとしているのか、頭部の半分を占める大きな目玉の黒目だろう部分をぎょろぎょろと動かせていた。
 後衛には巨人より少し小柄な歪虚が一体浮遊している。
 あまり近づいては餌食になる為、旭は気付かれないように木の陰に隠れ、魔導短伝話を取り出す。
「今、近くだ」
 かけた先はアルトだ。
 まずは歪虚の数、浮遊型歪虚と巨人歪虚がスリーマンセルで組んでいること、後衛に堕天使型歪虚がいること。
「まだ幻獣達は来てないみたいだ」
 必要事項を伝え終えた旭は通信を切り、仲間の到着を待つ。

 ファリフ達が距離を縮める時、旭が伝えてくれた情報を下にトリシュヴァーナがショートカットが出来る道を教えてくれた。
 情報伝達時、旭がいたのは歪虚の隊列を横から見れる場所にいた。
「奇襲の戦いをとるなら、そちらの方がよかろう」
 そういうトリシュヴァーナにアルトも都合が良いと感じた。できるだけ多くの敵を巻き込むような策を考えているようだ。
「そろそろ到着する。動きは」
 アルトが旭へ報告と確認をすると、まだ動きはないという。
 敵に見つからず、無事に合流し、簡単な打ち合わせをしておく。急に奇襲しても味方へ攻撃を食らわせるわけにはいかないから。
 急先鋒役は旭だ。
「じゃ、いいか」
 振り向いた旭は皆の様子を確認する。
「いつでも行けます」
 錬金杖を構えたクリスティアが言葉を返した。他のハンター達もいつでも動くことが可能だ。
「いくぜっ」
 再び天翔けるもので飛び立つ旭は勢いよく敵の方角へと飛んでいく。
 同時に霊呪を活性化させ、縛鎖の籠手を発動させた。
 鎖を帯びた戦籠手の幻影が中空に顕現する。何かを求めるかのように伸ばされる籠手の先に在るのは中空に浮かぶ堕天使。
 身体を竦ませて捩っても籠手は堕天使を逃さない。
 次に飛び出してきたのはアルトとサクラ。
 複数の浮遊型小型歪虚が二人に気付き、彼女達の方へと飛んでいく。浮遊型歪虚が集まっていき、奴らの触手があと少しで届きそうになる距離で二人は左右に別れて横に跳んだ。
 錬金杖を構えた木綿花は祈りを行う。彼女の背に虹色の翼の幻影が浮かぶ。
 白巫女の祈りは命を守り育てるためにあるという。白龍の力を攻撃に転じることは本来異端……あってはならない。
 しかし、白巫女はただ祈ればいい存在ではない。
 眼前に遭遇するであろう不幸から守らなくてはならない。
 故に白龍は白き夜を齎す。
 不幸から赤き大地にて生きる愛しいものを守るために。
 木綿花が纏う虹色の翼の幻影が光度を上げ、閃光と言えるほどの眩い光を放つ。
 アルトとサクラが左右に跳んだ瞬間を視認した木綿花は発動された白夜の祈りはアルトとサクラを、仲間を攻撃しようとしていた浮遊型歪虚へ閃光となって向けられる。
 閃光を浴びた歪虚は動きを止めてしまったと思いきや、黒目部分を忙しなく動かせてしまう。
 同時進行で小さな火球を生み出すのはクリスティアだ。
 錬金杖の先……中空に燈された小さな火球はくるくると回転し、酸素を含むように大きくなっていく。
 中衛のファリフ達より前に出ないようにクリスティアは前へ出る。
 一体でも歪虚が巻き添えになるように。
 木綿花の白夜の祈りが発動し、混乱状態となった歪虚達に向かってクリスティアは火球と飛ばす。
 まともに行動、思考が出来ない浮遊型歪虚は近づいてくるものがなんなのか判断できていないのかもしれない。
 一定の速度で近づく火球が浮遊型歪虚の頭にぶつかるやいなや、火球は花の蕾が咲き綻ぶように火が広がり、爆発した。
 木綿花とクリスティアの攻撃の前に横へ跳躍したアルトは炎のオーラを身体に纏わせた。
 剣を構え、試作法術足甲「飛焔」を纏った爪先を蹴った。彼女の動作と共に炎の花弁が瞬きの間に舞っては散る。
 脚にマテリアルを流し、地面を強く踏み付けてその反動で超加速されたアルトの身体は容易に敵陣へと入り込んでいく。
 眼前には三体の巨人と二体の小型歪虚が確認できた。
 複数の術を重ねたアルトを目視できる歪虚がここにいるのだろうか。
 手近な巨人とすれ違う際に法術刀を鞘から深紅の刃が抜き放たれる。一撃目は中段から巨人の腹をアーマーごと斬り裂く。
 アフターバーナーの効力で更に彼女は歪虚の陣を駆け抜ける。
 歪虚はアルトが繰り出す刃をその目で確認することは出来ないだろう。疾く舞う風花と化したアルトは彼女の攻撃で倒れ行く巨人の身体を踏み台にして踏鳴で駆けあがる。中空へ逃げようとする小型浮遊歪虚を下から真っ二つに斬り裂く。
 着地したアルトへまだ動ける巨人が彼女目がけて太刀を振り下ろそうとする。
「させません。黒き束縛を……プルガトリオ…!」
 サクラの声と共に巨人は中途半端な動作で静止してしまっている。
 巨人の胸や腕には無数の闇の刃が突き刺さっていた。
「中型の歪虚が動き出します!」
 アルトを守るためにプルガトリオを発動したサクラが味方に警告を飛ばす。
 先ほど、縛鎖の籠手で拘束された中型歪虚だったが、近くに小型歪虚が浮遊している所から、拘束を逃れたようだった。
 まだ巨人がいる事を視認していたアルトの頭上が影で視界が暗くなる。
「おらぁああああ!」
 天翔けるもので飛行中の旭が巨人へ目がけて鉄砲玉宜しく飛んできた。
 アルトと巨人の間に入り込んだ旭は全身のマテリアルを滾らせ、身体強化にマテリアルを費やす。
 その漲る力を感じた旭はアルトと対峙しようとしていた巨人を掴んで歪虚がいる方向へと勢いよく回転し始めた。
 掴まれた巨人は身体が浮いてしまい、同胞の巨人にぶつかってしまう。旭が回転していくうちに巨人が離されてしまったが、ダメージを受けてしまい、動くことが出来なくなっている。
 回転のスピードと力で巨人の体躯すら浮かせてしまっていた。
「とっても楽し……強そうなの!」
 ぱぁっと顔を明るくするディーナは先ほど旭が発動させた轟然たる大竜巻にテンションが上がっている。
 まだ動ける巨人がいるので、ディーナはセイクリッドフラッシュで追撃を行う。
 先ほどのクリスティアのファイアーボールに巻き込まれた巨人はアーマーを使えなくされてしまったが、巨人の身体も焼かれていたが、十分に動けるものだった。
 味方がいないところでディーナは巨人や小型歪虚へセイクリッドフラッシュ繰り出していたが、耐える巨人もいた。
 その巨人が不意に動きを止めると、上体がゆっくりと倒れて巨人の身体が真っ二つに折れている。
「ディーナさん、大丈夫?」
 ひょっこり顔を出したのはファリフだった。
「大丈夫だよ。助けてくれてありがとなの。ファリフちゃん、堕天使型歪虚が動いてるみたい」
「トリシュがいるから大丈夫だと思うけど、早く行かなきゃね」
「私達も巨人達が終わったら、すぐに行く!」
 横からアルトの声が飛んできた。別の巨人を斬り倒していた所だ。
「斬り甲斐があるから、色々と試せそうだったが、時間が足りなくなる」
 茶目っ気を含んだアルトの言葉にファリフは目を瞬かせる。
「分かったよ」
 ディーナ達の言わんとしている事を理解したファリフは堕天使型の歪虚の方へと向かう。

 中型の堕天使の姿をした歪虚と先に対峙していたのはクリスティア、木綿花、トリシュヴァーナだ。
 堕天使の拘束を破った小型歪虚はクリスティアのウィンドスラッシュが直撃して地に落ちている。
「ファイアーボールとウィンドスラッシュであの翼を切れば落ちるでしょうか?」
 うーん……と思案するクリスティア。
「恐らくは負のマテリアルで浮遊しているだろう。翼よりも首や身体を真っ二つにしてしまう方が早そうだな」
 真面目に答えるトリシュヴァーナにクリスティアは「やっぱり、それですよね」と頷く。
「それが出来れば、楽なのですが……」
 ため息混じりに呟く木綿花はクリスティアとトリシュヴァーナに防御障壁を付与する。
 木綿花のマテリアルに気づいたトリシュヴァーナが彼女の方を向く。
「先日は背に乗せて頂き、光栄です」
「我が祝福は我に手荒い。ファリフ達が来るまで、お前達を守ろう」
 そう告げるトリシュヴァーナは中型歪虚目がけて駆け出した。

 殆どの巨人と浮遊型歪虚が倒れていく中、ハンター達は一人、また一人と中型歪虚の方へと向かっていく。
 トリシュヴァーナとすぐ後から駆け付けたファリフが中型歪虚を相手にしていた。
 ファリフ達が中型歪虚の背をクリスティアたちの方に向け、羽根を攻撃するチャンスを与えた。
 ファイアーボールとデルタレイの攻撃で羽が地に落ちても歪虚は浮かんでいる。
「やはり、ダメージを与えないとダメなようですね」
 とりあえず、中型歪虚の浮遊は羽によるものではないと理解したクリスティアはライトニングボルトで歪虚を狙う。
 歪虚は手の平からビームを出し、ファリフに向けた。
「うわ!」
 跳躍して逃げようとしたファリフだが、タイミングをずらしてしまい、足にダメージを負ってしまう。
「ファリフさん!」
 咄嗟にサクラがプルガトリオで歪虚の動きを止める。
 それでも歪虚は手を動かそうとしていた。
「お気軽にそんなもん出させねぇよ!」
 駆けつけた旭が縛鎖の籠手で歪虚の手の平を固定していた。
「一気にやっちゃおー!」
 声を上げたのはディーナだ。
 木綿花がデルタレイを、クリスティアがファイアーボールを、ディーナとサクラがセイクリッドフラッシュを歪虚へ集中砲火を行う。
 眩い光が折り重なり、ハンター達はあまりの眩しさに目を眇める。
 光が収まると、中型歪虚は奇怪が声のようなものを上げていた。属性が狂気なだけ、何かが剥がれ落ちたようにも見える。
 彼女らの集中砲火を繰り出している時、アルトは意識を研ぎ澄ましていた。
 色は褪せ、音は消えていき、無駄を省き研ぎ澄まされた感覚は時を引き延ばす。
 オーラで舞う火の花弁もとても長く舞っているよう。
 彼女のマテリアルで『それ』に追いつき、アルトは一気に加速する。
 光り輝く連撃を繰り出すと、歪虚は先ほどの攻撃のダメージで弱っていたこともあり、その身を切り刻まれてしまった。
 体力がというよりも、集中力が切れたアルトは上体を揺らす。
「大丈夫ですか?」
 木綿花がアルトを気遣うと、彼女は周囲に歪虚が残っていないか確認するように視線をやり、頷いた。

 道を塞いだ歪虚は討伐に成功。
「ファリフちゃんはナーランギ様の所に行くの?」
「ボク達は皆と一緒に誘導する。まずは命の確保だから」
 そう言ったファリフはハンター達と共に逃げてきた幻獣達に逃げ道を案内していく。
 逃げてきた幻獣達と合流し、逃げ道を共に走る。
 幻獣達の様子は不安と恐怖しかなかった。

依頼結果

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MVP一覧

重体一覧

参加者一覧

  • 古塔の守り手
    クリスティア・オルトワール(ka0131
    人間(紅)|22才|女性|魔術師
  • 戦地を駆ける鳥人間
    岩井崎 旭(ka0234
    人間(蒼)|20才|男性|霊闘士
  • 星を傾く者
    サクラ・エルフリード(ka2598
    人間(紅)|15才|女性|聖導士
  • 茨の王
    アルト・ヴァレンティーニ(ka3109
    人間(紅)|21才|女性|疾影士
  • 灯光に託す鎮魂歌
    ディーナ・フェルミ(ka5843
    人間(紅)|18才|女性|聖導士
  • 虹彩の奏者
    木綿花(ka6927
    ドラグーン|21才|女性|機導師

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 相談卓
クリスティア・オルトワール(ka0131
人間(クリムゾンウェスト)|22才|女性|魔術師(マギステル)
最終発言
2019/06/18 12:38:08
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2019/06/15 12:43:19