• 血断

【血断】クルセイダーズ

マスター:KINUTA

シナリオ形態
イベント
難易度
難しい
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
8日
締切
2019/07/17 22:00
完成日
2019/07/27 01:32

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング




 グラウンド・ゼロ。赤茶けた死の大地。
 この地にはシェオル型と呼ばれる歪虚が大量出現している。
 シェオル型はその姿も能力も千差万別だ。
 黒い人影のようなのもいれば、人面虫のようなものもいる。神話に出てくる怪物を象ったと思えるようなものもいる。
 しかしこれだけは共通している。
 彼らは『人間』を最優先で狙ってくるのだ。ピンポイントかつ執拗に。
 それは、彼らがかつて『人間』だった名残なのだろうか?



●主よ、みもとに近づかん



『はい。あー、カチャ・タホ様ですね。覚えておりますとも。辺境南部にあるカホーク村……の端っこのタホ郷にお住まいの。いやはや、アレからもう4年たつんですねえー。今ではあなたもベテランハンター。時の流れは速いもので。
背が少し伸びられましたか? 
あ、結婚された。それはそれは、おめでとうございます。
この錫杖の由来ですか? ええと、そうですね、確か、王国のさる高名なエクラ司祭が愛用されていたものと伺っています。ええ、それはもういいお品ですよ。攻撃、防御、どちらにも優れている上に、回避力まで上昇と。ローンを組んだだけの価値は十二分にあったものかと! 
その司祭様?
教会に押し寄せてきた歪虚の大群を向こうに回し獅子奮迅の活躍を示しつつ、華々しい玉砕を遂げられたそうですよ。出身地には現在、とても立派なお墓が作られているとか……』





 ギルドショップの店員から聞いた話を思い返しつつカチャは、手にした銀の錫杖を軽くゆする。蔦と花が彫り込まれた、見るからに瀟洒な錫杖を。

(……勝たなきゃ。帰るって約束したんだもの)

 馬上から見る景色は単調だ。地平の果てまで何もない。
 空は赤黒く低く垂れ込め何の動きも見せない。あまりに変化がないので大きな空間にいるにもかかわらず、閉じ込められているような気分になる。
 ――グラウンド・ゼロが占める面積はこの星の半分。下手をしたら人間が住んでいる場所より広いかもしれない。
 そのことを実感すると同時に薄ら寒さを覚える。

「本当に何もないんですね」

 この地に来た経験が幾度かあるハンターが、彼女の呟きに答える。

「ああ、何もない。ここまで来ると汚染地帯というより、焼失地帯って感じだな」

 地平の果てに他より数段高い場所が見えてきた。
 かつて山だった場所だろうか。
 てっぺんに光るものが飛び交っている。
 その下に人型シェオルらしき一団がいる。規則正しく隊列を作り、進んでくる。

「行くぞ!」

 ハンターはシェオルの一団に向けて足を速める。
 シェオルの一団もまた、彼らに向け足を速める。
 距離が縮まるにつれ歌が聞こえるようになってきた。
 そう、シェオルたちは歌っていた。
 カチャはぎょっとする。シェオルが歌うということにではない。
 その歌の節回しや調子が、あまりにエクラ教の賛美歌に酷似していたから。



 聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、主よ、
 万軍の主よ、
 その栄光はあまねく全地を照らす
 その栄光はあまねく全地を照らす



 シェオルたちの姿がはっきり見えてきた。
 白と金の法服を着た若い男女たち。
 誰も彼も後一歩で猥雑に堕しそうな、どぎつい法悦を浮かべている。
 背には光の翼。
 その容姿、その行動。つい最近ハンターオフィスに報告書が出されていたシェオル――「狂信者」だ。間違いない。

「前回は個人だったが今度は団体で来たのか」

 いや、それだけではない。
 これまでの報告にはないシェオルもいる。遠くからは、飛び交う光に見えていた奴だ。
 そのシェオルはふくよかな童子の顔をしていた。と言うか顔だけの童子だった。
 顔を取り巻くように3対の光る翼がついている。
 唇をかわいらしく突き出し、楽しげに、朗らかに歌っている。


 我らは主に向かって歌い、我らの救いの岩に向かって喜ばしい声を上げよう
 我らは感謝を持ってみ前に行き、主に向かい、賛美の歌を持って、喜ばしい声を上げよう
 主は大いなる神。すべての神に勝って大いなる王だからである



 狂信者たちが唱和する。


 我らは主に向かって歌い、我らの救いの岩に向かって喜ばしい声を上げよう
 我らは感謝を持ってみ前に行き、主に向かい、賛美の歌を持って、喜ばしい声を上げよう
 主は大いなる神。すべての神に勝って大いなる王だからである



 ハンターたちの心に、濃淡の差は多くあれ、破壊衝動が疼いてくる。
 おかしい、と誰もがとっさに思った。
 前の報告書にあった限りでは、シェオルのBS範囲は50スクエア。ところが今シェオルと自分たちの間には、それ以上の距離が保たれているのだ。
 原因は……どう見ても、あの新しく現れた生首シェオルだ。



 我らの主なる神よ、あなたこそは、栄光と誉れと力を受けるにふさわしい方
 あなたは万物を造られました。御旨によって万物は存在し、また造られたのであります
 主よ、栄光を
 我らにではなく、我らにではなく、あなたの慈しみとまこととのゆえに、ただ、御名にのみ帰してください



 カチャは敵に意識を集中させる。

「あの飛んでるのを先に潰さなきゃいけないみたいですね――」

 狂信者たちが翼を半分ほど広げた。何かを包み込むように。
 来る。
 武器を構える。
 そのときカチャの瞳が陰った。口が勝手に呟いた。

「主よ、主よ、栄光を」

 一瞬の後彼女はハッと我に返る。

(あれ? 私、今……)

 そのときにはもう、戦端が開かれている。






リプレイ本文

●衝突前の一幕




 シェオル討伐のためゼロ・グラウンドに赴いたミグ・ロマイヤー(ka0665)は、集まった面子の中にカチャがいるのを見つけ、早速声をかけた。

「カチャ殿か、久しいな元気しておったか? 助けに来たぞ」

「あ、ミグさん! こちらこそお久しぶりです。お元気にしておられましたか?」

 手を振り駆けてくる彼女の傍らには、リナリス・リーカノア(ka5126)。

「ミグさん、お久しぶりー」

 ミグはすぐに気づいた。リナリスの手の甲に、カチャと同じ形をした入れ墨が入っていることに。
 その意味について察したミグは、揶揄と励ましを込めて言う。

「なんと、ようやっと結婚されたか、おめでとうなのじゃよ」

「あ、ありがとうございます」

 えへへと照れ笑いをするカチャの背中を、義手で強くひと叩き。

「これは何としても生かして帰さんと奥方に対して面目が立たんな。さ、きばるがよいぞ」

「そーだよカチャ。生きて帰らないと今晩可愛がってあげないからね?」

「おお、これはこれは。若いとはいいものよ。ミグも新婚時代にはそなたたちのように、熱く激しくいちゃこらしておったものじゃ」

 賑わしくもかしましいやり取りがなされている傍らでは、符術師4人――夜桜 奏音(ka5754)、ルンルン・リリカル・秋桜(ka5784)、星野 ハナ(ka5852)、パトリシア=K=ポラリス(ka5996)が最後の打ち合わせをしていた。

「――という順で、敵まで詰めましょうか。BSは厄介そうなので対策をしておきましょうかね」

「一気に距離を詰める、まるでどっかの青い人戦法みたいなのです……ごきげんようシェオルの諸君なんだからっ!」

「私は呪詛返し持ってきてますからぁ、BSに関してはかなりお役に立てると思うんですよねぇ」

「仲良しチームメイトなとーども居てひゃくんりき! こころ強く迷いはなし! 飛ばしてくヨー!」

 彼女らはこの依頼において『八卦リレー』なるものを実行しようとしていた。詳細は以下の通りだ。

――――――――

1:まず遠距離攻撃を担当する

藤堂研司(ka0569)
ジュード・エアハート(ka0410)、
マリィア・バルデス(ka5848)

を除いたメンバーを、下記の通り1班、2班に分ける。

・・・・・・・・・・・・・・

1班

【符術師】奏音。
【符術師】パトリシア。

天竜寺 詩(ka0396)。
ミグ。
エアルドフリス。
サクラ・エルフリード(ka2598)。
リナリス。
カチャ。
ソラス(ka6581)。


2班

【符術師】ルンルン
【符術師】ハナ

岩井崎 旭(ka0234)。
キヅカ・リク(ka0038)。
未悠。
ボルディア・コンフラムス(ka0796)。
Gacrux(ka2726)。
アルト・ヴァレンティーニ(ka3109)。
不動 シオン(ka5395)。
鞍馬 真(ka5819)。
ディーナ。
トリプルJ(ka6653)。
ルベーノ・バルバライン(ka6752)。
フィロ(ka6966)。

・・・・・・・・・・・・・・



2:敵の射程に入ったら1班のパトリシアが、2班を前方30スクエア――敵から見て40スクエアの位置に転移させる。


3:40スクエアに移動した2班のハナが、自分の後方30スクエアにいる1班を、自分の前方30スクエアの位置――敵から見て10スクエアの位置に飛ばす。


4:10スクエアに移動した1班の奏音が、自分の後方30スクエアの位置にいる2班を、自分の前方10スクエア――敵から見て0スクエアの位置に飛ばす


5:以上の転移は可能な限りタイミングを合わせて行う。これでほぼ全員、1R目からの接敵が可能となる。


――――――――

 この作戦は他メンバーたちの承認を得たものだ。皆、これを前提に今回自分がなすべき行動を組み立てている。
 準備は万端。
 そんな気持ちで詩は、皆をせかす。

「さ、早く行こう。シェオルをグラウンドゼロから出しちゃいけないからね。無事に勝てたら、後で皆に緑茶をご馳走するよ」 
 





●初手



 狂信者の射程に入った。
 歌が急に大きく聞こえてきた。
 ハンターたちの心は激情に走り出そうとする。
 しかしそれはすぐ収まった。危険を察知したサクラ、マリィア、ルベーノが、鏡像世界十六篇を発動したのだ。



 あなたがた力ある者よ、
 まことにあなたがたは正しいことを語り、
 公平をもって人の子らをさばくのか。
 否、あなたがたは心のうちに悪いことをたくらみ、
 その手は地に暴虐を行う。



 飛び回る天童たちを従え歌い続ける狂信者たちの姿に、リクは心底辟易した。

「……なにこれ絵ずらがやばすぎる」

 岩井崎 旭(ka0234)が舌打ちする。

(ちっ、なんだよ。やたら心がざわつくなぁ)

 ボルディア・コンフラムス(ka0796)は星神器「ペルナクス」を地面に叩きつけた。

「ったく、ギャーギャーやかましいんだよ」

 狂信者によるこの先制攻撃は、ハンターたちの間に緊張感を漂わせた。
 しかしそれでも彼らには、ある程度の精神的余裕があった。藤堂研司(ka0569) とエアルドフリス(ka1856)の台詞にも、そのことは見て取れる。

「長射程の妨害たぁ厄介な。しかして、射程はこっちも負けてねぇ!」 

「アレは所詮そういう存在に過ぎん、議論の余地は無い。だが実に気に喰わんな。終末思想など龍に食わせちまえば宜しい」

 作戦通りに行くならば、短時間で決着がつけられる。そこはソラスも疑っていなかった。前衛を担う2班には近接の猛者が揃っている。しかもそのうち3名は守護者なのだ。これで負けると思う方がほうがおかしいだろう。

「宗教戦争ではありませんが、私には私の信仰がありますから。譲ることはできないのですよね。心も体も、この場所も」

 狂信者は速度を上げ近づいてくる。聖歌を歌い続けながら。



 悪しき者は胎を出た時から、
 そむき去り、
 生まれ出た時から、
 あやまちを犯し、
 偽りを語る。



 詩(ka0396)は、険い表情を作った。
 姉に聞いた話によれば、強敵なのは間違いない。だけど。

「負ける訳にはいかない。なんたってカチャの錫杖デビュー戦だもんね」

 緊張を解すように微笑みかけてくる相手に、馬上のカチャは笑みを返す。

「はい、そうです。負けるわけにはいきませんよ。結婚したばかりなんですから」

 エアルドフリスはちらっと、今のうちに敵に向け、グングニルを撃っておいた方がほうがいいか、と思った。しかし特に打ち合わせしているわけでもないから、周囲とタイミングが合いそうもない。やはり止めておく。



 神よ、彼らの口の歯を折ってください。
 主よ、若いししのきばを抜き砕いてください。
 彼らを流れ行く水のように消え去らせ、
 踏み倒される若草のように衰えさせてください。




 Gacruxは狂信者たちに憂鬱な目を向け、一人ごちる。

「勝ち負けに拘るなんて小さな神様ですね……別にイカれてるとは思いませんよ? 自分の弱さを、信じる何かで守ってほしいだけ。誰だってお互い様ですよ」

 皆殺しにするしかない。そう思ったときどうしてか、脳裏にクリュティエの顔が浮かんだ。


(彼女は悲しむだろうか……何も分からないな)


 ルンルンは敵に対し、ビシと指を突き付ける。

「ルンルン忍法とカードの力を駆使して、シェオルをみんなやっつけちゃいます! ニンジャに宗教お断りなんだからっ!!」

 パトリシアが勢いよく拳を振り上げる。

「ういっ♪ そしタラ、パティからネ!ぐぐいっといっくヨ?♪ 信じたモノが違うナラ、それはもう語り合うしかないんダヨっ!」

 奏音がうそぶく。

「狂った相手ほど面倒な敵もいないですね」

 ハナが宣言する。

「ちゃちゃっと沈めてやりますよぅ」



 また溶けてどろどろになるかたつむりのように、
 時ならず生まれた日を見ぬ子のようにしてください。


 
 研司、ジュード、マリィアが狂信者の射程圏外に後退する。
 研司は星神器「蚩尤」で、星降を仕掛けた。天高く打ち上げられた光の矢が雨のように降り注ぐ。
 9体の狂信者はそれを避けたが、動きを一瞬封じられる。
 その9体にマリィアが新式魔導銃「応報せよアルコル」での支援射撃を仕掛けた。3体が被弾し傷を負う。
 その3体目掛けジュードが星弓「フェイルノート・スラッシュ」のハウンドバレットを仕掛ける。しかし、これは全て避けられた。
 それら一連の攻撃とタイミングを合わせ、守護者たちはもれなく超覚醒を行った。
 それ以外のハンターたちもまた、転移直後間をおかず攻撃するため、それぞれのスキルを発動させる。
 符術師たちが転移リレーを行う。
 




 そして次の瞬間――敵から見て40スクエアにパトリシアを除いた1班が出現した。
 他のメンバーは――全員70スクエアに止まったまま。





 2班もそうだが1班が行使しようとしていたスキルも『敵との距離が0~10スクエアである』という前提の元に準備されていたものだ。従ってこの配置において発動しても、意味を成さないものが大半だった。
 メテオスウォームを炸裂させても、直撃させることが出来ない。
 慈愛の祈りは効果範囲外。
 詩の白竜の息吹も同様。
 風雷陣も空振りだ。セイクリッドフラッシュも。
 サクラに至っては、そもそも攻撃用のスキルを持ってきていない。
 エアルドフリスのグングニルだけが、狂信者を射程に収めることが出来た。
 堕杖「エグリゴリ」より発生した魔法陣から紫電の塊が放たれ、暴風による爆発が起きる。
 それによって打ち倒せた天童は2体、ダメージを与えられた狂信者も2体。
 状況を理解し真っ青になったカチャは、とっさに仲間の前に出る。
 これらすべてがほぼ数秒の出来事。
 直後狂信者たちは総力を挙げ、突出してきた小集団への総攻撃を行う。
 彼らのうちの半分が光の炎を、残りの半分が鎌の一撃を炸裂させた。
 40スクエア位置にいる1班はその両方を、70スクエア先にいる2班は光の炎のみを食らうことになった。
 攻撃は人間だけに留まらず、その付属物――馬、バイク、自転車――にも襲い掛かる。
 自転車とバイクは破壊された。馬は死んだ。旭が連れてきていた幻獣カラドリウスも、劫火に巻き込まれ燃え尽きた。
 


 なぜこうなったのか。理由は以下だ。

 八卦灯籠流しは、『自分から見て30スクエア内にあるものを、30スクエア移動させることが出来るスキル』である。
 だから『自分の後方30スクエアにあるものを、自分の前方30スクエアの位置に移動させる』ことは出来ない。何故ならそれは『自分から見て30スクエア内にあるものを、60スクエア移動させる』ことになるからだ。
 なので

3:40スクエアに移動した2班のハナが、自分の後方30スクエアにいる1班を、自分の前方30スクエアの位置――敵から見て10スクエアの位置に飛ばす。


 は成立しない。
 3が成立しないなら、当然それを前提とした

4:10スクエアに移動した1班の奏音が、自分の後方30スクエアの位置にいる2班を、自分の前方10スクエア――敵から見て0スクエアの位置に飛ばす

 も成立しない。スキルの空打ちで終わるだけだ。
 付け加えて言うなら八卦をした際術者は、自分が術を行使した地点に止まる。
 仮に予定していたリレーが成功したとすれば、
 パトリシアは70スクエア地点。
 ハナは40スクエア地点。
 奏音は10スクエア地点。
 に、それぞれ留まることとなる。




 とにもかくにもこれによってハンターたちは、移動手段と戦闘における主導権を、狂信者側に奪われた。




●防戦



「――え?――――あぁあああ!!」

 自分たちが根本的に間違っていたことに気づいたルンルンは、大急ぎで八卦を発動し、1班を呼び戻す。

「ルンルンリリカル以下省略っ!!」

 その試みは成功した。30スクエア先に送られたメンバーが全員引き戻されてくる
 誰も彼も心肺停止。1番ひどいのは詩と、ソラスと、リナリスに折り重なった状態のカチャ。人というより人の残骸といったほうがいいような有様である。
 サクラとディーナは所有している回復スキルを連打し、全員を死の淵から引き戻す。それ以外の行動をしている余裕はない。彼女らによって復活した歌も、急ぎその作業に加わる。
 しかしそこにまた狂信者たちから遠距離攻撃。炎がハンターを舐めダメージを与えようとする。
 そこですかさずGacruxがラストテリトリーを展開した。負傷した仲間と治療行為に従事している者への攻撃だけは、なんとしても防がねばならないと――そして1回で力尽き倒れ、心配停止組の仲間入りをした。狂信者の数は20。ただ1人でその攻撃を全て引き受けるのは、あまりにも荷が重過ぎる。
 未悠は「望みの白雨」を行使する。
 だが、それでも、この時点で各人が所持していた回復系のスキルは種切れになってしまった。
 すばらしい戦闘力の持ち主がここには何名もいる。だが、どんな攻撃も相手に届かないのでは意味がない。
 移動手段が狂信者によって軒並み奪われてしまった以上、自力で接敵するしかないのであるが、しかし彼らの方が圧倒的に足が早い。



 正しいものは復讐を見て喜び、
 その足を悪しき者の血で洗うであろう。
 そして人々は言うであろう、
 まことに正しいものには報いがある。
 まことに地に裁きを行われる神がある、と。




 狂信者らは二手に分かれ大回りに前進してくる。
 それが何を意味するか真っ先に悟ったのは、直感視を持つジュードだ。
 狂信者は狂っている。同時に知性がある。遅ればせながらそこを理解し、ひやりとする。仲間に向かって声を張り上げる。

「あいつら俺たちを囲む気だ!」

 それがいかにまずいことか、誰しも理解できた。周囲に輪を作られ範囲攻撃をされたら、やられ放題になる。
 Jが切羽詰った声でルンルンに言った。

「ルンルン、俺たちをあいつらに出来るだけ近いところまで送れ! 早く!」

 そこでハナが割りこんだ。

「私も一緒に送ってください! そしたら一気に10スクエアにまで近づけます!」

 そのやり取りの間に狂信者たちは全力移動を行い、ハンターたちを囲む態勢を作り上げて行く。
 それだけはさせてはならない。
 研司とマリィアが銃口を暗い天に向け持ち上げ引き金を引く。

「シェオルが一山いくらだなんて、想像もしてなかったわね!」

 弾丸は光の雨となって狂信者たちに降り注いだ。
 6体が弾に貫かれ行動を阻害される。
 その間にジュードは、ハウンドバレットを仕掛けた。研二の攻撃を阻害されないように。そして、ディーナたちによる治癒行為が邪魔されないように。

「エアさん、こんな雑魚にやられて死ぬとか承知しないからね! 末代まで恨んでやる!」

 彼の声が聞こえたのかどうなのか、フルリカバリーを受けたエアルドフリスがうめいて起き上がる。続けて他の人々も。
 ルンルンは目を走らせた。なるべく狂信者たちが固まっているところ(といっても、ほぼ分散態勢になっているのだが)に回復担当者であるディーナ、サクラ、八卦スキル所有者のパトリシアを除いた2班を送り込む。
 これによってルンルンとハナは、自分たちが持っている八卦のスキルを使い尽くした。
 2班は一瞬で狂信者たちの間近に姿を現す。
 リクが「我が正義の侭に」を発動した。
 祖霊である紅犬の幻影をまとったボルディアは、片足を地面に食い込ませ、巨大化した体を一回転させる。

「そんなに神様が好きならすぐに送ってやるよ!」

 炎のオーラに包まれた星神器「ペルナクス」によって、1体の狂信者と天童が焼き尽くされる。
 攻撃範囲内にいたほか5体の狂信者は、この連携攻撃を避け切った。
 彼らの顔には驚きも焦りも恐れも一切浮かんでいない。あるのは野卑さの滲む法悦のみ。
 多分仲間が死んでも悲しくないのだろう。光栄だとさえ感じているのかもしれない。



 わたしはすべての民の前で、主にわが誓いをつぐなおう。
 主の聖徒の死はそのみ前において尊い。
 主よ、わたしはあなたのしもべです。
 わたしはあなたのしもべ、あなたのはしための子です。




 旭は無性に腹が立ってきた。
 それは、相手のBSによるものではない。事前対策が万全なお陰で、ハンターたちは全員、ほとんどその影響を受けていないのだ。
 だからこれはひとえに、彼の個人的な感情である。

「違うだろ。そうじゃねーだろ。星が、世界が、たくさんあるってわかったんだ。いろんな考えがあった方が楽しい。そーゆーことじゃ、ねーのかよ!!」

 魔斧「モレク」がうなりを上げ、狂信者たちを撃つ。
 今し方ボルディアの攻撃を避けた5体のうち4体が天童と共に、跡形もなく姿を消した。
 シオンは天童を失った狂信者1体と対峙する。
 鎌の刃先とオーラに彩られた十文字槍「猛火」の穂先が火花を散らし打ち合わされる。
 彼女の体には縦横の裂傷が走る。
 狂信者が歌う。


 神よ、わが心は定まりました。
 わが心は定まりました。
 わたしは歌い、かつほめたたえます。


 血をプッと吐き出しシオンは、口元を歪めた。

「これが破滅の音色か、上等だ。滅ぶべきはどちらか、今こそ雌雄を決する時だ」

 彼女には分かっている。勝者だけが生きる権利を得るのだと。ならば語るべき言葉などない。

「命の限り戦い抜く……これが私のカルマだ。貴様らも命の限りこの私と戦うがいい!」

 「閃火爆砕」をのせた突きが炸裂し、火と爆音で場を彩る。
 狂信者が跳躍し後方に避ける。
 そこで真が「天空の唄」を使った。タクトを振るように動かされる響劇剣「オペレッタ」。シオンを避けた狂信者は、それに警戒心を抱いた。
 その隙を見計らって、魔導剣「カオスウィース」で魔断。狂信者1体が青く輝く光に貫かれ姿を消す。
 残っている狂信者たちは、全力で後方へ引いて行く。
 古代大剣「ウェンベ」を振るっていたJは、急いで追いすがろうとした。だがそれは難しいことだった。相手の方が確実に足が速いのである。
 ルベーノが煽る。

「貴様ら、もう逃げ腰になるとはいただけんな! それでも神の使徒か!」

 存分と言えるほどの殴り合いもしないうちに相手が背を向けたことが、彼には不服だったのだ。至近距離にいなければダメージを与えられないだけに。
 フィロも彼と同じ立場であったから、やはりこの敵の動きが不服であった。
 だがしかし、狂信者は逃げたわけでは全然ない。
 最大射程の位置まで後退するや否やすぐさま身を翻し、分担して光の炎と鎌の一撃、聖歌を仕掛けてきたのだ。
 そこからひたすら、延々と、しつこく、同じ動きを繰り返してくる。
 それによって無駄に消費されていくハンターたちの体力とスキル。



 ひそかに、その隣り人をそしる者を
 わたしは滅ぼします。
 高ぶる目と高慢な心の人を耐え忍ぶことは出来ません。



 2班の後方30スクエア地点に置いていかれているハナは、容赦なく刻まれ焼かれつつ、荒々しくほえ上げる。もう言葉遣いに気を使っている余裕などない。

「うるせぇわこなくそぉおっ!」

 五色光符陣は射程外で届かない。この場で彼女に出来る攻撃は呪詛返しだけだ。
 それは成功した。
 翼をすぼめ歌っていた狂信者が滂沱の涙を流し、感極まった絶叫を上げる。


 わ がたまし いよ しゅ を


 次の瞬間翼が開き、光の炎が炸裂した。それは狂信者自身と天童を完全に吹き飛ばし、70スクエアを燃え上がらせた。
 射程内にいたハナも巻き込まれる。
 意識朦朧となりながら彼女は、ハイ・マテリアルヒーリングを己に施した。このスキルは今使った分で終わりである。




●反転




 ディーナに向け、そしてまだ回復していない面々に向け、遠距離攻撃が連打されてくる。
 狂信者たちは明らかに、自分の攻撃の射程がいかほどなのか自覚していた。お互い同士で攻撃の種類が被らないように調節もしていた。
 遠距離担当のマリィア、ジュード、研司が切れ目なく弾を打ち続け可能な限り包囲網を組ませまいとしているが、動きを押さえ切るにも限度がある。そもそも後方支援は前衛が予定通り機能していてこそ、最大の力を発揮するのだ。
 1班が担当している方もそうだが、こちらも最大射程から近づいてこようとしない。被害を最大限に抑えつつ、じりじり力を削っていくつもりなのだろう。そして弱ったところで仕留めにかかる……。
 アンフェア極まりないやり方だが、狂信者にしてみればフェアな戦いをする必要性は全然ない。
 ミグは火傷跡のついた顔をしかめた。

「連中、こちらが思っておったよりはるかに知恵が回るよの。全くもって地味にいやらしい奴らじゃ」

 パトリシアは地団太を踏む。これだけ離れられると彼女のスキルでは、手も足も出ない。
  
「あの人たちずるいのネ! 全然パティたちと語り合おうとシナイのヨ!」

 カチャは可能な限り装備力が低い仲間の前に陣取るようにしていた。
 リナリスはその側でアースウォールを繰り出し、少しでも範囲攻撃を軽減させようと努めていた。
 だが立ち上げても立ち上げても見る見る内に崩されて、あっというまにスキルが尽きる。
 回復作業を終えへろへろになりなったディーナが、ミレニアムを発動した。光の障壁がその場にいるメンバーたちを包み、ダメージを軽減させる。
 しかしこれもつかの間のこと。効果時間が切れれば終わり。
 遠距離攻撃を続けられている限りハンター側は、どんどん不利になっていく。
 シェオルには疲れというものがない。ダメージを受けないでいるならば、ずっと攻撃を続けていられるのだ。
 ルンルンは血眼になって禹歩を使い、守勢に回ってしまった態勢を挽回する手段を読もうとする。
 得た結論は、もう一度八卦リレーをやるしかないということだった。パティ、奏音にはそれぞれ1つずつ残っている。彼女らが先ほどの自分たちと同じようにリレーをすれば、最高60スクエアまで移動することが可能だ。

「構えて、炎が来るよ!」

 と注意を喚起するジュードの声。
 襲い来る輝き。地獄のような熱さ。
 別の狂信者――天童を失ったもの――が前進し鎌を振るった。
 研司が超研司砲「四眼」を使い、目にも留まらぬ早さの連続射撃をする。
 狂信者は弾丸により削られすり潰され消えた。
 研司はその手から銃を取り落とす。利き腕に衝撃波が突き刺さったのだ。
 マリィアは支援射撃で彼の隙を埋めることに尽力する
 ほかの1体がまた光の炎を使った。まばゆさに視界が遮られ、射線がぶれる。
 高らかなうたいごえ。



 主こそ神であることを知れ。
 われらを造られたものは主であって、
 われらは主のものである。
 われらはその民、その牧の羊である。


 エアルドフリスはグングニルを仕掛ける。
 紫の落雷は敵に真っすぐ向かい爆発した。
 1体の天童が跡形もなく消え去り、狂信者がダメージを負う。

「我々は生きるために此処で戦うんだ。せいぜい全力で抗ってみせようじゃあないか」

 その間にルンルンは、急いで奏音に伝える。

「2班の後を追いましょう! 私が1番手になりますから、奏音さんは2番手お願いします!」

「分かりました! 皆さん、今から八卦で60スクエア飛ばしますので、心の準備お願いします!」

 サクラはミレニアムを発動し、仲間の防御点を上げた。
 続いて鏡像世界十六編も発動し、BS対策を取る。

「攻撃は皆さんほど出来ませんが、その分、支援の方は任せてください……」

 Gacruxはまだ遠くにいる狂信者に語りかける。

「嬉しそうですね、なに笑っているんです? そんなに神様が好きなら、神の御元へ送ってあげますよ」

 ルンルンの声が喧噪の中響き渡る。

「行きます、1、2の――さん!」

 そこからの動きは、当初描いていた作戦とほぼ一緒であった。と言うよりも、それ以外の行動をとることは難しかった。もし転移が失敗したらという想定をしてきた人が、ほとんどいなかったのだから。
 ルンルンは60スクエア後方、奏音は30スクエア後方に置き去りにされる。他のメンバーは2班の後方に到達する。
 敵の目前に出たと同時にリナリスとソラスがグラビティフォールを、エアルドフリスは黒縄縛を仕掛けた。相手の動きを封じるために。
 しかしそれらはすべて避けられた。
 眼前に猛烈な炎が押し寄せる。彼らの出現とタイミングを合わせ、狂信者もまた、攻撃を仕掛けてきていたのだ。
 しかしそれらは全員を飲み込むことが出来なかった。Gacruxがラストテリトリーを発動し、すべて自分のもとへ引き寄せたのである。ここから彼は3ラウンドまで持ちこたえた。
 パトリシアはストーンサークルからのネプチューンを発動し、狂信者を味方陣営に引き寄せることに務める。
 詩とミグは間髪入れず、白竜の息吹を仕掛ける。
 広がる。翼が。憎悪ではなく融和と和解を要求する光が。
 それによって1体の狂信者が発狂した。



 あな たは わ たしの しゅ あ なたのほか にわたしのさ いわいは な 



 狂信者は猛烈な勢いで自身の首を撥ねた。攻撃が敵ではなく自分自身に向いたのだ。
 主を失った天童が歌う。




 地にある聖徒はすべて私の喜ぶすぐれた人々である。



 エアルドフリスの放った霊蛍がその天童を打ち砕く。
 カチャはセイクリッドフラッシュで近場にいた狂信者――天童を失ったもの――を撃った。
 狂信者は攻撃を回避した。別方向に目を向ける。
 そこに誰がいるのか。リナリスとソラスだ。
 狂信者は迷わず、装備が手薄な彼らを狙おうとする。
 カチャがその前に割り込んだ。
 鎌の一撃が彼女を打った。
 動きを止められたところへ鎌そのものが振り下ろされる。額の真ん中に深々と突き刺さる。
 ミグが白竜の息吹を発動する。
 狂信者がまた自殺行為に出た。鎌の一撃と光の炎を立て続けに使用する。



 わが ちからな るしゅ よ わたし はあなたをあい し



 狂信者が内側から弾け散る。天童も巻き込まれ消えた。
 後に残るのは額に深々穴を空けられ転がっているカチャだけである。
 リナリスは半狂乱になってその体にしがみついた。
 ディーナはそれを横目にセイクリッドフラッシュを打ちまくった。いかに助けたいと思おうとも、治癒スキルはもう一つも残っていない。
 ハナが血みどろになりながら自力で効果範囲まで追いつき、五色光符陣を乱打する。
 狂信者はそれを、ほぼ避けきった。
 2班が全力でフォローに入る。
 精神安定剤を口に含んだアルトはものも言わず全速力で駆け抜け、すれ違いざまに2体の狂信者を斬って行く。自分自身も斬られながら。
 斬られた者は体の中身をぶちまけながらそのまま消えて行く。
 末悠がレセプションアークを連発し、残った天童を焼いて行く。
 ボルディアが大斧を振り回しながら走り込んできた。リクと一緒に。

「皆、そこをどいてろお! じゃないと一緒に潰されちまうぜ!」

 斧から繰り出される炎の渦巻きは苛烈だった。

「最強タッグの力、みせてやろうじゃないの」

 聖機剣による一閃も。
 3体の狂信者は天童とともに一瞬で消え去る。
 だが、残った連中は相変わらず狡猾に距離を保とうとする。
 そうはさせじと旭が突進し、1体を跡形もなく消し去る。

「歌いながら聞きやがれ! 俺の風を! そして受けろよ、前へと突き動かす胸の火を!」

 残りの狂信者は4。天童も同数。
 その残りの天童をエアルドフリスが霊蛍で着実に潰していく。

「俺はこの赤き大地で生まれた。諦める気なんざ毛頭ないのさ」

 サクラはその場から動かない。ミレニアムのロングアクションを選択したので動けないのだ。

「ここが踏ん張りどころですね……。皆に守りを……ミレニアム……!」

 狂信者が彼女目がけて鎌の一撃を行う。当たった。
 胸元が裂け血が噴き出す。しかし、倒れるほどではない。
 狂信者は天童を失っているのだ。おまけにダメージを受け、攻撃の威力も相当落ちている。

「賛美歌メドレーは聞き飽きたと前に言っただろうが! さっさと来たところへ帰りやがれ!」

 Jがカーネージロアを仕掛けた。古代剣「ウェンペ」が前回そうしたように、狂信者を胴切りにする。1体が消えた。
 自身が流す血と返り血で赤鬼のようになったルベーノは高笑いを上げながら、狂信者を殴りつける。
 腹に食い込む拳によってつぶれた内蔵の一部が、狂信者の口から吐き出された。
 しかし彼は一切表情を変えない。苦痛を表さない。むしろ快楽さえ感じていそうな表情で消えていく。
 真は響劇剣で星影の歌を奏で続ける。
 瞳を閉じれば星空が見えてきそうな、甘く優しいノクターン。
 しかし狂信者は別段それらを気にしない。あいも変わらず歌い続けている。だらだらと自分の体の一部を吐き出しながら消えていく。



 わたしにさとしをさずけられる主をほめまつる。
 わたしは常に主をわたしの前に置く。
 主がわたしの右にいますゆえ、わたしは動かされることはない。




 フィロは自分の前で崩れ落ちていく狂信者に、慎み深く尋ねた。
 答えなど戻ってきはしないと分かっていたけれど、どうしても言いたかったのだ。

「あなたがたは主を愛しておられるのですね。ですが、あなたがたの主は……あなたがたを愛しておられるのでしょうか?」

 残った狂信者は1体。末悠は冷たく、激しく言い捨てる。

「貴方達の主はここにはいないわよ。その魂を還してあげるわ……!」

 狂信者に向かって真っすぐ突っ込んで行く。堕杖「エグリゴリ」から剣に持ち替えて。

「私は私自身と仲間を信じて戦い続ける! 守り切るまで絶対に諦めないわ!」

 最後の狂信者に刃が突き刺さる。
 それは笑顔を浮かべたまま消えて行く……。








 狂信者は全て消え去った。
 死の大地は再び重苦しい沈黙に包まれる。
 超覚醒を行っていたリクが、旭が、末悠が、次々に膝を折りゆっくりと倒れて行く。
 Gacruxとカチャは、とうとう意識を取り戻さないままだった。









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MVP一覧

  • 白き流星
    鬼塚 陸ka0038
  • 龍盟の戦士
    藤堂研司ka0569
  • ボルディアせんせー
    ボルディア・コンフラムスka0796
  • 見極めし黒曜の瞳
    Gacruxka2726
  • 茨の王
    アルト・ヴァレンティーニka3109

  • 鞍馬 真ka5819
  • 灯光に託す鎮魂歌
    ディーナ・フェルミka5843
  • ベゴニアを君に
    マリィア・バルデスka5848
  • 我が辞書に躊躇の文字なし
    ルベーノ・バルバラインka6752

重体一覧

  • 白き流星
    鬼塚 陸ka0038
  • 戦地を駆ける鳥人間
    岩井崎 旭ka0234
  • 見極めし黒曜の瞳
    Gacruxka2726
  • シグルドと共に
    未悠ka3199

参加者一覧

  • 白き流星
    鬼塚 陸(ka0038
    人間(蒼)|22才|男性|機導師
  • 戦地を駆ける鳥人間
    岩井崎 旭(ka0234
    人間(蒼)|20才|男性|霊闘士
  • 征夷大将軍の正室
    天竜寺 詩(ka0396
    人間(蒼)|18才|女性|聖導士
  • 空を引き裂く射手
    ジュード・エアハート(ka0410
    人間(紅)|18才|男性|猟撃士
  • 龍盟の戦士
    藤堂研司(ka0569
    人間(蒼)|26才|男性|猟撃士
  • 伝説の砲撃機乗り
    ミグ・ロマイヤー(ka0665
    ドワーフ|13才|女性|機導師
  • ボルディアせんせー
    ボルディア・コンフラムス(ka0796
    人間(紅)|23才|女性|霊闘士
  • 赤き大地の放浪者
    エアルドフリス(ka1856
    人間(紅)|30才|男性|魔術師
  • 星を傾く者
    サクラ・エルフリード(ka2598
    人間(紅)|15才|女性|聖導士
  • 見極めし黒曜の瞳
    Gacrux(ka2726
    人間(紅)|25才|男性|闘狩人
  • 茨の王
    アルト・ヴァレンティーニ(ka3109
    人間(紅)|21才|女性|疾影士
  • シグルドと共に
    未悠(ka3199
    人間(蒼)|21才|女性|霊闘士
  • また、あなたと
    リナリス・リーカノア(ka5126
    人間(紅)|14才|女性|魔術師
  • 飢力
    不動 シオン(ka5395
    人間(蒼)|27才|女性|闘狩人
  • 想いと記憶を護りし旅巫女
    夜桜 奏音(ka5754
    エルフ|19才|女性|符術師
  • 忍軍創設者
    ルンルン・リリカル・秋桜(ka5784
    人間(蒼)|17才|女性|符術師

  • 鞍馬 真(ka5819
    人間(蒼)|22才|男性|闘狩人
  • 灯光に託す鎮魂歌
    ディーナ・フェルミ(ka5843
    人間(紅)|18才|女性|聖導士
  • ベゴニアを君に
    マリィア・バルデス(ka5848
    人間(蒼)|24才|女性|猟撃士
  • 命無き者塵に還るべし
    星野 ハナ(ka5852
    人間(蒼)|24才|女性|符術師
  • 金色のもふもふ
    パトリシア=K=ポラリス(ka5996
    人間(蒼)|19才|女性|符術師
  • 知るは楽しみなり
    ソラス(ka6581
    エルフ|20才|男性|魔術師
  • Mr.Die-Hard
    トリプルJ(ka6653
    人間(蒼)|26才|男性|霊闘士
  • 我が辞書に躊躇の文字なし
    ルベーノ・バルバライン(ka6752
    人間(紅)|26才|男性|格闘士
  • ルル大学防諜部門長
    フィロ(ka6966
    オートマトン|24才|女性|格闘士

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マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 質問卓
Gacrux(ka2726
人間(クリムゾンウェスト)|25才|男性|闘狩人(エンフォーサー)
最終発言
2019/07/13 11:34:35
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2019/07/16 07:28:02
アイコン 相談場所
パトリシア=K=ポラリス(ka5996
人間(リアルブルー)|19才|女性|符術師(カードマスター)
最終発言
2019/07/17 21:40:45