冬の花

マスター:君矢

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
4~6人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2015/02/26 19:00
完成日
2015/03/05 22:54

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 肩に猟銃を背負った若い猟師ジェノスは雪深い山中を歩いていた。分厚い防寒具を着込み、フードを深く被っている。フードに隠れて見えづらいが顔には厳しい表情が浮かんでいた。
「どうなっていやがる」
 ポツリと独り言がもれた。
 真冬の今、猟師のジェノスが狙うのはウサギやキツネといった小動物だった。肉は貴重な食料になるし、毛皮は高値で取り引きされる。
 その小動物がさっぱりと姿を消していた。幼い頃から、山で猟をしているがこれほど獲物に出会わない日はなかった。ましてや、昨日まではいつもと同じ山の日常だった。
 キツネやウサギ、ネズミといった小動物の足跡は雪の上に残っているのに肝心の姿が見えない。
 何かよくないことが起きているのかもしれなかった。異変があるのなら確認し、村に知らせなければならないとジェノスは思った。無意識のうちに胸元を握りしめる。防寒具の下には恋人からもらったお守りが忍ばせてあった。
 肩から猟銃を下ろし、いつ、何と遭遇してもいいように手に持って山を進んで行く。

 ジェノスは雪山を奥へ、奥へと進んでいった。腹を空かせたクマでも出没しているのかと思ったが、そうでも無いらしい。大型の動物の足跡は見かけられなかった。
 その代わりに細長い跡を何本か見つけた。今までこの山では見たことのない跡だったので、屈み込んで観察してみる。太いロープを引きずった跡のように見えた。
 突然、ジェノスの視界が上下反転したかと思うと雪に頭から突っ込んだ。慌てて立ち上がろうとするが、足が何かに捕まれている様で動かせない。頭を動かし確認すると、黒っぽい緑色をした蔓のような物が巻き付いていた。
 ジェノスは蔓をふりほどこうともがくが、蔓はびくともしなかった。蔓はジェノスの足を掴んで強引に引っ張っていく。蔓を撃とうと思ったが猟銃は最初にひっくり返った時に手から離れてしまっている。ジェノスは、連れ去られないようにと必死に木にしがみついた。
 服の下にしまってあるお守りを強く意識する。彼女の笑顔をもう一度見るために、こんなところで諦めるわけにはいかないと、腕に力を込める。



 ベッドで寝ていたマリアは目を覚ますとゆっくりと体を起こし、か細い声で母を呼んだ。
「お母さん」
「起きたのかい? 何か温かい物を持ってくるからね」
 母は、青白いマリアの顔をのぞき込み、声をかける。薄い肩にカーディガンを掛けてやった。
「ねぇ。ジェノスは? 帰ってきたの?」
 マリアは、母に疑問をぶつけた。ここのところ、毎日している問いかけだった。今日こそは、今度こそは、望んだ答えが返ってくると期待しながら。
 母は、声が震えないように冷静に答えようとした。
「まだ、戻ってないって……。こんな事、言いたくないけどね。随分と戻らないんだよ。ジェノスはきっと……」
「帰ってくるわ!」
 恐怖に歪んだ顔をしてマリアは叫んだ。
「絶対に帰ってくるわ! 約束したもの! 春になったら結婚しようって! 言ってくれたもの! 戻るわ! 必ず」
「ああ、そうだね。マリア、帰ってくるね……」
 母が慌てて取りなした。マリアは微笑みベッドからゆっくり降りようとする。
「お母さん。私のコートはどこ? 行かなくちゃ」
「行くってどこに」
「どこって、山の入り口よ。ジェノスを向かえに行かなくちゃ。いつも、向かえに行っていたじゃない」
 やつれて細くなった体を動かして、マリアは部屋から出ようとする。それを母が押しとどめた。
「家で、暖かくして待とうじゃないか。ジェノスも帰ったら一番に訪ねてくれるだろうさ」
「彼を一番に迎えてあげたいの。お帰りなさいって」
 マリアは、母を押しのけると外へ出て行ってしまった。目指すのはジェノスと最後に会った山の入り口だ。ここでマリアは猟へ出かけるジェノスに猟の成功と安全を祈ってお守りを渡していた。彼は、お守りを胸にしまうと必ず帰るから心配するなと言って山へと入っていったのだった。
 ジェノスは約束を破ったことは一度もなかった。だから、彼はマリアの元に返って来てくれる。帰ってこないはずがないとマリアは考えていた。
 母は、薄着のまま外へ出て行った娘を追いかける。
「マリア、また倒れてしまうよ。家で待っていようよ」
「彼が山から帰ってきたら、一番に出迎えてあげるの。お疲れさまって。大丈夫よ。心配しないで。二人で一緒に帰るから、ね」
 そう言ってマリアは微笑んでいる。その姿は、まるで雪の彫像のように見えた。



「今回の依頼内容は雪山の異変の解決です。雪山の動物が見あたらなくなり、狩りに入った猟師も何人か戻らないそうです。今までこのような事はなかったので歪虚ではないかと村人たちは考えています。それと、戻らない猟師の恋人である女性が心労のあまり倒れてしまったそうです。恋人を迎えに行くのだと病床でも訴えているそうで形見か何かを持ちかえり、恋人が帰ってこないことを納得させてほしいそうです」
 説明を聞いていたハンターから質問が出る。
「形見って、死んだって決まっているのか?」
「もちろん生きて帰って欲しいそうですが、行方不明になって随分と日数が立っているので望みはほとんど無いと言うのが村の考えです。それではみなさん。よろしくお願いします」

リプレイ本文

 マリアンナ・バウアール(ka4007)は、雪山の歪虚に襲われながらも生還したという猟師たちに会い情報の確認をおこなった。普段の仕事場所や行方不明の猟師の縄張りから、歪虚の活動場所を絞っていく。
 猟師たちが襲われた場所は、雪山の奥深いエリアに集中していた。
「この場所に何かあるのでしょうか?」
 マリアンナの疑問に猟師が答える。
「一番稼げる場所なのさ」
「オレがウツボカズラの大きな奴を見たのもその辺だったな」
「そのお話詳しく教えてください」
 マリアンナは詳しく聞くことにした。

 今日も、マリアは山へと続く道を眺めていた。ジェノスが「心配かけたな」と言って帰ってくるからと。母親はそこに寄り添う事しか出来なかった。
 ヴィーナ・ストレアル(ka1501)はマリアにそっと声をかけた。わたし達は、雪山の異変を解決するよう依頼されたハンターだと自己紹介する。
「何か、ジェノスさんと確認できる物を知りませんか?」
「……。お守りをもっているはずよ」
「お守り、ですか」
「そう。猟に出る彼が心配で、私、皮袋に入れたお守りを渡したの。無事に帰ってきますように、って」
 返答と言うよりも、思い出を語っているような口調だった。雪山を見上げたマリアは、ふわりと揺れると座り込んでしまう。パティ=アヴァロンウッド(ka3439)と柳津半奈(ka3743)が支え起こした。
 半奈は、追いつめられているマリアに理詰めの正論をぶつけることは避けて、意見を述べるに留めた。
「貴方の想い人は、自分の為に貴方自身が身を壊す事を、果たして喜ぶでしょうか」
 マリアは、青白い顔を相変わらず森の入り口を向けている。本当のところは静養してほしいところだが、無理に促せば余計、頑なになってしまうだけだろう。
「それに貴方は、彼の妻となるのでしょう? 妻が守るべきは家路ではなく、夫の帰る家そのものですわ」
 その言葉を聞いたマリアはうつむいて顔をそらしてしまった。パティがそっと毛皮のマントでマリアをくるむ。
「どうぞ、多少は暖が取れる、はずです」
「これ以上は申しません。せめて暖かくして、どなたかとご一緒にお待ちください」
 マントにくるまれたマリアを母親に託したのだった。



 ヴィーナは、まぶしいと雪の反射に眼を細めた。サントール・アスカ(ka2820)が声をかける。
「大丈夫? 寒いかい?」
「コートを着てますから大丈夫ですよ。眩しいのが苦手で……」
 と言ってコートの前合わせを合わせ直した。
「見知らぬ土地、一面真っ白……わたしたちが迷子にならないよう気をつけましょう」
 ヴィーナは、雪と木ばかりで変わりばえのしない景色に、木に目印の紐を巻き付けていく。万が一、案内人を一人帰しても道を見失わないようにするためだ。
「案内人もいるから心強いね。もしかしたら助けを待っている人がいるかもしれないし、捜索に向かおう」
「例え無事としても、雪山に入って数日も帰らぬのでは……。いいえ、悲観してはいけませんね……為すべき事を、為しましょう」
半奈が、一面の銀世界を見ながら言った。
 ベテラン猟師だという案内人に誘導され、猟師たちが襲われた場所に向かって雪山を進んでいった。

 マリアンナが案内役の猟師を集団の中央に招く。どの方向から攻撃されても守れるようにとの配慮からだ。
 メリル・E・ベッドフォード(ka2399)の提案で索敵範囲を正面、頭上、足元など分担し、効率よく警戒しながら歩く。
 パティは、猟師の傍らで周囲を警戒しており、半奈は猟師から聞いた山の地理と注意点に気をつけながら先頭を行く。雪の下にできた穴に足を取られると危険なため、一歩一歩確かめるように歩いた。また、有事に仲間の盾となるよう雪原に残る痕跡や異常に警戒を怠らなかった。
 メリルは、猟師にいくつか質問をした。敵についてヒントや手がかりになればと思ったのだ。猟師によると、例年に比べ小動物など獲物が少ないらしい。猟師仲間が消えた時期と重なるという。そして、敵の蔓が雪の下から襲ってくるということだった。
 メリルは猟師に狩場への案内を頼んだ。雪山で体力を消耗する前に敵を発見したいと思ったからだ。
 案内された場所は、マリアンナが村で聞いたウツボカズラのような化け物を見た場所と近かった。
 現場が近づくと動物達の気配が少なくなっていった。雪の上の痕跡も古い物ばかりになっていく。
「みなさん。慎重に進みましょう」
 マリアンナが仲間に注意を促した。

 一面雪に覆われたそこは、大きく引きずられた痕跡が残っていた。引きずられたモノは、抵抗したのだろうか雪が大きくえぐれていた。
 姿の見えない敵を探すためマリアンナは、村から借りた長い棒を藪や怪しそうな所に差して捜索した。抵抗した猟師の手から離れてしまったのだろうか猟銃やナイフが見つかる。
「引きずられていったのはあちらの方向でしょうか」
 捜索個所を記録していたヴィーナが奥の方を指さした。木々の隙間の向こうに黒っぽい物が見える。
 パティは、仲間達の死角を補うように周囲を警戒している。特に、雪の下に注意を向けていた。
 ズズズズ……ズズ……。
 微かに、雪から何かが這うような振動がした。
「みなさん! 来ます! 下です!」
 パティの叫びとほぼ同時。黒い緑が白い雪を突き破る様に飛び出してきた。

 黒い緑色をした蔓がハンター達に襲いかかる。歪虚の本能かこれまでの経験か案内役の猟師に蔓が殺到する。
 パティが猟師の前に出て、蔓の攻撃から守る。まだ隠れている蔓がないか警戒した。
 他にも敵が居ないか注意をしながら、ヴィーナは鞭を手に敵へ近づいていく。
 マリアンナは鞭を振るい蔓と距離をとっていたが、死角から蔓が忍び寄り足を取られる。蔓は足を絡め取り倒すと雪の上を引きずって行く。
「マリアンナさん!」
 ヴィーナがマリアンナを掴み、さらわれないように力を込めて押さえつけた。
 腰に装備していたナイフを鞘から引き抜き、マリアンナは絡みつく蔓を切り裂く。ヴィーナもナイフを懐から取り出し蔓を切るのを手伝った。

 村で雪用の靴に変えていたサントールは雪の上を危なげなく走った。瞬脚を使用し、雪原の上をさらに素早く移動する。
 木々の陰から、巨大なウツボカズラが見えてきた。木に絡み付くように生えているそれは白い世界に濃い緑と紫の斑が異様な姿を際だたせている。
 襲ってくる蔓をかいくぐり背後に回り込む。蔓は移動するサントールを追いかける。足を狙って移動を妨げようとするが避けられてしまった。
ウツボカズラは背後で遊撃しているサントールに蔓を集中させるが、今度は半奈が正面から接近し、守りの構えをとる。蔓がサントールから狙いを半奈に移した。半奈を蔓が襲うが盾に阻まれる。半奈は踏み込み小太刀『烈火』を振るって歪虚の表面を切り裂く。切り口は、焦げたように爛れた。
 蔓は半奈に巻き付いて、動きを封じようとした。半奈は、冷静に蔓の動きを読み、盾で蔓を弾き、回避する。
 歪虚は蔓を鞭のようにしならせ、半奈やサントールを攻撃する。避けきれない攻撃によって二人は痣が出来てしまった。
「今、ヒールを」
 パティが近づき傷を癒していく。
 メリルが、狙いを付けてファイアアローを放った。命中すると歪虚はまるで悲鳴を上げるかのように巨体を振るわせた。蔓の攻撃が弱くなり、そこへ半奈が烈火を振るい、ウツボカズラの本体に強打を叩き込む。蔓が力を無くし雪の上に落ちる。
 サントールがスラッシュエッジをきかせ回転するドリルナックルを振るい、ウツボカズラを貫いた。歪虚は、袋の中身を垂れ流しながら雪の上に倒れ込んだ。


 歪虚が巣くっていた場所を捜索する。雪にまみれて遺品が見つかるばかりで、残念なことに生存者はいなかった。
「消えた方々の痕跡を探し、持ち帰りましょう。納得の出来る証拠が必要でしょうから」
 と、半奈が言った。
 遺品を探すのは辛いことだった。
 これも仕事だと自分に言い聞かせサントールは歪虚が倒れた場所を中心に、行方不明者の遺品を探す。雪をかき分けていくと動物の骨や猟師の服や靴に混じって、皮袋に入ったお守りを見つけた。
「これが、マリアさんの言っていたお守りかな」
「そうですね。特徴が一致しますし……」
 パティは、村からもらってきた水筒の水を使って、お守りを清めた。ジェノスが生きていれば、飲み水が必要だろうと持ってきたが、結局、このような使い方になってしまったことが残念だった。
 マリアンナは遺品集めに専念する。自分の故郷でも遺品があれば、人は諦めることができたから。
 マリアンナが探した遺品を、ヴィーナが仕分けている。防寒具や猟の道具など、大きな物が多くて全てを一度に持って帰ることは困難だった。後から回収できるように整理しておく。
 ジェノスのお守りと持っていける遺品を持って村へ戻ることになった。



 メリルは、失踪者たちの遺品をもって、村長の家にいた。失踪者たちの家族に集まってもらい、遺品を一つ一つ家族の手に返していく。
「懸命に捜索しましたが、手遅れでした。深くお詫び申し上げます」
 そう言って、深く一礼した。
 悲しみも苦しみも、『多くの仲間』と分け合えば、和らぐこともあるかもしれないとメリルは思う。
 集まった家族達の間から、すすり泣く声が静かに広がった。

 マリアは自室のベットに腰掛けて、ハンター達を待っていた。
「ジェノスは? 一緒じゃないの?」
 不安と期待が入り交じった声だった。
「マリアさん。これを」
 サントールがお守りを掌にのせて見せた。マリアの顔から表情が抜け落ち、違う違うと首を振る。
 パティは、マリアが座るベッドに近づき話をする。マリアに諦めろとも受け入れろとも言うことは出来ないが、彼女なりの『結論』が必要だと思う。彼女の想い人の『終わり方』に。
「獣はいませんでしたし、歪虚は森の奥にいました。明らかに危険だと分かっていて踏み込む程、無謀な人だった、のですか?」
「違うわ、無謀なことなんかする人じゃないわ!」
 初めて、マリアの顔に人らしい表情が浮かぶ。
「いつだって、慎重で、それで、それで……」
「……なら、ジェノスさんはきっと、貴女や村の人の為に進んだ、素敵な人だったのですね」
 マリアは、こぶしをにぎり、唇をかみしめ必死に泣くまいとしていた。
「泣きたいならば沢山泣けばよいのですよ」
 ヴィーナの言葉に、マリアはこらえきれなくなったのかボロボロと涙をこぼす。
「今日は一度帰ろう。落ち着いてからの方がいい」
 感情の昂ぶったマリアを見てサントールは言った。マリアの母に明日、もう一度来ますと告げる。
 マリアンナは、ジェノスの形見であるお守りをマリアの母に渡した。直接渡すべきなのだろうが、今のマリアは受け取ってくれないように思った。受け取った母親は、悲しそうに手にしたお守りを見つめた。
「やっぱり、彼生きてはいなかったんですね」
「はい、残念ですが……」
 マリアンナは自分の故郷でも同じ状況を経験した。けれども、自分はまだ身内が死んだことがないので気持ちを理解出来ていなかった。自分は感覚が麻痺しているからよくはわからないが、やっぱり悲しいことだった。

 次の日、サントール達は再びマリアのもとを訪れた。母親によるとだいぶ落ち着きを取り戻したらしい。ただ、今度はひどく落ち込んでいた。
 半奈は、その状態のマリアに掛けられる言葉も無く、そばに寄り添っていた。ただ、彼女の望むことを、出来る限りのことをして上げたいと思うばかりだった。
 サントールは、マリアのそばで静かに語りかけた。今の彼女は、昔の自分に少し似ていると思う。
「オレも家族を歪虚に襲われて失ったクチだ。大事な人と二度と会えなくなる喪失感はわかるつもりだ」
 一度、言葉をきって様子をうかがう。こちらを見てはいないが話は聞いてくれているようだった。
「自分が見ていないところで、大切な人がいなくなってしまう。納得できるものじゃない。でも、彼のことを大事に想っているなら、彼の死を乗り越えて笑顔で送ってやることも大事じゃないか」
 メリルがあとに続けた。
「虚無の使者たる歪虚にのまれてもなお虚無と消えなかったのは、きっと所持していた人の想いが、虚無から守り現世にとどまらせた、のではないでしょうか。姿かたちがこの世界から消えてしまっても想いはこうしてここにある……。どうか、その想いを……ジェノス様がこのお守りを残された意味を、大切に感じていただけたらと、願うばかりでございます」
「形見だけで納得できないというのでしたら、体を治して現場に祈りにまいりましょう。そのときは改めてご依頼ください。ご一緒させていただきます」
 ヴィーナの言葉にマリアは小さく頷いたのだった。

 パティは、部屋を出るとき一度振り返った。マリアはベッドの上で肩を振るわせて泣いている。
 『その人』がいなくても、人は歩めるのだろう。それはとても、悲しいことだ。……少なくとも、私にとっては。そう、パティは想った。

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MVP一覧

重体一覧

参加者一覧

  • 母なる海の鼓動
    ヴィーナ・ストレアル(ka1501
    人間(紅)|23才|女性|霊闘士
  • 闊叡の蒼星
    メリル・E・ベッドフォード(ka2399
    人間(紅)|23才|女性|魔術師
  • 絡みつく慚愧の鎖
    サントール・アスカ(ka2820
    人間(紅)|25才|男性|疾影士
  • 神は我を見放さぬ
    パティ=アヴァロンウッド(ka3439
    人間(紅)|15才|女性|聖導士

  • 柳津半奈(ka3743
    人間(蒼)|18才|女性|闘狩人

  • マリアンナ・バウアール(ka4007
    人間(紅)|18才|女性|霊闘士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/02/22 21:49:25
アイコン 冬の花を探しに
パティ=アヴァロンウッド(ka3439
人間(クリムゾンウェスト)|15才|女性|聖導士(クルセイダー)
最終発言
2015/02/25 21:00:41