• 不動

【不動】魔導型CAM試乗会!

マスター:湖欄黒江

シナリオ形態
イベント
難易度
易しい
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
無し
相談期間
5日
締切
2015/03/05 12:00
完成日
2015/03/17 00:54

このシナリオは4日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング


 某日、帝国北方・カールスラーエ要塞に魔導型CAM5機分のパーツが搬入された。
 これからクリケット(kz0093)立会いの下、機体組み立てと試運転が行われる。というのも、
(宙軍及びハンターズソサエティ関係者に向けた、魔導型CAMの公開試乗会……、
 随分と急いだもんだな。辺境の実験場がああなっちまうと仕方ないんだろうが)
 相次ぐ歪虚の襲撃で中断されたままだった、魔導エンジン搭載機の実働実験。
 本来は辺境の実験場で行われる筈だったものが、マギア砦陥落と続くナナミ河防衛作戦の影響もあり、
 ここ帝国第二師団の要塞にて再開されることになった。今日はその下準備だ。

 地下空間の整備が間に合わず、CAMは現在、地上の仮設施設で管理されている。
 地下は緊急時の避難用として空けておき、最悪の場合は魔導エンジン内蔵の自爆装置を作動させることで、
 いつかのようなCAM強奪は防げるというのが錬魔院院長ナサニエル・カロッサ(kz0028)の言。

 巨大なプレハブの屋根の下、鋼鉄の整備台に横たえられたR6M2bデュミナス。
 錬魔院お抱えの優秀な技術者たちが、分解されていた各部関節を接続中だ。
 魔導エンジンは今のところ、肩部と足部の2か所にのみ装着されている。
 一方のクリケットは、錬魔院がサルヴァトーレ・ロッソから借り出したコンピューター数台と格闘中。
 マニュアル片手に、管制システムの設定作業に追われていた。
(こないだの『オイリアンテ』実射試験の報告書、あれも途中だってのに、次々仕事をおっかぶせやがって。
 しかし、この為に雇われたようなもんだから文句も言えない)

「手伝おうか?」
 言い出したのは、試乗会の下見に訪れていた宙軍側の代表者、クリストファー・マーティン(kz0019)。
 宙軍を辞めて錬魔院に流れ着いた身のクリケットはいささか気まずかったが、
 徹夜続きで頭の鈍っていたところに、この申し出はありがたかった。
「あ……ああ、助かる。いや、お恥ずかしい話、正直ばたついててね。
 こっちの人間も皆――俺以外は秀才揃いなんだけど、モノがモノだから。
 CAMの理論について院長は理解できてても、そいつを周知させるには時間がかかるのさ」
「天才の困ったところだな。
 何はともあれ、このまま不自由なくCAMを動かせるようになればありがたい話だけど……、
 機体間データリンクの再構築か。このマニュアルだと」
「チャートの3.2から。全然進んでなくて申し訳ない」


 まずはCAM1機動かせるだけ、やっとのことで設定を終えた。
 タイミング良くデュミナス1機の組み立ても完了し、試運転が始まる。
「オペレーターは引き受けた」
「本当に助かります」
 クリストファーに管制を任せると、
 クリケットは着のみ着のままヘッドギアだけを被って、整備台上のデュミナスへよじ登る。
 周囲の作業員と運搬重機、工具を退避させつつコクピットハッチを開けば、
 懐かしくも忌まわしいシートの臭い――
 クリケットがLH044で任されていたのはドミニオンだったが、それでも嫌な記憶が蘇る。
 深呼吸ひとつして滑り込み、仰向けの姿勢で座席に背を預けた。

 人感センサーが作動し、コンソールのタッチパネルに起動用パスコードの入力表示が現れた。
 用意されたコードを打ち込むと、正面モニターがテストパターンを走らせた後、
 『三ツ葉重工』なるロゴと共に起動画面が立ち上がる。
(デュミナス。訓練で何度か乗ったきりだが、まぁ何とかなるか)
 コンソールを叩き、コクピット内部から初期設定を完了させる。ヘッドギアのイヤホンから、
『BMIは使わないのか?』
 脳波感知装置のことだ。
 搭乗者が『考える』だけで微妙な操作を補助してくれる、実に便利な機能ではあるのだが、
「覚醒者にまつわる神経科学だとか臨床データってないでしょ?
 理論上あり得ないにしても、誤作動の危険は極力排除するってことでね。
 ええと、こっから……発進手順、スクランブル、
 APU(補助動力装置)搭載機で仰臥姿勢からの緊急移動として」
『とりあえず手順S4で良いだろう。チェックリスト、そっちでも出せるか?』

 発進手順を着々と進めていく内、
「いよいよですねぇ」
 クリストファーが座る管制スペースに、いつの間にか駆けつけていたナサニエルが顔を見せる。
 機体2か所の球形の魔導エンジンから響く重低音を耳にして、笑みを浮かべ、
「こうして再び実働実験にこぎつけられたこと、私としても感無量です」
「ご同感です――次、メインエンジン起動」


「ハンドスティックL、ロック解除」
『ロック解除、良し。起こすぞ!』
 独特の駆動音と共に、CAMがいよいよ動き出した。
 慎重に上体を起こしたかと思えば、突如滑らかな動きで整備台を離れ、立ち上がる。
『長いこと手をついてると、整備台の強度が不安でね!』
「失敬な。私が設計監督したんですよぉ?」
 直立したデュミナスは、のしのしと歩いてプレハブの大扉を潜り、屋外へ巨体を晒す。
 数歩ほどプレハブから離れたところで再び立ち止まり、
「機体バランスの再計算中です――それじゃあまずは『八卦』、やってみようか」
 クリストファーの言う『八卦』とは、テスト用のモーションパターンのひとつ。
 出撃前に機体の状態が万全であるか確認する為の一種の体操で、
 太極拳を思わせる動作からその呼び名がついたそうだ。
 ラップトップPCを抱いたクリストファーと共に、ナサニエルも外へ出た。
 クリケットの操縦するCAMは、舞踊のようにゆったりと四肢を動かし始める。

 一連の動作が終わると、クリストファーがヘッドマイクで尋ねる。
「具合は?」
『今のところ悪くない。やはり魔導エンジンを積んだ分、肩や足が重くて振られる感じはするが』
 続いて、CAMを歩行試験用に均されたコースまで歩かせた。
 歩行姿勢も安定している。その割に、どうも立ち止まって振り返る動作が多いが。
 ナサニエルがクリストファーのマイクへ顔を寄せ、
「何やってるんですか、クリケット。操縦忘れちゃってませんか?」
『そうじゃねぇ、進路を考えてんだ』
「進路って、折角見晴し良くコースを作ってあげたんですから、迷わずさっさと進んで下さいよぉ」
『試乗会じゃ素人も乗せちまうんだろ!?
 コース内で立ち往生されないよう、オートパイロットに移動経路を学習させとかねぇと』

 後日の試乗会には、錬魔院へ機体を提供した宙軍と、中立組織であるソサエティの関係者を真っ先に招待する。
 特に、対歪虚戦線の重要な担い手であるハンターたちに向け、
 CAMの機能と現状を今一度分かり易く示しておこうというのが帝国首脳部の方針だ。
(覚醒者搭乗時のデータも幅広く集められて、一石二鳥ですねぇ。
 この先、CAMを使ってまだまだ楽しめそうです……)
 ひとりにやつくナサニエルから、クリストファーがそれとなく距離を取った。

リプレイ本文


 カールスラーエ要塞に設えられた試乗会場。
 走行コースを囲む観覧席では、寒風に耐えつつ見学者たち――
 宙軍と帝国軍の武官、そしてソサエティ関係者たちがCAM起動を待ちかねていた。
 コース始点のプレハブ前では魔導型CAM5機が立膝の姿勢で鎮座し、
 ハンターたちは整理券代わりの起動用コードを手に、野外の管制所へ屯している。

 試乗会開始をアナウンスするクリケットの元を、サーシャ・V・クリューコファ(ka0723)が訪ねた。
 多数いる操縦未経験者へレクチャーを行いたいとの由。
「これでも元は士官学校生だ。基礎基本から応用に至るまで、一通り頭と身体で覚えてる」
「そうだな、ぶっちゃけ手が足りてないし。お願いしちゃおうかな」
 サーシャは管制所の長机に着き、ヘッドセットを頭にはめた。
 管制所からはほぼ平坦の走行コース全域と、奥部の射撃エリアが見渡せる。
 クリケットが試乗者のリストを取り上げ、呟いた。
「さて、どうなりますことやら」


 藤堂研司(ka0569)はモニター上に表示されたチェックリストを見つめ、
(デュミナスのコクピット……随分、久しぶりだ。
 新兵として1回乗ったっきりで、すぐ異世界大冒険だったからなぁ。
 今度は長く付き合おうぜ、人類の希望)
 感慨を込めて一息吐くと、右手をコンソールへ伸ばす。

 エルティア・ホープナー(ka0727)。
 しばし機体を観察した後、割り当てられた機体のコクピットへ潜り込む。
(ずっと楽しみにしていたの……やっと知っている事を、『識っている』事にできるのね)
 マニュアル片手に起動手順を進めていく。
「魔導エンジン全機始動……電子機器への電力供給をバッテリーからエンジンへ切り替え……、
 機体各部パラメーター及びオートバランサーのモニタリング……主要関節部のロックを順次解除……あら」
 思い出したようにシートベルトを装着する。
(丁寧にやっていると、思いの外手間がかかるものね。既に動き出したものを外から見るのとは、大違いだわ)
 幼馴染のシルヴェイラ(ka0726)と、
 エルデ・ディアマント(ka0263)、ティーア・ズィルバーン(ka0122)、研司らが一足先に起動を終えた。
 そこでエルデが、
『この手順、いくつか飛ばして、どれだけ早く動き出せるか試してみても良いかな?』
『あ、それ俺もやりたいです。スクランブル想定ってことで』
 研司も挙手した。クリケットはしばし考えた後、
『OK、ただしハンドスティックの入力受けつけ手前で一旦止めてくれ。
 手順間違えたままそれやると、最悪機体がずっこけるからな』

 シルヴェイラとティーア、そしてエルティアは、誘導に従って機体を起こした。
 観覧席のお歴々から感嘆の声が上がるが、CAMに缶詰になったハンターたちには聴こえない。
「初めて触れるCAMはどうだい、エア」
 シルヴェイラは機体をまっすぐ歩かせながら、併走するエルティア機に通信を繋いでみたが、返事がない。
「夢中になってしまっているな」
 苦笑しつつ、コースを先行していく。
 全周天モニターからの見晴しは中々良い。映像も鮮明だ。しかし、
(周囲の風や空気を読む……射手の勘を働かせる余地はあるのかな。
 密閉空間から行う射撃の精度、ボクは正直懐疑的だ。結論を出すのは1度撃ってみてからだが)

 エルデはモニター上のエンジン出力表示を睨みつつ、機体の再起動を試みる。
(エンジン始動から、各部ロック解除進めつつ必要出力に達するまで……、
 あ、駄目だ。もっと早めにエンジン起こさないと待ち時間ができちゃうな)
 一方、研司は宙軍で習い覚えた緊急発進の要領で、所要時間の短縮に成功する。
「よっしゃ発進準備完了! 2番機、タキシングしまーす!」
 操縦マニュアルに赤を入れつつ、機体を起立。走行コースへ踏み出した。
 前方ではエルティアとティーアの機体が、急停止からの再発進、急な反転等の動作をテスト中。ティーアは、
(魔導型、悪くないじゃないか。
 重いっちゃ重いが、ノーマルのデュミナスだって装備次第じゃこれより鈍いことがある)
 一通りのことを試すと射撃場へ移動、
 射撃線手前に並んだ装備の中から、アサルトライフルを選んでCAMの腕で拾い上げる。
 シルヴェイラも同じライフルを、研司はガトリングを選択し、標的射撃の体勢に入った。
(まずは標準の射撃手順から)
 ティーア機がライフルを肩づけして構え、標的から手頃な1枚を狙う。
 標的情報はFCSに登録済み。ちらと視線を向けるだけで、自動的にロックオンサイトが表示された。
 機体の上体がロックオンを追って旋回し、後は右スティックのトリガーを引くだけ。
 砲音の直後、キャンバス地の標的に赤いペイント弾の痕がついた。

 シルヴェイラが、別の標的に命中を決める。
「なるほど、ちゃんと当たるものだ」
 研司のガトリング射撃も、手近な的へ端から順に次々命中する。クリケットが卓上マイクで、
『ご覧頂きますように、火器管制システム使用での射撃動作は大変滑らかで、照準も正確です。
 センサーから得た標的距離、移動速度、風速等の情報を元に、FCSが最適の姿勢を自動選択。
 電子制御された各部アクチュエーターとマニピュレーターが追従し、単純な操作で的確な射撃を行うことが……』
 クリケットの口上は、立て続けの砲声にかき消される。
 ティーアは一度地面に置いたライフルを拾い上げ、即座に射撃。そのまま連射を行い、全て命中させた。
(良い見世物にはなったか? 射撃は得手じゃないが、機体さえまともならこれくらいはできる)

「マニュアル射撃、許可できますか!?」
 ガトリング装備の研司がクリケットに尋ねるも、
『セミオート射撃が可能なら良いんだが、ガトリングだとなぁ』
「うっかりCAMの指が戻らなくなったらヤバいですか。了解、諦めます」
 ひとまず、久方振りのCAM操縦は堪能できた。
 仲間たちの動きを見ても、魔導型CAMの今後は期待できそうだ。楽しみは、
(本番に取っておくか)


「ボクらが乗ったときのエンジンの出力データって、もらえるかな?」
 機体を降りたエルデが、クリケットに交渉する。
 詳細は未だ公開しかねるが、目安程度なら後々は知らせたい――との返事。
「新兵器だからねぇ。うー、早くうちの子にしたいなぁ」
 一方、エルティアは頭を押さえて少々ふらつきながら、シルヴェイラに、
「結構揺れたわ。制御系は優秀だし、操作も簡単だけれど、身体のほうも多少馴らしていかないと……」
「普段から運動の時間を取ることをお勧めするよ。でも、お互いそれなりに楽しめたようじゃないか」

 次の5人が、まだエンジンの冷め切らない機体へ乗り込む。
 ミコト=S=レグルス(ka3953)。緊張と期待を胸に、コンソールへ指を滑らせた。
「うう、何だかドキドキします」
 元パイロットの鹿島 雲雀(ka3706)とKurt 月見里(ka0737)は、素早く機体を起動させる。
 2機とも走行コースを進み、射撃場へ。雲雀はアサルトライフルを拾う。
(歩行時の癖は大体掴んだか。射撃は……やっぱ、コレが基本だよな。調子を見るにはもってこいだ)
 Kurtはスナイパーライフルを装備の上、コースへ戻った。
(元狙撃手だからさ。正確な位置取りの為の機動力が、現状どこまであるか気になるんだよね)
 武器を抱えた状態での走行、実戦では基本的な行動だ。しっかり具合を確かめる。

(思ったより早くに順番が回ってきてしまった)
 ルナリリル・フェルフューズ(ka4108)も起動を完了させる。
(だが前の5人を見たところ、そう難しいものではなさそうだ。
 結局は自分の身体で試すのが一番、私も続くとしよう)
 クリスティン・ガフ(ka1090)もサーシャのオペレートに従い、起動にこぎつけた。
「私たちが以前戦った、あれはドミニオンだったか」
『そうだったな。デュミナスはあれより機体が大きい分、コクピット回りも使い易い筈』
 コンソールを叩けば、周囲のモニターが外部視界に切り替わる。続き、指示を仰ぐと、
『ヘッドギア、右耳の上辺りにスイッチがある、入れてくれ。HMDが表示された筈だ……視界はどうかな?』
「問題ない。しかし便利なものだな。この眼鏡のほうの、上に出ているのは機体真後ろの視界だろう?」
 HMDはコクピットモニターに同調しつつ、更に操縦を助ける為の各種表示を展開した。
 前方を行く仲間の機影がマーカーで強調されている。彼らを追った。

『左スティック、ゆっくり前に倒せ――』
「はわ、立った! 立ちました!」
 クリケットの指示に従い、ミコトの機体が起立する。ぎこちないながらもゆっくりと歩き出し、
「うちが、この子を動かしてるんですね! 良い眺め……!」
 ミコトがようやく走行コースへ進入すると、射撃場からコースを半周してきたKurtに追い抜かれる。
 その背後に続き、同じくスナイパーライフル装備のルナリリル機。
「なるほど、こんな感じか。中々扱い易いものだな。コンピューターが優秀なのか。
 トップヘビー気味な気がするのは魔導エンジンの質量かね……」

 雲雀は移動射撃を行いながら、
「肩や足が振られるって聞いたが。納得だな。
 となると、一番影響が出るのは旋回か? ちょいと試すか」
 オートエイムでの射撃動作中、わざと旋回を入力した。
 的には命中したが、静止時に比べ、旋回方向へ着弾がずれている。
 射撃毎、少しずつ動きを大きく――比例して照準のずれも大きくなる。
 記憶にある限り、通常のデュミナスではもう少し自動補正が効いた筈だが、
「やっぱりなぁ。稼働データが蓄積すれば修正できるか?
 でも、急制動でアクチュエーターにかかる負担も心配だし……ここは要チェックだな」
 機体パラメーターを表示しつつ、直前の射撃でかかった負荷をメモしておく。
 後でクリケットに渡して、今後の改良に役立ててもらうつもりだ。

「ちょーっとスペース使わせてもらうよ」
 Kurtも移動射撃をテストする。射撃線手前から機体を走らせ、そのまま発砲。
 射撃線に到達すると、今度は横走りからの射撃を行った。
 淀みない動作で次々と的を射れば、観覧席も沸き立つ。
(よーしよし、悪くない)
 足を止めての狙撃も成功。続いて、機体を後退させ、少しずつ距離を空けながら射撃する。
 ルナリリルも負けじと加わった。手近のまっさらな的を選んで、トリガーを引く。
 数発を問題なく命中させると、
「自動照準ってのも便利なものだ……簡単に扱えて良いな。
 あー、できればマニュアルでの狙撃もやらせてくれ」
 許可が下りるとFCSを切り、立膝の姿勢で銃を構える。そこからが難しかった。
 HMD、モニター越しの目視で的を選ぶと、スティックを慎重に動かし、機体を的へ向かせていく。
 途中機体がぐらつくと、オートバランサーが作動して勝手に姿勢を直してしまう。
(良く狙え……固定目標等余裕だろう? 私よ)
 じりじりと機体の四肢を動かし、ここだと決めたところで、撃つ。
 弾丸は的を逸れ、遠くの斜面に当たってしまった。銃の向きが僅かにずれていたようだ。
(この辺りは、やってみて初めて分かる難しさ……だな)

 クリスティンが自由走行エリアへ進む。緩い傾斜や簡単な障害物を乗り越えながら、
(武術の体捌き、CAMでも可能か)
 運肢を司る左スティックの操作で、CAMの歩法を調整――足裏を見せない独特の歩き方を機体に教え込む。
 同じ操作を一定時間連続して入力することで、機体が新たなモーションパターンを認識・学習するようだ。
(中々賢い機械だ。乗り手の私も負けてはおれんな)
 射撃場へ移動、アサルトライフルを装備した。1発ずつ慎重に射撃を行い、命中弾を出していく。
 マニュアル操作にも挑戦。先程体術を再現した要領で、一連の射撃動作を作り上げつつ発砲、見事命中させた。
 ガトリングに持ち替えたKurtが、手近に残った的を掃射する。
(こちらも何とか腕を錆びつかせずにいられたようだね。上出来上出来)

「射撃のことは良く分からないけど、皆さんすごいですねっ」
 歩行コースから味方機の動きを眺めつつ、ミコトは自機を歩かせていく。
 起動には手間取ったが、1度立ち上がらせてしまえば移動や旋回は簡単なものだった。
「うちも練習すれば、あのくらい動けるようになりますかっ?」
『なれるとも! 君も、他の操縦初体験の奴らも流石はハンター。筋が良いぜ』
「ありがとうございますっ! えーっとそれじゃ、2番機、これより帰還致しますっ!」


「ぱいろっとすーつ? こんな薄い服で身が守れるんです?」
 Uisca Amhran(ka0754)。着替えたパイロットスーツはやけに薄手だった。
 降車したクリスティンが通りかかれば、
 彼女もスーツを下着の上に直に着ているらしく、ボディラインがはっきりと見える。Uiscaが、
「……ビキニアーマーみたいなものですね♪」
「一応、宇宙服としても機能するんだが。心配な者は更に防具をつけたりする……」
 サーシャが、Uiscaと星輝 Amhran(ka0724)、十色 エニア(ka0370)のレクチャーに回った。
 先んじて機体に搭乗したレホス・エテルノ・リベルター(ka0498)も感慨深げに、
「このスーツも久し振りだ……デュミナス、やっとキミを動かせるんだね!」
 発進手順途中、脳波感知装置のスイッチへ手を伸ばしかけ、
「っと、今回は使えないんだった」

(サブコントロールに過ぎないとはいえ、BMI不使用となれば相応の技術が求められる。
 魔導エンジン搭載による挙動変化を含め、新たな操縦感覚を体得しておかねば)
 君島 防人(ka0181)が機体を起動、早速走行コースへ移動し、レホスの機体も続いた。
 3番手のエニアが頭を巡らせると、モニター上の視界がスムーズに追従する。
(歩行時の死角……ほとんどない。
 けど、こっちがモニターの情報量に集中できるか心配かな。何たって景色が良いからなぁ)
 身長8メートルの巨人の視野が、特有の違和感と高揚感とを操縦者に与える。
 レホス機に追いすがると、
『どこで使い方を習った』
「説明書を読んだのよ、なんてね。CAMの操縦って楽しいね!」
『エニアさんの機体、動きがスムーズだね。才能あるみたい……ボクらも射撃場へ行ってみよう!』

『コイツ、動かないぞ!?』
 発進手順に手間取りながら、コクピットの星輝が呻く。サーシャが管制所から、
「エンジンが動いてない。というか、その前にまだまだ必要な操作がだな」
 Uiscaのほうはといえば、
『教官、何だか目の前が真っ暗になりました!』
「あー、HMDをオンにするのは機体のカメラが起動してからだ。1回戻しなさい」
 今度は再び星輝から、
『教官、装備一覧にブレードが見当たらん! どこかに落としてきたようじゃぞ!?』
「格闘武器はオミットされてる……星輝、FCSの操作はもっと後の筈なんだが」
『ぐぬぬ……動け動け動け、動くのじゃあ! 今動かなきゃ、今やらなきゃ、みんな死んじゃうんじゃ!』
「死なない」
 サーシャが頭を抱える。

 防人は、自由走行エリアで回避運動を実験していた。
 機体が跳ねるたび、魔導エンジンの重量を感じる。しかし、
(オートバランサーで修正可能な範囲内だ)
 続いて射撃場でスナイパーライフルを装備、各距離の標的を狙い撃つ。
 レホスもアサルトライフルで射撃する。エニアは武器を装備した状態でコースを周回中、
「機体を無人で歩かせつつ自分は外に出るって、可能かな?」
『できなくはないが……ちょっと危ないな』
「それじゃ、自分の機体を停止した上でレホスさんの機体についていくのは?」
 条件つきで許可が下りた。経験あるハンターであれば、そう危うい立ち回りはしないだろうし、
 歩兵随伴はCAM運用の常態でもある。簡単にでも試しておくのは悪いことではない。
 射撃線でレホスに並んだエニアは、慎重に駐機する。レホス機の足下に降り立ち、
(この眺めを実戦の場で目にする日、そう遠くないと信じたいな)

 防人はオートエイム射撃を全弾命中させると、
「クリケット――元中尉。手動射撃の許可を願います」
 マニュアルに切り替えた。立射・膝射・伏射の各姿勢から、スティック操作で照準する。
 モーショントレーサーがあれば機体の指の1本まで正確に操作できるのだが、
 今回の試乗会ではBMIと共に外されていた。
(武器を使いこなすには、人間の身体も武器に合わせて変化しなければならない)
 優秀なインターフェイスに頼り切ってはいけない。
(人間もまた、筋骨から成る1個の機械に過ぎないとあれば)
 心を殺して感覚を研ぎ澄ませば、再びの砲撃が標的の中心をぴたりと捉えた。
 レホスも負けじと機体の姿勢を変え、
「エニアさん、もう少し右に離れて!」
 アサルトライフルで標的を撃ち抜きながら、
(この匂い、この肌触りこそ戦場……いや、実験場だけどさ。
 懐かしいよ、何だか。この世界に来て、もうどれくらいになるんだろう)
 射撃を継続しながら、足下に随伴するエニアの姿をHMDで見下ろした。
(故郷を離れて、そのお蔭で得たものもある……、
 失ったものはこれから取り戻していけば良い。そう思っていたい)
 FCSが、モニター表示とアラート音で残弾ゼロを知らせる。
 全弾命中。魔導型CAMの射撃性能はひとまず信用できそうだ。

「教官! 何だかヘンな匂いがしてきました!」
 星輝と共に歩行コースへ進んだUisca機。コクピットに独特の臭気が漂い出す。
 匂いについて説明するとサーシャから、
『たぶん、宙戦用の生命維持装置による酸素供給だ。切りなさい。歩行制御は問題ない』
「了解です! 歩くのはあんまり難しくない……これなら覚えられそうですよね♪ 姉さま?」
 星輝に尋ねると、
『こっちは何だかすーすーするのぅ。寒い時代だと思わんか』
『星輝、もしかしてコクピットハッチが開いてないか?』
『おや、いつの間に』
 そんな星輝も射撃場へ進む。サーシャが心配しつつも、
『目標をセンターに入れてスイッチじゃ!』
 オートエイムの助けと、ハンターとしての勘の良さでもって、滞りなく命中させてみせる。
『ふはは怖かろう! しかも脳波コントロール……今回はできんそうじゃが、ま、こんなところかのぅ』
「姉さまカッコイイです!」
 Uiscaも自由走行エリアを楽しみつつ、基本的な操縦法を身につけることができた。
(初心者目線でマニュアル作ってみようかな。きっと、後に続くみんなの助けになるよね)


「またCAMに乗ることになろうとは、思いもよりませんでしたよ」
 久方振りの搭乗に、真田 天斗(ka0014)の腕が鳴る。クリケットも、
「残り2組は経験者が多めだな。今までの連中も上手くやってくれたが、
 偉いさんたちに更にアピールできるよう、頼むよ」
「お任せ下さい」
 そう答えた天斗と共に、守原 有希弥(ka0562)、ヒュムネ・ミュンスター(ka4288)が搭乗する。

「怪我人、だけど……是非乗りたい」
 シェリル・マイヤーズ(ka0509)。先日の戦いで負った傷が完全には癒えておらず、体調に不安があった。
 オウカ・レンヴォルト(ka0301)が、
「いざとなったら、俺の膝に乗せる、というのも……あるが」
 考え込むクリケットだったが、結局は搭乗許可が下りた。
 サーシャがオペレートし、問題が生じたら即刻機体を駐機場へ戻すことになった。
 シェリルが搭乗するのに手を貸しつつ、オウカも自機へ乗り込む。

 起動を終えた天斗の機が、テストモーション『八卦』を行う。
 ヒュムネがひと足先に移動しながら、
『ロッソの訓練でもやらされたな、アレ。どうして「八卦」って言うんだ?』
『うちの隊では、機体の予後を占うからと聞いていました』
 有希弥が答えた。
『当たるも八卦、当たらぬも八卦……とは言いますが』
 天斗機はボクシングのモーションへ移行、
「やはり重いですね」
 格闘動作では、やはり魔導エンジンの重量が気にかかった。
 追って動きをチェックすべく、3機が走行コースへ進入。オウカも起動を完了させた。
「ん、こうか……思ったより簡単なんだ、な。シェリルは……大丈夫、か?」
「足、ちょっと届かない……」
 小柄なシェリルには、コンソールやスティックの位置も少し間遠く感じられた。
 事前に時間があれば、パイロットの体格に合わせて多少レイアウトを変えることもできるのだが、
(でも……乗せてもらった以上は頑張る。CAMパイロット、ずっと憧れだったから……)

(魔導エンジンで挙動にどう影響が出てるか、分からねぇな。
 んなら、いっちょ試してみっかな? ――とびきり粗っぽくな)
 自由走行エリアに入ったヒュムネ。
 ストップ&ゴーで制動を確認、少しずつ操作入力を早めていく。
「肩や足が旧来よりも重いが、サスペンションは大丈夫そうだな」
 天斗機が差しかかると、ヒュムネはにやりと笑い、
「――なら、応用も出来るな」
 格闘モーションで誘いをかければ相手も応え、接触せぬよう距離を取った上でシャドウボクシングを始める。
 天斗機の左ジャブ――ヒュムネ機がタイミングを合わせてガードした。
 反撃を天斗機がサイドステップで避ければ、CAMの足が地面を擦って砂煙を上げた。
 激しく動く2機の足取りに、観覧席まで地響きが伝わる。
(今だ!)
 ヒュムネが機体を左右に振りつつ、両の拳でフックを連打する。
 が、天斗はすかさず機体を横跳びさせると、乱打をかわして軽くヒュムネ機の脇を取ってしまった。
『良い動きですが、この機体だと要練習でしょうか』
『あらら、流石はプロだよ。もう1ラウンド頼めるかい』
 観覧席を沸かせる2機。有希弥も遅れを取るまいと、
「山勢厳の構えから……!」
 スティック上に並んだボタンをタイミング良く押し込めば、入力コマンドに応じて機体が構えを取る。
 腰を落とし、片肘を高く掲げた姿勢から演舞を始めた。
(上体の動きは、心持ち早めの入力が必要かな)
 有希弥は演舞を通じて、機体の癖を学んでいく。

 オウカが射撃場へ向かった。
 途中でシェリルを待とうとするが、彼女の機は歩行コース序盤で立ち往生している。
『振動が……傷に響いた、みたい』
 健康な状態であれば、歩行時の振動はハンターが耐えられないようなものではない。
 しかし、今のシェリルの身体には堪えた。1歩進むごとに鋭い痛みが走る。
『ごめん……これ以上、は。迷惑になる、から……』
 オウカは手助けに機体を戻そうとするが、サーシャが止めた。
 CAMのうろつくコース上を徒歩で帰るよりは、オートパイロットで帰還させた方が安全だ。
 コントロールを管制が引き継ぎ、プレハブ前の駐機場まで誘導する。

 有希弥はアサルトライフルを装備、歩行コースを走っていく。
 ヒュムネと別れた天斗も、スナイパーライフルで射撃に入った。
(銃はできれば使いたくない。しかし、CAMの運用上避けては通れない)
 マニュアル操作に切り替え、照準、発射――外れてしまった。
 機体姿勢を戻すと、スティックから離した手のひらをじっと見下ろす。
(――まだ、あるいはこの先ずっと、忘れられないものか)
 息を吐いて、銃を下ろそうとする。ちょうどオウカがやって来て、
『その、銃……貸してくれないか』
 天斗機が差し出したライフルを、オウカが受け取る。
 サーシャが射撃手順を説明、まずはオートエイムでの狙撃を試した。
 1発目――的を捉えたが、命中箇所が僅かに右へぶれているか。
 直感的に右スティックを操作、機体を旋回させ、再度射撃。また同じ場所に当ててしまった。
「なんか、撃ちにくい」
 オートエイムは融通が利かないと、マニュアル操作の許可を取った。
 命中率を第一に考えれば、FCSに諸々を任せるのが手軽で確実なのだが、
 オウカの感じた違和感は、射撃場へ武器を戻すついでに見物していた有希弥にも共感できた。
(人の動作の拡大が、CAMの真髄のひとつ――
 となれば、機械的な利便性ばかりでなく、操縦者の感覚に寄り添うことも必要な機能ですからね)
 オウカは感覚的にCAMの姿勢を調整、再び狙撃を行う。
「当たった……俺には、このほうが良いかも知れない」

 機体を降りたシェリルは、オウカ機を遠目に眺める。
(羨ましい……CAM、欲しいな。
 いつか、自分のが……持てたりするのかな。乗りたいとき、いつでも乗れるように……)


『さて……CdL1より各機、行きますよ』
 最後の1組、クラーク・バレンスタイン(ka0111)率いるシャスール・ド・リス小隊が発進する。
 シン・コウガ(ka0344)、水城もなか(ka3532)、サーシャがクラーク機に追従。
「何だか申し訳ないな、ひとりだけ素人で」
 最後尾を受け持ったヴァイス(ka0364)が言うと、サーシャから、
『安心してくれ。私たちも久々の搭乗だし、そう無茶はしない。
 こちらの動きを見て、ついてこれる範囲でやってみてくれ』
「了解です、教官」
 5機が縦1列に並んで、歩行コースへ。
 複数機同時運用が前提のCAMであれば、こうした動きは今後も扱うことになるだろう。
 ヴァイスは、前を行くサーシャ機を頼りに編隊へついていった。
(北での動きを考えると、実戦配備も急速に進むかもしれないし、扱いを学んでおいて損はないな。
 折角経験者ばかりの組に混ぜてもらったことだ。次に繋げられるよう、しっかり学ばせてもらおう)

「私もMk.Vの改修機しか搭乗経験はありませんから、デュミナスは上手く扱えるか少し不安ですけどね」
 もなかが言う。サーシャも、
『練習機より反応良いな、流石デュナミス。腐っても最新鋭機だ』
 ヴァイスを連れて、問題なく編隊行動を継続する。1番機のクラークが、
『CdL1より、隊形を維持しつつ前進。ポイントに到着したら陣形を組み替えます』

(この振動と閉鎖感……久し振りだな)
 2番機のシンはクラークの背を追いながら、魔導型独特の感覚に神経を集中させようとした。
『CdL1より各機。ポイント1に到着、これより単横陣に移行』
「アイ、キャプテン」
 CAM搭乗、そして編隊行動、皆全て懐かしい。
 機体の癖を把握し終えると、幼い頃から叩き込まれた所作で自然と手足が動く。
 進行方向転換、右スティックを手で固定し、旋回による視界のブレを抑えた。
 隊長機を追うと共に、HMD上で後方機体の移動を視認。相対距離を維持しつつ陣形を切り替える。
 前進。
 隊長機がポイントした第2地点のマーカーを確認。
 更に遠方、射撃場に並ぶ白い影。
 FCSが登録済みの標的情報をモニター上へ列挙する。
 敵影確認。ビビるなよ、シン。ロックンロールだ! 戦闘準備――

『――L2。CdL2、陣形をV字陣に移行します』
「あっ……!」
 慌てて機体を戻す。陣形が一瞬崩れかけた。
『CdL2――コウガさん。大丈夫ですか? 何か不調でも……』
「いや、何でもない。俺がうっかりしてただけだ、済みません」
 シンはコクピットでひとり、かぶりを振る。
 誰かの声が聴こえた気がして反応が遅れた。誰の声――問うまでもない。
(甘ったれんなよ、畜生)
 その『誰か』の仇を討つ為、今日まで生き延びてきたんじゃないのか。唇をぎっと噛みしめる。

『この位置からでも、中々壮観だな』
 陣形後方からヴァイスが言った。
 3番機のもなかが偵察を想定して先行、更新した標的情報を各機と共有する。
『CdL1より各機、順次火砲を装備。射撃位置へ移動後、指定目標へ火力を集中して下さい』
「ヴァイスはどうする?」
 サーシャが尋ねると、
『邪魔になると悪いし、俺は歩行を練習しながら後ろで見物させてもらおうかな』
 サーシャのレクチャーもあり、短時間ながらCAMの操縦にも慣れてきた。
 今度はひとりきりでじっくり復習をし、更にコツを掴んでおく。
(次、乗れる機会がいつになるかは分からないが)
 CdL4機の射撃が、クラークの指定した標的を真っ赤に染める。
 砲声の合間に、観覧席からの拍手。編隊行動は良いアピールになったようだ。
『各機、自由射撃』
 それぞれに射撃を始める。アサルトライフルを扱うシンも、ようやく調子を取り戻した。
 3点連射を使いこなした後、マニュアル射撃へ。
「オートロックは時に危ないことがあるからな、マニュアル操作も肝心だ……」
 その言葉を教えてくれた中隊――家族の為にも。
 いずれ必ずや、ヴォイドに再びCAMの鉄火を浴びせてやらねばならないと決意した。

『上出来だ、良い締めくくりにしてもらえたよ。ありがとう』
 クリケットの言葉に、クラークが機体の腕を動かして敬礼を返す。と、もなかが、
「最後にひとつ、試しておきたいことが」
 魔導エンジンを順々に停止させていき、戦闘行動に必要な最低出力を確認しておきたかった。
 歩行コースを戻りつつ、もなかの機が計4機のエンジンの回転数を落としていく。
「魔導エンジン、1機停止」
 出力ががくんと落ちた。それでもまだ歩くことはできる。もう1機を停めると――
「これでぎりぎりですかね。2機あれば最低限、動くことはできそうですが」
 余剰出力がない為、機体の動作がひどくゆっくりになった。
 最後に試しと魔導エンジンを全機停止、
 メインエンジンを唯一の動力とすれば、途端に燃料不足の警報が鳴り響く。
「っとと。最低でも2機、戦闘時は4機稼働が条件ですね」
『今回は背部エンジン2機をオミットしてるが、しばらくはその6機でやりくりしてもらうことになるわな』

 何はともあれ、こうして25人の参加者全員がCAM試乗を体験することができた。
 魔導型CAM。燃料問題を乗り越え、今度こそ人類の希望となり得るか―― 

依頼結果

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MVP一覧

  • Adviser
    クラーク・バレンスタインka0111
  • アックスブレード「ツヴァイシュトースツァーン」マイスター
    ティーア・ズィルバーンka0122
  • 歴戦の教官
    君島 防人ka0181
  • 和なる剣舞
    オウカ・レンヴォルトka0301
  • 【ⅩⅧ】また"あした"へ
    十色・T・ エニアka0370
  • 龍盟の戦士
    藤堂研司ka0569
  • まないた(ほろり)
    サーシャ・V・クリューコファka0723

  • Kurt 月見里ka0737
  • 天に届く刃
    クリスティン・ガフka1090

重体一覧

参加者一覧

  • Pクレープ店員
    真田 天斗(ka0014
    人間(蒼)|20才|男性|疾影士
  • Adviser
    クラーク・バレンスタイン(ka0111
    人間(蒼)|26才|男性|猟撃士
  • アックスブレード「ツヴァイシュトースツァーン」マイスター
    ティーア・ズィルバーン(ka0122
    人間(蒼)|22才|男性|疾影士
  • 歴戦の教官
    君島 防人(ka0181
    人間(蒼)|25才|男性|猟撃士
  • 大口叩きの鍛冶職人
    エルデ・ディアマント(ka0263
    ドワーフ|11才|女性|機導師
  • 和なる剣舞
    オウカ・レンヴォルト(ka0301
    人間(蒼)|26才|男性|機導師
  • 山猫団を更生させる者
    シン・コウガ(ka0344
    人間(蒼)|18才|男性|猟撃士

  • ヴァイス・エリダヌス(ka0364
    人間(紅)|31才|男性|闘狩人
  • 【ⅩⅧ】また"あした"へ
    十色・T・ エニア(ka0370
    人間(蒼)|15才|男性|魔術師
  • 理由のその先へ
    レホス・エテルノ・リベルター(ka0498
    人間(蒼)|18才|女性|機導師
  • 約束を重ねて
    シェリル・マイヤーズ(ka0509
    人間(蒼)|14才|女性|疾影士
  • 渾身一撃
    守原 有希弥(ka0562
    人間(蒼)|19才|男性|疾影士
  • 龍盟の戦士
    藤堂研司(ka0569
    人間(蒼)|26才|男性|猟撃士
  • まないた(ほろり)
    サーシャ・V・クリューコファ(ka0723
    人間(蒼)|15才|女性|機導師
  • 【魔装】の監視者
    星輝 Amhran(ka0724
    エルフ|10才|女性|疾影士
  • 時の手綱、離さず
    シルヴェイラ(ka0726
    エルフ|21才|男性|機導師
  • 物語の終章も、隣に
    エルティア・ホープナー(ka0727
    エルフ|21才|女性|闘狩人

  • Kurt 月見里(ka0737
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • 緑龍の巫女
    Uisca=S=Amhran(ka0754
    エルフ|17才|女性|聖導士
  • 天に届く刃
    クリスティン・ガフ(ka1090
    人間(紅)|19才|女性|闘狩人
  • 特務偵察兵
    水城もなか(ka3532
    人間(蒼)|22才|女性|疾影士
  • 無類の猫好き
    鹿島 雲雀(ka3706
    人間(蒼)|18才|女性|闘狩人
  • コル・レオニス
    ミコト=S=レグルス(ka3953
    人間(蒼)|16才|女性|霊闘士
  • 竜潰
    ルナリリル・フェルフューズ(ka4108
    エルフ|16才|女性|機導師
  • 撃退士
    ヒュムネ・ミュンスター(ka4288
    人間(蒼)|13才|女性|闘狩人

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 監督者へ質問
サーシャ・V・クリューコファ(ka0723
人間(リアルブルー)|15才|女性|機導師(アルケミスト)
最終発言
2015/03/04 23:38:58
アイコン 相談卓
サーシャ・V・クリューコファ(ka0723
人間(リアルブルー)|15才|女性|機導師(アルケミスト)
最終発言
2015/03/05 06:15:37
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/03/05 01:08:57