パンは剣より強し

マスター:硲銘介

シナリオ形態
ショート
難易度
易しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
4~8人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2015/03/27 19:00
完成日
2015/04/01 00:51

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング


「困った事になったな……」
 筋骨隆々の巨体にエプロン姿の男、タバクは深い溜息を吐きながら部屋の中を見渡した。
 そこは厨房。彼が経営するパン屋の、なんてことのない普通の厨房だ。
 いつも通り整頓された調理台。冷蔵庫や倉庫にはパン作りの為の食材が十分にある。パン焼き釜の調子も好調だ。
 ただひとつ――忙しなく動き回る職人達の姿だけが無い。
「はぁ……」
 大きな体を椅子に沈め、タバクは頭を抱える。
 彼の店は小さな町の小さなパン屋。町には他のパン屋が無いのもあって人気はそれなりだったし、大きな町の有名店に及ばないも中々の店だと自負していた。
 それは抱えていた腕の良い職人達のおかげだった。こんな片田舎のパン屋には不似合いな腕利きが集まっていた。
 そう、集まっていた――もう過去の事だ。
 一週間前のこと。タバクの店の評判を聞きつけた他所の町のパン屋が職人達をスカウトしにやってきた。
 要するに、よくある引き抜きがあって、職人達はタバクの下を去っていった。
 当然タバクは引き止めたが、彼らは聞く耳を持たなかった。移動先はこんな場末の店とは違う、流行の最先端にあるような場所だったのだからそれも仕方ない。
 去り際、取り残されたタバクに職人の一人が言った。
 ――タバクさんも、もう諦めた方がいいっすよ。そいつがいるべき場所にいるべきなんですから、人間は誰でも。

 昔の話である。
 タバクはハンターとして生きていた。屈強な肉体はその時代に培ったものだ。
 彼は戦闘依頼を好んで受け、大剣を担ぎ、一閃で雑魔共を薙ぎ払ってきた。見た目通りの豪腕が残す戦果、一時は名を馳せたものだ。
 ハンター、タバクは一流の闘狩人だった。戦士として、彼は天性の才覚を持っていた。
 同時に、彼は戦い以外にはまるで適さなかった。手先の不器用さも、頭の巡りの悪さも自覚していた。
 故に、自分の長所である戦闘を好んだ。他の事など二の次で、ただただ戦いに没頭した。
 そうして戦って、戦って、戦った。いつしか、戦う事以外忘れていた。
 ――酒の味がしなくなった。肉を食っても何も感じない。美味い料理も道端の草も変わらない。
 失って、タバクは初めて食事というものを求めた。栄養補給だけでない何かにようやく気がついたのだ。
 それからあらゆる手を尽くしたが――味を感じることは無かった。失われた味覚はとうとう、戻らなかった。

 タバクは剣を置き、小さなパン屋を開いた。ハンター生活で貯めた金を使って、仲間を、器材を揃えた。
 自分が失った味覚――それがすばらしいものだと分かったから、誰かに美味いものを食わせる仕事に憧れた。
 しかし、数ある飲食業から何故パン屋なのか。
 幼少の頃、母親の作ったパンを食べた事があった。それは特別優れたものではなかったけど、ずっと記憶に残っていた。
 味覚を失う前から鈍感だった舌が、ずっと記憶に残していた味。それがただ、忘れられなかっただけのこと。

「……よし」
 ハンターオフィスへ依頼を出す事にした。現役の頃には手を出さなかったが、あの場所が多様な依頼をこなす所だとは分かっていた。
 店を潰したくはない。新作のパンを作りなんとか客足を繋ぎ、その間に新しい店員を募るのだ。
 不器用な自分ではロクなパンは作れない。誰が見たって明らかだ、タバクはパン屋には絶望的に向いていない。
 無骨な大男。パンをこねるよりも、剣を振るう方が遥かに得意だ。
 ――それでも。今のタバクは、パンをこねる方が好きだった。

リプレイ本文


 依頼に応じ集まったハンター達はタバクに店の厨房へ通された。
 大きな店ではないが厨房は中々の規模で設備も整っている。
 本来職人達が使う為の広い空間、無人の今は皮肉にもハンター達が作業するのに適したスペースが出来ていた。
「皆さん、良く来てくれた。まずは依頼を受けて頂いた事に感謝する」
 タバクはその場の全員に深々と頭を下げる。
「既に承知だと思うが、今この店には俺だけだ。店を続ける為には客が、客を呼ぶ為にはパンが要る。だが、俺にロクなパンは作れない」
 言葉は一旦重々しく切られた。やがて顔を上げたタバクは真摯な眼差しで一同を見渡す。
「それでも、諦めたくないんだ……だから、君達に客を呼び込める新作パンを作ってもらいたい――頼む。力を貸してほしい」
 真剣さが滲む改めて皆の意志を確認するタバクの頼みに皆頷く。
「目玉になる新作パンですか? どこまでお力になれるか分かりませんけれど、微力を尽くさせて頂きますね」
 真っ先に口を開いたのは日下 菜摘(ka0881)だった。微笑む彼女にシルウィス・フェイカー(ka3492)、神乃宮 霧雪(ka3484)の二人も続く。
「得意な事よりも、好きな事……ですか。その心意気、私は素敵だと思います。私も優れた才がある訳ではないですが、ぜひお手伝いさせて下さいな」
「人材の確保は重要ではございますが……これはビジネスではなく、想いを大事にする所でございますね」
 タバクの意志を尊重したいと二人は応える。
 それぞれが名乗りを上げる中、藤堂研司(ka0569)は何やら思案していた。
 味覚を失ったパン屋、タバク。彼の境遇、想い――それらが自分と重なるような感覚を覚えていた。
「俺も料理人の、生活の中で食事の大切さを知った者の端くれだ。他人事とは思えねぇ、手伝わせてくれ」
 そして――願わくば味覚以外のパンの魅力を共有できたら。研司はそう考えていた。
「皆……! 本当に、ありがとう……っ」
 次々と協力を申し出る言葉にタバクは再び頭を下げた。
「とにかく、お客さんに来てもらわんとお店の危機なのん! パン作りがんばるんよー」
 目的は新作パンの製作。ミィナ・アレグトーリア(ka0317)の声に、皆それぞれ行動を開始した。


 各々が充てられた調理台へと散りパン作りに挑み始めた頃。
「俺様ちゃんの仕事は本当は研ぎ師なんだけれどじゃーん」
 ゾファル・G・初火(ka4407)はふらふら厨房を見渡し、そんな事を愚痴っていた。
 パン作りに興が乗らないのか、単なる気まぐれか。しばらくそうしていたが、とある物を見つけて目の色を変えた。
「おっ、パン切包丁があるけれど手入れが悪いじゃーん、サービスに研いでおいてやるじゃーん」
 慣れた手つきで素早く包丁を研ぎ終えると、気合が入ったのか真っ直ぐに調理台へ向き合う。
「さて、俺様ちゃんの好きなクロワッサンで色々提案するにゃー」
 ご機嫌な口調でそう言って、ゾファルはさっさとパン作りに没頭していった。

「――――」
 皆が忙しなく動き始めた頃、カリアナ・ノート(ka3733)は調理台の前に立ち尽くしていた。
 やる気が無い訳ではない。小さな手に握られる図書館での下調べが書かれたメモからもそれは窺える。
 先程も作るパンについて様々な構想を膨らませていたカリアナの気合に疑う余地は無い。
 しかしいざ取り掛かる段階で、彼女の動きはピタリと制止した。
「……届かない」
 ぽつりと、彼女は不満げに漏らした。当然と言えば当然だが、大の大人が使う調理台は小柄な体にまるで合っていなかった。
 精一杯背伸びをするカリアナ。だがその努力が高低差を覆す事は無く、満足に台上を見渡す事すらも叶わない。
 少し俯いた少女は、やがて意を決した様に歩き出しタバクの元へと向かった。
「あの、あのね……届かないみたいだから、台借りられる? お願いできるかしら」
 赤面してばつが悪そうに言い淀むカリアナ。その言葉で調理台に目を向け、タバクはようやく用件に気づく。
「はは、これはすまない。すぐに用意するから待っていてもらえるかな」
 可笑しそうに笑う男に少しムッとしつつも、少女は黙って頷いた。


「タバク様は以前ハンターとしてご活動なさっていたと伺いましたが……異世界からもたされた機械の巨人をご存知ですか?」
 パンが焼けるのを待つ間、シルウィスはそんな話を始めた。
「CAMと呼ばれるそれは、今まさにこの地で歪虚に対する手段として有力視されていて――あ、すみません。パン作りのお話でしたね」
 呆気に取られる男に気づき、シルウィスは話を途中で終え、轟々と燃える竈へ視線を向け本題へ移る。
「とある商店街で開かれた催しで、私の友人がCAMをモチーフにしたパンを作られまして。つまりは、CAMの頭の形をしたパンです」
 味はチョコレートパン、あんぱん、メロンパンの三種類。それらの頭文字からCAMという訳だ。友人に教わったレシピに従い、彼女はそれを作っていた。
 CAMの頭部を模したパン。どれ程精巧に作られているのか、タバクも興味を惹かれた。
「凝った物を作ってるな、完成が楽しみだ。それに――こちらも、良く出来ている」
 そう言って隣で作業する霧雪を見る。丁度焼きあがったパンを竈から取り出しているところだ。
 鉄板の上のパンは単純な形ではなく、それぞれが動物の形を模していた。
「タバク様もこの様な物なら作りやすいのではないでしょうか。生地さえ作れれば後はこの金型に埋めていくだけですから、簡単ではあると思います」
 霧雪は焼きあがったパンと、それに使った金型を交互に示す。
 パンにはレーズンやチョコチップで目が表現してあり、そんな工夫も加えていけばよりらしくなるとアドバイスする。
 その説明にタバクは勿論、シルウィスも熱心に耳を傾ける。霧雪は水飴の瓶を示し二人へ説明を続ける。
「最後に水飴を表面に塗れば光沢も出て綺麗に見えますし、水分もあまり飛ばずに長持ちします。なにより甘いですから、子供にも好かれますよ」
 他にも発酵の仕組みやそれに関わる温度管理。科学的観点からの知識が披露され、生徒二人は感心して聞き入った。
 講義が終わった頃、焼けたパンの匂いに誘われ最上 風(ka0891)がやってきて、淡々とした口調で霧雪へ迫る。
「味見しましょうか? しましょうか? 味見役なら、風にお任せですよ?」
「え、あ……それでは、お願い致しますね」
 決して威圧的な口調では無かったが勢いに負け、霧雪は風にパンを差し出す。それを受け取るや否や、風はすぐ試食を始めた。
「あむ……うん、美味しいですよ、霧雪さん」
 満足そうに頬張る風にお粗末様、と霧雪が小さく頭を下げる。
 代わりという事か、風も自分が焼いたパンを差し出す。それはついでに他二人にも配られる。
「あ、ありがとうございます」
 お礼の声に頷くと風はさっさと他の場所へ移動する。どうも味見に回っているらしい。
 その背中を見送り、霧雪は貰ったパンを一口食べる。
「……あんぱん?」
 風のパンは見た目も中身も普通のあんぱんだった。新作パンとしては弱い様に思えて霧雪は首を傾げる。
 不思議に思いつつシルウィスも続いて口にする。そして、
「ぅ……!」

「パンの焼ける匂いって素敵ですね。匂いに惹かれてお腹が減ってきてしまいますものね」
 焼きあがったパンの匂いを嗅ぎながら菜摘が言う。相手はその匂いに釣られやって来た風だ。
「味見をどうぞ。そちらの味見も風にお任せです」
 小さく丸い自分のパンを差し出しながら、風は菜摘との交換をせがむ。
 菜摘のパンは単体で食事となるサンドイッチや惣菜パン、腹を満たそうという風の狙いには相応しかった。
「そうですね、では交換しましょうか」
 菜摘の了解を得て風は手近なピザパンを手にする。
「ほう、良い出来だ」
 そんな二人の所へタバクが回ってきた、それを確認し菜摘がパンの説明をする。
「仕事の合間や出先で食べられる物には一定の需要があると思います。バリエーションも楽しめますし、飽きられる事はないと思います」
「成程、こう食卓に並ぶ物は根強い売り上げが出るからね」
 続いて菜摘は几帳面な性格が現れた見やすいレシピを示す。
「こちらに調味料の量があります……天候で若干味は変わるかも知れませんが、これを守ればそれほど大外れはしない筈ですので」
「ああ、これは助かる。俺にも再現できそうだ……しかし、長い目で見れば強い品だが、新作としては些か弱いかもしれないな――と、そう言えば」
 思い出した様にタバクが風の方を向く。
「これは……?」
 そう言って彼が見せる風から貰ったパンの口からは何か黒い物体が覗いて――海苔の佃煮?
 菜摘が手にしたパンへ訝しげな視線を送るのを見た風が、淡々と説明する。
「食べるまで中身の分からない、闇パンです。セットの中にハズレを仕込む事で仲間内で楽しむバラエティパンの側面も薦めます。目新しさは無いですが、簡単に作れ潰しも効くのでオススメですよ?」
「……そういう考えもあるか」
 風の理論に論破されるタバク。だが、横から菜摘が口を挟む。
「面白いですけれど、奇抜過ぎる気もしますね。パン屋を訪れる人は安定して美味しい物を求めているのでは?」
「余った食材を投入出来ますし、ハズレも仕様と言い訳出来ますよ?」
「しかし、クレームを誘発しかねない商品は人手不足の店には厳しいのではないでしょうか」
 二人の意見はどちらも正しい。だが敢えてタバクは何も言わない。店の為に真剣に議論する姿を嬉しく思い、暫くそれを聞いていた。

 次に回るのはゾファルとミィナの台。
 ゾファルのパンは似た外見の数種のクロワッサン。
「サクッとした生地に色々なチップが入ってるのが好きなのでそれで行くじゃーん」
 陽気に言って、ゾファルは次々と味の説明をしていく。
 定番のチョコチップに爽やかなソーダチップ。甘い金平糖にマシュマロ、真逆の塩と明太子――と、色々と揃っている。
「一口にクロワッサンと言えどこれだけあると壮観だな。好きな者には堪らないだろう。これは、何なんだ?」
 タバクが説明されていない一つに興味を持つと、ゾファルはにぃと笑って、
「ICチップ入りクロワッサンじゃーん! なんて、冗談じゃん」
 ここにきて、風の闇パンを超えるものが現れた――最早、食べ物ではない。
「は……ははは」
 愉快そうに笑うゾファルに苦笑いで背を向け、タバクはミィナの方へ向かう。
 ミィナのパンも多くの種類があった。見た目にも様々でこの一画だけでも一つのパン屋の様だった。
「奇抜なのもええけど、毎日食べてもらうんだったら普通のパンがええよね」
 クリームを数種類用意したブリオッシュ生地にライ麦パン、オニオンブレッド。本職から見てもどれも見事な出来栄えだった。
 だが、中でもシュープリーズに目を奪われた。パンの中身を一旦切り出し、サンドイッチとして再び詰め直したパン。パン自体が一つのバスケットの様でとても綺麗だった。
 不器用なタバクには恐らくそれは再現できないだろう。つまりは今後売っていく事は困難なのだが、
「……凄いな。いや、脱帽だ」
 一人の職人として憧れるパンだった。賞賛を受けミィナははにかんで笑う。
「あとはPOPを用意するのん。商品紹介やお勧めを書いて、お客さんが手を出しやすくなったらええなって」
「! そうか、それも必要か……そういうのはまったく気づかなかったな」
 既にミィナの手元には幾つかのPOPが出来上がっていた。色鉛筆で可愛らしく書かれたそれは――成程、タバクには書けそうに無い。
 その中の一枚を覗き見てみる――チョコチップはビター系。苦くてパンの味も引き締まるじゃーん!
 そこにはゾファルのチョコクロワッサンの宣伝が書かれていた。見れば他の者のパンを宣伝するPOPも混ざっている。
 他者への女の子らしい気配り、総じて男では至らぬものを披露するミィナ。そんな彼女にタバクは感心するばかりだった。

 漂う香りに厨房を回っていたタバクの足が止まる。色々なパンの匂いの中、一つだけが妙に気になった。
 向かった先は研司の作業場。専用のパン生地を棒に巻きつけ火で炙った――バーベキューパンを齧り、研司は満足そうに頷いていた。
「パンの一番の美味しさはなんてったって焼きたての瞬間だ。いつ行っても温かくて良い香りの焼き立てパンが食べられる……街でそういう店は見なかったな」
 そう言ってタバクにも一本寄越し、自分ももう一口。美味い、と幸せそうな顔で研司はパンを食べていく。
 確かにこのパンも良い香りだが、気になったのはこれじゃない。
 間もなくして、その答が明かされる。完成したパンを渡しながら研司が言う。
「パン・ド・カンパーニュ……田舎パンってやつだ」
 粉と塩、水だけで作るシンプルなパン。それ故に小麦の違いが大きく響く単純なパン。タバクが作るにも向いているだろう。
「……タバクさんがお袋さんの味を覚えてたみたいにさ、皆のお袋のパンってあると思うんだ。粉を用意すれば個々の味に近い物が出来る筈だ」
 作業前に研司はタバクの出身を尋ねその地域の小麦を選んだ。作り手の癖や細かな違いはある。それでも、
「味は分からなくても……音を、香りを、食感を――感じて欲しい」
 タバクは手にしたパンから故郷の風の匂いを思い出していた。
 冷めない内に食べて欲しい。研司の言葉に従い、パンを口に運ぶ。
「――――」
 味はしない、だが香りや手にした温かさは幼い頃の――望郷の念の中、男は静かに涙した。


「むぅ……ここは、こうで……これは、えっと?」
 唸りながら蒸しパンの生地作りに取り組むカリアナ。
 料理が苦手な彼女はアレンジを加えずレシピ通りに作っていたが、それでも手つきは危なげで、進みも遅かった。
 未だ液体状の生地を金属製のカップに注ぎ込み、ようやく蒸し器にかけた所で少女は深く溜息を吐いた。
「ふぅ……お姉ちゃん達なら、アレンジ加えてパッパーっと、簡単に作っちゃうんだろうな……」
 姉と自分を比べカリアナは一人落ち込む。だが、
「上手に作る必要は無いさ」
 そんな彼女にタバクが声をかけた。至らないながら奮闘するカリアナ――その姿に自身を見た気がした。
 思えば、自分の舌を言い訳に、努力を怠っていたかもしれない。
 もっと自分だけで満足なパンを作れる様にしていたら――そもそも今のような危機には陥らなかったのかもしれない。
「下手くそでも、一生懸命作るのが大事だ――あぁ、俺はそう思う」
 自分自身にも言い聞かせるように、タバクはその言葉を口にした。
 料理下手な少女の姿から初心を思い出したタバクは店を立て直す決意を新たにする。
 自分一人だけになっても、一生懸命にやるだけだ。ハンター達が用意してくれた新しいパンがあれば、きっと上手くいく筈だ――――

依頼結果

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MVP一覧

  • 幸せの魔法
    ミィナ・アレグトーリアka0317
  • 龍盟の戦士
    藤堂研司ka0569
  • 真白き抱擁
    カリアナ・ノートka3733

重体一覧

参加者一覧

  • 幸せの魔法
    ミィナ・アレグトーリア(ka0317
    エルフ|17才|女性|魔術師
  • 龍盟の戦士
    藤堂研司(ka0569
    人間(蒼)|26才|男性|猟撃士
  • 冥土へと還す鎮魂歌
    日下 菜摘(ka0881
    人間(蒼)|24才|女性|聖導士

  • 最上 風(ka0891
    人間(蒼)|10才|女性|聖導士

  • 神乃宮 霧雪(ka3484
    人間(蒼)|20才|女性|聖導士
  • 平穏を望む白矢
    シルウィス・フェイカー(ka3492
    人間(紅)|28才|女性|猟撃士
  • 真白き抱擁
    カリアナ・ノート(ka3733
    人間(紅)|10才|女性|魔術師
  • ゾファル怠極拳
    ゾファル・G・初火(ka4407
    人間(蒼)|16才|女性|闘狩人

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/03/23 13:30:11
アイコン 相談卓
日下 菜摘(ka0881
人間(リアルブルー)|24才|女性|聖導士(クルセイダー)
最終発言
2015/03/23 13:36:17