ワルサー総帥、魔法少女になる

マスター:御影堂

シナリオ形態
ショート
難易度
やや難しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
4~8人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2015/04/19 12:00
完成日
2015/04/27 05:36

みんなの思い出

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オープニング


 ここは王国北部ルサスール領。
 羊毛と農耕を中心に栄える、穏やかな貴族領である。
 「はーはっはっは」
 その穏やかさをぶち破るような笑い声を上げる少女が一人。
 ワルワル団首魁あるいは頭領またの名を総帥、サチコ・W・ルサスールである。
 ルサスールの名が示す通り、彼女はルサスール家の息女である。
「わた……俺様がワルワル団総帥のサチコ様なのです……だぜ!」
 たどたどしく名乗りあげの練習をするのが日課である。
 ワルワル団とは、義賊に憧れたサチコが家出をして名乗っている組織である。
「……サ、ワルサー総帥。もう聞かれました?」
「ん?」
 そこへ洗濯物を取り込んだ従者ジロが、戻ってくる。
 家出中の彼女は、従者タロとジロとともに山小屋で生活していた。
「領内に歪虚が現れたらしいですよ」
「歪虚? あの歪虚ですの?」
 歪虚といえば、いわずとしれば人類の敵である。
 サチコもさすがに良い顔はしない。
「……わた、俺様たちの領域を侵すなんて許せませ……許せないのだぜ」
 ぐっと拳を固めるサチコに、話を聞いていたタロは忠告する。
「サチコ様が行ってどうなりますか? 勝てるわけでもないでしょう」
「そ、そんなことはわかっているのですわ」
 歪虚といえば、ハンターの領分。覚醒者ではないサチコにできることはない。
 それでも領民が苦しんでいるならば、動きたくなるのが彼女の性分である。
「ワルワル団は、悪い集団。ならば、この歪虚出現は静観すべきです」
 タロの本音は、心根の優しいサチコが下手に動かないようにしたいだけである。
「私は……」
「……」
 視線をそらすサチコをタロがまっすぐ見る。
 剣術指南役をかっているタロからすれば、サチコはある程度戦えはできるだろう。
 一切の攻撃を受けさせしなければ、である。一撃でも受ければ命が危ない。
「つまり、ワルワル団でなければよいのでしょう?」
 そう切り出したのは、意外にもジロだった。
 タロとサチコは驚いたように、顔を向ける。
 ジロはニヤリと笑みを浮かべ、告げる。
「このあいだの特産品づくりでいいものが手に入りましたからね」
 取り出したのはピンクを基調とした、魔法少女の衣装だった。
 思わずサチコの顔が引きつる。
 貴族育ちの彼女にとって、そのミニスカートは鬼門なのだ。
「知っていますか、サチコ様。魔法少女は、顔形が一緒でも絶対に正体がばれないのですよ」
「え」
「つまり、魔法少女になればよいのです。魔法少女ハッピースールの誕生ですよ!」
 やや興奮気味に語るジロをタロは冷ややかな目で見ていた。
 サチコも気圧されて、返事に詰まる。
「……魔法少女なら、悪を倒すために立ち上がるのもおかしくはないのです」
「な、なるほど?」
 契約を迫る小動物のごとく、ジロはあれやこれやとサチコを説得する。
 そのうち、目がぐるぐると洗脳されていったサチコは「わかりましたわ」と答えるのだった。


 魔法少女の契約を交わし、悶えながらサチコは部屋に引きこもった。
 残されたタロは、ジロに迫ると語気を強めた。
「どういうつもりだ、ジロ」
「どういうつもり、とは? 私はサチコ様が領民を助けたいのなら、手助けするだけですよ」
「何かあったら……カフェ様に申し訳が立たないぞ」
 だからこそ、今、必要なのだとジロは告げる。
 訝しげな表情を浮かべたタロへ、ジロは説く。
「このご時世です。ゴブリンたちの起こす事件も聞こえますし、歪虚の動きもこの地方はまだとはいえ、活発化しています」
「あぁ」
「いずれ、何かあった時、サチコ様が前に出ようとするのは必定。ハンターたちの戦いを見るのも、よい機会でしょう」
 今回発生したのは、泥人形のような歪虚であるらしい。
 スライムが近しいらしく、動きは鈍い。
「ちょうどいい相手でもあります」
「ちょうどいいって……万が一のことがあれば」
「……そのときは、私がかばいますよ」
 一瞬、互いに黙る。
 タロは嘆息を漏らすと同時に、ジロの肩をたたいた。
「これも通過儀礼か」
「もしかしたら、これにビビってサチコ様もワルワル団を諦めるかもしれませんから」
「そうだといいがな」
 タロは天井を見上げる。
 この上は、丁度サチコの寝室であった。
「我らのお転婆姫の芯は、強いぞ?」
「知っているさ」


「もう一度!」
「ま、まじかるきゅるるん、ハッピースール! ただいま参上!」
「ポーズに切れが足りませんよ、サチコ様!」
 戦いへ趣くまでの間、ジロはサチコに魔法少女としての名乗りを教えていた。
 あまりの熱心さに、タロは額に手を当てて呟く。
「やっぱり、お前の趣味じゃないのか……?」

リプレイ本文


「そこまでですわ!」
 泥人形たちが蠢く戦場にほど近い場所。
 それらを見下ろせるような高台の上で、サチコは立っていた。
「わ、私の心が真っ赤に燃える! 幸せ掴めと輝き叫ぶ!」
 ポーズを決めて、泥人形へステッキを向ける。
「まじかるきゅるるん。魔法少女ハッピースールただいま参上!」
 しかし、泥人形たちは気づいていない。
 後ろで眺めていたタロが、額に拳を当てていた。
「ハッピースール。仲間を喚び出すのだ」
「え」
 ステッキから声が聞こえ、サチコはステッキを見る。
 どうすればいいのか迷っていると、「ハッピーマジカル! フレンドコール!」とそれらしく教えられた言葉を叫ぶ。
 同時に、ハンターたちが立ち現れる。
「さぁ、近づかれる前に倒しに行くぜ」
 魔導拳銃を片手に、柊 真司(ka0705)が体勢を作る。
「えぇ、近づかれると面倒だから遠くから刻んでいきましょうか」
「泥人形野郎は、さっさと土に返しましょう。サチコさま」
 リーラ・ウルズアイ(ka4343)やヴォーイ・スマシェストヴィエ(ka1613)も武器を片手に現れる。
 そんな中、
「ハッピースール殿。その姿、確かに見届けた!」
 ロボ姿をした屋外(ka3530)が姿を表し、轟き叫ぶ。
「この凱句応も助太刀するぞ!」
「す、助太刀感謝いたしますわ」
 台本にあったかなと思いながら、サチコは答える。
「さて、みなさん。よろしくお願いしますわ!」
 泥人形にステッキを向けて、サチコが宣言する。
 魔法少女に使役される立場の精霊、というところか。
 ハンターたちはそれぞれに、肯定の声を上げて丘を降りる。
 戦いの火蓋が切って落とされた。


 ――戦闘開始、小一時間前。
「お久しぶりです、ワルサー総帥。それとも、魔法少女ハッピースールとお呼びすればよいでしょうか?」
 エルバッハ・リオン(ka2434)がサチコに挨拶ついでに問いかける。
 重ねるように、自己紹介を終えた八原 篝(ka3104)も尋ねる。
「そうそう、何て呼べばいいの?」
「今は総帥なので、だぜ。けど、戦場ではハッピースールなのですわ」
 ややこしいなぁと篝は素直に思う。
 コスプレ少女を守りながら雑魔退治という話だが、事情をもう少し聞きたいところだ。
「魔法少女に転職したのですよね。おめでとうございます」
「そういうわけでは、ありませんわ!?」
 最上 風(ka0891)が恭しく礼を述べるので、サチコは慌てて否定する。
 二足のわらじですか、と風は返していた。
「ごきげんよう、サチコさま。早速ですが、魔法少女としての手ほどきをば」
 そういうと、サチコにわざと曲げたネクタイを直させるのはヴォーイだ。
 さらに、神様などの高位存在の代行者をアピールすればいい等と吹き込んでいく。
「……なんか混ざってない?」
 篝が小首を傾げるが、訂正するほどでもないかと割り切っていた。
 サチコが、リーラや屋外、ヴォーイ等からアピール方法を聞く後ろで鈴胆 奈月(ka2802)がタロと会話していた。
「タロさん、拳銃は持ってる?」
「いえ、経験はないです。剣術で上がってきましたから」
「じゃあ、教えよう」
 剣術では接近されてからでしか対応ができない。
 さらに、タロは覚醒者ではないので接近での対応は危険が生じる。
「拳銃は本来、力がない人の自衛のために作られたはずだからな」
 射撃音が大きいので、使いどころに注意するよう伝え拳銃を手渡す。
 使い方を教えている間に、サチコ周辺は盛り上がっていた。
「やっぱり名乗りは堂々としなきゃね」
「高い所で名乗るのが良いはずです。周りより高く雑魔に囲まれない場所は……」
「こっちだな。ここなら、降りても敵との距離がある」
 場所が決まり、後は名乗り方だけだ。
 リーラを始めとして、何人かがいくつかの提案を上げる。
「キレのあるポーズに、ハリのある声、そして振り切った雰囲気があれば素晴らしいです」
 恥ずかしさを捨てるよう屋外がアドバイスすると、サチコは難しそうな顔をする。
 だったら、俺らの前で練習すればいいと真司が告げて、しばし名乗りを練習するのだった。


「絶対に前に出ないでくださいね? 絶対ですよ?」
 高台から降り立ったサチコへ、風が真剣な口調で念を押す。
「出たら、サチコさんの正体をバラしますよ?」
「わ、わかりましたわ」
 こんなバレバレの変装で、正体もわかりきっているのではないか。
 そんな思いも過るが、そこはお約束。バレてなかったりするものだ。
「これはお守り代わりですわ」
 エルが移動がてら、サチコへと輝く風を渦巻かせる。
 そもそも避けるだけの反応ができるのかが、微妙だがないよりマシだろう。
 気休めも重要である。
「倒せなくても何かせずにはいられない。そういう奴は好きだぜ」
「そうだな……実際に見て知っているだけでも、だいぶ違うはずだ」
 射程圏内を目指す真司と奈月が、そんな会話をこなす。
「だからといって魔法少女は、ちょっとふざけた様にも見えるが」
「サチコなりのアプローチだろ。そこを含めて、しっかり護ってやらないとな」
 そうだね、と奈月も頷いて前を向く。
 時折、真司は泥人形とサチコの距離を確認しつつ進んでいた。
「その通りだ!」
 屋外が叫びながら、二人の前を行く。
「愛と、そして勇気ある意志と共に行動するなら、世界が必ず応えてくれる!」
「まずは私達がサチコさまに、応える番ですよ」
 凱句応と横並びにヴォーイが続く。
 敵影は三つ。
 凱句応とヴォーイがそれぞれ一体ずつ引き受けても、一体余る。
「一体ずつ確実に、仕留めるわよ」
 篝が狙いすまして、余りの泥人形の動きを止める。
 負けじと泥人形は石つぶてをそれぞれ放った。
「……っと、この泥人形」
 凱句応は避けきったが、わずかにヴォーイへの攻撃は掠った。
 だが、気にする程でもない。
 対処を他の仲間に任せて、自身の配置につく。
 そのまま大振りに、透明な刃を叩き込む。
 風から念のため、ヒールももらい、肉薄したまま体勢を作る。
「重ねておきましょうか」
 リオンが余りの泥人形へと眠気を誘う霧を飛ばす。
 だが、泥人形は見た目にも動きにも変化がない。
「ふむ」
 ならばと切り替え、風刃で落としにかかる。
 そこへリーラも集中力を高めて風刃を送り込む。
 二重の風によって、泥人形の体はズタボロに崩れていく。
「む、意外と素早い」
 奈月はスピアガンで狙いをつけるが、弾丸は地面へと還っていった。
 だが、泥人形の避けた先を篝の猟銃が穿つ。
「やっぱり、泥は脆いわね」
 リーラたちの風刃が効いたのか、篝の弾丸が泥人形に引導を渡す。
 残る二体のうち、ヴォーイが押さえる側へ真司が狙いをつける。
 リーラも加わり、三者で落としにかかった。
「決め所だね」
 奈月も機導砲を繰り出し、応戦する。
 意外と泥人形の動きは素早く、囲い込んでも集中しなければ実体を捉えきれない。
 だが、サチコの動向も気にかけなければならない。
「まずい」
 最初に口に出したのは、ヴォーイだった。
 あらかじめ、遠くからぬかるみの位置を把握していた彼は位置がおかしいことに気づいたのだ。
 回りこむような動きを改め、一直線にサチコの下へ向かう。
「そこね! うかつだったわ……」
 拳銃へ切り替え、篝がぬかるみの前面を弾丸でえぐる。
 同時に、そいつは姿を現した。
「……!」
 風が慌ててサチコを引きずって、退避する。
 石つぶてが飛んできたが、庇いながら何とか躱す。
「あ」とサチコが気遣うような視線を向けてきたが、
「死なない限りは回復できますが、即死は回復できませんからね?」
 きっぱりと、その視線を受け止める。
「だから、サチコさんは気にしないで逃げることに集中してください」
 もう一体、風の視界には泥人形が増えているように見えた。
 さらには、ヴォーイが押さえていた泥人形が前へと出ようとするのだが。
「その前に、あんたは寝てろ!」
「もう、あなたは力尽きていいのよ」
 篝とリーラによって、一気に削り落とされた。
「止めに入るしかないか」
 凱句応はまだ距離がある。
 ヴォーイは、サチコに近い側へ全速力で近づく。
「そこも危ないですね」
 リオンが風が見とめた更なる一体へ風をやる。
 人型を形成する前に、風が鋭く裂いていった。
 出現が一歩遅れたところへ、真司が跳び込む。
「おじゃまするぜ」
 防御障壁を展開しつつ、エアスティーラーの引き金を引く。
 風の力を纏った弾丸を泥人形は大仰そうに受け止めていた。
「サチコさんは、何も言わず、まっすぐに立っていてください」
 退避した先で、風はサチコへ告げる。
 なにか言いたげな表情だったが、風に言われるとサチコは頷いてみせた。
「少しでも……いや」
 ヴォーイは一瞬サチコを見やり、敵と向き直る。
 自身の行動や命令によって他者が傷つくことがあること。
 それでも、すべきことや命じなければなならない状況というのは生じるものだ。
「泥人形野郎、そろそろ終わりにしようぜ」
 サチコに聞こえないよう、泥人形へ告げる。
 刀身が深々と泥人形に突き刺さる。
 ぬかるみに足を取られながらも、反撃をヴォーイは躱す。
「こっちも気にしたほうがいいわよ?」
 側面からは、篝が弾丸を浴びせかける。
「決着が近いですわね……みなさん、やーっておしまい!」
「その意気です、サチコさん」
 打ち合わせ時に誰かがいっていた、一気に勝負を決めるときの言葉をサチコは叫んでいた。
「……皆さんの戦いは如何ですか?」
 ふと、風がサチコに問いかける。
 まっすぐに戦場を見つめたままサチコは、「すごいです」と絞りだすように答えていた。


 凱句応の拳が泥人形を砕く。
 これで最初に現れていた三体が、これで崩れ去ったことになる。
「今行くぞ、みんな!」
 全力でヴォーイが押さえていない側へと駆けていく。
 他に怪しい動きをしているぬかるみがないか。
 戦いながら、真司やヴォーイは気にかけていた。
「全部怪しく見えるな、まったく」
「今のところ、サチコたちへ近づくものはないわ」
 リーラが答えつつ、風刃を飛ばす。
 攻撃を受けながら、泥人形は腕を振るう。
 硬い動物霊の力を借り、防御を固めているヴォーイはその程度では動じない。
「多少動けても、単純なら問題はまるでないわね」
 見切ったとばかりに篝が引き金を引く、マテリアルの篭った弾丸が泥人形を貫く。
 泥で出来た身体に裂け目ができる。
 そこをめがけて、ヴォーイが刃を突き立てれば、
「終わりだ、泥人形野郎」
 となる。ウインドナイフを引き抜いて振り返れば、決着が付くところだった。

「ぬかるみ程度で、この凱句応は止まりはしない!」
 脚部に集中させたマテリアルで、凱句応は素早く立ちまわる。
 側面に回りこみ、拳を叩き込む。
 ひるんだように見えたところへ、奈月と真司がそれぞれに引き金を引く。
 弾丸を避けようとした先で、リオンが待ち構えていた。
「これで終わりにしましょう」
 風刃でばらばらに引き裂かれ、泥人形は土に帰す。
 追い打ちを駆けるように、奈月が一条の光でぬかるみを払う。
「これで大丈夫だな」
「どうやら終わったみたいですね」
 風にいわれ、サチコは胸を撫で下ろす。
 だが、すぐに動かないよう風は注意をうながす。
「まだ潜んでいる敵がいるかもしれませんからね」


 風の心配も杞憂に終わり、ぬかるみは乾いた砂ですべからく消されていった。
 心配そうな顔で合流するサチコに、
「『こんな泥、なんだい!』ですよ、サチコさま」
 笑顔でヴォーイは言ってのける。
 ほっとした表情を見せるサチコに、ヴォーイは「ところで」と話を振る。
「正義も悪も試練が付き物。おたくはどっちの道を進みたい?」
 唐突な質問に、サチコは答えかねる。
 助け舟を出すように、奈月が口を開く。
「出来る人が、出来る時に、出来る事をする……昔、そんな事を誰かから聞いたよ」
「ハッピースール……いえ、サチコ殿には確かに愛と勇気があります」
 重ねて屋外も告げる。
「そして、愛と勇気ある意志があれば世界は応えてくれます。今日のように」
 戦闘中も述べたことを、改めてサチコへ屋外はいう。
 勇気、愛、とサチコが繰り返し呟く。
「今はバトルものが主流かもしれないけど、魔法少女に大切なことは誰かを思いやることの出来る心」
 そう述べるのは、篝だ。
「笑顔を守りたいという意志よ」
 この言葉もサチコは噛みしめる。
 経験を反芻していると、真司が近づいてきた。
「怪我はないか?」
 サチコは、慌ててこくこくと二回頷く。
「それなら、大丈夫ですね」とリオン。
 何が大丈夫なのか、とサチコが言いかけたその時、篝がパルムを連れてきた。
「さ、凱旋よ。高らかと名乗りを上げて、歪虚はもういないって宣言するの!」
「え。いや、恥ずかしいです」
「今更だな」
 奈月が思わず口に出す。
 がやがやと流されるままに、サチコは村々を連れまわされることになった。
「はい、そこで決めポーズで一回転」
 リーラに時折ポーズ指導を入れられ、ヴォーイに嘘知識で惑わされながらの凱旋である。
 そんな面々を後ろから眺め、風はタロへと聞く。
「相方のジロさんが、魔法少女好きとか、苦労しますね。ところでタロさんは何が好きなのですか?」
 タロは答えない。
 もう一度重ねて聞くも、タロは黙して語らない。
「そのうちわかるでしょうから、今は流しておきましょう」
 タロが好きなのは何なのか。謎は深まるばかりである。

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MVP一覧


  • 最上 風ka0891

  • ヴォーイ・スマシェストヴィエka1613
  • 心を守りし者
    屋外ka3530

重体一覧

参加者一覧

  • オールラウンドプレイヤー
    柊 真司(ka0705
    人間(蒼)|20才|男性|機導師

  • 最上 風(ka0891
    人間(蒼)|10才|女性|聖導士

  • ヴォーイ・スマシェストヴィエ(ka1613
    人間(紅)|27才|男性|霊闘士
  • ルル大学魔術師学部教授
    エルバッハ・リオン(ka2434
    エルフ|12才|女性|魔術師
  • 生身が強いです
    鈴胆 奈月(ka2802
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • 弓師
    八原 篝(ka3104
    人間(蒼)|19才|女性|猟撃士
  • 心を守りし者
    屋外(ka3530
    人間(蒼)|25才|男性|疾影士

  • リーラ・ウルズアイ(ka4343
    エルフ|15才|女性|魔術師

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/04/15 12:17:13
アイコン 相談卓
最上 風(ka0891
人間(リアルブルー)|10才|女性|聖導士(クルセイダー)
最終発言
2015/04/19 01:42:43