七夕(?)祭りを手伝おう 

マスター:笹村工事

シナリオ形態
ショート
難易度
やや易しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
4~6人
サポート
0~10人
マテリアルリンク
報酬
少なめ
相談期間
5日
締切
2014/07/13 07:30
完成日
2014/07/16 22:02

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

「今回は『タナバタ』で行こう」
 茶髪の男は勢い込んでこう言った。
 とある商会が所有する会議室、そこで茶髪・赤毛・黒髪の二十代後半の男たち三人が集まり会議が煮詰まった中、出てきたのがその言葉だった。
「タナバタ? なんだそりゃ」
 赤毛の男の問い掛けに茶髪の男は、
「リアルブルーでのお祭りらしい。ここら辺にはないらしいが、なんでも『ササ』とかいう植物に自分の願望を刻み込んだ上で『ヒコボシ』と『オリヒメ』とかいう精霊に生贄を供え訴えかけるとか。
 その時は仲の好い恋人同士を公然と引き離しそれぞれ監禁し、恋人を取り返しに来た男に嫌がらせをしても良いという」
 明らかに間違った、お前それどこの誰から聞いたんだよおい、と突っ込みを入れたくなる説明を返す茶髪。それに、
「なんと! それは実に心晴れ晴れとするお祭りだな」
 彼女いない歴が実年齢な黒髪が拳をググッと握り興奮した。
 しかしその興奮を抑えるような冷静な声で、
「確かに心躍るが、それだと恋人のいる層には訴求力がねぇだろ。ウチの祭りはある意味商売だからな。より多くが楽しめるようにアレンジした方が良いんじゃねぇか?」
 赤毛が、いま現在している会議の議題を考え提案を返した。
 その議題というのが「クルキャット商連合主催・第六十八回定期祭りを何にするか?」である。
 クリムゾンウェストでは、負のマテリアルを祓い正のマテリアルを生むために祭りがよく行われる。
 それはある種の「祭祀」としての厳かな物もあれば、純粋に楽しむことを目的としての物、あるいは祭りで賑わう活気を利用しての商行為を目的とするものまで幅広い。
 今この場で会議をしているお祭りは、商行為を目的とした、言ってみればイベントとしてのお祭りである。
 すでに六十七回繰り返したそのお祭りは、長ければ半年、短くて一か月毎に繰り返されている。そして毎回異なる趣向で開かれるのではあるが、さすがに六十回以上も繰り返す中ではネタが尽き、そこでどうするかと、お祭りの実行委員を任されている三人は悩んでいたという訳である。そんな中、
「どうする? そろそろいい加減に決めねぇと、せっつかれるぞ」
 どこか焦ったように赤毛が言えば、
「確かに。このままだと役立たずとして他の仕事をさせられかねん。それだと俺の人生の目標『生涯遊び人』が果たせなくなるしな」
 仕事しろ、と思わず突っ込み入れたくなることを茶髪が口にし、更に、
「運営の金でタダで飲み食い、の身分を手放すのは惜しいしな。やるしかないだろう!」
 勢い込んで、ダメ人間の主張みたいなことを黒髪が口にする。
 そして三人は悩んだあげく、
「よし、今回は『タナバタ』で行こう!」
「そだな。もう考えるのめんどくさいし」
「よし決まった!」
 その場のノリで結論がついた。そして、
「でもよ、実際どんな祭りなんか、細かい所まで知ってんのか?」
 最後の詰めを決める為に赤毛が茶髪に問い掛けると、
「いや、俺も実はよく知らないんだが。この前ハンターの人にこの話を聞いたってだけなんでな。その人はリアルブルーの人じゃないけど、リアルブルーのハンターの人から聞いたんだってさ」
 茶髪はその時の事を思い出しながら応えを返す。それに黒髪が、
「だったら、ハンターの人達に助けて貰ったら良いんじゃね? リアルブルー出身のハンターの人じゃなくても、同じハンターなんだからきっと聞いたことあるだろうし。それで良いんじゃね?」
 その場の勢いで返すような軽いノリで提案した。
 そしてその提案があっさり採用されたのは言うまでもない。

 てなことがあった次の日、人通りの多い道を歩いていた貴方達は件の三人組に呼び止められました。
 三人組は事情を話した上で貴方達に、当日の祭りをどうしたらいいかのアイデアの提案や祭りの手伝いをお願いしたいと、依頼を頼んできました。
 三人組はクセはありますが悪い人間ではないので、状況を何一つ隠さず話した上で貴方達に協力を依頼してきます。
 この依頼要請に貴方達は――?

リプレイ本文

 リアルブルー由来の『タナバタ』祭りをしよう、その為に会議室で繰り広げられていた話し合いは佳境に差し掛かっていた。
「――つまり、簡単に言うと愛で怠けた彦星と織姫を神様が離れ離れにして7月7日に1回だけ会えるってのが大体の流れだよ!」
 リアルブルーの日本出身である少年、陽山 神樹(ka0479)の説明に黒髪赤毛茶髪の三人組は、
「恋人血祭フェスティバルじゃないのか」
「むしろ恋人たちのお祭りとは」
「用意していた荒縄が無駄になりそうだな」
 残念そうに呟いた。これに陽山は、
「説明しておいて良かったよ。織姫と彦星のことを勘違いされるのは日本人として許せないからね」
 故郷のお祭りが異世界でトンチキ祭りと化すのを防げ胸をなでおろした。そんな陽山の言葉を引き継ぐようにして、どこか小さき貴婦人といった佇まいを見せる少女、イスタ・イルマティーニ(ka1764)が、
「それで当日の出し物ですけれど、タナバタを説明する劇を催したり、陽山様に説明して頂いたタンザクという物も用意するのも良いですわね。折角ですし、タンザクはお祭りで買い物をされた方に渡して、粗品の抽選券として使うのも良いかもしれませんわ」
 祭りの中身の提案をする。これに、
「それはいいぞよ。なら抽選券には、名前と願い事を書いて貰うのも良いと思うのである」
 元気の良さがそこに居るだけで伝わってくるような女性、ディーナ(ka1748)が更なる案を加え、
「だったら俺は、当日屋台が出たりするだろうし、そこで何か出させて貰おうかな。俺も商人だし、どうせなら稼ぎたいもんね」
 飄々とした雰囲気の少年、ジュード・エアハート(ka0410)が茶目っ気を込めて提案する。そして、
「劇をするんなら、折角だからあんたらが役をこなしたらいいんじゃねぇか? そもそもの言いだしっぺなんだからな」
 意思の強い瞳をした青年、ヴァイス(ka0364)が多少威圧するような声で提案をした。すると、
「男装女装コンテスト祭りで入賞した私なら織姫が適役だが、働いたら負けな気がするので働きたくないでござる」
「名言だな」
「そんな僕たちでずっといたい」
 ダメ人間アピールを三人組はする。そのアピールに思わず皆が突っ込みを入れようとした時、ハンターの残り一人であった十歳ほどにみえる女の子、ヒスイ・グリーンリバー(ka0913)が、
「お祭り、しないの? がんばろうよ、あたしも短冊とか作るの手伝うから。そうだ、お祭りが終わったら、短冊を川に流そう。ダメだったら、燃やして煙を出して、それで空に願いを届けて貰えばいいと思う」
 一生懸命な口調で三人組を励ますように言う。それに、
「勿論だね!」
「俄然やる気が」
「くっ、これが幼女の力か」
 実は子供に甘く弱い三人組はガッツリ心を鷲掴みにされ口を滑らせる。当然ながら、その後、他のハンター達に当日キッチリ働くように約束させられたのは言うまでもない。

 てなことがあった数日後、開催されたお祭りは、こんな感じであった。

「さぁさぁ、七夕劇が始まるッスよ」
 自前のペンギン着ぐるみを着ながら陽山は呼び込みをしていた。呼び込みは彼だけではなく、
「楽しんでくれるのなら何よりぞよ~」
 ディーナも周囲の歓声に応えながら、三人組が用意した楽隊と共に往来を踊り人々を惹き寄せる。
 陽山の後には子供たちが、ディーナの後には若い男衆やカップル達が、期待を表情に浮かべながら劇の会場へと付いて行った。
 本来は商品の一時置き場として使われる大広場、そこに設置された野外劇場前に皆は心を浮かせながら、地面に敷かれたシートに腰を下ろしていく。
 そこへ浴衣姿になったジュードが、所属しているギルドの菓子専門店で用意した、綿菓子に色鮮やかな金平糖をちりばめた彼オリジナルなお菓子『天河飴』を木箱に入れて売り始めた。
(さぁ、張り切っていくよ。楽しいお祭りは財布の紐を緩めるんだから、こういう時こそ自分も楽しみつつ稼がないと!)
 気合を入れる彼と共に、イスタとヒスイも彼に協力していた。二人は天河飴に付いてくる、その場で当たりが分かる短冊形抽選券の景品を配る役割を引き受けていた。
 イスタは自分が手作りした短冊型の栞が挟まれた七夕の物語が書かれた本を、ヒスイも自分が手作りした七夕の飾りを、それぞれ配る為に木箱に入れて持っていた。
 そして彼と彼女達は販売を開始する。
「天河飴いかがですか~? 甘くてふわっとかっりかり、一度で何度も楽しいお菓子です」
 ジュードが呼び込みを始めた途端、両親の間に座っていた小さな女の子がねだるような声を上げる。
「お父さん、あれ欲しい。だめ?」
「良い子にするか? だったら買ってやる」
「うん! 良い子になる!」
 その言葉にジュードは僅かに目を細めると、
「はい、良い子なキミにプレゼント」
 天河飴をおごってやった。それを貰った女の子は嬉しそうに笑顔一杯になると、
「ありがとう、お兄ちゃん。お兄ちゃんも良い子ね」
 ぶんぶんと手を振り礼をする。その言葉にジュードは静かな笑みを浮かべ、
「良い子、か……うん、そうだな、だったら今回は採算度外視でやっちゃうかな。依頼で報酬出るわけだし。よし、やっちゃうよ!」
「あら、良いんですの?」
「良いの?」
 茶目っ気を込めて尋ねるイスタとヒスイに、
「うん、良いよ。だって俺、良い子だからね。二人にも後でおごってあげるね」
 最初に少しだけ見せた静かな笑みではない、晴れやかな明るい笑顔を浮かべ返した。
「嬉しいですわね、ではあとで頂きますわ」
 ジュードに返したイスタは、先ほどの子供連れの親子が追加で二つ頼んだ天河飴に付いていた抽選券の内の一枚を確認すると、
「おめでとうですの。当たりですわ」
 景品を渡した。その時、僅かに両親に甘える女の子に視線が行く。それは離れて暮らす弟のことが浮かんでしまったからだ。少しだけ寂しい気持ちになる。けれどそれを振り払うように、
(今日のお祭りは思い出に残るような素敵な一日にしないといけませんもの。それに淑女たる者、もてなしの心を忘れてはいませんのよ)
 あでやかな笑みを浮かべ続けた。
 そんな風に家族連れのお客に心を動かされたのはヒスイもだった。
「菱飾りは天の川、リアルブルーの空に掛かる川みたいな星空を表しています」
 家族連れのお客に景品の飾りの説明をしながら、彼女は故郷と家族の事に想いをはせる。
(帰りたいな。お父さんとお母さんに、会いたいよ)
 言葉には出さず心に秘める。お祭りに来たお客さんを楽しませようと、彼女は頑張っていた。

 そうして客席で三人が頑張っている頃、舞台裏ではヴァイスが頑張っていた。
「ディーナの踊りが終わったら劇の開始だから、気合入れてくれよ」
 舞台袖の三人組に檄を飛ばす。見ていて清々しいほど裏方として働いていたヴァイスの言葉に三人組も声を返す。それにタイミングを合わせるように、呼び込みから劇の司会進行へとチェンジした陽山が、お客を温める為の前座役を引き受けてくれたディーナの紹介をする。
 とある部族で踊りを捧げる巫女をしていたという彼女の舞は見る者の目を惹き付け舞い踊るごとに歓声が上がり、それが更に彼女の舞をより多くの者を惹き付ける物へと引き上げていった。
(盛り上がっているぞよ。我のこの勇姿、姉上達にも見せてあげたかったものである)
 周囲をわかせる喜びを楽しみながらの舞は、見る者の心を躍らせてく。それが最高潮に達した時、彼女は舞台袖へと消える。
「お疲れさん。楽しんだみたいだな」
「楽しかったぞよ~。そちらも裏方お疲れぞよ」
 お互いの健闘を称えながらヴァイスとディーナはハイタッチで応えた。そして劇は、
「俺はジンペンって言うッス! 今日は七夕祭りに来てくれてありがとッス! 今から七夕がどういう物か劇で教えるッスよ~!」
 陽山の陽気な声を始まりに開催された。それは赤毛茶髪黒髪の三人組が予想以上の役者として、あるいは動きの良さも見せ盛況の内に幕は閉じた。

 そして劇が終われば、ハンター達はそれぞれがお祭りに参加した。

 ヴァイスの場合はナンパである。それは失敗したものの、彼らしいカラッとした友達同士の別れのような軽やかさのある物であった。
 けれど彼の肩に乗っているパルムであるキノは気を使ったのか、その小さな手を慰めるように彼の首に優しく何度か当てる。それにヴァイスは苦笑すると、
「ありがとな、キノ」
 キノの為に何か買ってやろうと、劇の客席から屋台での販売に切り替えたジュードの店へ行く。
 盛況の中、屋台を切り盛りするジュードはヴァイスと軽い会話をする。
「はい、おごっちゃうね」
「良いのか?」
「俺は良い子だからね。それにヴァイスさん頑張ってたから」
「ありがとな。ならついでにもう一つくれ、手ぶらでナンパは心もとないからな」
 前向きなヴァイスであった。

 そしてイスタとヒスイは一緒にお祭りを回っていた。
 それは劇が終わった後三人組に、三人組が用意した笹ならぬモミの木の飾りつけを当日も追加で頼まれ共にした後、交代でやって来た三人組に勧められる形で一緒に回ることになったからである。
「眠いの? 頑張ってたもんね」
 お祭り準備の時から、連日のイスタの頑張りを見ていたヒスイが心配そうに聞くと、
「そんなことはありませんわ。でも、ありがとうですの」
 穏やかな笑みを浮かべ、イスタは応える。
 お互いがお互いを気遣うようにして二人はお祭りを巡っていった。
 それはどこか姉妹のような、家族を思わせるような温かさを見る者に感じさせた。
 それがお互い共に、逢えない家族を思っていたからであるかどうかは本人同士にしか分からない事ではあったが、それでも共に祭りを巡る二人は、どこか見る者の心を温かくさせる気配を漂わせていた。

 そして残り二人の内、陽山は、
「祭りと言ったら食べ歩きだよね~! いっぱい食べるぞ~!」
 陽気に言いながらお祭りへと繰り出していた。お祭りの治安維持も考えながら動いた彼ではあったが、その必要がないぐらいお祭りは和やかに進んでいた。
 そんな中、彼は子供達にたかられる。ペンギン着ぐるみをその時は脱いでいたが、子供達はそれにお構いなしに寄って来たのだ。
 そんな子供達を彼は一生懸命相手をしながら周囲を巡る。その途中、陽気に騒ぐディーナと出会う。
 短冊形抽選券でお酒一年分を当てた彼女は、
「やったぞよ! でも一人で飲んでも楽しくないから皆におごるぞよ。大騒ぎするぞよ~」
 気前よく提案し、その声に歓声が上がり賛同した皆は彼女が当てたお酒を全て飲み干す勢いで騒いでいた。
 その狂騒に興が乗ったディーナは再び舞を披露し、それに歓声を上げた一部の祭り客、若い男どもではあったが、彼らはディーナをナンパしようと迫ったりもした。が、
「おととい来るぞよ~」
 どさくさまぎれに抱き着いて来ようとした酔客じみたナンパ相手を軽くはたいたりして、彼女は祭りを楽しんでいた。そして陽山に気付いたディーナは、
「良い所に来たぞよ~。一緒に飲むのである」
 ご機嫌な声で陽山を誘う。どうやら完全に酔っぱらっているようであった。それに、
「遠慮しておくよ。ヒーローが酔っぱらってたら、さまにならないもんね」
 陽山は苦笑しながらするりとかわすと、
(この騒ぎで何かあるといけないから、気を付けるかな)
 自分に付いてきた子供達の相手をしながら、同時に周囲への気遣いも見せた。

 そうして祭りが進む中、終わりの時が近づいてくる。
 お祭り会場から幾らか離れた場所にある、幅が十メートルほどの川に、お祭りの参加者は祭りの締めとして短冊を流すことになったのだ。
 周囲をLEDライトで照らされる中、用意することが可能だった紙製の小さな船に乗せ、短冊は流されていく。
 ハンター達の川を汚したくないという意見により、三人組が川の下流に網を張り、後で回収する手筈になっているそれは、どこか祭りが終わる寂しさと余韻を見る者に感じさせる。
 けれどそれは、皆の願いを乗せた物であった。
 それはハンター達も同様だった。

「願いか、これだと決意表明っぽいが大丈夫だろ」
 ヴァイスが自らの決意を自覚するように『この素晴らしい日々を守りきる』と書き記せば、

(あの子が誇れる、立派な姉になるんですもの。もっと頑張らないといけませんわね)
 イスタは自身を戒め弟を想いながら『あの子が健やかでありますように』と書き記す。
 夜空に向けて投げかけられたその願いと想いは、知ることが出来ずともいつか空を見上げる弟に届くかもしれない。そして彼と彼女だけではなく、

(お父さんとお母さん、どうしてるかな?)
 両親と故郷を懐かしむヒスイもまた、自分の想いを込めるように『帰れますように』と書き記した。

 それぞれが、大切な想いと願いの言葉だった。

 そうして短冊にヴァイスやイスタ、そしてヒスイが願いを込めている頃、祭りの後始末をするように、あるいは余韻に浸るように、残りの三人は祭りの終わりを過ごしていた。

「完売御礼、でも仕入れや諸々に掛かったお金と差し引きで儲けは無し。
 それでも、いいかな。気分が良いしね。それに天河飴が売れるのは分かったし、どこかでまた売り出したりしても良いしね。
 さて、後片付けをするかな」
 どこか達成感のある笑みを浮かべながらジュードが屋台の後始末を始めると、
「手伝うよ。人出は多い方が良いだろうから」
 お祭りで出たゴミを片付けながら周囲で揉め事が起こらないか見回りをしていた陽山が、ジュードの手伝いの申し出をする。当然、その申し出は受け入れられ、一人でするよりもはるかに早く片付けが終わったのは言うまでもない。

 そして最後の一人、ディーナと言えば、
「まだまだ挑戦を受け付けるぞよ~。掛かってくるのである」
 彼女をナンパしようと近づいてくる若い衆をさばいていた途中から、何故か「お笑い格闘大会」じみた事になる中、次々にナンパの口上と共に抱き着いて来ようとする相手を軽くはたき潰していたりした。やはり完全に酔っぱらっていたようである。
 この場に彼女の姉が居なかったのは、幸いだったかもしれない。

 こうしてハンター達の協力によるタナバタ祭りは好評に終わった。今回の祭りの元となった七夕の物語を気に入ったヴァイスがそれを広めようと思ったように、今回のお祭りがいつか更なる広がりを見せるかどうかは、この時はまだ分からなかった。
 けれど皆が楽しみ名残を惜しんだ、そんなお祭りであったのは言うまでもない。

依頼結果

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MVP一覧

  • 幼女のお願いを聞いた者
    陽山 神樹ka0479

重体一覧

参加者一覧


  • ヴァイス・エリダヌス(ka0364
    人間(紅)|31才|男性|闘狩人
  • 空を引き裂く射手
    ジュード・エアハート(ka0410
    人間(紅)|18才|男性|猟撃士
  • 幼女のお願いを聞いた者
    陽山 神樹(ka0479
    人間(蒼)|15才|男性|機導師

  • ヒスイ・グリーンリバー(ka0913
    人間(蒼)|10才|女性|聖導士
  • ムカデに好かれた娘
    ディーナ(ka1748
    人間(紅)|20才|女性|霊闘士

  • イスタ・イルマティーニ(ka1764
    人間(紅)|16才|女性|魔術師

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 相談卓
ジュード・エアハート(ka0410
人間(クリムゾンウェスト)|18才|男性|猟撃士(イェーガー)
最終発言
2014/07/12 23:55:05
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2014/07/09 01:28:30