• 深棲

【深棲】灯台の守り人達

マスター:樹シロカ

シナリオ形態
ショート
難易度
やや難しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
4~8人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2014/07/24 19:00
完成日
2014/08/03 05:12

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

●依頼
 同盟軍の定例会見が終わろうとしていた。
「以上です。皆様、お疲れ様でした」
 営業スマイルを浮かべてそう告げると、同盟軍報道官メリンダ・ドナーティ(kz0041)は会見場を後にする。
「報道官、ちょっとよろしいですか」
「……何でしょう?」
 笑顔は崩さない。だが、こういう時に駆け寄ってくる誰かが良い情報を持ってきた試しがない。
 メリンダは嫌な予感を抑え込み、漁業組合の関係者と思しき男の言葉を待つ。
「少し陸軍を動かしてもらえないかと思いましてね……」
「陸軍をですか?」
 男の言うには、港湾都市ポルトワールの灯台のひとつが故障しているらしい。
 船乗りにとって、灯台は命綱だ。漁業組合ではすぐに修理を手配した。
 一昔前の灯台といえば、灯台守が毎日泊まり込んで灯を管理したというが、今は魔法の光が船を導いてくれている。それでもメンテナンスは必要だ。
 折しも、このところ各地から不穏な噂が届く。修理は漁業組合で依頼したので、せめて点検作業員の護衛を軍に頼みたいというわけだ。
「お話はよくわかりました。何とかしてみましょう」
 だが不穏な噂が絶えないと言うことは、それだけ軍も忙しいということだ。
 メリンダは各所を駆けまわり、どうにか必要最小限の人数を灯台に派遣するように手配した。だが到着は翌日になりそうだった。
 その報告を受け、漁業組合の男は首を横に振る。
「……それでは困りますな。灯台はすぐに修理が必要なのですよ」
 海軍にとってもそれは同じなはず。それを自分達が修理手配まで終えたのだから、後は軍で面倒を見るべきだろう。
 遠まわしにそう迫られ、メリンダは机の下で拳を握り締める。
「……わかりました。陸軍が到着するまで、軍の方からハンターに護衛を依頼致します」
 メリンダはその足で、ハンターズソサエティに向かった。

●侵攻
 汗を拭いながら若い男が呟く。
「ほんとにバケモノなんて出るのかねえ」
 灯台の外に広がるのは、いつも通りの見慣れた海の光景だ。
「バケモノが出ようが出まいが、俺達の仕事は変わらねえや。ほら、手が止まってんぞ」
 初老の男が眉をしかめる。
「こっちは終わったよ。試しに点けてみるかい?」
「おう。点検用って判るようにな」
 チカチカチカ。まばゆい光が瞬く。
「……どうも具合が悪いな。そっちのを替えてみるか」
「だなあ。とりあえず今夜ぐらいはもたせねえと……」
 二人の技師は暫く作業に没頭する。
「こんなもんかね?」
 機械の下から顔を出した若い男が、ふと海に顔を向けると、目を見張る。
「おい、ありゃなんだ……?」
 初老の男も示された方角に目を凝らした。
「でけえヤドカリだな……いや、待て。でけえなんてもんじゃねえ!!」
「バケモノだァ……!!」
 技師たちは慌てて身を乗り出し、灯台の下で待機するハンターたちに注意を促した。

リプレイ本文


 打ち寄せる波の音、白くそそり立つ灯台。
「ウーミー!!」
 アルヴィン = オールドリッチ(ka2378)は初めての海に、少し興奮気味だ。
「帝国にズットいたカラ、僕、海を見るの初メテなんダヨ」
 見上げた灯台はとても大きく、崖から覗き込む海は白い波がどこまでも続いて行く。
 一見無邪気に見えるその行動に、由谷 久虎(ka1926)は腕組みし、小さく溜息をついた。
「昨今、ヴォイド絡みの不穏な噂が多い。この灯台にも現れるかもしれぬな」
 そこに灯台の上から大声が響く。
「バケモノだァ! 気をつけろ!!」
 アルヴィンは相変わらず崖下を楽しそうに見ていた。
「スゴイネェ。大きなヤドカリみたいダヨ」
 どうやら近付く歪虚すら彼にとっては楽しいようだ。およその距離を告げると、十六夜・暁(ka0605)は辺りを見渡しながらぼやいた。
「折角風情のあるいい灯台なのにね~。ヤドカリが崖登って来なければもっとよかったよ」
 辺りを見渡し、抱え上げられそうな石を幾つか見定める。
 一瞬、ジュード・エアハート(ka0410)から普段の飄々とした雰囲気が消えた。
 元は船乗りでもあったジュードには、灯台がどれだけ船乗りにとって大切なのかが良く分かる。
「……絶対に守ってみせるよ」
 思わず握った拳に力が籠る。

 同じように崖の端から歪虚を見下ろすレオーネ・インヴェトーレ(ka1441)は実に楽しそうだ。
「アレがリアルブルーの『歪虚』か……面白くなってきたぜ。その力、暴いてやる!」
 ある種の天才型であるレオーネにとって、目の前の謎の存在は恐怖の前に興味の対象。ましてやこのところ各地で出没している歪虚の一種とあれば、今後の為にも徹底的に調査が必要だろう。
「決して負けられない戦いがここにはあるけえの」
 サラ・ウェルチ(ka0278)はニヤリと笑い、愛用のジャージのボトムを改めて引っ張り上げ、紐を締め直す。
「エルフハイムから飛び出して幾星霜……ついに初陣! 黒星つけるわけにはいかんのじゃあ!」
 動きやすくかっこいいリアルブルーのスポーツウェアを着て勝利し、その素晴らしさを世界に広めるのだ。
「ちょっとどいて~」
 暁がちょっとよろめきながら、一抱えもある石を抱えて来た。崖の端に下ろすと、じりじり這い上って来る大きなヤドカリを睨む。
「嫌がらせぐらいにはならないかなっ、て!」
 勢いをつけて石を落とすと、見事大きな殻にぶつかった。
 ぐしゃり。そんな音が響き、一瞬動きが止まる。だがヤドカリは、落ちる気配もなく再び動き出す。
「だめか~」
 ウィルフォード・リュウェリン(ka1931)はその様子をじっと観察していた。
「あの巨体を支えながら苦もなく崖を登るとは。足の力がかなりあると見ていい」
 崖の上に到達した場合、平地を移動する速度はかなりの物になるだろう。あの固そうな貝殻で体当たりされては大変なことになるかもしれない。
「せめてあの触手を封じられないだろうか」
 節足より前に出て来る長い足の方が厄介そうだ。それに多少柔らかいようにも見える。
 その点について一同に異論はなかった。
「ヤドカリさんには灯台を照らすお星さまになってもらいます!」
 歌うような声でエテ(ka1888)が言い、杖を握り締めた。小柄な身体を、無数の蔓草が伸びるような幻影が覆う。
「……なれるのかな?」
 エテは首を傾げた。とにかく灯台は船乗りさんにとって大事な物だということは分かる。海路が封鎖されては、美味しいお菓子も届かなくなるかもしれない。
 そんなことはさせまいと、割と切実に乙女は戦う決意を固める。


 レオーネはヤドカリをじっと睨む。
「石が飛んできても、全然気にしてないな。真っ直ぐ灯台に向かって来るぜ!」
 歪虚には灯台が何のためにあるものかまでは分からないだろう。何かぴかぴか光る巨大な奴、という程度なのかもしれない。
 ならば石が飛んできたことも、そいつの敵対行為だと看做している可能性がある。
「とりあえず射程に入ったら、触手から攻撃だな。もし再生しそうなら、その時は狙いを変えるぜ」
 ある程度の遠距離攻撃が可能な者が、まず崖の縁に集まる。そして、覚醒。
 ジュードの瞳が金色に変化し、その背に幻影の鳥の翼が現れる。

 ちょうどその頃、とあるお菓子屋にて。
 夢路 まよいは店長の居ない店先のカウンターで頬杖を突く。
「ジュードどうしてるかな。頑張れ!って応援しといたけど」
 少し笑い、エリシャ・カンナヴィが答えた。
「大体戦いってのは空気に飲まれた方が負けなのよ。案外場の空気を自分で作り出せば上手く行くものよ」
「じゃあちょっとでも後押しになってくれるとい~な♪ 」

 祈りの力がジュードの魔導銃に伝わる。初撃は狙い通り触手を吹き飛ばした。
「どうだ……?」
 長い触手が一本、崖の下へと落ちて行く。それでもヤドカリのスピードは変わらない。
「あの突起は武器なんかの。それとも崖にでも付き刺す滑り止めかの?」
 サラが弓を引き絞りつつ、呟く。だがまず狙うのは皆と同じ右側に生える触手だ。
「何にせよ、ヘイトをたんまり稼がんとのう。へい、そこの残念シュトラール帝国! 灯台よりうちらと戦って往生せいや!!」
「あはは……面白い挑発ダネ」
 帝国貴族の一員、アルヴィンが楽しそうに笑った。彼の本分は守護であるため、現時点では少し後方で様子を見ている。
 ヤドカリはじりじりと、確実に崖を登りつつあった。
「足や触手を封じても、それだけでは致命傷にはなるまい」
 ウィルフォードは杖を構えつつ、敵を観察する。固い殻で守られた内部に、柔らかな急所はないか。あるいは外界を窺う目玉のようなものはないか。
「とりあえず一度落としてみよう!」
 ジュードの提案に、ウィルフォードも頷く。
 触手が崖にかかる。続いて節足がかかった瞬間、ジュードとウィルフォードはそれぞれに根元を狙った。
 重心がかかった足を攻撃され、さすがのヤドカリも避け切れない。見た目には節足が数本折れただけだが、思わぬ一撃にバランスを崩し、ヤドカリはその場から転げ落ちた。
 それを確認し、ジュードは万一に備えて灯台へ向かって駆け出す。
「俺は上から狙うよ!」
 平地に来られた場合、全員が同じ高さで攻撃するのは難しい。射程の長い攻撃が可能なジュードは、灯台の上から支援することに決めた。
「灯台の方を宜しくお願いします! なにかありましたら連絡をくださいね」
 エテがトランシーバーを手に応じ、ウィルフォードがジュードの背中に声をかけた。
「何かあったら光でも知らせて欲しい」
「わかったよ!」

 灯台の上でジュードはほっと一息つく。多少なりとも時間稼ぎができたのは大きい。
「海方面に異変があったら俺にすぐ教えて頂戴。俺も視野は広く持つようにするけど、相手は【狂気】だから」
 狂気の歪虚は、見つめ続けると目をそらせなくなる場合があると聞く。
 増援の可能性がゼロではないなら、戦闘で目を離すことのできないハンターに変わって、広い方面を見渡せる人がいると心強い。
 幸い灯台は広く海を見渡せるし、技師たちは海の様子に敏感なはずだ。
「わ、わかったよ。こうなったら腹くくるしかねえ!」
 若い技師が唾を飲み込んだ。


 崖下に落ちた歪虚は、当然ながら諦めたりはしなかった。
 寧ろ再び崖を登る様子は、先程より速度を増したように思える。
「もう上がってきちょる……30分も持たんでぇ」
 思わず唸るサラ。それでもここで負ける訳にはいかない。リアルブルーの戦闘服(とサラが信じている)ジャージの上を脱ぎ、腰に縛りつける。名前が書かれた体操服の胸を逸らした。
「さっき腹を見せたとき、目玉がにゅ~って見えたんじゃ、あれを狙うけんの! こっちもアップ完了じゃ、援軍なんぞ要らんのじゃー!」
 強がりで自分を奮い立たせながら、強く引き絞った弓を構える。
「あれも生物と同じなら、目玉を貫通すれば脳内に到達するだろう」
 そういうウィルフォードの狙いは当たっていたが、ヤドカリの方も今度は流石に警戒していた。殻の角度を変え、前からは狙い難いように伏せた形で登って来る。当然目玉は触手の陰になって直接狙えない。殻を狙ったものの、余りに固くほとんど傷も付かないようだ。
 再び大きな突起が崖の上に現れる。ヤドカリも多少知恵がついたらしく、節足の生えた左側を下に、殻を押し上げるようにして登って来た。

 改めて全体が見える位置に現れたヤドカリは、まさに歪んだ存在だった。
 見上げる程の巨大な貝殻。そこから覗く無数の節足がガチガチと音を立て、イカのように白く長い触手をゆらゆらとくねらせる異様な姿。
「ここからは任せるがよい!」
 久虎が吠えるように叫んだ。額に角が生え、髪は黒く、肌は赤く、さながらリアルブルーに伝わる鬼のように。
 自分をこの世界に追いやった物を排除せんと、太い脚を踏ん張る。
「まずは一撃……ヌンッ!」
 久虎は、ぞわりと触手を伸ばしたヤドカリに真っ向から突っ込み、トンファーを鋭く叩きつける。
 殻をも砕かんという一撃に、対するヤドカリが触手を振るった。
「何の此れしき……ッ!!」
 筋骨隆々の久虎の身体は触手の攻撃を耐える。だがこちらが一撃打ち込む間に、あちらは別の触手を伸ばして打ち据える。
「やるねえ、由谷さん! でもあんまり無理はすんなよ!」
 レオーネが声をかけつつ、睨むように見つめる。『防性強化』の切れ目がないように注意を払っているのだ。
 そのおかげで久虎は倒れることなく、戦い続けられている。
「ふん、どうした? 臆したか? そうでなければかかってくるがいい!」
 盛り上がった筋肉がビクビク震えるほどに力を籠め、久虎はトンファーで相手の巨体を押しとどめる。

 その間に暁が回り込み、久虎を狙う触手を殴りつけた。
「まずは脚と触手を減らさないと、頭は潰せないみたいだしね」
 猫のように幻影の尻尾を揺らしつつ、常に位置を変えながら暁は触手目がけて幾度も打ち据える。
 アルヴィンは暁を『プロテクション』でフォローしつつ、ヤドカリの変化に注意を促した。
「気をツケテ! 様子がオカシイからネ!」
 ヤドカリは触手を振りまわしつつ、節足を縮めるように姿勢を低くしている。
 突然、触手に力が籠り、巨大なヤドカリが猛然と飛び出した。
「うおおッ!?」
 流石の久虎でもその巨体の突進を支えきれない。踏ん張る踵が地面を削り、二筋の溝を刻む。
 このままではヤドカリは久虎ごと灯台に突っ込みかねない。
 エテはそう思い、ギュッと目をつぶり自分の意識を高める。
「力の限り戦います。技師さん達と……船乗りさん達の灯台を守る為に!」
 灯台から意識を逸らすために、敢えて反対側から敵を切り裂く風を送り込む。
「海を照らし灯台を照らす! そんなお星さまになってもらいます!」
 エテの前に回り込んだアルヴィンは星の煌めきを纏い、光弾をエテの攻撃に合わせて撃ち込んだ。
「エテ君、僕の前に出ないヨウニしてネ! 僕、痛イの平気ダカラ、大丈夫☆」
 まるで鬼ごっこを楽しんでいるかのように軽い口調。恐れ、悲しみを感じることがない為に、怪我をすることをまるで意に介さない。

 比較的弱い触手の側から痛撃を喰らい、ヤドカリはそちらを保護する為に鼻先を変える。
 そのとき殻の陰に、辺りを窺う小さな黒い球状の物が光った。
「あれが目玉か」
 一か八か、ウィルフォードは炎の矢を力の限り撃ち込む。例え当たらずとも、庇う行動をとればその分他の部分に隙ができるはずだ。仮に触手などで庇えば、それを吹き飛ばせばいい。
 ヤドカリは咄嗟に殻を伏せる。残り少なくなっていた触手が、炎の矢の前に吹き飛んだ。
 ガチガチガチ。
 残る節足が殻の外で蠢く。触手が消え手痛い攻撃を受けることが少なくなった代わり、固い殻に閉じこもったヤドカリは自分自身が攻撃手段となった。つまり、体当たりだ。
「灯台は守ッテみせるヨ」
 低い姿勢で身構えるアルヴィンだが、死に物狂いで突っ込んでくるヤドカリの勢いは止められない。
「いかん、奴を抑えねばならん!」
「あ、まだダメだよ! その傷じゃ……」
 一時後方に下がっていた久虎が、治癒術を使う暁の制止を聞かずアルヴィンに並ぶ。

 その時だった。
「大丈夫か! 一斉掃射、合わせるぞ!」
 ようやく陸軍の一団が到着したのだ。
「あんたら来るのがちょっと遅いけえな、あらかた片付いたところじゃ! しゃあない、止めぐらいは参加させたるでのう!」
 サラが満面の笑みで腕を振り上げる。
 ハンターたちの攻撃に加え、陸軍が持ち込んだ大砲が火を噴き、終にヤドカリの巨大な殻に無数の亀裂が走った。


 終わってみればあっけないものだった。
 ヤドカリは暫くのたうっていたが、やがて触手の消えた側へ割れた殻ごと転がる。
 と見る間に、節足の端から、殻の突起の先から、黒く変色し、そのままさらさらと砂像のように崩壊していったのだ。
「人間の領域を荒らす害獣めが。思い知ったか!」
 普段通りの白髪に戻った久虎が仁王立ちになる。生々しい傷はあちこちに残っているが、致命傷とはほど遠い。
 レオーネはさっきまでヤドカリがいた地面にしゃがみ込み、地面に這いつくばって痕跡を探す。
「あーあ、触手の一本でも残ってたらよかったのにな!」
 研究の素材として役に立っただろうと思うと残念でならない。それでも忘れないうちに、ヤドカリの行動や進み方を調べ、メモに残す。
 エテがにっこり笑った。
「ヤドカリさんは、やっぱりお星様になったのですよ~」
「星になる前に、あの足の一本ぐらい食えるかどうか確かめたかったのう……」
 惜しそうにサラが言った。歪虚化した生物は、一部食べられることもあると聞く。
 折角の巨大な(しかも可食部分と思われる物のある)歪虚だが、消えてしまっては仕方がない。
「でも大事な灯台が無事でよかったよ」
 灯台から降りて来たジュードが笑顔を見せた。
 緊張と疲れは残っていたが、どうにか守りきることができたのだ。
「あんたらのおかげで修理も完了したぜ。これでもう大丈夫だ」
「この度はどうも有難うございました。後は我々が駐在しますのでご安心を。」
 続いて降りて来た技師達と同盟陸軍がハンターたちをねぎらう。
 だがその言葉にも、ウィルフォードは考え深げに海を眺める。
(増援が来なかったのは幸いだったが……こんな物があちこちに出ているのか)
 今回はそれなりの人数で早期に対応し、きちんと連携を取れたからこそ討伐できた。いつもそうとは限らないだろう。
 だが恐れや恐怖とは違う感情が、ウィルフォードの口元に浮かぶ。
(また出て来るなら、そいつも倒せばいいだけのことだな)

 広い海の何処かに、悪意を持った存在が蠢いている。
 クリムゾンブラッド全土を巻き込む戦いは、まだ始まったばかりだ。
 
<了>

依頼結果

依頼成功度成功
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MVP一覧

  • 空を引き裂く射手
    ジュード・エアハートka0410
  • 時軸の風詠み
    ウィルフォード・リュウェリンka1931
  • 嗤ウ観察者
    アルヴィン = オールドリッチka2378

重体一覧

参加者一覧


  • サラ・ウェルチ(ka0278
    エルフ|59才|女性|猟撃士
  • 空を引き裂く射手
    ジュード・エアハート(ka0410
    人間(紅)|18才|男性|猟撃士

  • 十六夜・暁(ka0605
    人間(蒼)|12才|女性|霊闘士
  • 魔導アーマー共同開発者
    レオーネ・インヴェトーレ(ka1441
    人間(紅)|15才|男性|機導師
  • 萌え滾る絵心
    エテ(ka1888
    エルフ|11才|女性|魔術師

  • 由谷 久虎(ka1926
    人間(蒼)|62才|男性|霊闘士
  • 時軸の風詠み
    ウィルフォード・リュウェリン(ka1931
    エルフ|28才|男性|魔術師
  • 嗤ウ観察者
    アルヴィン = オールドリッチ(ka2378
    エルフ|26才|男性|聖導士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2014/07/19 21:53:55
アイコン 相談卓
アルヴィン = オールドリッチ(ka2378
エルフ|26才|男性|聖導士(クルセイダー)
最終発言
2014/08/03 15:49:34
アイコン メリンダさんに質問!
アルヴィン = オールドリッチ(ka2378
エルフ|26才|男性|聖導士(クルセイダー)
最終発言
2014/07/23 00:04:40