材木調達―雑魔討伐

マスター:後醍醐

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
4~6人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
多め
相談期間
5日
締切
2015/09/30 12:00
完成日
2015/10/02 21:04

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

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オープニング

 ● 千早城
 天ノ都から東側に存在する楠木家の城、千早城。
「ふむ……」
 文机で政務を行っている楠木 香(kz0140)。
 雑魔の退治をするだけが当主の仕事ではない、政務もまたひとつの仕事だ。
「城下町の再建にも天ノ都の復興にも木材が必要のようだな……」
 歪虚の軍勢による被害からの報告と天ノ都からの要請。
「山に切りに行くしかないが……」
 一般の兵士は兎も角、覚醒者の兵士は結界が消えたことによる雑魔の襲撃に対応するために巡回をしている。
 人手が足りないの現状だ。
「香姫」
「あぁ、爺か」
 馬廻衆の一人である『新田 勝久(にった かつひさ)』だ。
「木を切るだけでは禿山になる故、植林も必要になります」
「そうだな……切って終いではないな」
 復興の為の資材としての材木はたくさん必要だ、それと同時に山に手を入れていく必要もある。
「木は一般の兵でも切れるとしても……」
「雑魔がいるのは否めませんな」
 山には雑魔がいる可能性が高い。
「定期的に討伐できるようになるまでは山は安全ではないな」
「城下町を護る城壁と堀の工事に力を入れてます」
 城下町の守りを固めてしまえばある程度の人での余裕ができる。
 そうすれば山へ定期的に雑魔の討伐も行えて安全になる。
 だが、今回は雑魔の討伐が全く行われていない山――其処へ伐採しに行くのには人手が心もとない。
「今回は、山の雑魔の討伐をハンターに頼もうと思うが、爺はどう思う?」
「よろしいかと。かの者達ならば成し遂げれるかと」
 こうしてハンター達に依頼が出された。

リプレイ本文

 ● 事前
 山の麓に集まったハンター達と楠木 香(kz0140)。
 後方では兵士達が待機している。
 
「お久しぶりっす、香姫。お互い歪虚王の九尾と戦って生きてるなんて運がいいっすね! 今回もよろしく頼むっすよ~」
「神楽殿、お久しぶりだ。今回もよろしく頼む」
 地図を持った神楽(ka2032)が香に挨拶をしに来た。
「うん? それは地図……しまった」
「そうっす。山の地形を把握しておくっす」
 どうやら、香はうっかり地図を忘れてきたようだ。
 先導は神楽の出番だろう。
「当主自ら率先して雑魔討伐に赴かれるとはなかなか出来る事ではありません。この榊 刑部、非才の身なれど尽力をさせて頂きます」
「榊殿。この度は有り難い。自ら民を護らねばならぬのでな」
 榊 刑部(ka4727)が挨拶にやってきた。
 礼儀作法に則った挨拶をする榊。
「ナナセ・ウルヴァナと言います。雑魔退治のお仕事ですね! 東方は大変だったようですし、復興のためにもお手伝いです」
「ナナセ殿、宜しく頼む」
 元気に挨拶したのはナナセ・ウルヴァナ(ka5497)だ。
 香も元気に応える。
「サクラ・エルフリードです。よろしくお願いします」
「サクラ殿、こちらこそ宜しくお願いする」
 ナナセに続いてサクラ・エルフリード(ka2598)も挨拶にやってきた。
 真面目な態度での挨拶にまじめに応える香。
「香姫、よろしく、俺は柊 真司。雑魔退治に伐採に植林か。やる事は多いがこれからの復興の為にも頑張らないとな」
「柊殿、よろしく頼む。まずは雑魔退治からだな」
 其処へ柊 真司(ka0705)が挨拶にやってきた。
「ああ、とりあえず雑魔退治に全力で取り組むとしよう」
「そうだな、互いに頑張ろう」
 柊と香の気合は十分といった感じだ。
「よお、今回はよろしく頼むぜ。香の嬢ちゃん!」
「む……子供ではないぞ」
 豪快に笑い、快活な様子で香の頭を撫でるグレイブ(ka3719)。
 それに対してむくれて答える香、少し子供っぽい所が出る――嫌がってはいないようだ。
「気を引き締めるのは良いが、固くはなるなよ。武門の長なら泰然自若の態度が何より大事だからな」
 (死んだ娘を重ねるには……大きすぎるか。まぁ、ガキが戦うのは嫌なもんだ)
「うむ……うー」
 香の頭をわしゃわしゃしながら言うグレイブ、頭を撫でられて少し恥ずかしそうにする香。
 
 ● 山へ
 山を探索しているハンター一行。
「修行するには持ってこいの山だな。材木調達も手伝うとしよう」
「ああ。まずは雑魔を退治してからだな」
 警戒しながら、時折、息抜きに香に話しかけるグレイブ。
 ハンター一行が進むにつれてあたりが薄暗く見通しも悪くなってくる。
「向こうからも見やすいですが、明るければこちらも周囲を見渡しやすいでしょうし……」
「これは……便利だな」
 サクラは『シャイン』を使い、『霊槍「グングニル」』を光らす。
 槍の蒼い穂先が神々しく光り輝いてあたりを照らす。
「こちらも便利そうだな……」
 柊が持ってきたLEDライトで先を照らしている。
 見慣れぬリアルブルーの品にカオルは興味が有るようだ。
 そうこうしながらも、陣形は香を中心に神楽が地図を見ながら螺旋状に山を探索することとなっている。
「この辺りもいいっすね」
 神楽は警戒をしながらも伐採に適した場所を地図に記入していく。
「今のところ、異常は無いようね」
 耳を澄ませて警戒しているナナセ。
「動物霊共手伝うっす!」
 『超聴覚』を使って野生の動物霊の力を宿らせることで、聴覚を大幅に上昇させて警戒する神楽。
「何か……いるっすね」
 神楽の聴覚が何かを捕らえる。
「ん、何か気配が……。注意したほうがよさそうでしょうかね……?」
 何かの気配に気がつくサクラ。
 平穏な探索が終わりを告げようとしていた。
 ● 戦闘~前半
「狼の奇襲があるかもなんで気をつけろっす!」
 狼型雑魔を見つけた神楽が叫ぶ。
 周囲を警戒するハンター達。
「クライアントは護らないとっす。ついでに金持ちでかわいくて権力を持ってる香姫は俺の好みっすしコネは作って損はねーっす」
 『ライフル「ペネトレイトC26」』で銃撃して援護する神楽――覚醒により少し調子に乗っている。
 銃撃を受けた狼は倒されるが、こちらへと向かってきている。
「この程度の雑魔に苦戦するわけにはいかないのですよ……」
 飛びかかってくる狼に対して貫くように槍を突き出して攻撃するサクラ。
 盾の『ホーリーシールド』で飛びかかってくる敵に対して防いで防御する。
「戦いの手本を見せよう」
 そう香に告げるとグレイブは『踏込』からの『闘脚絆「猩々」』による蹴りで突っかかってくる狼を蹴り飛ばす。
 蹴り飛ばされた狼は致命的なダメージを受けて倒れる。
「武は自然との合一……力を一滴も無駄にするな。根を張って力を溜め、動けば疾風、力運びは流水の如く、放つ時は烈火となれ」
 敵を倒してみせたグレイブは香にアドバイスをする。
「まだまだ敵は来そうですね」
 『先手必勝』を使い戦機をとった榊は『剣心一如』を使い精神を統一する。
 神楽が撃ち漏らした狼に対して『黒漆太刀』で一振して斬り捨てて倒す。
「抜けさせはしないぜ」
 柊は『立体感覚』や『鋭敏視覚』を駆使して周囲の状況を把握して前衛を抜けそうな狼に対して攻撃を仕掛ける。
 『水中用アサルトライフルP5』を陸上用で使用して射撃する。
 胴体を撃ちぬかれた狼はダメージにより動けなくなる。
 ハンター達は狼に対して地形が悪いながらも、優位に戦闘を進めている。
「あれは……」
 上方から来るであろう猿型雑魔を警戒していたナナセは猿達が近づいてくるのを見つけた。
「猿も来たよ!」
 大声で知らせるナナセ。
 ナナセは樹上に移動して猿に対して『乾坤弓』で『ダブルシューティング』にて攻撃を行う。
 2つの矢が一体の敵へと向かっていき一本が胴体へと当たり、樹から落下して倒した。
「ボスのお出ましっす! 紅いから3倍強そうなんで注意っす!」
 紅く通常の猿とは大きさが違う敵が現われたのを見つけた神楽が叫ぶ。
 回りのハンター達も警戒する。
 紅い猿は他の猿に指示を出しているようだ。
「鬱陶しいっす」
 猿に対して銃撃で攻撃する神楽。
 胴体に銃撃を受けた猿は樹から落ちて動かなくなる。
「こういう時は親玉から倒していかないとな」
 柊は紅い猿に対して攻撃を行う。
 だが、普通の猿がそれを邪魔するように塞がる。
 赤い猿にむけて放たれた銃撃は塞がった猿に当る。
 庇うように当たった猿はダメージを受けて倒され樹から落下していく。
 一方、他のハンター達は。
「こう言うやり方もあるんだ」
 グレイブは樹を蹴り、樹を揺らして猿を落とす。
 落下した猿に対して勁撃を筋肉が薄い肋から肺へ。鳩尾から胃へと当てる。
 膝を脚絆で壊し、下がった頭部や胸に浸透勁を当て脳や心臓へ攻撃する。
「っつ……」
 狼と戦いながらも樹上の猿からの投石攻撃を受ける香。
「……あなたは一介の剣士にあらず、その背中に多くの人々の明日を背負っておられるのです。どうぞ、ご自重下さい。その分、この刑部が存分に働かせて頂きましょう」
「……かたじけない」
 そう言って香を下げさせる榊。
 神楽、ナナセ、柊、グレイブが猿を攻撃しているなか、サクラ、榊が狼に対応していた。
 猿の登場で一進一退の攻防を続けるハンターと雑魔。
「熊を発見っす! とっとと集中狙いして沈めるっすよ!」
 其処へ現われた熊型雑魔。
「ナナセさん、猿は頼んだっす!」
「了解!」
 狙いを猿から熊へと変える神楽。
「近づかれると厄介だな」
 柊も紅い猿を狙っていたが、熊へと狙いを変える。
「柊さん、いくっすよ!」
「おう!」
 柊と神楽は集中して熊へと射撃を行う。
 流石の熊も銃弾の雨の前に倒れる。
「ん、多少は手応えがある雑魔が……。それなら……光の加護を我が槍に……『ホーリーセイバー』!」
 狼を相手しながら、近づいてきた熊へ『ホーリーセイバー』を放つサクラ。
 白い光が槍を取り巻き光り、熊を貫く。
 貫かれた熊は大きな音をたてて倒れる。
「回復を行ったほうが良さそうですね……光よ……癒やせ! 『ヒーリングスフィア』!」
 サクラの『ヒーリングスフィア』によってダメージを回復させるハンター達。
 これによって怪我を防ぐことが出来た。
「熊の手は美味らしいんだが……雑魔なのが残念だな」
 グレイブは『日本刀「骨喰」』を全身の動きを乗せ振るい『渾身撃』により上段から熊へ対して攻撃を繰り出す。
 熊は袈裟斬りにグレイブに斬られ、派手な出血とともに倒れる。
 腕の円運動や曲線移動により力を流し捌く動きによって防御を行うグレイブ。
「厄介なのが来ましたね」
 榊は『紅蓮斬』を熊へ放つ。
 腰を捻った低い姿勢から防御を捨て地面を擦り上げるように熊へ斬りつける。
 地面を剣が擦れた瞬間に摩擦熱で発火し、剣筋に赤い軌道が残る。
 斬りつけられた熊は胴体を深く傷つき倒れた。
 熊型雑魔はそれほど多くなかったのか、これ以降出てこなかった。
 狼型雑魔はまだ若干残っている。
 ● 戦闘~後半
 残す雑魔は若干の狼型雑魔、猿型雑魔と紅い猿型雑魔だ。
「後もう少しですね……」
 狼と戦っているサクラ。
 猿からも投石攻撃があるが、盾で防ぎながら襲いかかる狼を槍で攻撃をしている。
 カウンター気味の攻撃により槍で胴体を貫かれて絶命する狼。
「あと僅かですが、気を引き締めていきましょう」
 襲いかかる狼を切り伏せる榊。
 胴体を斬られて内臓をぶち撒けて倒される狼。
 猿からの投石攻撃は避けて対処している。
「手下から倒したほうが早いっすね」
 樹上にいる猿に対して銃撃する神楽。
 胴体に銃撃を受け、倒されて樹上から落ちる。
「げ、よるなっす」
 近づいて飛びかかってきた猿を『戦槍「ボロフグイ」』で突く攻撃をする神楽。
 槍に串刺しになって倒される猿。
「親玉を攻撃しても庇うなら、回りから減らさないとな」
 柊は紅い猿の回りにいる猿を狙撃する。
 頭部に当たり即座に絶命して樹上から落ちていく。
 続けて回りの猿を攻撃していく。
「こんなものか」
 樹を蹴り、樹上にいる猿を落ちてきた所を蹴りと拳で攻撃するグレイブ。
 的確に急所を狙った攻撃は敵の命を奪う。
「樹が邪魔ね」
 樹上に上がって弓で攻撃しているナナセ。
 熊を相手している間も弓で結構な数の猿を仕留めている。
「ボスらしきのも倒したいし、その回りを狙おうかしら」
 ナナセも紅い猿の回りの猿の掃討を開始する。
 撃ちだされた矢は胴体に当たり、斃れて樹上から落ちる。
 
 サクラと榊が対処していた狼の掃討が完了する。
「後は……猿だけですね」
「落ちたのも念の為にとどめをさしましょう」
 サクラと榊は攻撃によって落下した猿にとどめをさしていく、
 神楽、柊、ブレイブ、ナナセ達が対処している猿もあと僅かだ。
「これで、回りの手下は掃討出来たわね」
 ナナセが放った矢はボスの回りにいた最後の猿に当たり倒す。
 紅い猿達が手下を全部倒されたことに怒りの行動をとっている。
「げ、こっちに来るっすよ」
「なぁに、なんとかなるさ」
「この槍があれば、大丈夫です」
「相手もヤケといった感じだな」
「このメンバーなら大丈夫でしょうが、油断は禁物です」
「大きいからいい的よね」
 突っ込んくる複数の紅い猿に対して臨戦態勢をとるハンター達。
 一匹がこちらへと向かってくる。
「サクラさん、一緒にいくっすよ」
「わかりました」
 神楽とサクラは突っ込んできた紅い猿に対して槍を突き出して攻撃をする。
 結果、両胸を槍で貫かれる赤い猿は絶命する。
 更に一体、柊の方へ向かってくる。
「この刀で……」
 『超重練成』で巨大化した『試作光斬刀「MURASAMEブレイド」』で斬りつける柊。
 巨大化した刀により縦に真っ二つにされ、倒される紅い猿。
 突っ込んできた赤い猿がハンター達によって掃討された。
 ● 戦い終わって
 戦闘が終わったハンター達は残りがいないか策敵するが姿が見当たらない。
 全ての雑魔を掃討することが出来ようだ。
「これで、作業を行えるな」
 神楽がチェックした地図を元に香の指示の元、兵士たちが伐採を始める。
「私も木材の伐採を手伝います」
「榊殿ありがたい。よろしく頼む」
 兵士に混じって木材の伐採を行う榊。
「何かすることがあれば手伝いますが……なさそうでしょうか……?」
「ああ、植林を手伝ってもらえるとありがたい」
 香に手伝うことがないか聞いて来たサクラに植林を手伝ってもらう事にした。
「乗り掛かった船だ、こっちの作業も手伝うぜ。姫さん」
 サクラと話していた所に声をかけてきた柊。
「すまない、柊殿。では伐採を手伝ってくれぬか?」
「ああ、わかったぜ。早速、手伝ってくるぜ」
 兵士に混じって材木の伐採を行う柊。
「よく戦ったな」
「グレイブ殿……」
 香の後ろから現れて香の頭を撫でるグレイブ。
 カオルも嫌がる素振りは見えないが恥ずかしそうだ。
「強くなりたいなら、戦った後はよく食べ、よく遊ぶ事だ。川で疲れた足を冷やしたり、花でも見てから帰っても罰は当たらんさ。上に立つなら遊びも知らんとな」
「作業が終わって時間があれば……な」
 そう言って立ち去るグレイブ。
 ハンター達の警戒の元、作業は順調に進む。
「そのうち遊びに来たいので、城下町の特産品やおすすめとか教えてもらいませんか?」
「そうだな……城下町の――」
 ナナセと香が作業しながら雑談を行っている。
 
 順調に進む作業。
 ハンター達によって雑魔は討伐され、無事に作業が行われていた。
 材木調達―雑魔討伐 Fin

依頼結果

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MVP一覧

  • 大悪党
    神楽ka2032
  • 地下城を攻略した者
    榊 刑部ka4727

重体一覧

参加者一覧

  • オールラウンドプレイヤー
    柊 真司(ka0705
    人間(蒼)|20才|男性|機導師
  • 大悪党
    神楽(ka2032
    人間(蒼)|15才|男性|霊闘士
  • 星を傾く者
    サクラ・エルフリード(ka2598
    人間(紅)|15才|女性|聖導士
  • 一転突破
    グレイブ(ka3719
    人間(蒼)|42才|男性|闘狩人
  • 地下城を攻略した者
    榊 刑部(ka4727
    人間(蒼)|20才|男性|舞刀士
  • Sagittarius
    ナナセ・ウルヴァナ(ka5497
    人間(紅)|22才|女性|猟撃士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン いざ、雑魔退治です!
ナナセ・ウルヴァナ(ka5497
人間(クリムゾンウェスト)|22才|女性|猟撃士(イェーガー)
最終発言
2015/09/29 21:26:41
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/09/27 09:05:34