伯爵地の兄妹 ~騎士アーリア~

マスター:天田洋介

シナリオ形態
シリーズ(新規)
難易度
普通
オプション
参加費
1,300
参加制限
-
参加人数
4~8人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
多め
相談期間
5日
締切
2015/11/12 22:00
完成日
2015/11/20 05:38

みんなの思い出

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オープニング

 グラズヘイム王国の南部に伯爵地【ニュー・ウォルター】は存在する。
 領主が住まう城塞都市の名は『マール』。マールから海岸まで自然の川を整備した十kmに渡る運河が流れていた。そのおかげで内陸部にも関わらず海上の帆船で直接乗りつけることができる。
 もっとも帆船が利用できるのは『ニュー港』まで。それ以降の水上航路は手こぎのゴンドラを利用しなければならない。
 升の目のように造成された都市内の水上航路はとても賑やかだ。各地からやってきた行商もゴンドラに乗って売り買いの声を張り上げている。
 橋を利用しての徒歩移動も可能だが、そうしている者は数少なかった。それだけマールの民の間に水上航路は溶け込んでいた。
 この地を治めるのはアリーア・エルブン伯爵。ニュー・ウォルターを守護するオリナニア騎士団を兼任する十七歳になったばかりの銀髪の青年だ。
 前領主ダリーア・エルブン伯爵が次男である彼に家督を譲ったのは十四歳のとき。それからわずかな期間で亡くなっている。闘病の日々で死期を予感していたのだろうと当時は市井の者の間でも囁かれていた。
 長男ドネア・エルブンも事故で亡くなっていたが、妹のミリア・エルブンは健在。幼い頃から秀才ぶりを発揮し、弱冠十五歳ながらも内政を担う。アーリアにとっては心強い片腕であった。


 秋めいたエルブン城の庭。
 若き領主アリーアが大剣を振るう度に風音が呻る。彼が日課である鍛錬を続けていると妹のミリアが現れた。風に靡く長い銀髪を片手で押さえながら。
「兄様。少しお話が御座いますの」
「ちょっと待て」
 ミリアが声をかけてから素振りを十回終えてからアーリアは剣を下ろす。近くの枝にかけてあったタオルを手にとって顔を拭きながらミリアの前に立った。
「実は最近よくない噂を耳にしまして。城下で偽金が大量に出回っているようなのです」
「偽金? どのようなものなのだ?」
「金や銀と一緒に他の金属を融かして造り直すんです。こちらがその偽金です。左手のこちらは本物になります」
「どれ?」
 アーリアはミリアから受け取った二枚の金貨を確かめた。偽金のほうはわずかだが軽かった。それに色も微妙に薄い感じがする。
「時間をかけて比べないとわからないな。それにこの鋳造は見事なものだ。本物と寸分違わぬように見える」
「そうなんです。興味がありまして私自身、お忍びで城下を調べたく存じます。ついては騎士団の何名かを護衛として貸してもらえればなと」
 アーリアはしばらく考え込んだ。本来であれば危険な直接捜査をミリアに許すアーリアではなかった。ただ今回はそうしたほうがよいと勘が働く。
「副長のミリオドが……いや……」
「どうかされたのです?」
「偽金は国家転覆に繋がる重罪だ。俺も変装して一緒に探そう。たださすがに騎士団の者も一緒なのはまずいな」
「そうですわね。慕われているのはよいことなのですが、私達だけでなく騎士団の者達も民に知られた顔ばかりですし」
 兄妹は相談の末、妙案を思いつく。自分達が変装するのは仕方がないとして問題は護衛役だ。面が割れている騎士団員ではなく、ハンターにやってもらおうと考えたのである。
(この不安は一体何なんだ?)
 ミリアが去った後、アーリアはしばらく握った両の拳を見つめ続ける。
 冬の訪れを告げる風が吹き荒ぶ。草木だけでなくアーリアの銀髪も激しくはためくのだった。

リプレイ本文


 ハンター一行が転移門で向かった先は王国南部の伯爵地【ニュー・ウォルター】の城塞都市マールである。マール支部から待ち合わせ場所の宿屋を訪ねると依頼人達が待っていた。
「私が領主アリーア・エルブンだ。オリナニア騎士団も預かっている」
「妹のミリア・エルブンですの。この度はよろしくお願いしますね」
 エルブン兄妹の口から改めて依頼の内容が語られる。
「領主様も大変ね? 私は没落して娼婦にまで落とされた身だから、こんな苦労をせずに済んだわ」
 一通り聞いた後で自嘲したのはロシャーデ・ルーク(ka4752)だ。
「偽金か……。どこで作っているのでしょうね」
 元貴族であるジョージ・ユニクス(ka0442)はエルブン家のことを知っている。元領主と兄妹の長兄に纏わる噂についても耳にしたことがあった。
「見せてもらってもよいかな?」
 ネーナ・ドラッケン(ka4376)がミリアから受け取った二枚の硬貨を見比べる。
「なるほど。これはちょっとわからない」
「どれ」
 ネーナに続いてウル=ガ(ka3593)も偽金を鑑定してみた。
「一応、細工職人としては、それなりの自信は持っているのだが、な」
 ウル=ガでも時間をかけてようやく真贋がわかる。街中のやり取りで見破ることは不可能な出来といえた。
「早期にわかったのは何よりです。偽金は、どうやって発見したのでしょうか?」
「届けられた落とし物の袋の中身すべてが偽金でしたの」
 ミオレスカ(ka3496)の質問にはミリアが答える。
「お金が価値を持つのは、そこに信用があるからです。その根底を揺るがし汗水垂らさず儲けを得ようとは笑止千万」
 胸の前で腕を組んだ連城 壮介(ka4765)がテーブルの偽金をじっと見つめた。
「班を決めてしまいましょうか。調査は二人一組で行い、三日とも違った変装を心がけましょう」
 鳳凰院ひりょ(ka3744)が広げた紙に名前を書き込んでいく。
 偽金のアジトを捜すべく四班に分かれた。
 A班は鳳凰院とロシャーデ。
 B班は連城壮介とネーナ。
 C班はミオレスカとウル=ガ。
 D班はセシルとジョージ。
「アーリア様、一緒に参りましょうか?」
「D班だな。そうさせて頂こう」
 セシル・ディフィール(ka4073)がすでに猟師風に変装済みのアーリアを誘う。町娘風に変装したミリアはC班と行動を共にする。
 費やせる期間は三日。宿屋を拠点にして捜索は開始された。


 A班の鳳凰院とロシャーデは内陸の港を訪れる。現在停泊している帆船は六隻。そのすべてを回った。
「こちらの船の荷は何でしょう? よい品があれば交渉をと思いまして」
「樽の中身は林檎と葡萄酒だぜ。もう買い手は決まっているがな」
「そうですか。ところであちらの船は、何を扱っていたかご存じですか?」
「昨日まで滑車を使って下ろしていたな。一度だけ木箱が壊れて中身が落ちたんだが、ありゃ青銅の延べ棒だ。銀もあったような」
 鳳凰院は年寄りの船長から各帆船の状況を教えてもらう。
 ロシャーデは港の酒場へと立ち寄る。ビスチェの上にトレンチコートのみといった出で立ちで。
「こんなところで待ち合わせか何かかい?」
「お金持ちを探しているのよね。娼婦か妾にでもしてもらいたくてね」
 寄ってきたお喋りな酔っ払いから情報を引きだす。
 A班はこうして数ヶ月間の大口取引を把握。疑わしき船主を三つに絞り込んだ。そのうちの一つは今現在も寄港していた。
 二日目、アーリアの協力を得て抜き打ちの税調査といった名目で検分の機会を得る。商売で受け取った硬貨を入手。比重を量ったところ、すべてが本物だった。
「偽金はなかったわね。でも延べ棒を購入した側はどうかしら?」
「俺もこの船主と取引した商人は怪しい思います。わかったことが一つ。犯人は領地の外に偽金を流したくないのでしょうね」
「だから取引相手には使わなかった。つまりこのニュー・ウォルターだけを混乱させたいということかしら?」
「そういうことでしょう」
 二人は無線で仲間達に報告する。詳しい内容は宿屋の話し合いの場で伝えられた。


 B班の連城壮介とネーナは両替所を探った。各国共通でグラズヘイムの通貨が使われているものの、商売をしていれば釣り銭を用意しなければならない。
 領主が管理運営している銀行や両替所の他に、民間の両替屋も存在した。市場や港等の商取引が盛んな付近を探せばいくつか見つかる。
「……ただの欲の皮のつっぱった末の犯行ってことならまだいいんだけどね」
「信用をひっくり返そうとしているのなら大変です」
 ネーナと連城壮介は道路沿いの水路にゴンドラを横付けして宣伝の旗を掲げていた両替屋に声をかける。本日三軒目だ。
「昨日、この街に来たばかりで困っていたところなんです」
「この袋の中身をお願いできますか? 両替の内訳は――」
 二人は東方出身の商人を装う。
「まずは確認させてもらいますからね」
 両替屋はネーナが渡した袋の中身を大きな皿に広げて数える。重さを量ってから真贋を確かめた。
「この領地の景気はどうなんですか?」
「少しずつ上向いてきてるよ。五年くらい前は酷かったけどね」
 連城壮介が主人に話しかけて情報を引きだす。
(あの男、壮介さんをちらちらと見ているような)
 ネーナは周囲の状況に気を配る。
「突然に羽振りがよくなった者は知りませんねぇ。ちょいと妙な者はいますけど」
「それは?」
 両替屋は言いかけた言葉を呑み込んでしまう。両替が終わってその場を離れると怪しい男が声をかけてきた。
「うちの方がお得だよ」
 男は別の両替屋を宣伝し始めた。場所を伝えて無料交換一回分の割り符をくれる。
「両替屋が妙な者といっていたのは、きっとあの男のことですよね」
「怪しまれないように明日行ってみようか」
 翌日、格安を謳う両替屋へと向かう。割り符を渡すと無料で両替。後の手数料も確かめると通常の半値以下だった。
 その日の晩。両替で得た100G金貨をミリアに鑑定してもらう。そのすべてが偽金だと判明するのだった。


 C班のミオレスカとウル=ガはミリアと一緒に出かける。
 ミオレスカとミリアは長いスカートを履いた町娘の格好だ。ウル=ガは職人風に玄翁を腰からぶら下げる。
 偽金が拾われた場所は裏路地であった。発見者の家を訪ねて男の子に案内してもらう。
「どの辺りに落ちていたんでしょうか?」
「あの木箱の中に袋があったんだ。すっごく重たくて持ちあげられなかったよ」
 ミオレスカの質問に男の子が裏路地に放置されていた木箱を指さす。
「中の隙間に何か挟まっているぞ」
 ウル=ガが木箱の蓋を外すと一枚の紙切れが見つかった。
「何でしょう?」
「暗号? かな?」
 ウル=ガに紙切れを見せてもらったミリアとミオレスカが首を捻る。紙には奇怪な文字列が記されていた。
 三人は子供にお礼の食事を奢りながら仮説を立てる。
「木箱は取引する者同士の接触を極力避けるための一時的な保管場所だろう、な」
「ところが子供に見つかってしまったんでしょうね」
 偽金が発見される前の裏路地について調べていくうちにある人物が浮き上がる。頻繁に出入りする青年がいたらしい。
 近所に住んでいたが行方を眩ましている。ウル=ガは深夜のうちにD班のセシルと青年の行方を追った。
 そして二日目の昼間、C班が隠れ家へと踏み込んだ。
「こ、殺さないでくれ。俺は横取りしてないぞ。近所のガキが持っていったんだよ!」
 最初、青年はC班を刺客だと勘違いする。
「正直に話せば身の安全は保証します」
「そうだ。だからとっとと話せ」
 ミオレスカが懐柔し、ウル=ガの鞭が脅迫した。飴と鞭によって青年は口を割る。ある者に頼まれて運び役を引き受けたという。
「そんな……」
 ある者は意外な職に就いていた。驚いたミリアが何度も瞬きを繰り返す。
 青年の身柄は秘密裏にオリナニア騎士団が預かることとなった。


 ジョージとセシル、そしてアーリアのD班はゴンドラで水面を漂う。
 猟師風のアーリアに合わせてジョージも弟子のような変装をしていた。セシルは二人の姉に振る舞った。
「いい街ですね、ここは……。水上交通が出来上がってますが、その通路って何処まで把握されているんですか?」
「城壁に囲まれたところは大体平気だな。だがまあ、水の流れが速すぎてゴンドラで通らない水路もあるよ」
 ジョージは子供っぽい振る舞いで船頭に質問を重ねていく。
「本当に街角みたいなんですね」
 マールにおいて水上航路は特別な存在ではなかった。セシルの視界ではゴンドラに乗った主婦同士が談笑している。また商売人も多く見かけられた。
「コホン……おにーさーん、すみません」
 ジョージが樽を積んだゴンドラに声をかける。
「美味しそうな林檎ですね。十個もらえますか?」
 セシルがたくさん買うと一個おまけしてくれた。アーリアは正体がばれるのを恐れて寡黙な態度で耳をそばだてる。
「最近物騒だって聞いたけど、本当はどうなんですか?」
「私も気になっていたんです。変わったお客さんとかいませんでしたか?」
 ジョージとセシルの疑問に林檎売りの主人が答えてくれた。
「気になるといえば大量買いの客かな。樽丸ごとなんて市場で買えばいいのにな。見かけない顔なんだがね」
 林檎売りの主人は常連に売る分がなくなるといって断ったことがあるという。
 しばらくして数時間前に大量買いの客に鍋が全部売れた商人と遭遇した。支払いに使われた一万G貨を見せてもらったとき、アーリアが本物の別硬貨とすり替える。
 宿に戻って鑑定すると一万G貨は巧妙な偽物だと判明した。大量買いの客が偽金作りと繋がっている可能性が高まった。
 二日目には商取引の現場を見かける。こっそりと購入者の足取りを追うのだった。


 犯人に繋がる糸が手繰り寄せられる。
 偽金を意図的にばらまいていた両替所。
 偽金の裏取引。
 偽金による市場の物品購入。
 偽金をニュー・ウォルター内で使わせたい思惑も判明した。
「偽金の作業工程からいって、さすがにマール内で鋳造しているとは考えられない。街中にあるのは偽金配布の元締めぐらいだろう。そこを一気に押さえて証拠を握り、鋳造所へ踏み込む作戦だ。ハンターのみなさんには証拠を握るまでをお願いしたい。鋳造所の掌握はオリナニア騎士団がやってくれる。ニュー港の更なる調べによれば偽金そのものを船で持ち込んだ線は薄い。鋳造所は我が領地内にきっとある!」
 三日目早朝、アーリアから注意点を聞いたハンター一行が散らばった。
 偽金の元締め的役割を果たしていたのが地元の聖堂教会だと断定される。もっとも正当な聖職者が派遣された施設ではなかった。つまり偽の教会だ。
 ハンター達は無線連絡を繰り返す。教会関係者が全員建物内に戻ってきたところを踏み込んだ。
「すみませんが容赦はしません」
 正面玄関から飛び込んだジョージが犯罪者の足の骨を叩き折る。
「ミリア嬢、大丈夫ですか?」
「はい。この扉の向こうが怪しいのではと」
 ジョージとミリアが犯罪者を倒しながら奥へと進む。
「……下馬戦闘はあまり得意ではないのだけど。私、胸甲騎兵だから」
 股間を蹴られて悶絶する大男を見下ろしながらロシャーデが呟いた。迫る犯罪者の渠打ちを剣の腹で殴りつけて戦闘力を奪っていく。
 連城壮介、ネーナ、アーリアが礼拝堂に辿り着いたとき、偽聖職者達は祭壇で祈りを捧げていた。瞬く間に全員をねじ伏せる。
「静かにしていればこれ以上はしませんよ」
「偽金をばらまいていたのに、正義だって言い張るんだね」
 連城壮介とネーナが縄で縛り上げていく。
「これは……」
 アーリアが礼拝堂内の壁に刻まれた奇怪な文字列を発見する。
 食堂に続く廊下のドアを開けたセシルがスリープクラウドを使う。眠りのガスに包まれた犯罪者達が次々と倒れていった。
「後でお二人にお話して、他の施設に移れるようにしてもらわないと」
 セシルは大人に混じって寝ている子供達を悲しそうな瞳で見つめる。
「窓からお出かけとは聖職者らしくありませんね」
 鳳凰院は窓枠に片足を引っかけていた偽司祭を気絶させた。縄で縛って適当な部屋に閉じ込めておく。
 裏口付近で戦っていたのはミオレスカとウル=ガだ。
「誰も傷つけたくはありません、大人しくしてくださいね」
 ミオレスカが魔導拳銃の制圧射撃で足止めする。
「逃げようとするからだ」
 撓るウル=ガの鞭が犯罪者の足に絡んだ。枯れ草の大地に激しく転ばせて次々と気絶させていく。
 電光石火の踏み込みは十数分で完了する。偽司祭を含めた偽聖職者達を尋問して鋳造所がどこにあるかを吐かせた。
 アーリアが想像していた通り、鋳造所はニュー・ウォルター内に存在していた。ミリアの伝書鳩によってオリナニア騎士団に出動の伝達が行われる。
「敵の目的は何かしらね。経済の混乱?」
 壁を見つめているアーリアの背中にロシャーデが声をかけた。ミリアや他のハンター達も集まりだす。
「……経済の混乱や我が領地の威信を貶めることが目的なのだろう。ただそれだけでは……」
 壁に記された不気味な文字列は暗号。アーリアは苦労せずにそれを読み解ける。実は紙切れの文字列も解読できたのだが、短い単語だったために単なる偶然だと片付けていた。
「兄様?」
「これは『アスタロト』。こちらは『闇の支配』と読む。この部分は『ドネア』だ……」
 『ドネア』だとアーリアから聞かされてミリアは理解する。ドネアとは亡くなった長兄の名前だった。
「それはつまり、この聖堂教会はエルブン家と関わりがあるんですか?」
 ジョージの問いにアーリアが『否』と答える。
「ここは教会に偽装した歪虚崇拝の根城で間違いない。今、はっきりといえるのはそれだけだ……」
 アーリアとミリアがハンター達に強く願う。この事実はしばらく内密にしてくれと。
「ミリアさん大丈夫ですか?」
「ここなら横になれるだろう」
 ミリアが目眩を起こして倒れかかる。ミオレスカとウル=ガが支えて長椅子へと寝かせた。
「嫌な予感がしますね」
「この教会、他にも余罪がありそうだよね」
 セシルとネーナが祭壇奥の十字架を見上げる。よくよく見れば本来の形とは違う紛い物だ。
「みなさんには改めて力を貸してもらうことになるはず。そのときにはわかっているすべてを話すつもりだ。どうか許してくれ」
「おかげさまで面目を保つことができましたの」
 アーリアとミリアが帰路に就く一行を見送った。
「偽金については片付きそうだが」
「大変な敵が潜んでいそうだね」
 連城壮介と鳳凰院が先頭になって転移門を潜り抜けていく。
 ハンター一行が去った翌日にオリナニア騎士団は偽金の鋳造所を壊滅させる。アーリアとミリアの疑いがはっきりとした形になるまで、暫しの時間が必要だった。

依頼結果

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MVP一覧

  • 師岬の未来をつなぐ
    ミオレスカka3496

重体一覧

参加者一覧

  • カコとミライの狭間
    ジョージ・ユニクス(ka0442
    人間(紅)|13才|男性|闘狩人
  • 師岬の未来をつなぐ
    ミオレスカ(ka3496
    エルフ|18才|女性|猟撃士
  • エルブン家の知人
    ウル=ガ(ka3593
    エルフ|25才|男性|疾影士
  • うら若き総帥の比翼
    ひりょ・ムーンリーフ(ka3744
    人間(蒼)|18才|男性|闘狩人
  • 冒険者
    セシル・ディフィール(ka4073
    人間(紅)|21才|女性|魔術師
  • 光森の舞手
    ネーナ・ドラッケン(ka4376
    エルフ|18才|女性|疾影士
  • 管制担当
    ロシャーデ・ルーク(ka4752
    人間(紅)|22才|女性|疾影士
  • 三千世界の鴉を殺し
    連城 壮介(ka4765
    人間(紅)|18才|男性|舞刀士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 【相談】偽金調査
ミオレスカ(ka3496
エルフ|18才|女性|猟撃士(イェーガー)
最終発言
2015/11/12 20:28:20
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/11/10 11:30:08