• 幻森

【幻森】少年と羊と

マスター:君矢

シナリオ形態
ショート
難易度
やや難しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
4~8人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2015/11/14 19:00
完成日
2015/11/26 16:23

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 幻獣達が隠れ住む安息の地――幻獣の森。
 一時は歪虚から逃れて、平穏な生活が訪れると信じていた。

 だが、現実はあまりに無慈悲で残酷だ。
 白龍が消滅した結果、幻獣達を守っていた結界は綻び始める。
 そこへ忍び寄るは、幻獣のマテリアルを狙う影の群れ。

 その時、ハンター達は――。



 歪虚連合の右翼、羊の雑魔で埋め尽くされている中をパジャマ姿の少年、怠惰の歪虚ポトルが歩く。羊たちのゆるく弧を描いている角をめんどくさそうに避けながら、群れの先頭を目指した。
 白くモコモコとした羊の中で、ピンク色の髪にクルンと丸い角を生やしたポトルはよく目立つ。
 戦争が始まった時にはもっと数のいた羊たちは、一連の闘いの中でその数を減らしていた。所詮は羊の雑魔だ。一体、一体が弱いことは仕方がない。ポトルは、今何体残っているだろうかと目で数えてみる。
 一匹、二匹、三匹……。
 白い物を数えるだけの単純作業に、ポトルの瞼は落ちていく。
 十三、十四、十五……。
 ……。まだ羊はいっぱいいるし、それでいいや。眠い。
 二十くらいまで数えたところで面倒になってしまったポトルは数えることをやめた。
「でもまだ、寝られないし……」
 目をこすり眠気の誘惑を払いのける。
 ポトルは甘い香りを漂わせている枕を抱きしめて群れの先頭まで移動した。一番前にいる羊によじ登りこれからのことを考える。

 あの部隊に突撃して、蹴散らして。
 その後は、幻獣たちの住む森になだれ込む。
 そうしたら、マテリアルがいっぱいの中で寝られるなぁ。
 気持ちいい寝床。そこに横になって睡眠を貪る自分。
 楽しい未来を想像して、ポトルは自然と笑顔になった。

 ポトルの頭の中ではほんわかとした温かい未来の想像図だが、つまりそれは森を蹂躙し、幻獣たちの住処を奪い取るという事だ。
 そのためにもここは頑張ってもう一仕事しないといけないな。と、ポトルは滅多に発揮しないやる気を出す。
 そして歪虚に包囲されている追撃部隊へと目を向けた。羊の雑魔は、一体、一体は確かに弱い。しかし、それが大きな群れとなって勢いをつけて走り出せば……。

「細かいことはもういいや! あいつらを蹴散らしちゃおう!」
 ポトルは羊の群れに号令を発し、羊たちを疾走させる。



 『追撃部隊の救出を優先』と指示を受けとったハンターたちは、狼に似た幻獣イェジドの背に跨ってヤオト渓谷を走る。
 救出指示の出た部隊は、撤退する敵を追撃するため突出していた。そこで敵の伏兵部隊に退路を遮断されてしまい、結果として敵中に孤立してしまっていた。
 急いで包囲網を突破し、追撃部隊を救出しないと彼らは壊滅してしまうだろう。
 そうしたハンターたちの焦燥感を分かってか、イェジドは鋭い爪のある足で撥ねるように疾走して歪虚たちの包囲網を右に迂回し回り込もうとした―

 ―白い羊の群れが、目の前を走って行く。
「なんだ!」
「突っ込むつもり……か?」

 その時、ハンターたちが目撃したのは敵の右翼部隊が一塊になって追撃部隊へなだれ込まんとしている光景だった。
 渓谷に多くある岩に視界が遮られ、羊の正確な数は分からない。
 羊たちは、鳴き声を上げて、草を蹴散らし、土煙を上げて疾走していく。
 平時であればかわいいと思えるメェー、メェー、という鳴き声も、大量に重なり合って渓谷に響くさまは怖さと異様さを感じさせるに十分だ。
 隙間を作ってはいけないのだろうか羊たちは前後左右を隙間なくピタッとくっついて、それでいて器用に岩を避けて、お互いにぶつからず、同じ速度で走っていく。
 その様は、白い塊が激走していると表現するしかない。
 白い羊の群れは岩の間を縫うように激走し、今にも追撃部隊を群れで蹴散らそうとしている。
「あれを先に止めないと!」
「余裕がない! 急げ!」
 ここが、自分たちが、羊の群れを止める最後のチャンス。接触まで猶予は無い。


 歪虚に率いられた羊の群れは、一塊になって追撃部隊に迫る。

リプレイ本文

「仲間達の救援に向わなきゃいけないって時に、まさかこんな敵に当たるだなんて」
 セリス・ティニーブルー(ka5648)の視線の先には、土煙を上げて疾走していく白い羊の群れがあった。羊の群れは救出すべき仲間たちに突っ込んでいこうとしている。
「やぁれやれ……羊も群れりゃ、面倒なものだな」
 並んで移動しているヴェンツェル(ka3170)には、密集して走る羊の群れが一体の生物のようにも見えた。
「あんな勢いで横腹を突かれたら追撃部隊が分断されてしまうわ」
 羊たちの勢いを見てセリスが言う。
 あの羊の群れ、歪虚の右翼部隊を食い止めなければならないことは、この場にいる八人全員の一致した意見だ。
 八人は全員幻獣イェジドに騎乗している。
 イェジドのスピードを頼りに、前方から羊の群れを足止めするチームと右側面から近づき攻撃するチームに分かれて、羊の群れを無力化しようという作戦に決まった。
 歪虚に囲まれている味方部隊に接触するまで猶予がない事や、疾走するイェジドに揺られながらの打ち合わせのため、細かい作戦は立てられなかった。
 ヴァイス(ka0364)と天央 観智(ka0896)は魔導短電話の確認をしつつ、羊の群れに対して行う予定の魔法攻撃のタイミングと合図についてナタナエル(ka3884)たちと打ち合わせを行った。
「合図はどうするかな?」
 イェジドを撫でつつナタナエルが確認する。
「必要が出たら、これで合図だな」
 ヴァイスが魔導短電話を示し言った。
「巻き込まれないように注意してくださいね」
 観智が言った。そして一緒に協力をしてくれているイェジド達にも打ち合わせを聞いてもらい、行動について認識を統一する。
「私たちの言葉を信じてくださったナーランギさんのためにもここは抜かせません」
 夜桜 奏音(ka5754)は幻獣の森の奥で出会った大幻獣との対話を思い返す。あの歪虚の群れに突破されてしまっては幻獣の森に被害が出る可能性が大きくなるってしまうだろう。
「ーーお願い、汝達の森を護る為に力を貸して?」
 黒の夢(ka0187)は、少しでも自身の騎乗しているイェジドと信頼関係を築こうとモフモフし愛でながら話しかけた。
「イェジドさん、あの敵の群れを追って……」
 セリスも騎乗するイェジドに語り掛け意思の疎通をはかりつつ、射撃体勢を上手くとれるように座る位置や態勢を調整する。
「宜しく頼むぜ」
 ヴァイスは、バディを組んでいるイェジドの頭をポンと軽く叩きつつ改めて挨拶を送る。
 ハンターに覚醒したばかりで素人同然だと自分のことを思っているPetra Rodenwald(ka5833)は、疾走するイェジドに必死にしがみついていた。
「おっ、と、とっ、」
 振り落とされないようにしがみついているのに精一杯で銃を構えるのも大変だ。
「大丈夫?」
 セリスがPetraに近づいて、簡単にではあるがイェジドの騎乗をフォローする。
「ありがとう!」
 フォローをもらいつつ、Petraはどうにかイェジドに乗ることに慣れると、もしゃもしゃとイェジドを撫でまわして可愛がった。
「今回は頼りにするぜ? よろしくな」
 ヴェンツェルはイェジドの毛並みをポンと撫でて、挨拶をする。
「よろしくね、イェジド……ん、君の名前は何て言うんだろう?」
 ナタナエルは自ら騎乗するイェジドの顔を見ながら話しかける。
 作戦を打ち合わせている間にも歪虚に率いられた羊の群れは、白い塊となってヤオト渓谷を疾走していく。
 ハンターたちは、羊たちを止めるべく二手に分かれて行動を開始した。



 羊の群れを止めるために、前方に回り込んだセリス、黒の夢、ヴァイス、ヴェンツェル、奏音の五人。
 少人数の彼らに対して無数の羊が大きな塊のように迫ってくる。その圧倒的な質量に圧倒されるが、怯むような彼らではなかった。
 ナタナエルは、イェジドに騎乗しながら周囲の地形を確認していく。岩の多い地形ではあったが、羊たちは岩を器用によけて走っていた。
 イェジドに跨りながらでは、その動きに揺れるために正確な狙いはつけられそうにないが、羊はくっつき合うように固まっているため精密さにこだわる必要はなさそうだった。
「イェジドさんすみませんが今回が距離を置いて戦いたいので近づかないようにしてください。不満もあると思いますがどうかお願いします」
 奏音はグルグルと喉を鳴らすイェジドにここからの行動についてお願いをした。
「ちぃっと我慢してくれ」
 ヴァイスもイェジドを宥めつつ、ロングボウを構えて先頭の羊を狙う。
 ヒュンッ、と音を立てて放たれた矢は先頭付近を走る羊に突き刺さり転倒させた。
 足をもつれさせた羊は周囲を走る羊を巻き込んで転倒してく。
「私達の手で何としても食い止めないと」
 セリスはイェジドに射程一杯くらいの距離をとってもらうと魔導銃を構え、群れの最前列を走る羊に向かって威嚇射撃を行う。
 射撃に驚いた羊たちは混乱し足が止まる。突然前の羊が止まったことに対応できなかった後ろの個体が止まることが出来ずに突っ込んでしまった。
 攻撃されたことに恐怖を感じたのか羊たちは、パニックを起こして勝手に進路を変えようとして隣の羊にぶつかり合ってしまう。
 そんな混乱している羊たちの視界を塞ぐように、突然、桜吹雪の様な幻影が羊たちを覆った。
 距離をとりつつ奏音が投げつけた桜幕符だ。
「ここは通すわけにはいきません」
 視界を塞がれ、行き先を見失った羊たちはさらに混乱していく。広く安全な空間を求めようとして無秩序に行動していた。
「次から次へとキリがないな」
 戦場についたナタナエルの髪の色が、栗色から地毛の銀色へと変化する。仮面の下の表情を読むことは出来なかった。
 ナタナエルは仲間たちの射線上に入らないように注意しつつ、鞭の攻撃範囲に入るようにイェジドに羊の群れに近寄ってもらう。
 パニックになっている羊がどこかに逃げてしまわないようするために、羊を群れに戻すようにウィップを振るって羊を群れに押し戻す。
「うな? ンーそうね……たった今、今日の夕飯のメニューが決まったところである」
 黒の夢はイェジドと息の合った行動をする為に戯れつつ、羊の群れを美味しそうなのなーと、じゅるりと音がしそうな表情で観察していた。
 群れの先頭を走るピンクの髪の歪虚ポトルを視界にとらえるとじっと見つめる。
 そのまま視線を逸らさずに見据え、宴の凱歌を歌う。朗々と歌われるその声は、羊たちの鳴声に交じってしまい聞き取れないが、黒の夢の首のあたりに幻影が浮かび上がりマテリアルが高まっていくのを感じた。
「もこもこ羊ちゃん。トリミングしてあげるのな!」
 パニックに陥っている羊の群れに、黒の夢のウィンドスラッシュが放たれる。
「あらお洒落~」
 鋭い風に引き裂かれた羊たちの毛が空中に舞い上がった。
 弓から刀に持ち替えたヴァイスはイェジドに合図を送る。
「待たせたな、存分に暴れようぜ!」
 即席のバディのためイェジドの能力はよく分からない部分が多い。接近戦を仕掛ける時はイェジドの好きにさせて、自分が合わせようとヴァイスは考えていた。
 イェジドが嬉々として突っ込んで行くのに合わせて、ヴァイスもまた羊の群れへと大地を風のごとく駆け抜ける勢いのままに疾風を使用する。



 羊の群れは、前に進むことに集中していて近づくハンターたちに気が付いていないのか、ひたすら前へ前へと走って行く。
 とっ、とっ、とっ……という羊の足音が幾重にも重なって渓谷に響いていた。
「……ここまで密集してりゃぁ……出来る気がしねぇ?」
 羊の上でも走れそうだと密集して進む羊の群れをみたヴェンツェルは思った。ぎゅっとくっついて進む羊は、モコモコとした毛もあって境界があいまいに見える。
「すいませんけれど、あの雑魔の群れと少し距離を取って併走して下さい。自衛の白兵戦はお任せしますけれど……。積極的な白兵戦を避ける形で、お願いします」
 観智は、自分の騎乗しているイェジドに機動力を借りたいとお願いをした。
「狙えなくても、数撃ちゃ当たるってな」
 ヴェンツェルは、隙間なく疾走する羊を見て呟いた。群れの右側面から接近し先頭に向かって移動しながら、ヴェンツェルはライフルを構えて威嚇射撃を行った。
 足元に銃弾の突き刺さった羊が驚いて転倒し、後ろを巻き込んで視界の外に消えていく。
「ヒャッハー羊狩りだー……あっ、羊狩りではないのよね……」
 Petraは最初、空砲を撃って羊を怯ませようとしたが、道具もなくイェジドに乗っているという不安定な状態では弾を空砲用に準備することは困難だった。そのためアサルトライフルで地面を撃って群れから離れていこうとする羊に牽制を加える。
 観智はイェジドに羊の群れと並走してもらいながら、ファイアーボールが十全に猛威を振るうだろう距離を計る。
「そろそろですね」
 観智はファイアーボールを最も羊が密集しているだろうところを狙って投げ入れた。
 爆発に巻き込まれた羊たちが倒れて動かなくなるのが見える。
 巻き込まれなかった羊たちは、右往左往しつつも倒れた仲間を避けるようにして先に進んでいるようだった。
 爆発の衝撃に驚いて逃げ出そうとこちらに向かってくる羊もいた。
 ヴェンツェルやPetraが逃げもらさないように攻撃する。
 三人は羊の群れの勢いを削ぎつつ、先頭に向かって移動した。



「邪魔なんだよぉ!」
 順調に羊の数を減らすハンターたちに向かって、羊の群れを率いる歪虚ポトルが飛び出してきた。
 疾走する羊の勢いに乗ってヴァイスへ突っ込むと、持っていた枕を振りかぶる。
「おっとぉ!」
 イェジドが反応しポトルを避ける。ヴァイスはイェジドの行動に息を合わせて共に回避した。
 ポトルの枕は、ブンッと音を立ててヴァイスの横をかすめた。
「目を覚まさせてあげるのな!」
 黒の夢が、ポトル目掛けてファイアーボールを投げつける。
 ファイアーボールは、ポトルの乗った羊が回避したために髪の毛の先をかすめていってしまった。
「今です!」
 奏音は、ポトルに向かって桜幕符を放つ。桜の幻影によって視界が塞がれたポトルは、迷ったのか一瞬動きが鈍った。
「行かせません!」
 セリスは、マテリアルを強く込めた強弾を放ち、ポトルに命中させる。
 傷を負ったポトルは怯まずに羊の走る勢いを使って、近くにいたナタナエルへと襲い掛かる。
「邪魔だ」
 再び枕を振りかぶった攻撃もイェジドに乗ったナタナエルに避けられてしまった。
「なんで当たらないんだよ! お前らも手伝えよ!」
 ポトルのイライラとした叫び声が上がる。
 その声に反応して、生き残っていた羊たちがハンターたちへと突っ込んできた。
 そこへ右側面から移動してきた三人も攻撃に加わる。
「お~っと、危ねぇ羊だなぁオイ」
 ヴェンツェルは突進してきた羊をマテリアルで威力を高めた射撃で攻撃していく。
「悪いな!」
 ヴァイスも乱入してきた羊に向けて刀を振るった。
 刀から真紅のマテリアルの光が放たれて、直線状にいる羊をまとめて刺し貫いた。
「近づかれてしまいましたか、すみませんがイェジドさんも一緒に攻撃お願いします」
 奏音は乱入してきた羊の群れをイェジドと共に攻撃する。
 特に、羊の残りが集中している場所に火炎符を投げ込んだ。火炎符の炎に焼かれた羊たちが倒れていく。
 一体一体が弱い羊の雑魔たちは、突撃するスピードを生かせなければハンターたちの攻撃の前になすすべはない。
「まだ残っていましたか」
 観智は仲間を巻き込まないように注意しつつ、残っている羊たちにライトニングボルトを打ち込む。
 観智に倒された羊たちが最後だったのか、群れとしての羊はほぼ見えなくなった。
「お前が黒幕か! 弾丸のキャンディはお好き!?」
 Petraは揺れるイェジドの上でただアサルトライフルを乱射しているだけだったが、乱射の中の銃弾がポトルへと命中する。
 撃たれたポトルは、次の攻撃目標をPetraに定めると羊の進路を変更した。
「まだ夢見てる感じ? なら、頭の風通しをよくしてやろうか?」
 ヴェンツェルは近づくと頭を銃で撃ち抜く仕草をして、ポトルを挑発し注意を向けさせる。
「うるさい! お前らを倒したら! 寝るんだから!」
 ヴェンツェルの挑発に乗せられたポトルは、再び目標を変更したためスピードが落ちてしまった。
「気を付けて下さい!」
 観智は、ポトルに接近している味方が巻き込まれないように、念のため合図を出しつつポトルにたいして残っていたファイアーボールを投げる。
「髪の毛をチリチリにしてあげるのな」
 そこへ黒の夢もファイアーボールを放った。
「火炎符もあります!」
 奏音もたたみかけるようにポトルへ別の符を組み合わせて威力を増した火炎符を放つ。
 方向転換しようとしたところに、魔法を叩き込まれたポトルはたまらず羊から転げ落ちた。髪の毛だけでなく体中に、炎による火傷が見える。
 ポトルは立ち上がり、あちこち焼け焦げた枕を振るう。しかし、地面に落ちた状態では騎乗しているヴェンツェルには届かなかった。
「これで終わりだ」
 ナタナエルが鞭を振るい攻撃する。
「ヒャッハー!」
 と叫びながら、Petraはアサルトライフルを乱射してポトルに弾丸の雨を降らせていく。
「これで終わりです!」
 セリスの強弾がポトルに命中する。それが止めになったのかポトルの手から枕が落ちた。



 ポトルが倒れたことを確認し、念のため羊の残りについても打ちもらしがないか確認した。
「もう、羊の残りもいないようですね」
 奏音は、イェジドと共に周囲に隠れている羊が居ないか確認した。
「お疲れ。ありがとう」
 安全を確認したところでヴァイスは共に戦った相棒を撫でながら礼を言う。
「全部終わったら、美味しい物を一緒に食べよう」
 ……って、イェジドって何食べるんだろう? とナタナエルは疑問に思いつつここまでのお礼を込めてイェジドをそっと撫でた。
「えへへ、干し肉食べれるイェジドちゃん? お水もあるよー」
 黒の夢は、干し肉を差し出しつつ一緒に戦ったイェジドを労った。

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重体一覧

参加者一覧

  • 黒竜との冥契
    黒の夢(ka0187
    エルフ|26才|女性|魔術師

  • ヴァイス・エリダヌス(ka0364
    人間(紅)|31才|男性|闘狩人
  • 止まらぬ探求者
    天央 観智(ka0896
    人間(蒼)|25才|男性|魔術師

  • ヴェンツェル(ka3170
    人間(紅)|26才|男性|猟撃士
  • 《死》を翳し忍び寄る蠍
    ナタナエル(ka3884
    エルフ|20才|男性|疾影士
  • 罠の教会から生還せし者
    セリス・ティニーブルー(ka5648
    エルフ|25才|女性|猟撃士
  • 想いと記憶を護りし旅巫女
    夜桜 奏音(ka5754
    エルフ|19才|女性|符術師
  • 缶ビールマイスター
    Petra Rodenwald(ka5833
    人間(蒼)|18才|女性|猟撃士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 相談スレッド
天央 観智(ka0896
人間(リアルブルー)|25才|男性|魔術師(マギステル)
最終発言
2015/11/14 17:56:08
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/11/13 23:20:06