ゲスト
(ka0000)
仮面舞踏会 ~グローリー号~
マスター:天田洋介
- シナリオ形態
- シリーズ(続編)
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
- 1,300
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/01/20 15:00
- 完成日
- 2016/01/28 17:43
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
伯爵地【ニュー・ウォルター】はグラズヘイム王国の南部に位置する。領主が住まう城塞都市『マール』は海岸線よりも十kmほど内陸部に存在していた。
マールと海岸線を繋ぐ運河のおかげで海上の帆船で直接乗りつけることができる。もっとも帆船が利用できるのは『ニュー港』までだ。
それ以降は手こぎのゴンドラが利用されている。升の目のように造成された都市内の水上航路はとても賑やか。橋を利用しての徒歩移動も可能だが、そうしている者は数少ない。それだけマールの民の間に水上航路は溶け込んでいた。
去年の十二月初旬、船長メタシア・ギルバートが率いる商船グローリー号は冒険都市リゼリオへと向かう。貴族から請け負った各種機導装置の引き取りのためだったが、帰路のついでに人殺しの犯人移送を頼まれることとなった。
ハンター一行と犯人を乗せて港を出航。目指す先は王国のマール港である。
航海の途中、雑魔の巨大イカと鮫人に襲われた。その目的は犯人の奪取、または口封じと考えられる。
ハンター達は犯人とグローリー号を守りきった。自らの立場を悟った犯人はようやく白状し始める。
犯人の男性が大事にしていたカメオのペンダントは元々、亡くなった恋人と対のもの。とはいえ、そこらで売っていた品だ。故に雑魔を引きつける効力があるはずもない。知らぬ間に雑魔を引きつける効果を持つ偽物とすり替えられていたと犯人は嘆いた。
犯人は自分の名をカルアテだと白状する。殺人は恋人を殺されたための復讐だった。そして人殺しを唆したのは三十路前後のミントという女だとハンター達に告げた。
カルアテが城塞都市マール周辺で殺した三名は全員がエクラ教の敬虔な信者である。オリナニア騎士団の副長のミリオド・スコンによれば三名の後継者が全員怪しい人物であるらしい。
「こいつらか。カルアテに殺されたのは」
メタシア船長はマール港にあるグローリー商会本社内で資料に目を通す。ミリオド副長の部下が届けた新たな情報が記されていた。
ビセント商会はグローリー商会と同じ交易商人。その代表を務めていたカリューニャの死後、センセストという二十八歳男性が引き継いでいる。負債を肩代わりする代わりに会社を乗っ取った元金貸しだ。
騎士のモニュール家当主が亡くなったことで十三歳のミナンタは家督を継いでいる。後見人となった遠縁のブリオンデは女性関係の悪い噂が絶えない人物だ。
最後に殺されたボッドは武器防具を扱う問屋の主だった。天涯孤独の彼には跡継ぎがいなかったので遺書の通りに友人知人、従業員へと財産が分与される。会社としての問屋を譲られたのが経理をやっていたコニューリという三十六歳の人物だ。遺書を偽造したのではないかと今でも噂が囁かれていた。
「今度のお仕事、どう致しましょうか?」
女性秘書メリーがメタシア船長の顔をじっと見つめた。
近くセンセスト、ブリオンデ、コニューリの三名が参加する舞踏会がマールのさる屋敷で開かれる。国外から取り寄せた生鮮食品を納品する名目で、その屋敷にハンターを忍び込ませて欲しいとミリオド副長から望まれていた。
「こりゃまるでスパイの片棒担ぎだな」
「これによってグローリー商会は騎士団からの確固たる信頼を勝ち取れます。それに悪事の手伝いではありませんし」
「そうだな。どう考えても後釜におさまった三人がおかしい。俺も気に入らねぇ。ここは力を貸すとしようか」
メタシア船長はミリオド副長からの依頼を引き受けることにする。
グローリー商会にできるのは木箱に収めたハンター達を屋敷内へ運び込むまで。その後は彼彼女等の力量が試されることとなるだろう。
好都合なことに潜り込んでしまえば正体がばれにくい仮面舞踏会だ。怪しい三人からどのようにして情報を引きだすのか。それはハンターの手腕にかかっていた。
マールと海岸線を繋ぐ運河のおかげで海上の帆船で直接乗りつけることができる。もっとも帆船が利用できるのは『ニュー港』までだ。
それ以降は手こぎのゴンドラが利用されている。升の目のように造成された都市内の水上航路はとても賑やか。橋を利用しての徒歩移動も可能だが、そうしている者は数少ない。それだけマールの民の間に水上航路は溶け込んでいた。
去年の十二月初旬、船長メタシア・ギルバートが率いる商船グローリー号は冒険都市リゼリオへと向かう。貴族から請け負った各種機導装置の引き取りのためだったが、帰路のついでに人殺しの犯人移送を頼まれることとなった。
ハンター一行と犯人を乗せて港を出航。目指す先は王国のマール港である。
航海の途中、雑魔の巨大イカと鮫人に襲われた。その目的は犯人の奪取、または口封じと考えられる。
ハンター達は犯人とグローリー号を守りきった。自らの立場を悟った犯人はようやく白状し始める。
犯人の男性が大事にしていたカメオのペンダントは元々、亡くなった恋人と対のもの。とはいえ、そこらで売っていた品だ。故に雑魔を引きつける効力があるはずもない。知らぬ間に雑魔を引きつける効果を持つ偽物とすり替えられていたと犯人は嘆いた。
犯人は自分の名をカルアテだと白状する。殺人は恋人を殺されたための復讐だった。そして人殺しを唆したのは三十路前後のミントという女だとハンター達に告げた。
カルアテが城塞都市マール周辺で殺した三名は全員がエクラ教の敬虔な信者である。オリナニア騎士団の副長のミリオド・スコンによれば三名の後継者が全員怪しい人物であるらしい。
「こいつらか。カルアテに殺されたのは」
メタシア船長はマール港にあるグローリー商会本社内で資料に目を通す。ミリオド副長の部下が届けた新たな情報が記されていた。
ビセント商会はグローリー商会と同じ交易商人。その代表を務めていたカリューニャの死後、センセストという二十八歳男性が引き継いでいる。負債を肩代わりする代わりに会社を乗っ取った元金貸しだ。
騎士のモニュール家当主が亡くなったことで十三歳のミナンタは家督を継いでいる。後見人となった遠縁のブリオンデは女性関係の悪い噂が絶えない人物だ。
最後に殺されたボッドは武器防具を扱う問屋の主だった。天涯孤独の彼には跡継ぎがいなかったので遺書の通りに友人知人、従業員へと財産が分与される。会社としての問屋を譲られたのが経理をやっていたコニューリという三十六歳の人物だ。遺書を偽造したのではないかと今でも噂が囁かれていた。
「今度のお仕事、どう致しましょうか?」
女性秘書メリーがメタシア船長の顔をじっと見つめた。
近くセンセスト、ブリオンデ、コニューリの三名が参加する舞踏会がマールのさる屋敷で開かれる。国外から取り寄せた生鮮食品を納品する名目で、その屋敷にハンターを忍び込ませて欲しいとミリオド副長から望まれていた。
「こりゃまるでスパイの片棒担ぎだな」
「これによってグローリー商会は騎士団からの確固たる信頼を勝ち取れます。それに悪事の手伝いではありませんし」
「そうだな。どう考えても後釜におさまった三人がおかしい。俺も気に入らねぇ。ここは力を貸すとしようか」
メタシア船長はミリオド副長からの依頼を引き受けることにする。
グローリー商会にできるのは木箱に収めたハンター達を屋敷内へ運び込むまで。その後は彼彼女等の力量が試されることとなるだろう。
好都合なことに潜り込んでしまえば正体がばれにくい仮面舞踏会だ。怪しい三人からどのようにして情報を引きだすのか。それはハンターの手腕にかかっていた。
リプレイ本文
●
ハンター達は一人ずつ大樽に押し込められてから屋敷へと運ばれる。
荷運びを担うのはグローリー商会の面々。倉庫に辿り着くまで酷く窮屈な状態を味わうこととなった。外から聞こえている会話に耳をそばだてる。覗き窓兼空気穴から眺めて外の状況を確かめ、横に転がされても口を噤んで我慢した。
八つの大樽の蓋をコンコンと三回叩いてから商会の面々が去っていく。それから数分後、ハンター達は蓋を持ち上げるようにして外にでる。
「大きい身体はこういうとき厄介だな。普段はいいことのほうが多いのだが」
恭牙(ka5762)が背筋を伸ばす。
倉庫にはハンター以外誰もいない。商会の面々が廊下で足止めをしてくれていたのである。
一同は小道具が詰まったバッグを抱えて窓から倉庫を抜けだす。誰もいない部屋を見つけ、そこで着替え終わる。
「この日のために知人から借りた恋愛小説でお勉強をしてきたの」
ディーナ・フェルミ(ka5843)の格好はとても大胆だ。
髪はアップにまとめ、コルセットでボンキュッボンと身体のラインを強調。化粧も気合を入れてばっちり。本人が目指したのは肉食系女子である。
「一筋縄ではいかない奴等だろうが、上手くことを運ぼうか」
鞍馬 真(ka5819)とディーナはビセント商会のセンセストをターゲットにした。
「僕は問屋のコニューリさんから聞きだすよ」
日高・明(ka0476)が銀色の仮面を被る。正装に身を包みつつも槍使いの雰囲気を漂わせるために普段の格好を少しだけ残してあった。
「仮面舞踏会への潜入調査ならお任せ下さい。この事件、三人が裏で繋がって、ニューウォールターのマール城への反乱を企てているに違いありません」
パイプをくわえた月詠クリス(ka0750)が人差し指で鹿撃ち帽の鍔を弾く。格好は名探偵ルック。普段そのままである。
「ミナンタちゃんはボクが相手をするよ。歳も近そうだしね」
ユーリィ・リッチウェイ(ka3557)はドレスを纏い、ハイヒールを履いていた。仕上げに赤いヴェネチアンマスカレードで目元を隠す。
「私はユーリィさんの姉として接近するつもりです。その後はブリオンデさんにもかかわってみますね」
セシル・ディフィール(ka4073)もドレスに身を包んでいた。マスカレードはユーリィと色違いの青だ。
「俺はブリオンデだけを探ろうか。それにしてもよく似合うな」
「えへへ、日頃からオンナノコな格好だもんね」
恭牙の前でユーリィがクスクスと笑いながら照れてみせる。
「可愛らしい方々のエスコートをできないのは残念だけれど仕方がないわね。今宵はパズルのピース、ブリオンデの素性を集めましょうか」
アルバート・P・グリーヴ(ka1310)もブリオンデと接触をはかる用意であった。
●
大広間の中央で男女が演奏に合わせてダンスを踊る。仮面舞踏会は始まっていた。
(婚約にがっつく裕福な商家の子女っぽくなってるのきちんと勉強したの。ごはん食べられないのつらいけど、お仕事なの頑張るの)
ディーナはコルセットの窮屈さを我慢しつつしとやかに歩く。壁際はたくさんの参加者で賑わう。グラスを片手に立ち話をしたり、軽食が並ぶテーブルについて談笑を交わしている。
(見つけたの)
センセストらしき人物を発見。両拳をぎゅっと握りこんでから一歩を踏みだす。センセストの視界に入るよう優雅に近づいた。
「初めまして……宜しければ踊っていただける?」
「わたくしめでよろしければ」
センセストは紳士の振る舞いをみせる。ディーナはダンスの最中に本人かどうかを確かめた。
「仕事もお金もある男性って、とても魅力に溢れてると思うわ……。そう、今の貴方みたいに」
身体を密着させて潤んだ瞳でセンセストを見つめる。
「自信満々に見えるもの……お仕事、順調なんでしょう?」
「間違いありませんが、そんな噂まで広がっているのですか?」
「女はお金持ちの男性に囲われるのが夢ですもの……ねぇ、センセストさま? 素敵な貴方のお話なら、何でも伺いたいわ」
空いていたテーブルに座って二人で語り合う。よい雰囲気は続いた。
「エクラ教の教会で結婚式を上げたい夢はあるわね」
「なに?」
しかしディーナの言葉でセンセストが憤慨。取りなすディーナだが耐えきれなくなって一時席を外す。
「……俗物が。何がエクラ教だ。穢らわしい」
一人になったセンセストが口を滑らした。それを隣のテーブルで彼をマークしていた鞍馬真の耳が捉える。
(先程とは態度が違う。余程気に触ったようだ)
鞍馬真が振り向くと、センセストはピッチャーから直接葡萄酒を飲んでいた。
「乗っ取ったばかりだというのにミント様の指令が早すぎる。焦らずともよいのに」
気になる一言が続いて鞍馬真の心はざわめく。だがそこまで。ディーナが戻ってきたときには元の態度に戻っていた。
その後、鞍馬真はセンセストと取引をしている女主人と躍った。
「ビセント商会、大砲の弾を買い集めているのよ。寄港先で需要が高まっているとかで。まったく」
「商売繁盛ではないのか?」
「最初はね。でもしつこいから最近は在庫があっても断っているのよ。怪しいし」
女主人と別れてまもなく、センセストが一人でバルコニーにいるところを見かける。
(いや、止めておこう。充分な情報は得られた)
一度は握ったポケットの中のナイフだが取りださずに右手をだす。鞍馬真は遠巻きに彼を見張り続けるのだった。
●
(宝石が散りばめられたこのタイピン、いくらなんだろう? いやそんなことよりもコニューリと接触しなければ)
参加者による談笑の最中、日高明は赤毛で恰幅のよい人物を探していた。
「あの、ボッドさんの問屋を引き継がれた方でしょうか?」
「私だが何か?」
炙られた肉塊を食べていたのはコニューリで間違いなかった。
「よかった。以前から取引させていただいている者です。ボッドさんのことは残念でなりません。今後はどうすればよいのかと思いまして。お時間はありますでしょうか?」
「今、かまいませんよ」
日高明はコニューリと同じテーブルにつく。
「先々月の騎士向けの槍一式の商談についてなのですが……何かお聞きでしょうか?」
「残念ながら。引き継ぎの際に帳簿を確認したのですが、洩れてしまったのかも知れません。後日の連絡でよろしいですか?」
その言葉に日高明はわずかに眉をひそめる。
「それでは困るのです。失礼ですが、貴方はポッドさんとはどういう縁のある方なのでしょうか?」
「私は経理をやっていました」
険悪な雰囲気が漂いだす。
「それは口約束だったのでしょう?」
「問屋に寄ったら素晴らしい槍が並んでいましたよ。注文はこちらが先のはず。業物の一槍を優先してくれないか」
「あれは売り先が決まっていて。ビセント商……いや失礼」
そうやってコニューリから聞きだす。モニュール家との繋がりも確認した。
顔を真っ赤にして怒るコニューリは暴言を発する。「小さな仕事をしている暇はないのだ。大仕事が控えているこの時期に」と。
ここまでと判断した日高明はその場を立ち去った。知ったすべてを月詠に伝えて詰めを託す。
月詠は三十分ほど待ってからコニューリへ近づく。パイプを咥え、インバネスコートに鹿撃ち帽。目元はサングラスで隠していた。
「初めまして。あなたが、ボッドさんのお店を継いだ方ですね?」
「そうだが……。貴女は?」
「私は機導師をやっているものです」
「……ほう」
それまで不機嫌だったコニューリが機導師と聞いて態度を変える。
「噂では、最近、モニュール家に武具を納めているとか。私もリアルブルー出身の機導師のはしくれ。いくらか、武器を調達するルートを持っています。リアルブルー製の武器、ご興味はありませんか?」
月詠は服の下に隠してあったデリンジャーを一瞬だけ見せた。
「先程聞こえたのです。大仕事が控えていると。もしかしてマール城の警備に関するものではありませんか?」
「……よくご存じで」
「城の警備は厳しいという話ですので、リアルブルーの武器は、きっとお役に立てると思いますよ? ……あ、もちろん、お城の警備に、ですよ?」
こうしてコニューリに取り入る。ただ敵も然る者、中々本性は表さなかった。
「ご贔屓願えれば」
常宿を教えて月詠はその場を立ち去る。今後のやり取りはビセント商会に任せるつもりだ。
彼から危険な香りを嗅いだ日高明と月詠だった。
●
騎士のモニュール家当主を継いだ十三歳のミナンタはテーブルで退屈そうにジュースを飲んでいた。後見人のブリオンデは連れてきた女性の一人とダンスを踊る。
(役どころとしては貴族の放蕩息子といったところかしら? ふふ、演じる必要がなくて楽だわ)
誘った女性と踊りながらブリオンデへと近づく。そしてステップに苦労していたのでアドバイスを送った。そうやって気に入られて専用テーブルに誘われる。
「新当主もお若い。貴方のような頼もしい後見人が居なければどうなっていたことか」
アルバートは真剣な口調でブリオンデの自尊心をくすぐった。警戒心を緩ませたところで自分も同類の悪人だとアピールする。
「戦で名をあげなくても、偉くなる方法はいくらでもあるものだ」
「城の警備に関して強い発言力をお持ちなのだな。一枚噛ませて頂けないだろうか。例えば武器や防具とか」
「それには先約がいてな。……そうだな。保存食の伝手があるのなら納品の便宜をはかろうか。毎月二百食分。市価の三倍で構わぬ。わかっていると思うが一倍分は」
「それはもう」
あくどい笑いで場は盛り上がった。
「どなたかお目に止まった女性でもいらっしゃいましたか?」
「今宵は連れがたくさんおります故」
「では私はあちらのご婦人方と少々込み入った話がありますので」
アルバートは連絡先が綴られた紙をブリオンデに渡して立ち去る。その後は商会が対応してくれる手筈になっていた。
「ねぇ、そこの子。一緒に遊ばない?」
背後から声が聞こえて椅子に座っていたミナンタが振り返る。すると可愛らしいドレス姿の子が立っていた。
「そうしたいけど……でも……」
迷うミナンタはブリオンデを見つめる。そのときセシルが現れた。
「皆、楽しくそうで良い舞踏会ですね。この子の姉です。どうかお見知りおきを」
「ほう、それはそれは」
ブリオンデは自分の横にいた女性を退かしてセシルを座らせる。
「お名前は?」
「仮面舞踏会で名前を聞くなど無粋ですわ」
セシルがブリオンデとやり取りしている間にユーリィはミナンタを連れだした。とはいえ余計な騒ぎを起こさないようテーブルから覗える位置でステップを踏んだ。
「さっきの男の人と親子じゃないんだ」
「ブリオンデはただの後見人よ。小さい頃に何度も会っているっていうけれど、全然覚えていないし」
「家族じゃないんだね。その人は」
ユーリィの問いにミナンタが頷く。彼女によれば普段から派手で色気ばかりが目立つ女性を屋敷に招き入れているらしい。
「もしかして他にも変わったことがあったりする?」
「屋敷の中庭にたくさんの木箱が積まれているの。中身は見ちゃいけないって。でもどうしてそんなことを訊くの?」
「秘密の舞踏会だから……知りたくなったのかな」
ユーリィとミナンタは心ゆくまでダンスを楽しむ。四曲目が終わったとき、セシルがテーブルから離れたのを知る。
「また会えるといいね!」
そうミナンタの耳元で可愛らしく囁くとユーリィがドレスを翻す。一瞬のうちにミナンタの視界から姿を消したのだった。
時はセシルがブリオンデの隣にいた頃へと遡る。彼女が優しげにグラスへ葡萄酒を注ぎながら訊ねた。
「モニュール家は最近、当主がお代わりになりましたね」
「先程の娘が当主ですな。私が世話をみています」
「あなたが後見人なのですか。さぞ大変でしょうね」
「それはもう。ミナンタだけでなく屋敷には怠け者ばかりでしてな。再教育中なのです。もっともそれ以上に正さねばならぬものがあるのですが」
「それは一体……?」
「さすがに秘密。まあ、一ヶ月、いや二ヶ月か。そうすればいずれわかることでしょう」
笑い飛ばすブリオンデを見つめながらセシルが微笑んだ。
セシルはしばらくブリオンデの自慢話につき合う。しかしこれ以上は無駄と考えて席を立つことにする。
「今度は仮面無しでお会いしたいですわ」
そう一言、彼に告げてから。
すぐにミナンタが一人でテーブルに戻ってくる。「あの子が消えた」といいつつ、つまんなさそうに椅子へと腰かけた。
「……世直しはもうすぐだ。マール城の護りなどないも同然。丸裸だからな」
気を緩めたブリオンデが企みを自らに言い含めるように呟く。しかしその言葉を耳にした者が。柱の裏側に隠れていたユーリィは超聴覚を使っていた。
恭牙はユーリィからブリオンデの呟きを教えてもらう。その上で更なる情報を引きだそうとする。
「おっと!」
恭牙はわざと蹌踉けて両手で持っていたピッチャー二つ分の葡萄酒をぶちまける。その殆どを被ったのが椅子に座るブリオンデだった。
びしょ濡れになったブリオンデが怒りだす前に恭牙はひょいっと肩に担いだ。
「せめてもの罪滅ぼしをさせてくれ」
「お、おろせ!」
周囲が止める暇も無くあっと言う間に大広間から連れ去ってしまう。向かった先は着替えが置かれた個室だった。
「本当にすまなかった。どうも慣れていない場所と空気で舞い上がっていたようだ。この通り、許してくれ」
頭を下げつつ予備の服を差しだす。
彼が着替えている間、ひたすらに謝り続ける。すると「もういいからと」ブリオンデが溜飲をさげた。
恭牙は新しい葡萄酒を用意。そしてこのような場でのマナーについて訊ねる。その後は女性達が待つテーブルへ戻って一緒に飲み交わした。
「不安に感じている民もいるようなのだが」
「マールに漂う不穏な空気? そうではないぞ」
恭牙が黒い噂について訊ねるとそれは違うとブリオンデは全否定する。彼曰く、これは正常化へと続く一歩であって伯爵地はよい方向へと向かっていると力説した。
具体的な言及まではなかったものの、改革を支持していることは間違いない。この情報にユーリィとセシルが協力して得た内容を足す。すると恭牙にも見えてきた。
●
ハンター達が得た情報はすべてクーデターを予感させるものばかりだった。
ただ一つ、気になる点があるとすれば実際に戦う人員である。背後に歪虚がいるのはわかっていた。歪虚や雑魔のみで成し遂げようとしているか、それともどこかに伏兵を用意しているのかがわからない。
グローリー商会を通じて報告を得たオリナニア騎士団のミリオド副長は、怪しい三人の動向を確かめるべく監視をより強化させる。
水の都にきな臭い空気が漂っていた。
ハンター達は一人ずつ大樽に押し込められてから屋敷へと運ばれる。
荷運びを担うのはグローリー商会の面々。倉庫に辿り着くまで酷く窮屈な状態を味わうこととなった。外から聞こえている会話に耳をそばだてる。覗き窓兼空気穴から眺めて外の状況を確かめ、横に転がされても口を噤んで我慢した。
八つの大樽の蓋をコンコンと三回叩いてから商会の面々が去っていく。それから数分後、ハンター達は蓋を持ち上げるようにして外にでる。
「大きい身体はこういうとき厄介だな。普段はいいことのほうが多いのだが」
恭牙(ka5762)が背筋を伸ばす。
倉庫にはハンター以外誰もいない。商会の面々が廊下で足止めをしてくれていたのである。
一同は小道具が詰まったバッグを抱えて窓から倉庫を抜けだす。誰もいない部屋を見つけ、そこで着替え終わる。
「この日のために知人から借りた恋愛小説でお勉強をしてきたの」
ディーナ・フェルミ(ka5843)の格好はとても大胆だ。
髪はアップにまとめ、コルセットでボンキュッボンと身体のラインを強調。化粧も気合を入れてばっちり。本人が目指したのは肉食系女子である。
「一筋縄ではいかない奴等だろうが、上手くことを運ぼうか」
鞍馬 真(ka5819)とディーナはビセント商会のセンセストをターゲットにした。
「僕は問屋のコニューリさんから聞きだすよ」
日高・明(ka0476)が銀色の仮面を被る。正装に身を包みつつも槍使いの雰囲気を漂わせるために普段の格好を少しだけ残してあった。
「仮面舞踏会への潜入調査ならお任せ下さい。この事件、三人が裏で繋がって、ニューウォールターのマール城への反乱を企てているに違いありません」
パイプをくわえた月詠クリス(ka0750)が人差し指で鹿撃ち帽の鍔を弾く。格好は名探偵ルック。普段そのままである。
「ミナンタちゃんはボクが相手をするよ。歳も近そうだしね」
ユーリィ・リッチウェイ(ka3557)はドレスを纏い、ハイヒールを履いていた。仕上げに赤いヴェネチアンマスカレードで目元を隠す。
「私はユーリィさんの姉として接近するつもりです。その後はブリオンデさんにもかかわってみますね」
セシル・ディフィール(ka4073)もドレスに身を包んでいた。マスカレードはユーリィと色違いの青だ。
「俺はブリオンデだけを探ろうか。それにしてもよく似合うな」
「えへへ、日頃からオンナノコな格好だもんね」
恭牙の前でユーリィがクスクスと笑いながら照れてみせる。
「可愛らしい方々のエスコートをできないのは残念だけれど仕方がないわね。今宵はパズルのピース、ブリオンデの素性を集めましょうか」
アルバート・P・グリーヴ(ka1310)もブリオンデと接触をはかる用意であった。
●
大広間の中央で男女が演奏に合わせてダンスを踊る。仮面舞踏会は始まっていた。
(婚約にがっつく裕福な商家の子女っぽくなってるのきちんと勉強したの。ごはん食べられないのつらいけど、お仕事なの頑張るの)
ディーナはコルセットの窮屈さを我慢しつつしとやかに歩く。壁際はたくさんの参加者で賑わう。グラスを片手に立ち話をしたり、軽食が並ぶテーブルについて談笑を交わしている。
(見つけたの)
センセストらしき人物を発見。両拳をぎゅっと握りこんでから一歩を踏みだす。センセストの視界に入るよう優雅に近づいた。
「初めまして……宜しければ踊っていただける?」
「わたくしめでよろしければ」
センセストは紳士の振る舞いをみせる。ディーナはダンスの最中に本人かどうかを確かめた。
「仕事もお金もある男性って、とても魅力に溢れてると思うわ……。そう、今の貴方みたいに」
身体を密着させて潤んだ瞳でセンセストを見つめる。
「自信満々に見えるもの……お仕事、順調なんでしょう?」
「間違いありませんが、そんな噂まで広がっているのですか?」
「女はお金持ちの男性に囲われるのが夢ですもの……ねぇ、センセストさま? 素敵な貴方のお話なら、何でも伺いたいわ」
空いていたテーブルに座って二人で語り合う。よい雰囲気は続いた。
「エクラ教の教会で結婚式を上げたい夢はあるわね」
「なに?」
しかしディーナの言葉でセンセストが憤慨。取りなすディーナだが耐えきれなくなって一時席を外す。
「……俗物が。何がエクラ教だ。穢らわしい」
一人になったセンセストが口を滑らした。それを隣のテーブルで彼をマークしていた鞍馬真の耳が捉える。
(先程とは態度が違う。余程気に触ったようだ)
鞍馬真が振り向くと、センセストはピッチャーから直接葡萄酒を飲んでいた。
「乗っ取ったばかりだというのにミント様の指令が早すぎる。焦らずともよいのに」
気になる一言が続いて鞍馬真の心はざわめく。だがそこまで。ディーナが戻ってきたときには元の態度に戻っていた。
その後、鞍馬真はセンセストと取引をしている女主人と躍った。
「ビセント商会、大砲の弾を買い集めているのよ。寄港先で需要が高まっているとかで。まったく」
「商売繁盛ではないのか?」
「最初はね。でもしつこいから最近は在庫があっても断っているのよ。怪しいし」
女主人と別れてまもなく、センセストが一人でバルコニーにいるところを見かける。
(いや、止めておこう。充分な情報は得られた)
一度は握ったポケットの中のナイフだが取りださずに右手をだす。鞍馬真は遠巻きに彼を見張り続けるのだった。
●
(宝石が散りばめられたこのタイピン、いくらなんだろう? いやそんなことよりもコニューリと接触しなければ)
参加者による談笑の最中、日高明は赤毛で恰幅のよい人物を探していた。
「あの、ボッドさんの問屋を引き継がれた方でしょうか?」
「私だが何か?」
炙られた肉塊を食べていたのはコニューリで間違いなかった。
「よかった。以前から取引させていただいている者です。ボッドさんのことは残念でなりません。今後はどうすればよいのかと思いまして。お時間はありますでしょうか?」
「今、かまいませんよ」
日高明はコニューリと同じテーブルにつく。
「先々月の騎士向けの槍一式の商談についてなのですが……何かお聞きでしょうか?」
「残念ながら。引き継ぎの際に帳簿を確認したのですが、洩れてしまったのかも知れません。後日の連絡でよろしいですか?」
その言葉に日高明はわずかに眉をひそめる。
「それでは困るのです。失礼ですが、貴方はポッドさんとはどういう縁のある方なのでしょうか?」
「私は経理をやっていました」
険悪な雰囲気が漂いだす。
「それは口約束だったのでしょう?」
「問屋に寄ったら素晴らしい槍が並んでいましたよ。注文はこちらが先のはず。業物の一槍を優先してくれないか」
「あれは売り先が決まっていて。ビセント商……いや失礼」
そうやってコニューリから聞きだす。モニュール家との繋がりも確認した。
顔を真っ赤にして怒るコニューリは暴言を発する。「小さな仕事をしている暇はないのだ。大仕事が控えているこの時期に」と。
ここまでと判断した日高明はその場を立ち去った。知ったすべてを月詠に伝えて詰めを託す。
月詠は三十分ほど待ってからコニューリへ近づく。パイプを咥え、インバネスコートに鹿撃ち帽。目元はサングラスで隠していた。
「初めまして。あなたが、ボッドさんのお店を継いだ方ですね?」
「そうだが……。貴女は?」
「私は機導師をやっているものです」
「……ほう」
それまで不機嫌だったコニューリが機導師と聞いて態度を変える。
「噂では、最近、モニュール家に武具を納めているとか。私もリアルブルー出身の機導師のはしくれ。いくらか、武器を調達するルートを持っています。リアルブルー製の武器、ご興味はありませんか?」
月詠は服の下に隠してあったデリンジャーを一瞬だけ見せた。
「先程聞こえたのです。大仕事が控えていると。もしかしてマール城の警備に関するものではありませんか?」
「……よくご存じで」
「城の警備は厳しいという話ですので、リアルブルーの武器は、きっとお役に立てると思いますよ? ……あ、もちろん、お城の警備に、ですよ?」
こうしてコニューリに取り入る。ただ敵も然る者、中々本性は表さなかった。
「ご贔屓願えれば」
常宿を教えて月詠はその場を立ち去る。今後のやり取りはビセント商会に任せるつもりだ。
彼から危険な香りを嗅いだ日高明と月詠だった。
●
騎士のモニュール家当主を継いだ十三歳のミナンタはテーブルで退屈そうにジュースを飲んでいた。後見人のブリオンデは連れてきた女性の一人とダンスを踊る。
(役どころとしては貴族の放蕩息子といったところかしら? ふふ、演じる必要がなくて楽だわ)
誘った女性と踊りながらブリオンデへと近づく。そしてステップに苦労していたのでアドバイスを送った。そうやって気に入られて専用テーブルに誘われる。
「新当主もお若い。貴方のような頼もしい後見人が居なければどうなっていたことか」
アルバートは真剣な口調でブリオンデの自尊心をくすぐった。警戒心を緩ませたところで自分も同類の悪人だとアピールする。
「戦で名をあげなくても、偉くなる方法はいくらでもあるものだ」
「城の警備に関して強い発言力をお持ちなのだな。一枚噛ませて頂けないだろうか。例えば武器や防具とか」
「それには先約がいてな。……そうだな。保存食の伝手があるのなら納品の便宜をはかろうか。毎月二百食分。市価の三倍で構わぬ。わかっていると思うが一倍分は」
「それはもう」
あくどい笑いで場は盛り上がった。
「どなたかお目に止まった女性でもいらっしゃいましたか?」
「今宵は連れがたくさんおります故」
「では私はあちらのご婦人方と少々込み入った話がありますので」
アルバートは連絡先が綴られた紙をブリオンデに渡して立ち去る。その後は商会が対応してくれる手筈になっていた。
「ねぇ、そこの子。一緒に遊ばない?」
背後から声が聞こえて椅子に座っていたミナンタが振り返る。すると可愛らしいドレス姿の子が立っていた。
「そうしたいけど……でも……」
迷うミナンタはブリオンデを見つめる。そのときセシルが現れた。
「皆、楽しくそうで良い舞踏会ですね。この子の姉です。どうかお見知りおきを」
「ほう、それはそれは」
ブリオンデは自分の横にいた女性を退かしてセシルを座らせる。
「お名前は?」
「仮面舞踏会で名前を聞くなど無粋ですわ」
セシルがブリオンデとやり取りしている間にユーリィはミナンタを連れだした。とはいえ余計な騒ぎを起こさないようテーブルから覗える位置でステップを踏んだ。
「さっきの男の人と親子じゃないんだ」
「ブリオンデはただの後見人よ。小さい頃に何度も会っているっていうけれど、全然覚えていないし」
「家族じゃないんだね。その人は」
ユーリィの問いにミナンタが頷く。彼女によれば普段から派手で色気ばかりが目立つ女性を屋敷に招き入れているらしい。
「もしかして他にも変わったことがあったりする?」
「屋敷の中庭にたくさんの木箱が積まれているの。中身は見ちゃいけないって。でもどうしてそんなことを訊くの?」
「秘密の舞踏会だから……知りたくなったのかな」
ユーリィとミナンタは心ゆくまでダンスを楽しむ。四曲目が終わったとき、セシルがテーブルから離れたのを知る。
「また会えるといいね!」
そうミナンタの耳元で可愛らしく囁くとユーリィがドレスを翻す。一瞬のうちにミナンタの視界から姿を消したのだった。
時はセシルがブリオンデの隣にいた頃へと遡る。彼女が優しげにグラスへ葡萄酒を注ぎながら訊ねた。
「モニュール家は最近、当主がお代わりになりましたね」
「先程の娘が当主ですな。私が世話をみています」
「あなたが後見人なのですか。さぞ大変でしょうね」
「それはもう。ミナンタだけでなく屋敷には怠け者ばかりでしてな。再教育中なのです。もっともそれ以上に正さねばならぬものがあるのですが」
「それは一体……?」
「さすがに秘密。まあ、一ヶ月、いや二ヶ月か。そうすればいずれわかることでしょう」
笑い飛ばすブリオンデを見つめながらセシルが微笑んだ。
セシルはしばらくブリオンデの自慢話につき合う。しかしこれ以上は無駄と考えて席を立つことにする。
「今度は仮面無しでお会いしたいですわ」
そう一言、彼に告げてから。
すぐにミナンタが一人でテーブルに戻ってくる。「あの子が消えた」といいつつ、つまんなさそうに椅子へと腰かけた。
「……世直しはもうすぐだ。マール城の護りなどないも同然。丸裸だからな」
気を緩めたブリオンデが企みを自らに言い含めるように呟く。しかしその言葉を耳にした者が。柱の裏側に隠れていたユーリィは超聴覚を使っていた。
恭牙はユーリィからブリオンデの呟きを教えてもらう。その上で更なる情報を引きだそうとする。
「おっと!」
恭牙はわざと蹌踉けて両手で持っていたピッチャー二つ分の葡萄酒をぶちまける。その殆どを被ったのが椅子に座るブリオンデだった。
びしょ濡れになったブリオンデが怒りだす前に恭牙はひょいっと肩に担いだ。
「せめてもの罪滅ぼしをさせてくれ」
「お、おろせ!」
周囲が止める暇も無くあっと言う間に大広間から連れ去ってしまう。向かった先は着替えが置かれた個室だった。
「本当にすまなかった。どうも慣れていない場所と空気で舞い上がっていたようだ。この通り、許してくれ」
頭を下げつつ予備の服を差しだす。
彼が着替えている間、ひたすらに謝り続ける。すると「もういいからと」ブリオンデが溜飲をさげた。
恭牙は新しい葡萄酒を用意。そしてこのような場でのマナーについて訊ねる。その後は女性達が待つテーブルへ戻って一緒に飲み交わした。
「不安に感じている民もいるようなのだが」
「マールに漂う不穏な空気? そうではないぞ」
恭牙が黒い噂について訊ねるとそれは違うとブリオンデは全否定する。彼曰く、これは正常化へと続く一歩であって伯爵地はよい方向へと向かっていると力説した。
具体的な言及まではなかったものの、改革を支持していることは間違いない。この情報にユーリィとセシルが協力して得た内容を足す。すると恭牙にも見えてきた。
●
ハンター達が得た情報はすべてクーデターを予感させるものばかりだった。
ただ一つ、気になる点があるとすれば実際に戦う人員である。背後に歪虚がいるのはわかっていた。歪虚や雑魔のみで成し遂げようとしているか、それともどこかに伏兵を用意しているのかがわからない。
グローリー商会を通じて報告を得たオリナニア騎士団のミリオド副長は、怪しい三人の動向を確かめるべく監視をより強化させる。
水の都にきな臭い空気が漂っていた。
依頼結果
依頼成功度 | 成功 |
---|
面白かった! | 4人 |
---|
ポイントがありませんので、拍手できません
現在のあなたのポイント:-753 ※拍手1回につき1ポイントを消費します。
あなたの拍手がマスターの活力につながります。
このリプレイが面白かったと感じた人は拍手してみましょう!
MVP一覧
重体一覧
参加者一覧
サポート一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
相談卓 月詠クリス(ka0750) 人間(リアルブルー)|16才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2016/01/20 14:28:51 |
||
質問卓 月詠クリス(ka0750) 人間(リアルブルー)|16才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2016/01/18 21:02:16 |
||
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/01/19 16:36:04 |