ワルサー総帥の初仕事

マスター:御影堂

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
4~8人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2016/03/13 19:00
完成日
2016/03/20 18:44

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング


「あーあー、すごくいい天気ですわねぇ」
 馬車の荷台から外の景色を眺め、サチコ・W・ルサスールはぼうっとしていた。
 貴族ルサスール家の息女であるが、今はただの旅人である。
「お嬢ちゃん、馬車の揺れ具合は大丈夫かい?」
 馬を操る男が振り返って尋ねた。今回、身を寄せた商隊の隊長である。
「少しお尻が痛いですけれど、問題ないですわ」
「そうかい。荷馬車だから乗り心地は悪いけど……次の街に着いたら飯をおごってやろう」
「本当ですの!」
「あぁ、あの街はヘビ料理がうめぇんだ」
「へ、ヘビ!?」
 笑顔のままサチコは固まってしまう。
 そんなサチコに隊長は豪快に笑って告げる。
「ハッハッハ、最初は誰でもびっくりするがなぁ。あいつは格別だぜ」
「……そ、そうですの」
 引きつった表情のサチコに隊長は、いろいろな話をする。旅をするなら巡礼路を通るのがおすすめだという話、保存食の干し肉の選び方、北の果てで何かが起こっているらしいという話……等々。
 旅に出たばかりのサチコには貴重な情報ばかりだ。
「なんだか、もらってばかりで申し訳ないですわ」
「いやいや、お嬢ちゃんは護衛なんだかろう? そんときはこっちが助けてもらうさ」
 肩をすくめる隊長の言葉通り、サチコは護衛として商隊に組み込まれていた。
 近年の情勢から護衛の需要が高まっていると耳にして、この隊長に売り込んだのだ。もっとも、ルサスールの立場を使えば馬車を雇うことぐらいできただろう。
 従者であるタロやジロは、そうしようと忠言したのだが……。
「それは、違う気がしますわ」
というサチコの確固たる意志の前に、却下されたのだった。

「まぁ、何も出なけりゃいいだけの話さ」
「本当に、それが一番ですわ」
 こういう話をすると、大抵の場合は何か出るものだ。サチコは昔、物語のお約束という書物で読んだことがある。
 だが、これは現実。そうそう襲撃されることなんてない……と思っていた。

 川に架けられた石橋を渡っている最中に、それは起こった。
「隊長、ゴブリンです!」
「なにぃ!?」
「隊長、ヘビの歪虚です!!」
「はへぇ!?」
 三台連なる馬車の前方から、ゴブリンが待ち伏せしていると報告があったのだ。
 同時に、橋の後方からヘビの歪虚がにじり寄ってきているのだという。
「お嬢ちゃん、行けるか?」
「むむむ、無論ですっわ!」
 のんびりとサンドウィッチを食べていたサチコは咳き込みかけた。タロから水を受け取り流し込むと剣を手に立ち上がる。
「敵の数は?」
「ゴブリンは8体ぐらいだ。中には剣や弓持ちもいる」
「ヘビは一匹だが、どえれぇでけぇぞ?」
「他にも護衛を雇ってあるから、お嬢ちゃんは無理するなよ」
「無理などしていませんわ。このワルワル団の総帥、サチコ様に不可能はないのぜ!」
 かつて、ゴブリンの大隊と戦ったこともあるサチコに震えはない。
 一匹ならばヘビからと、馬車を降りたサチコが見たのは橋の半分近くを埋める大きさのヘビであった。短い悲鳴を上げながら、サチコは気丈に剣を構えるのだった。

リプレイ本文


 馬車が激しく揺れて止まり、襲撃を知らせる一報が入った。
 護衛を任されていたハンターたちとともに、サチコ・W・ルサスールが外へ飛び出す。襲撃はゴブリンと巨大なヘビ。
「うーん。これは『前門の虎、後門の狼』ってやつなのかな」
 天竜寺 舞(ka0377)は馬車を出ながら、そんなことわざを思い出す。サチコが大蛇へ向かうのを見て咄嗟に、
「あんなの図体がでかいだけだからね! しっかりね!」
と声をかけて自身はゴブリン側へと向かう。
「お言葉に甘えてヘビの方、よろしく頼むぜ。こっちも出来るだけ早く合流する……気をつけろよ」
 舞を追いかけ、ヴァイス(ka0364)もサチコに声をかけるのだった。

「あー、いるねぇ」
 目の前に見えるゴブリンを舞はじっくりと観察する。狭い橋の上ではあるが、ゴブリンの隙間を探っていた。
「……お前たちにも馬車を襲う理由や事情があるんだろう。だが、これからも人を襲う可能性がある以上、勝手で悪いが確実に仕留めさせてもらう」
 隣に並んだヴァイスが剣の柄を握り、ゴブリンを睨む。
「あんたも準備はいいかい?」
「いつもどおり僕はゴブリンを殺すだけだ」
 視線を向けられ、カイン・マッコール(ka5336)は淡々と語る。
 一瞬、後ろを振り向けば弓月 幸子(ka1749)が馬車の上に登っているのが見えた。

 馬車の幌の上まで登った幸子は、口の端に付いていたサンドウィッチのパンくずを拭う。一息ついて、スッとゴブリンたちを見やった。
「スタンバイオッケー、行くよ」
 ヴァイスたちに合図を出すと同時に、まずはアースウォールを行使する。土の壁が馬車の前方に創りだされ、ゴブリンから姿を隠す。
「そして、お次は……」
 ヴァイスたちにアイコンタクトを送り、手早く眠りを誘う青白い霧をゴブリンたちの中ほどに送り込む。ぐらついたゴブリン達を見て、まずは舞が駆け出すのだった。


 ゴブリン側が戦闘を開始した頃、さも凄いことに気づいた顔で最上 風(ka0891)が声を上げた。
「風は思いました。ゴブリン&ヘビの前にある石橋を破壊して穴を空ければ接近されないと!」
「それだと馬車が立ち往生しますわ!?」
 サチコのツッコミに満足した風は、それにしても、と言葉を続ける。
「また、ゴブリンですか。本当にサチコさんは、ゴブリンと縁がありますねー」
「あまり、よい縁ではないですわ」
 サチコはそう苦笑し、どうしようかと目の前の大蛇へ注意を向ける。
 眉間にシワが寄るサチコの肩に、ぽんと手が置かれた。
「とりあえず、奴の注意を引くぜ。サチコさま!」
 見上げればヴォーイ・スマシェストヴィエ(ka1613)が快活に笑っていた。先を行くヴォーイを追って、サチコも前へ出る。
「サチコさん。酸といえば、服が溶けるのが、お約束ですので、素肌を晒さないように用心してくださいね」
「え」
「溶けなくても、危険ですから用心ですよー」
 そういいながら風は自身にプロテクションをかけて、二人に続く。
 風と並ぶようにして鈴胆 奈月(ka2802)が進んでいた。
「全く、面倒だな……」
 何もないことが護衛任務にとって一番楽で、一番よいことである。
 挟撃された今の状況に天を仰ぎつつ、やるべきことのために奈月はLEDライトにそっと手を添えるのであった。

 動物霊の力を借りてヴォーイは素早い身のこなしで大蛇に肉迫する。
「うぉおお!?」
 近くで見れば開いた口、牙の大きさに目を剥くほどだ。
 相手にとって不足はないと目の前で左右に動き、注意を引き付ける。
「サチコさまも、一緒に」
「は、はい」
 サチコも大蛇の注意を引くために、恐る恐る動きを見せる。ぎょろりと大蛇の双眸が二人をにらみ、舌を動かす。
「よいしょー」
 サチコたちのやや後ろで、風はディヴァインウィルを発動する。すでに境界の内側にいた奈月はやや圧迫感を感じつつも、風の隣でデルタレイを放っていた。
 重ねてヴォーイが切り込み、大蛇の鼻っ面に斬りかかる。しかし、厚い鱗が鎧のように肉を守る。サチコも果敢に斬りかかろうとするが、上手くタイミングがつかめない。
「サチコさま、焦らず、相手の動きをよく見て……」
 ヴォーイのアドバイスに従い、サチコは呼吸を整えて動きを観察する。大蛇の牙がヴォーイに向けられた瞬間、側面に回り込んで一太刀浴びせる。
「よし、その調子だ!」
 獣の足さばきで大蛇の攻撃を避け、ヴォーイは大きく頷いた。
「後ろでも戦いが始まったみたいですねー」
 馬車の向こう側から聞こえてくる喧騒に、風は役割を果たすべく集中力を高めるのだった。


 スリープクラウドが発動した刹那、ゴブリンの間を一筋の風が駆け抜けていった。
 風を感じたゴブリンの一匹が斬撃を受け、うつらうつらだった意識を覚醒させた。
「我が道に敵なし、だよ!」
 そういって剣を構え直したのは、舞だ。マテリアルを込めた脚で一気に駆け抜け、近づいた瞬間に斬りつけたのだ。
 続けて発砲音、奥で霧を逃れていたゴブリンメイジが弾丸に穿たれていた。
 カインが拳銃を撃ちこみながら、前へと圧迫をかける。その射線を塞がないように、ヴァイスが前進して踏み込みから刺突を放った。
 回りこんでの刺突は、真紅の光を放ち舞に切られたゴブリンに引導を渡す。
 ヴァイスが振り返れば、ゴブリンソルジャーが剣を振りかぶっていた、
「うぉ……やっぱ数の利があるな」
 苦笑しながらゴブリンソルジャーの刃をいなし、返す刃で切り返す。同時に橋の縁へと移動する。目の前で炎弾が弾ける。
 ゴブリンメイジが二体、後ろから狙いを付けていたのだ。
「ボクのターン、ドロー」
 馬車の上で幸子が馬車の上で戦況を見つつ、ポーズを取っていた。
 前衛三人がゴブリンに混ざり切る前に、狙いを付ける。
「そこだー!」
 雷撃が馬車の上から放たれ、橋の上を滑る。ゴブリンソルジャーを一体の腕を焦がし、稲妻はゴブリンメイジの手前で消えた。
 微妙に届かなかったのを確認し、位置を調整する。今度は前衛ゴブリンを巻き込むようにして、ライトニングボルトを放つ。
「もう一回、ドロー。そして、魔法を発動だよ」
 目を覚ましたゴブリンが稲妻に巻き込まれ、ゴブリンソルジャーも掠めていった。
 ゴブリンは電撃によって完全に目覚め、
「邪魔だ」
という声に機敏に反応した。
 だが、一閃。声の主たるカインの剣によって斬り伏せられた。
 なおも足掻くゴブリンの頭をカインは掴むと、石橋の欄干に叩きつける。動かなくなったゴブリンを橋の下へ送り出す。
 視線を戻せばゴブリンソルジャーの一匹が、ヴァイスに斬りかかるところであった。
 大上段からの一撃をヴァイスは冷静に躱し、刃を突き入れた。
「強力な一撃だけが、奥義じゃないぜ」
 刃を引き抜き、倒れたゴブリンにそう言い渡す。当然、返事はない。
 次なる相手へ剣を構え直したヴァイスの頬を矢が掠めていった。
「……っと、お目覚めか」
 見やればゴブリンソルジャーの弓使いが、霧の眠りから目覚めていた。
「一気に攻めるよ!」
 舞が後方に待機していたゴブリンたちへ接近を狙い駆ける。駆け抜けざま、残っていたゴブリンソルジャーへ刃を向けるも、避けられた。
 辛くも避けたゴブリンソルジャーだったが、即座に放たれた幸子の電撃をまともにくあり、黒く成り果てるのであった。
 前衛が崩れ、ゴブリンメイジたちは逃亡を画策する。しかし、
「逃がすわけにはいかない」とカインが全力で駆ける。
 舞とヴァイスも追おうとした、その時――。
 サチコの悲鳴が馬車の向こう側から聞こえてきたのだった。


 悲鳴を上げる直前、サチコは剣を振りかぶり大蛇に肉薄していた。
 ヌメッとした表面へ刃を振り下ろすが、ぬるりと躱される。
「サチコさま、一旦下がって!」
 ヴォーイの声に反応した直後、サチコの面前に尾が迫っていた。鞭のようにしなる尾を受け、サチコが後ろへ吹っ飛ぶ。
 飛んできたサチコを支え、ヴォーイはホッと息をつく。ほとんど傷を負っていない。サチコのいた場所では光の障壁がガラスのように割れ、霧散していた。
「適当に援護するから、強気に戦えばいい」
 奈月がしれっと防御障壁を発動させていた。
 じっくりと攻め立てるべく態勢を整えなおしたのだが、
「あ、ダメかも」
 再度奈月が防御障壁を発動させた。続いて大蛇が風切り音のような声を上げて、液体を吐き出した。地面に落ちた液体は、石橋の表面で煙を立てていた。
 酸だと気づいた時、サチコが悲鳴をあげていた。
 防御障壁を抜け、浴びた酸が服を浸透し肌を焼く。慣れない痛みにサチコが思わず叫んだのだ。
 ヴォーイの目配せに応じて、風が不可視の境界を消し去る。まだ戦えると主張するサチコを一度下がらせ、代わりに奈月が前に出る。
「戻ってくるまで、やるか」
 奈月は牙を向けてきた大蛇の攻撃を防ぎつつ、雷撃を含んだ障壁で弾き返す。
 ヴォーイが飛ばされた大蛇の鼻っ面に一太刀浴びせ、すぐに後ろへ下がる。吐き出された酸が、石橋を焼く。
「……あまり長く戦ってると橋の耐久性が落ちるな」
 ちらりと後ろを見れば、サチコが怯えながら風の注射器乱舞を受けていた。ヴォーイも自身の回復力を引き上げ、酸に傷ついた肌を再生する。
 サチコが戻ってくるのに合わせて後退、戦線を引き下げた。
「大丈夫ですか、サチコさま?」
「これぐらい、平気ですわ。今度こそやるますわよ!」
 回復したサチコはやる気満々の様子。
「無茶と無謀はダメだ。気をつけてくれよ」
 いつでも守れるように奈月がサチコのやや後方に下がる。しっかりと頷いたのを見届け、デルタレイを再び放つ。
 生命力の象徴たる大蛇の雑魔は、なかなかにしぶとい。
「みなさーん、後退。後退ですよ―」
 ここで風が声を上げた。後ろを見れば、馬車がゆっくりと前に進んでいる。その上に断つ幸子が大蛇の側を向き、景気づけにライトニングボルトを放った。
「待たせたよ。ここからも、ボクのターンだよ」
 続けて馬車の合間を縫って、舞とヴァイスもこちら側へ駆けつけるのが見えた。


「効くと思ったか?」
 カインはゴブリンたちの放つ弓矢や魔弾を真っ向から受けきり、一気に接近する。大剣を一薙ぎすれば、ゴブリンメイジの胴は真っ二つに斬り伏せられる。
 弓使いのゴブリンも一体はヴァイスの一撃に斬り倒され、残りは舞が駆け抜けざまに屠っていた。舞はそのまま最後のゴブリンメイジを追うが、逃げに徹したゴブリンメイジは全力で逃げようと試みる。
 だが、固いもののに当たりゴブリンメイジは尻餅をついた。
「逃がすわけがないな」
 淡々とカインは突きつけた剣を突き立て、ゴブリンメイジにとどめを刺す。
 その様子を見て舞とヴァイスは一足早く転身を試みた。すでに幸子が作った土壁は取り払われ、馬車は動き出している。前に動いた大蛇の戦列までは、意外と近かった。

「お待たせ!」
 間髪入れずに舞が大蛇の巨躯を駆け上り、頭蓋に一撃を見舞う。奈月の雷撃を含んだ障壁で麻痺していた大蛇は、まともに食らってしまう。ぎこちなくよじられた身体に振り下ろされた舞の面前に、尻尾が振り下ろされる。
「追いついたぜ」
 舞と大蛇の間に割り込むようにしてヴァイスが駆ける。振り下ろされた大蛇の尾を刃で受け流す。力の流れをそのまま武器の威力に乗せて、反撃を見舞った。
 鱗が弾け、肉が裂ける。
 痛みに暴れまわる大蛇を牽引するように、なおも戦線は後退する。
「そろそろ俺も本気をだすぜ」
 ヴォーイも受けた傷の恨みとばかりに、攻勢に出る。力強く野性味溢れる連撃で、大蛇の鱗を剥がして刃を突き入れる。ここぞとばかりに開いた大蛇の口から漏れ出る酸を避けて、サチコに攻撃する隙を作る。
 サチコもまた皆と横並びに、戦闘に加わっていた。
 人数は増えたが、その目に油断はない。また一つ成長したのを感じながら、ヴォーイは手本を見せるように連撃を重ねていく。
「手数は増えた……さて」
「頃合いでしょうね―」
 奈月と風が会話するように、大蛇の体は橋から土の地面へ引きずり出されていた。
 這いずる躯は橋の欄干に挟まれ、頭だけが抜き出る形だ。そこを挑発するようにヴォーイとサチコが示し合わせて動く。威嚇音を発しながら、大蛇は顎を開いた。
 酸を吐こうとした瞬間、
「もらった!」とヴァイスが鋭い刺突を放つ。紅の光が伸びて、口の中から上顎を打つ。
 出ようとした酸が痛みに逆流し、大蛇が呻く。ならば噛み砕かんとサチコに向かった。
 そのとき――。
「……っ!」
 最後に追いついたカインが駆け抜けた勢いをそのまま剣に乗せ、大蛇の口腔内に突き刺した。加えて素早く渾身の力で柄を叩き、さらに深く差し込んだ。
 悶える大蛇から抉るように剣を抜き取り、ぬめりを打ち払う。
 痙攣した大蛇の開けっ放しの口へ、トドメとばかりに幸子がライトニングボルトを食わせる。突き抜けた雷撃が、内部から大蛇を焼き殺すのであった。

「……やったぁ!」
 喜びを素直に表しハイタッチするヴォーイとサチコの後方で、風が注射器を乱舞させていた。全員の回復をさせつつ、消えていく大蛇のニオイに腹を鳴らす。
「さぁさぁ、お腹が空きましたので。早くヘビ料理を食べに行きましょうー」


「よーし、早速チャレンジだ!」
 舞が率先してサチコを店の中に引き入れ、揚げ物から炒めものから気になったものを橋から頼んでいく。香ばしい匂いを感じながら、隣では風が商隊の隊長に奢りであることを確認していた。
「さっきのじゃないんだよね?」
「消滅したし、サイズも普通だ」
 幸子の疑問に奈月はぶっきらぼうに答えた。
「サチコさま。勝利の後の飯は美味しいんだぜ!」
「美味しいでしょうけど、ヘビ料理……」
 ヴォーイの言葉に眉間に皺寄せるサチコは、まだ尻込みしている様子だ。
 運ばれてきた料理を前にフォークを持ったまま動かない。
「ほらほら、美味しいよ?」
 舞が率先してヘビ料理を味わって、サチコにススメていく。周りを見れば、まずくはないと食べていくカイン。ただより美味しいものはないと舌鼓を打つ風や、舞と同様に美味しいですよと教えてくれるヴォーイたちがいた。

「ヘビは、強くなれるぜ?」

 最後にヴァイスがトドメの一言を告げた。
 サチコは満を持してひとくち食べると、表情が華やいだ。
「美味しい、ですわ」
「でしょー!」と舞も満面の笑みで答える。みんなで食べるから、より美味しいよねという言葉通り、ハンターたちはヘビ料理に舌鼓を打ちながら談笑するのであった。

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MVP一覧


  • 最上 風ka0891
  • イコニアの夫
    カイン・A・A・カーナボンka5336

重体一覧

参加者一覧


  • ヴァイス・エリダヌス(ka0364
    人間(紅)|31才|男性|闘狩人
  • 行政営業官
    天竜寺 舞(ka0377
    人間(蒼)|18才|女性|疾影士

  • 最上 風(ka0891
    人間(蒼)|10才|女性|聖導士

  • ヴォーイ・スマシェストヴィエ(ka1613
    人間(紅)|27才|男性|霊闘士
  • デュエリスト
    弓月 幸子(ka1749
    人間(蒼)|15才|女性|魔術師
  • 生身が強いです
    鈴胆 奈月(ka2802
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • イコニアの夫
    カイン・A・A・カーナボン(ka5336
    人間(紅)|18才|男性|闘狩人
  • 艶やかに妖しく
    紫吹(ka5868
    人間(紅)|26才|女性|符術師

サポート一覧

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依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2016/03/09 21:12:48
アイコン 相談卓
最上 風(ka0891
人間(リアルブルー)|10才|女性|聖導士(クルセイダー)
最終発言
2016/03/13 16:09:37