• 闇光
  • 龍奏

【闇光】暴虐不人

マスター:香月丈流

シナリオ形態
イベント
難易度
やや難しい
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
7日
締切
2016/03/22 07:30
完成日
2016/04/02 12:58

このシナリオは2日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 『強欲』の出現により、戦乱の広がる北狄。一般人への被害を少しでも減らすため、ハンター達を筆頭に軍や兵士も協力体制を整えていた。
 北伐の頃から『予想外の事態』が連続して起きている。不測の事態に備える事も必要だし、歪虚の動きが読めない以上、油断するワケにはいかない。
 いかないのだが……平和で退屈な時間が長いと、どうしても気が緩んでしまう。周辺警備を任された男性は、空を見上げて大きなアクビをした。
 彼が居るのは、北狄の東側。辺境地域の国境とリグ・サンガマの中間辺り。簡単に言えば、北方領域の端っこである。
 北狄が戦闘区域とは言え、こんな最果ての地まで敵は現れない。警備は一週間前から続けているが、見付けたのは渡り鳥が数羽だけ。あまりにも平和でヒマ過ぎる任務に、男性は完全に飽きていた。
「先輩、そろそろ定時連絡の時間です。これも任務ですので、お願いします」
 アクビをした男性を『先輩』と呼び、眼鏡の少年がトランシーバーを差し出す。先輩は軽く舌打ちし、それを荒々しく受け取ってボタンを操作した。
「定時連絡~ぅ。こちら、相変わらず異常ナシ。退屈過ぎてアクビが出そうだ」
『報告は必要事項のみで結構です。引き続き、警備をお願いします』
 トランシーバー越しに、女性が冷たく答える。次いで、通信が一方的に切断。女性の対応にイライラしつつ、先輩男性は後輩の少年にトランシーバーを突き返した。
「お疲れ様でした、先輩」
「っせぇ! あ~……こんな退屈な仕事、さっさと辞めてぇな。お前もそう思うだろ?」
 先輩は声を荒げ、地面に腰を下ろして後輩を見上げる。その視線を受け止めながら、少年は首を横に振った。
「いえ。用心に越したことはありませんし、僕は与えられた仕事をするだけです。それに、警備が忙しくないのは、平和な証拠だと思いますし」
 優等生を絵に書いたような、模範的な返答。その言葉通り、彼は警戒任務を真剣に行っていた。遠くまで見渡せるよう双眼鏡を使い、毎日の活動内容は手帳に書き残している。
「お前は真面目だねぇ。俺ぁもっと張り合いのあるトコに行きてぇけどな」
 感心したような、呆れているような、先輩の呟き。気怠そうに空を見上げる彼の隣で、後輩は少しだけ笑顔を浮かべた。
「でも……先輩、毎日警備に来てますよね? 根は真面目なの、知ってますよ」
 彼が指摘した通り、先輩は警備をサボった事がない。口では文句を言いながらも、仕事はキッチリしている。もっとも……勤務態度に若干の問題があるが。
 後輩の言葉を聞き、先輩が鬼のような形相で睨む。素早く立ち上がって胸倉を掴んだ瞬間、悪寒にも似た空気が2人の体を包んだ。
 言葉では形容できない、冷たい感覚。まるで氷水を浴びたような、吹雪に飲み込まれたような、圧倒的な寒さ。それと同時に、恐怖が心の底から込み上げてくる。
「何だよ、この空気……」
 小刻みに震えながら、言葉を絞り出す先輩。その表情は青ざめ、何かに怯えているようにも見える。何が起きているのか全く分からないが……『良くない事が起きている』のは直感的に感じているようだ。
「先輩、アブ!」
 『危ない』。そう言いたかったのだろう。後輩の言葉は途中で掻き消され、体が大きく後ろに吹き飛ばされた。
 反射的に視線を向けた瞬間、先輩の思考は完全に停止した。瞳に映ったのは……血塗れになった後輩の姿。巨大な槍が頭部を貫通し、鮮血が溢れ出している。
 頭が真っ白になっていても体が反応し、胃の底から不快感が込み上げてくる。強烈な吐き気に襲われ、先輩は思わず片膝を突いた。
 追い打ちをかけるように、耳障りな雄叫びが周囲に響く。人でも獣でもない不気味な声……その主『達』が、一斉に押し寄せてきた。爬虫類を思わせる鱗に、鋭い爪や牙を備えた人型……強欲に属する雑魔達が。
 状況を見る限り、群れを指揮している者は居ない。恐らく、自然発生した雑魔達が本能に従って動いているのだろう。自分の存在を周囲に知らしめ、世界の全てを破壊するために。
「こちらS地点! 敵の大群を確認! 急いでハンターに出撃要請を!」
 敵の存在を確認した先輩が、トランシーバーに向かって叫ぶ。彼の決死の叫びは仲間に届いたが……その命は数秒後、北の大地に散り果てた。

リプレイ本文


 大地を駆ける風は、色んなモノを伝えてくれる。鮮やかな花の匂い、季節に応じた温度、舞い散る落ち葉や花弁。そして、大自然の音や動物の声。
 運ばれてくる情報は意外に多く、五感の大半を刺激している。その量を考えれば、『風が五感に訴える』と表現しても過言ではないだろう。
 ただし……良い刺激だけとは限らないが。
 数百メートル先で蠢く、大量の影。冷風と共に殺意が肌を刺す中、ハンター達は双眼鏡で大群の様子を観察していた。今回の殲滅対象である、『強欲』の雑兵達を。
 微かな血生臭さが鼻を通り抜け、爬虫類独特の『シャ~』という噴気音が耳に響く。これだけ離れていても匂いや音を感じるのは、数が多い証拠でもある。恐らく、10や20ではない。少なくとも……100体は超えている。
「ひゃー……話は聞いてましたけど、これはすごい数ですねぇ♪」
 迫り来る大群を眺めながら、葛音 水月(ka1895)が無邪気に微笑む。中性的な顔立ちからは想像も出来ないが、彼は『敵と戦う』事に恐怖を感じていない。戦闘狂の類ではないし、自傷癖があるワケでもないが……彼の笑顔には、寂しさが隠れている気がする。
「蛇や蜥蜴がゾロゾロと連れ立ってまぁ……ほんに、見苦しゅうて敵わぬわ」
 言葉とは裏腹に、柔らかい笑みを浮かべる蜜鈴=カメーリア・ルージュ(ka4009)。左手には煙管を携え、右手で桃色の長髪を軽く掻き上げた。陽光で黒塗りの爪が煌めき、頭髪が柔肌を撫でていく。その仕草は、戦場には不釣合いな程に雅で美しい。
「これほどの大群……放置しておけば、どれほどの被害が出るか分かったものではないな」
 静かに、榊 兵庫(ka0010)は決意を固めていた。相手は下級の雑魔だが、一般人にとっては脅威でしかない。無愛想な青年ではあるが、弱者を守るために全力を尽くそうとしている。
「『強欲』のヤツらも、ようやく本腰を入れてきたって感じだな。まあ、負けるつもりは無いけどな」
 言葉と共に不敵な笑みを浮かべているのは、レイオス・アクアウォーカー(ka1990)。勝負好きの彼にとって、歪虚は気兼ねなく暴れられる相手でもある。とは言え、勝負なら何でも好きというワケではなく、人同士の『殺合』は避けているが。
「ふん。爬虫類どもが集まったところで、所詮は烏合の衆! 俺様の敵ではない! グハハハハハ!」
 天地を揺るがすような、デスドクロ・ザ・ブラックホール(ka0013)の笑い声。言葉だけ聞くと頼もしいのだが……外見は完全に『悪役』だったりする。黒革のマスクと闇色のマントに加え、鎧から衣服に至るまで黒一色。まるで、蒼界の漫画から抜け出たような風貌である。
 自信に溢れているメンバーとは対照的に、神楽(ka2032)は苦笑いを浮かべながら後頭部を掻いた。
「う~ん……雑魚ばかりとはいえ、流石にこれだけいるとメンドイっすね。地道にコツコツ始末してくしかないんすかね?」
 弱音が口から零れるが、自信が無いからではない。純粋に、面倒臭がっているのだ。そういう言動が目立つため、自分を『三下』とか『小物』と称しているのだろう。
「厄介だけど、やるしかないわよね」
 容易ではない戦況を理解しつつ、セリナ・アガスティア(ka6094)に不安は微塵も無い。敵は多いが、こちらも20人を超える仲間が居る。数で劣っていても、戦力的には劣っていない。
 それに、今回は同郷のアニス・エリダヌス(ka2491)も一緒に居る。セリナとアニスは視線を合わせ、ほんの少しだけ笑みを浮かべた。
「大丈夫。わたし達なら、やれますよ~」
 自分に言い聞かせるような、事実を語っているような、アニスの言葉。隣にセリナが居ると心強いし、落ち着くのだろう。若干、おっとりした雰囲気を放っている。
「私達の前に立つという意味……その身で思い知って頂きましょう」
 静かで淡々とした、抑揚の少ない口調。伏し目がちなため顔は良く見えないが、表情はほとんど変わっていない。感情自体は豊かなのだが、それを表現するのが苦手なフランシスカ(ka3590)は、人知れずに闘志を燃やしていた。
 ハンター達の士気が高まる中、雑魔集団の方向から駆けて来るバイクが1台。ドライバーのザレム・アズール(ka0878)は、敵の動向を探るために斥候として先行していた。それが戻ってきたという事は、敵の情報を伝えに来たのだろう。
 ザレムの帰還に気付いたリュカ(ka3828)が、ゆっくりと彼に歩み寄る。ザレムはバイクを停めて車体から降り、一枚の紙を差し出した。
「相手の数と位置、ひとっ走り見てきたぜ。参考にしてくれ、リュカ」
 彼の言葉通り、紙面には様々な情報が記されている。リュカはそれを受け取り、素早く目を通していく。
「ありがとう。敵の布陣を見る限り……作戦通りに進められそうだね」
 柔らかく微笑み、礼の言葉を口にするリュカ。彼女は今回の依頼で、作戦の提案と参加者の班分けを担当した。その内容は事前に通達済みであり、反対者は1人も居ない。全員が納得した上で、この場に集まっている。
 情報を受け取ったリュカは、仲間達に移動を指示。雑魔を殲滅するための作戦が、静かに幕を上げた。


 リュカの立てた作戦は、3つの段階に分かれている。まず、参加者をABCDの4班に分け、B~D班で敵集団を3方向から包囲。次いで、射撃や魔法で集中砲火を浴びせ、数を一気に減らす。最後にA班の遊撃で敵を分断させ、全員で雑魔を殲滅。
 この流れに従い、誰もが馬やバイクで移動していた。リュカはB班に所属し、敵の正面……遥か前方から様子を窺っている。雑魔の大群もハンターに気付いたらしく、殺気立っているのが遠目からでも分かる。
「みんな、準備は良いかい? 打ち合わせ通り、始めようか」
「その言葉、待ってたわ。派手は花火を打ち上げてやるよ!」
 リュカの指揮に、ルヌーン・キグリル(ka5477)は高笑い混じりの言葉を返した。普段のルヌーンは、ぶっきらぼうで物静かな女性だが、覚醒する事で一転。言葉遣いが乱暴になり、残忍な一面が顔を出す。
 敵を攻撃の射程に収めるため、全力で駆け出すルヌーン。それを追うように、B班全員が移動を始めた。
 試作バイクを駆る柊 真司(ka0705)は、班員の中で一番速い。が、仲間と足並みを揃えるため、若干速度を緩めている。運転しながら自身の攻撃が届くギリギリの距離を見極め、ハンドルから片手を離して杖型の魔導計算機にマテリアルを込めた。
「どれだけ敵がいようが、ここで殲滅してやるぜ……!」
 荒々しいが、力強い言葉。真司の戦意に呼応するように、マテリアルが破壊のエネルギーと化して放たれた。それが炎を纏い、一瞬で扇状に広がって敵を飲み込む。炎熱が雑魔の皮膚を焼き、衝撃が全身を駆け抜けた。
 ハンター達の存在は認識していたが、突然の強襲に動揺する雑魔達。その混乱を加速させるように、ルヌーンは炎の矢を生み出して、笑いながら射ち放った。
 燃え盛る炎が赤い軌跡を描き、1匹のトカゲ人間に突き刺さる。圧倒的な衝撃が押し寄せると、炎矢は一瞬で掻き消え、敵の命も消え去った。
「死にたい奴は前に出ろ。何体たりとも、頭と心臓を撃ち抜いてやる!」
 真紅のロングコートを翻し、コーネリア・ミラ・スペンサー(ka4561)が叫ぶ。マテリアルの活性化に伴って全身から稲妻のような閃光が奔り、青い双眸が鋭さを増した。まるで、彼女が内に秘めた『怒り』を体現するように。
 コーネリアにとって、歪虚は妹の仇でもある。その憎しみは消える事なく、今でも心に深く刻まれていた。だからこそ……相手がどんな歪虚であっても、撃ち滅ぼす覚悟がある。
 アサルトライフルを構え、コーネリアはマテリアルを注入。視線が敵を射抜き、想いが弾丸に宿り、殺意が引金を絞る。放たれた銃撃が敵の頭部を正確に撃ち抜くと、そのまま地面に崩れ落ちた。
 リュカは同行した仲間を見守りながらも、視線は周囲を見渡している。戦場全体の状態を把握し、必要に応じて指示を飛ばすつもりなのだろう。不意に、視界の右側で、敵の倒れる姿が映った。


 B班が突撃を開始したのと、ほぼ同時刻。敵集団の右側に展開していたD班も、動き出そうとしていた。
「えっと……始まったみたい、ですね。私達も、しっかり迎撃しましょう」
 馬に跨ったまま、ミオレスカ(ka3496)が仲間達に声を掛ける。若干、口調がオドオドしているが、敵に対して恐怖を感じているワケではない。恐らく、口下手なだけだろう。その証拠に、彼女の翠眼は恐怖に染まっていない。
「はい! 攻撃は最大の防御ですしね!」
 ミオレスカに同意し、アシェ-ル(ka2983)は元気良く言葉を返した。敵の規模的に楽な戦いではないが、彼女は最後まで戦い抜くと決意して臨んでいる。無意識のうちに、小さな手は拳銃を強く握っていた。
 足並みを揃え、D班が馬やバイクで走り出す。最後尾に聖導士を配置し、その速度に合わせるように移動している。
「サァテ…Party timeの始まりデスヨ!」
 蒼界独特の訛りが、戦場に響く。バイクで走行していたヒズミ・クロフォード(ka4246)はハンドルを離し、両手にオートマチック拳銃を構えた。車体のバランスを保ちながら、二挺を同時掃射。弾幕を張って敵集団の脚を止め、一時的に移動を封じた。
 反撃するように、数匹のトカゲ人間が槍を投げたが、ヒズミは即座に反応して銃口を向ける。銃撃の連射が槍を直撃し、ハンター達に届く前に粉砕した。
 アシェ-ルもヒズミ同様、バイクと銃を操っている。魔導拳銃にマテリアルを込めると、銃身に桃色の幾何学模様が出現。それが魔法陣を描き、強烈な冷気となって銃口から放たれた。
 低温の嵐が吹き荒れ、敵軍の一部を飲み込む。冷気と氷が雑魔達の皮膚を裂き、温度を一気に奪って体の動きを鈍らせた。
 直後。吹雪とは対極の、炎を纏ったエネルギーが雑魔を焦がす。炎撃を放ったのは、ザレム。敵が密集している場所を狙い、相手の陣形を乱すように攻撃している。
 追い射ちをかけるように、ミオレスカは身長よりも大きな弓に矢を番えた。マテリアルを活性化させて弓に送り込むと、銀色の長髪から七色の光が漏れ出す。その状態で、ミオレスカは矢の発射と補充を高速で行い、文字通り『矢の雨』を降らせた。
 ヒズミ達の範囲攻撃が押し寄せる中、エルディン(ka4144)は馬上で身体を覚醒。背中から純白の幻翼が現れ、頭上には神々しく輝く光輪が浮かび上がった。端正な顔立ちと金髪碧眼も相まって、まるで天使が舞い降りたように見える。
「私の仕事は、皆さんが安心して戦っていられるように支援することです。光の神のご加護あれ」
 神父らしい言葉と共に、得意の聖職者スマイルが『キラッ☆』と光る。堅苦しいイメージの強い聖職者にしては、お茶目でノリが良いが、これもエルディンの魅力かもしれない。
「それは有難いが、エルディンは治癒の要じゃて。怪我の無い様にの?」
 馬を走らせたまま、蜜鈴がくつくつと笑う。手綱から片手を離して鉄扇を握り、体内のマテリアルを開放した。周囲から炎のようなオーラが吹き上がり、幻影の龍が現れては消えて大きな渦を描く。蜜鈴は鉄扇の上に拳大の炎を生み出し、敵に向かって射ち放った。
 それは、華の種子。燃え盛る炎が敵陣で炸裂し、大輪の華のように広がった。そこから紅蓮の炎と化して複数の雑魔を飲み込み、衝撃の波が全身を暴れ回る。炎は一瞬で消え去り、手傷を負っていた雑魔が数匹、華と散った。
「背中は貴公に任せる。私達は、1匹でも多く敵数を減らしてやろう」
 エルディンを背で守るように、アウレール・V・ブラオラント(ka2531)が馬を走らせる。少々偉そうな話し方をする少年だが、嫌味な感じはしない。騎兵用のライフルを構えると、左頬に赤い幾何学模様が浮かび上がり、青い双眸から光が消えた。
 アウレールの移動に合わせ、空中にさざ波のような波紋が広がっていく。覚醒状態で狙いを定め、引金を絞った。標的は、手負いのトカゲ雑魔。集団ではなく単独の個体を狙い、ダメージを重ねていく。
 ハンター達の強襲に対し、雑魔も無抵抗ではない。反撃するために動く者も少なくないが、その攻撃が届くより早く、左翼方向から集中砲火が飛んできた。


 時間は少々遡る。リュカの指示で各班に分かれた後、C班の央崎 枢(ka5153)と央崎 遥華(ka5644)は、攻撃開始を待っている間に『戦闘前の合言葉』を口にしていた。
『我ら、魔に抗う者也。塵は塵に。灰は灰に』
 互いにロザリオを持ち、言葉に想いを込める。姉弟という事もあり、2人の顔立ちは似ている。
『この絶望を……』
「裂く」
「穿つ」
 ロングソードを手にした枢と、魔術杖を携えた遥華。合言葉の『結び』は違っても、想いは同じ。魔を祓い、絶望に終わりを告げようとしている。
 左翼のC班の戦闘準備が整った頃、敵軍正面からの攻撃が始まった。反射的に、C班の全員が騎乗して敵との距離を詰める。先頭を走るレイオスは、ハンドルから両手を離してマシンガンを掴んだ。
「狙いが甘くても『的』は多いんだ。とにかく撃ちまくっていくぞ!」
「了解。こういう『祭り』でないと使えない武器もあるし、遠慮しないわ」
 口元に不敵な笑みを浮かべ、マリィア・バルデス(ka5848)もマシンガンを軽く撫でる。大抵はハンドガンで戦いに臨むが、今回は別。敵の数が圧倒的に多いなら、マシンガンの方が効率が良い。
 風圧で茶色のセミロングが揺れる中、マリィアは銃にマテリアルを込めて引金を絞る。ほぼ同時に、レイオスもマシンガンを斉射。大量の銃弾が雑魔達に降り注ぎ、全身や地面に穴を穿っていく。
 運良く2人の銃撃を避けても、C班には狙撃手がもう1人。
「弾幕張るだけが猟撃士やないからな、後ろは任してくれや」
 言うが早いか、冬樹 文太(ka0124)はスナイパーライフルにマテリアルを込め、高速かつ連続で撃ち放つ。鋭い銃撃が狙う先は、敵の足元。自身で敵に止めを刺す事よりも、彼は仲間の援護に回る事を選んだ。
 結果、文太の銃撃で敵の動きが制限され、レイオスとマリィアの命中率が上がっている。力尽きた雑魔が地面に崩れ落ち、徐々に敵の数が減り始めた。


「そろそろ頃合いだね。A班の皆、突撃してくれ……!」
 戦況を分析していたリュカが、A班のメンバーに声を掛ける。作戦通り、敵を3方向から包囲し、広範囲攻撃の一斉攻撃で数を減らす事が出来た。次の段階は、遊撃部隊の突撃で敵を分断し、乱戦からの各個撃破である。
「行くぞ。俺達で突破口を開き、あわよくば殲滅する!」
 吠えるように叫び、兵庫が馬を走らせる。彼に続くように、他のA班メンバーも騎乗して駆け出した。布陣はD班と同じで、聖導士のフランシスカを最後尾に配置。そのまま速度を上げ、B班を抜き去って敵陣の正面から突っ込む。
「やっぱり地道になんて面倒っす~! まとめてくたばれっす~!」
 バイクを操縦しつつ、身長と大差ない槍を振り回す神楽。体を回転させるように槍を薙ぎ、武器自体の重さも加えて敵に叩き込む。当然、周囲の味方を巻き込まないよう、注意を怠ってはいない。強烈な槍撃が雑魔を薙ぎ倒し、敵軍に『隙間』を生み出す。
「このデスドクロ様が居たことに絶望しつつ、雑魔諸君は華麗に全滅してくれたまえ!」
 尊大な言葉と共に、デスドクロの掌に黒炎が出現。それを前方に突き出すと、漆黒の炎が槍のように伸びて『隙間』を貫いた。燃え盛る炎が周囲の雑魔を焦がし、隙間が大きくなって亀裂のように広がっていく。
 その亀裂に、A班全員で飛び込んだ。突入と同時に、兵庫は巨大な槍を振り回して前面の敵を薙ぎ払っていく。マテリアルを活性化させた兵庫の全身には、血を滲ませたような傷跡が、薄っすらと浮かび上がっていた。
「僕も補助しますよー! 魔術師さんとかには負けるかもしれませんけど」
 水月は6枚の手裏剣にマテリアルを込め、兵庫を援護するように投げ放つ。覚醒した水月には、黒猫のような耳と尻尾が生えていた。その尻尾の動きに合わせ、投擲した手裏剣の軌道が変化。6枚が縦横無尽に入り乱れ、敵をまとめて斬り裂いていく。
 水月だけでなく、デスドクロも魔導銃で進撃を援護。神楽と兵庫の槍が血路を拓き、ほんの数分で敵集団は2つに分断された。
「さて……そろそろ遊撃に移らせてもらうか」
 静かに笑い、ザレムはバイクを一気に加速。敵の密度が薄い部分を狙い、マテリアルで防護壁を生成して全速力で突っ込んだ。車輪で雑魔を蹴散らし、剣に速度を上乗せして斬り払う。敵の数に怯まず、ダメージを受けても止まらずに直進。まるで黒い疾風の如く、敵軍を更に分断した。
「アニス、『アレ』やるわよ」
「『あれ』、ですか」
 抽象的な表現だが、アニスは姉の言葉を即座に理解。足並みを揃え、セリナ達は馬を疾走させた。
 2人の故郷には『双翼の儀』と呼ばれる神事が伝わっている。本来は死者を悼み、生命と大地の再生を願うお祭りなのだが、それを北の大地で再現しようとしていた。
 アニスはロザリオを握り、マテリアルを高めていく。それに呼応し、彼女の背中から淡い光の羽が出現。故郷を想いながら、アニスは歌声を響かせた。静かな鎮魂歌が周囲に広がり、敵の動きを纏めて鈍らせる。
 セリナは符に精霊の力を込め、追撃するように投げ放った。呪符が敵に触れた瞬間、火の力が解放されて炎が燃え上がる。その様子は、まるで篝火を焚いているかのようだ。
 次いで、アニスは歌を中断して全身からマテリアルを放出。放たれた力が光の波動と化し、雑魔達の全身を駆け抜けた。
 と同時に、光の蝶が周囲を入り乱れる。これは、セリナが召喚した蝶型の式。輝く蝶が敵に直撃し、光の粒が周囲に舞い散った。
 覚醒したアニスの羽に、セリナが召喚した蝶の羽。2種類の羽が在るから『双翼の儀』と呼ぶのだろう。
 ザレム達に続き、ハンターの大半が敵に向かって突撃。敵と味方が入り混じり、混戦状態と化した。残った雑魔は最初の6割程度だが、まだまだ数が多い。
「援護射撃はお任せを。皆サンは存分に暴れちゃってクダサイネ♪」
 言葉通り、ヒズミは縦横無尽の銃撃で仲間の突入を援護。弾幕と射撃で雑魔にダメージを重ね、時には威嚇射撃で敵の動きを牽制している。
「これ以上の進攻は、許しません……!」
 ミオレスカは敵との距離を詰めながら、武器を弓から魔導銃に変更。銃弾を発射する瞬間にマテリアルを使い、急激に加速させて銃撃の威力を底上げした。強烈な一撃が手負いの雑魔を撃ち抜くと、糸の切れた人形のように崩れ落ちる。
「笑いたくなるわね。どこを撃っても敵しかいないなんて」
 独り呟き、マリィアはマシンガンにマテリアルを込めて引金を絞った。放たれる弾丸が高速化し、標的の全身を削り取っていく。数秒もしないうちに、狙われた雑魔は挽肉と化した。
「まとめて焼き払ってやるぜ!」
 叫びながら、真司は敵陣の中で炎のエネルギーを噴射。混戦という事もあり、攻撃範囲よりも威力を重視している。そのエネルギー量も熱さも、戦闘序盤の攻撃と比べ物にならない。炎熱と衝撃が一気に押し寄せ、雑魔は蒸発するように消え去った。
 戦況的に、ハンター達が常に主導権を握っている。だからと言って、油断は禁物。小柄なアシェ-ルを狙い、数匹の雑魔が群がり始めた。
「桃雷の力を借りて……今こそ、必殺の! 極弩重雷撃砲!!」
 接近してくる敵に対し、アシェ-ルが銃口を向けて叫ぶ。桃色の幾何学模様が七色に変化し、マテリアルが電光と化して放たれた。眩い光が射線上を奔り、敵の胴を貫いていく。強烈な電撃を喰らい、雑魔の体がゆっくりと地に伏した。
「穢れし歪虚よ、神の光の前にひれ伏したまえ」
 エルディンの聖句に呼応し、正のマテリアルが周囲に広がっていく。汚れなき清浄な力が周辺の雑魔に作用し、枷を付けたように動きを重くした。負傷者が少なく、雑魔が近くに集まっていた事もあり、エルディンはサポートに回ったのだろう。
 彼同様に、攻撃に転じる聖導士が1人。
「援護に回るつもりでしたが、双つの斧にてお相手しましょう」
 フランシスカの双眸に光が宿り、殺意が膨れ上がる。2本の手斧を手に、彼女は『接近中に動きを阻害された敵』に突撃。渾身の力を込め、双斧を振り下ろした。
 無慈悲な刃が、雑魔を深々と斬り裂く。一撃では終わらず、2度、3度と斧を振り下ろすフランシスカ。無表情のまま、加減も容赦も無く、淡々と。彼女の手が止まった時、雑魔の命は尽きていた。
「聖導士を狙うとは……少しは頭が回る奴も居るようだな」
 皮肉混じりに不敵な笑みを浮かべ、アウレールは馬で疾走。移動速度を槍に上乗せし、槍を突き出した。鋭い一撃が雑魔を直撃し、圧倒的な衝撃で体が吹き飛ぶ。そのまま雑魔は地面を転がり、動く事は2度となかった。
 今回の雑魔は知能が低いが、中には少しだけ賢い者も交ざっている。ヘビ人間が2匹、ハンター達の死角や仲間の陰に隠れながら、静かに距離を詰めていた。
 狙われているのは、レイオスとマィリア。彼らの動きが止まった瞬間を狙い、2匹は背後から不意討ちを仕掛けた。錆びた短刀が無防備な背面に迫る。
 その切先が肌に触れる直前、レイオスは振り向くのと同時に2本の刀で攻撃を受け止めた。マリィアは身を翻して短刀を避け、ヘビ女の頭に魔導拳銃を突き付ける。
「混戦に紛れれば、私達を倒せるとでも思った?」
「近付けたのは褒めてやる。だがそれで勝てるほど甘くは無いぜ!」
 2人共、敵の接近には気付いていた。その上で、確実に倒すためにカウンターを狙っていたのだ。
 レイオスは短刀を弾き飛ばし、バイクから跳び下りて地面を蹴る。素早く敵の懐に潜り込み、2本の刃を奔らせた。剣閃が敵を斬り裂き、細かく寸断。遠目に見ていた者からは、紅い風が吹き抜けたように映った事だろう。
 マリィアは銃身にマテリアルを宿し、弾丸を高速で連続発射。銃撃が雨の如く殺到し、雑魔を蜂の巣にしていく。彼女が今使っている魔導拳銃の正式名称は、『神罰銃「パニッシュメント」』。この銃弾の雨は、雑魔が受けるべき神罰なのかもしれない。
 ようやく自分達の不利を理解したのか、雑魔の一部が浮足立つ。敵の大半は戦意を失っていないが、逃げ腰になっている雑魔がチラホラ。仲間の陰に隠れるように移動し、ハンター達に背を向けて辺境地域とは逆の方向に走り出した。
(行かせへんよ……)
 逃げて行く雑魔の背に、文太の銃撃が突き刺さる。彼は敵陣には突撃せず後方支援に回り、視野を広く取って戦場全体を見渡していた。心を冷静に保ち、鋭い視線を向けながら。
 細い指が引金を絞り、発射と同時にマテリアルを一気に解放。弾速と威力が瞬間的に上がり、強烈な銃撃が雑魔の頭部を撃ち砕いた。
「敵を逃がす気は無い。貴様ら歪虚なら尚更、な」
 文太を援護するように、コーネリアも逃走雑魔に狙いを定める。マテリアルを込めて引金を絞ると、再び閃光が発生。放たれた銃弾が雷光を纏い、一直線に伸びて敵の心臓を穿った。
「そろそろ幕引きの時間です……灰となり、消えなさい」
 遥華の力強い言葉に次いで、全身から稲妻の幻影が奔る。彼女の言う通り、戦いが終わる時は近い。作戦の最終段階から敵の数は激減し、既に10匹を下回っていた。
 雑魔が固まっている所を狙い、遥華は燃え盛る火球を投げ放つ。それが空中で炸裂し、爆炎が敵を飲み込んだ。炎自体は一瞬で消え去り、手傷を負っていた雑魔達も、灰と化して燃え散った。
「絶望の闇を切り裂いて光を取り戻す……塵に消えろ!」
 敵に向かって叫び、枢が地面を蹴る。全身にマテリアルを循環させると、茶色の瞳が赤く変色し、両腕が漆黒の幻炎に包まれた。
 無駄の無い動きで雑魔の懐に飛び込み、ロングソードにマテリアルを収束。刀身が赤い光を纏い、斬撃の軌道が真紅の線を描いた。闇を斬り裂く剣閃が、敵の体を腰から両断。渾身の一撃が止めとなり、死体が地面に転がった。
「覚えておけ。数で攻めるということは、その分全滅の危険を伴うということだ。その覚悟はあるか?」
 残った雑魔に向かって、コーネリアが語り掛ける。心の中には憎悪の炎が燃えているが、頭の中は冷静沈着。自分でも驚くほど冷え切っている。
 問い掛けに対する答えは、当然だが返ってこない。自嘲するように少しだけ笑い、コーネリアは引金に指を掛けた。


 殲滅作戦が始まってから、約1時間。雑魔の大群は完全に姿を消し、静寂の時間が訪れていた。念の為に近隣を見回ったが、残党や伏兵の類は居ない。ハンター達の活躍で、100を超える『脅威』は完全に消え去った。
 アシェ-ルは胸を撫で下ろして溜息を吐き、手に握った拳銃に視線を下ろした。
(引き籠りから意を決して家を出て数カ月。少しは、私、強くなったかな……)
 彼女は早くに家族を亡くし、親友とも別れた事が原因で、長らく引き籠り状態だった時期がある。今はハンターとして活躍しているが……強くなったという実感が湧かない。戦力的にも、精神的にも。
 だが、彼女は今回、固い決意をもって依頼に参加した。それは大きな前進であり、前よりも強くなった証拠だろう。
「さて掃除は終わりじゃ。労働の後の酒は格別じゃてのう。誰ぞ、一緒にどうじゃ?」
 どこから取り出したのか、酒宴の準備を整えた蜜鈴。単に呑みたいだけなのか、戦友達を労いたいのかは分からないが、盃に清酒を注いでいく。
 蜜鈴に誘われ、数人のハンター達が盃を受け取った。桜でも咲いていたら花見を楽しめたのだが、無い物をねだっても仕方が無い。蜜鈴達は乾杯の言葉を交わし、勝利の酒を飲み干した。
 酒宴を辞退した者達は、一足先に帰還。ギルドへの報告や自宅に戻るため、帰路に着いた。
 文太とルヌーンは町へと戻る仲間達と別れ、違う方向に進んでいく。その先には……今回の事件で犠牲になった、男性2人の遺体が放置されていた。彼らを埋葬するため、ルヌーン達は別行動に移ったのだ。
「よう、頑張ったな……おかげでなんとか間に合ったわ。お疲れさん」
 寂しそうな笑みを浮かべながら、文太が遺体に話し掛ける。容姿や雰囲気から、怖い印象を受ける文太だが、情に厚い一面もあるようだ。ほんの少しだけ、目に涙が浮かんでいるようにも見える。
「そうかしら? 弱かったから、こいつらは死んだのよ」
 感謝する文太とは逆に、トゲのある発言をするルヌーン。その言葉とは裏腹に、表情は悲しみに染まっている。恐らく、根は優しいが素直になれないタイプなのだろう。
 ルヌーンの性格を何となく察したのか、特に注意はしない。2人は協力して男性達を埋葬し、静かに祈りを捧げた。
 北狄の地には、命の息吹が一切存在しない。その代わり、風以外の音も滅多に聞こえない。この静かな大地なら、犠牲者も安らかに眠れるだろう。
 いつの日か、紅界全体に平和が訪れ、家族と再会する時まで。

依頼結果

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MVP一覧

  • 弾雨のイェーガー
    冬樹 文太ka0124
  • 王国騎士団“黒の騎士”
    レイオス・アクアウォーカーka1990
  • 東方帝の正室
    アシェ-ルka2983
  • 不撓の森人
    リュカka3828
  • ヒトとして生きるもの
    蜜鈴=カメーリア・ルージュka4009
  • 非情なる狙撃手
    コーネリア・ミラ・スペンサーka4561
  • ベゴニアを君に
    マリィア・バルデスka5848

重体一覧

参加者一覧

  • 亜竜殺し
    榊 兵庫(ka0010
    人間(蒼)|26才|男性|闘狩人
  • 完璧魔黒暗黒皇帝
    デスドクロ・ザ・ブラックホール(ka0013
    人間(蒼)|34才|男性|機導師
  • 弾雨のイェーガー
    冬樹 文太(ka0124
    人間(蒼)|29才|男性|猟撃士
  • オールラウンドプレイヤー
    柊 真司(ka0705
    人間(蒼)|20才|男性|機導師
  • 幻獣王親衛隊
    ザレム・アズール(ka0878
    人間(紅)|19才|男性|機導師
  • 歪虚滅ぶべし
    セリス・アルマーズ(ka1079
    人間(紅)|20才|女性|聖導士
  • 黒猫とパイルバンカー
    葛音 水月(ka1895
    人間(蒼)|19才|男性|疾影士
  • 王国騎士団“黒の騎士”
    レイオス・アクアウォーカー(ka1990
    人間(蒼)|20才|男性|闘狩人
  • 大悪党
    神楽(ka2032
    人間(蒼)|15才|男性|霊闘士
  • 狂戦士
    バルバロス(ka2119
    ドワーフ|75才|男性|霊闘士
  • 勝利の女神
    アニス・エリダヌス(ka2491
    エルフ|14才|女性|聖導士
  • ツィスカの星
    アウレール・V・ブラオラント(ka2531
    人間(紅)|18才|男性|闘狩人
  • 東方帝の正室
    アシェ-ル(ka2983
    人間(紅)|16才|女性|魔術師
  • 師岬の未来をつなぐ
    ミオレスカ(ka3496
    エルフ|18才|女性|猟撃士
  • 幸福な日々を願う
    フローラ・ソーウェル(ka3590
    人間(紅)|20才|女性|聖導士
  • 不撓の森人
    リュカ(ka3828
    エルフ|27才|女性|霊闘士
  • ヒトとして生きるもの
    蜜鈴=カメーリア・ルージュ(ka4009
    エルフ|22才|女性|魔術師
  • はぷにんぐ神父
    エルディン(ka4144
    人間(紅)|28才|男性|聖導士
  • 一瞬の狙撃者
    ヒズミ・クロフォード(ka4246
    人間(蒼)|26才|男性|猟撃士
  • 非情なる狙撃手
    コーネリア・ミラ・スペンサー(ka4561
    人間(蒼)|25才|女性|猟撃士
  • 祓魔執行
    央崎 枢(ka5153
    人間(蒼)|20才|男性|疾影士
  • 素直になれない
    ルヌーン・キグリル(ka5477
    人間(紅)|21才|女性|魔術師
  • 雷影の術士
    央崎 遥華(ka5644
    人間(蒼)|21才|女性|魔術師
  • ベゴニアを君に
    マリィア・バルデス(ka5848
    人間(蒼)|24才|女性|猟撃士
  • 旋雪の望み
    セリナ・アガスティア(ka6094
    人間(紅)|22才|女性|符術師

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 雑魔群殲滅作戦卓
神楽(ka2032
人間(リアルブルー)|15才|男性|霊闘士(ベルセルク)
最終発言
2016/03/22 06:46:05
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2016/03/20 21:16:51
アイコン 質問
アニス・エリダヌス(ka2491
エルフ|14才|女性|聖導士(クルセイダー)
最終発言
2016/03/19 23:15:32